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「FFXIV」、パッチ4.4「狂乱の前奏曲」を9月中旬ごろ実装予定

次元の狭間オメガ完結編や、朱雀征魂戦など実装項目をまとめて紹介

7月16日 放送

プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏とコミュニティチームの室内俊夫氏

 スクウェア・エニックスは、プレイステーション 4/Windows/Mac用MMORPG「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター(以下、FFXIV)」のオフラインイベントを京都で開催し、その会場から「第45回FFXIVプロデューサーレターLIVE(以下、PLL)」を放送した。

 今回の放送では「パッチ4.4コンテンツ特集Part1」として、プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏とコミュニティチームの室内俊夫氏が、次回の大型アップデートの実装項目を紹介した。

 また後半のスペシャルトークセッションでは、株式会社カプコンの「モンスターハンター:ワールド」エグゼクティブ・ディレクター/アートディレクターの藤岡 要氏と、「モンスターハンター:ワールド」のディレクター徳田優也氏をゲストに招いて、「ファイナルファンタジーXIV x モンスターハンター:ワールド」コラボイベントについて、トークを交えながら「FFXIV」側のコンテンツを紹介した。発表されたコラボの新トレーラーなどはこちらの記事をご一読いただきたい。

 このレポートでは、放送された最新情報をまとめて紹介したい。

パッチ4.4のタイトルは「狂乱の前奏曲(英語名:Prelude in Violet)」

 今回早くもパッチ4.4のタイトルとキービジュアル、実装時期が発表された。タイトルは「狂乱の前奏曲」英語のタイトルは「Prelude in Violet」と、いかにも波乱を予感させる表題になっている。実装時期は2018年9月中旬ごろを目指して進めているということだ。

 発表されたキービジュアルには、ゼノス、現皇帝のヴァリス帝、前皇帝のソル帝らガレマール帝国の重鎮が揃っている。さらにアルフィノと、民衆派のマキシマ、そして前回のメインストーリーラスト付近に登場した影の狩人も描かれている。影の狩人の片手は、アルフィノの肩に置かれておりまるで守っているように見える。エオルゼアに残った光の戦士が、ガレマール帝国での物語にどのように関わっていくのか気になるところだ。

主な実装項目

・新たなメインクエスト
・新たなサブストーリークエスト
 ・四聖獣奇譚
 ・ヒルディブランド外伝 紅蓮編
・新たなサブクエスト
 ・ドマ町人地復興 完結編

 今回は蛮神が実装されるため、四聖獣奇譚では戦闘がある。ヒルディの物語は今回と同じく、パッチの中間あたりでの実装になる。ドマ町人地は今回が完結編になる。

今回は偶数パッチなのでインスタンスダンジョン2種類を追加

・新たなインスタンスダンジョン
「永久焦土 ザ・バーン」
「草木汚染 聖モシャーヌ植物園(Hard)」

 「永久焦土 ザ・バーン」は、現在あるハイデリンの地図にも描かれている場所。かつて蛮神召喚を行ない過ぎて、すべてのエーテルが枯渇した死の大地となった場所だ。ガレマール帝国初代皇帝のソル帝が、この地を見て蛮神討滅を国是にしたという曰く付きの土地が、インスタンスダンジョン(ID)として登場する。

 「草木汚染 聖モシャーヌ植物園(Hard)」は、イディルシャイアにある聖モシャーヌ植物園の高難易度版。このIDは開発当時難易度が高すぎて吉田氏チェックでプランナーが怒られたという逸話があり、Hardの難易度が気になるところだ。

【永久焦土 ザ・バーン】

「次元の狭間オメガ」の完結編は「アルファ編」

・新たな討伐・討滅戦
「朱雀征魂戦」
「極朱雀征魂戦」

 今回も吉田氏曰く、「アホなこと」をしているらしい。「今回は絵替わりがすごい」ということで、また派手な演出で楽しませてくれそうだ。

「次元の狭間オメガ:アルファ編」
「次元の狭間オメガ零式:アルファ編」

 今回が完結編となる。オメガとは一体なんなのか、アルファの正体は、という今まで抱えていた疑問についに答えが出る。毎回過去の「FF」シリーズからゲストキャラクターが参戦しているが、今回誰が出るのかはパート2で明らかになるかも。

バトル関連アップデート

・ジョブ関連調整
・ロールアクションのスロット数増加

 必須技能のせいで、ロールアクションが自由に組めないという問題について、根本的な修正をするには時間がかかるので、ひとまずロールアクションを入れるスロットを10個に増やすことで対応することとなった。

・PvP関連アップデート
 ・クイックチャット:集中攻撃カウントダウンの追加
 ・フィースト対戦UHDをウルヴズジェイル係船場で設定可

 クイックチャットにバーストをするぞという時などに仕えるカウントダウンをマクロで流すことができるようになる。フィーストのHUDは、コンテンツに入らなければ調整できなかったが、ウルヴズジェイル係船場で調整ができるようになる。

禁断の地 エウレカ 第3弾

 第2弾の「パゴス編」の実装日が発表になったところだが、すでに第3弾のバランス調整が行なわれている。第3弾でも新フィールドが追加され、さらに「ロゴスアクション」という新要素が実装される。このアクションをアクティブにすると、DPSが一時的に敵視を稼ぐことができるようになったりと、通常のフィールドでやるとバランスが崩れてしまうようなアクションが盛り込まれている。全ロールで使えるものや、特定のロール用のものがある。「禁断の地 エウレカ 第4弾」には、このロゴスアクションをフル活用しなければならない場所があり、重要になってくるそうだ。

・エウレカウェポンのアップデート

 「パゴス編」では防具の強化がないが、第3弾では再び防具の強化が入ってくる。

グランドカンパニー関連アップデート

・階級「大尉」の開放
・GC小隊
 攻略任務の追加
 小隊任務の追加(大尉昇格ミッション)

 グランドカンパニーの階級「大尉」が開放される。GC小隊には大尉に昇格するためのミッションが追加される。さらに、あまり進めていない人が追いつきやすくするためのミッションを下のレベルに導入する。「縦に積み過ぎるとしんどくなるので、入り口は緩和しようと思っています。ぜひ開いている時間にやっていただければ。GC小隊でもらえる報酬は結構便利なので、ぜひやっておいたほうがいいと思いますよ」と吉田氏もオススメしていた。

ハウジング関連アップデート

・調度品「マネキン」の実装
 マネキン設定装備の一括販売
・ハウスアピール機能の実装

 家にマネキンスタンドをおいて、それに自分なりのコーディネートで装備を着せて販売できるようになる。装備は部分的に販売することも、セット販売のみに設定することもできる。

 「ハウスアピール機能」は自分の家で何をしているかを示すことができるマーク。ハウジングボードに自分の家の状態を表すマークを付けることで、そこに店があることをアピールすることができる。さらにパッチ4.3で実装された交流帳と組み合わせることで、顧客とコミュニケーションをとることができる。

ゴールドソーサーアップデート

 ゴールドソーサーに新たなG.A.T.E.「ジャンピングアスレチック」が追加される。「ジャンピングアスレチック」は、ゲーム内の美しい風景に足場を作って遊ぶというもの。今回はハイブリッジから見えるシラディハ遺跡。そのレプリカをゴッドベルトがゴールドソーサー内に作ったという設定だ。

 1度に参加できる人数は120人。ゴールすればポイントをもらえるが、途中にブロンズやシルバーの像が置かれており、それを取るとゴールでもらえるポイントが増える。ただ、取るにはそれなりにリスクが伴う。今後もシリーズものとして新たな場所を追加していくので、ここを追加して欲しいという場所があればフィードバックを寄せて欲しいということだ。

その他のアップデート項目

・宝物庫ウズネアカナルに新ダンジョン追加

 魔紋をくぐる時に、従来のウズネアカナルにいくか、新ダンジョンに行くかが選択できる。新しいダンジョンには扉はなく、床に巨大なルーレットがあり、まったく違う新しい遊びになっている。

・新たなクラフトレシピ

 「次元の狭間オメガ零式:アルファ編」の実装に合わせて、新たな装備品のレシピが実装される。

・釣り場の追加:ドマ町人地

 水場があるのに釣りができなかったドマ町人地に新たな釣り場が追加される。

・お得意様NPC「シロ」の報酬調整

 イディルシャイアにいる「シロ・アリアポー」とのお得意様取引でもらえる報酬が調整される。新しいお得意様も追加される。

・エターナルバンド:アニバーサリー
 ・セレモニーオプションを複数追加
 ・記念日の追加

 記念日を設定できるようになる。記念日にはもう1度セレモニーが開けるので、新たなセレモニーオプションを使うこともできる。

・グループポーズアップデート
 ・ミニオンアクションや、プレーヤーの歩き/走りなど移動モーションの再生対応
 ・時刻/天候のストップ機能
 ・スクリーンエフェクトのパターン追加

・新たなアラガントームストーンの実装
・クリスタルタワーの開放条件変更
・コンテンツリプレイの対象拡張/機能改修
・愛用の紀行録の再生機能拡張
・コンフィグのサーバー保存対応(ディスプレイ設定を除く)

 クリスタルタワーの入場条件からF.A.T.E.がなくなり、代わりにネロが登場するクエストに変更される。コンテンツリプレイは現在試験運用されているが、パッチ4.4からその対象が変更になる。また、現状では機能が多すぎてバグチェックに膨大な時間がかかりすぎるので、機能改修したうえでの実装となる。

 愛用の紀行録は、フラグで分岐する選択肢をすべて見ることができるようになる。また、現在はバックアップしたファイルを手動で移動させなければならないコンフィグ設定を、キャラクター選択画面からサーバーに保存できるようになる。

パッチ4.36「禁断の地 エウレカ:パゴス編」は8月7日実装

 今回は、パッチ4.36についても実装日が8月7日と発表された。4.36では「禁断の地 エウレカ:パゴス編」と、「モンスターハンター:ワールド」コラボなどが実装される。

 「禁断の地 エウレカ:パゴス編」は、「禁断の地 エウレカ」の第2弾。番組では、雪と氷に閉ざされた新フィールドのウォークスルー動画が公開された。今回のフィールドは高低差が大きく、一度登ってから降りなければ辿り着けない場所もあるそうだ。フィールドには温泉や洞窟、ドラゴンが寝ている場所もある。

【禁断の地 エウレカ:パゴス編】
【報酬ミニオン】
「FFXV」の女優のような名前のついたモルボルをイメージしたミニオン
「FFXI」のタルタルっぽいミニオン
【エウレカウェポン】

コンパニオンアプリは7月末から8月上旬にサービス開始

 ゲームにログインしていなくても倉庫の管理やマーケット管理ができる便利なコンパニオンアプリが7月末から8月上旬ごろに配信がスタートする。現在は最終負荷試験中で、この試験とマスターチェックが終われば、アップルとグーグルにアプリの審査を出す。それが通ればサービス開始となるが、いつ通るかはわからないので、突然スタートするかもしれない、ということだ。

【コンパニオンアプリ】