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手の平で輝く“友情、努力、勝利”!「ミニファミコン 少年ジャンプ50周年記念バージョン」開封レポート

開封から各部のディテール、メニュー画面の演出などをチェックしてみた

7月7日 発売

価格:7,980円(税別)

 任天堂のミニサイズハードシリーズと週刊少年ジャンプがコラボレーションしたスペシャルバージョン「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ 週刊少年ジャンプ創刊50周年記念バージョン(以下、『ミニファミコン ジャンプバージョン』)」が、本日、7月7日に発売となった。

 1985年から1993年までに発売された「週刊少年ジャンプ」作品にまつわるファミコンソフトが全20本収録され、本体カラーは特製ゴールドバージョンに、パッケージも「週刊少年ジャンプ」をイメージした特別仕様となっている。

 筆者も1台購入したので、開封からセッティング、そして少し触ってみての感想などを、通常バージョンの「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」との比較を交えつつお伝えしていこう。

 パッケージは雑誌の「週刊少年ジャンプ」そのものをモチーフにした特別仕様。表紙には、「ドラゴンボール」の孫悟空が「ミニファミコン ジャンプバージョン」をガシッと掲げ、収録作品にまつわるキャラクターたちも多数描かれている。「少年ジャンプ」のロゴやレイアウトに色使いも、往年の「週刊少年ジャンプ」そのものだ。

 背表紙もしっかり「週刊少年ジャンプ」風。側面にも雑誌のページ束風の印刷がされているのだが、そこには「みんな買ってくれ~」と顔を出している両さんの姿も!こうした遊び心が嬉しい。

パッケージはまさに週刊少年ジャンプそのもの。実際の雑誌サイズだ
背表紙もしっかり週刊少年ジャンプ。さらに側面のページ束からは両さんが顔を出していたり、遊び心のあるパッケージになっている。通常のミニファミコンのパッケージとも並べてみた

 パッケージに同梱されているのは、本体1台、ハイスピードHDMIケーブル1本、電源供給用USBケーブル1本、取扱説明書に保証書となる。付属しているHDMIケーブルとUSBケーブルのケーブル長はどちらも約1.5mで、コントローラーのケーブル長は約0.8mとなっている。

 なんと言ってもポイントはその本体カラーだ。通常のファミコンミニでは白だった部分が金色になっていて、収録タイトルのマンガが「週刊少年ジャンプ」に連載されていた年代は“ジャンプ黄金時代”と称されるが、まさにその黄金を象徴しているかのよう。

 金のカラーリングはツヤ消しのメッキゴールドになっていて、上品に淡く光るのもポイント。正面の「ファミリーコンピュータ」ロゴの横には少年ジャンプの海賊マークも描かれている。

ツヤ消しのメッキゴールドカラーに包まれている本体。梨地加工が施されていることもあり、派手さよりも重厚感や渋さを感じさせる色合いだ

 本体カラー以外については公式サイトでも、「基本的な機能や仕様は『ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ』と共通です」と明記されているとおり、通常のファミコンミニと違いはない。コントローラーがミニサイズなところも同様だ。

 各部パーツの作りも同じで、本体の電源をオン/オフする「電源スイッチ」、ホームメニューへと戻るための「リセットボタン」は実際に動くパーツになっているが、カートリッジスロットやイジェクトボタン、本体手前の拡張コントローラーの差込み口は形状を再現しているだけのものになっている。

 利用シーンや設置する場所においてのポイントも通常のファミコンミニと同じで、電源を入れるときには本体のPOWERスイッチを、各ゲームからホームメニューへ戻るときにリセットボタンを押すので、“手に届く距離”に本体を置けるのが望ましい。

 付属しているHDMIケーブルとUSBケーブルのケーブル長はどちらも約1.5mで、コントローラーのケーブル長は約0.8mとなっているので、そのままでもテレビから2m弱まで距離は離すことはできるが、もっとテレビと本体の距離を離したいという人は、HDMIケーブルやUSBケーブルを別で用意したほうがいいだろう。

通常のミニファミコンと並べてみたり、収録タイトルのひとつ「ドラゴンボールZ 強襲!サイヤ人」の実際のカートリッジを乗せてみたりしてみた

ズラッと並ぶジャンプ作品パッケージに各作品のタイトル曲が、あの頃の気持ちを呼び覚ます!

ホームメニュー画面。背景にはマンガ風の集中線が描かれている

 メニュー画面や設定などもチェックしてみた。なお、収録タイトルについては、こちらの記事でご確認頂きたい。

 電源を入れると即座にホームメニューの画面が現われて、スピーディーにプレイ開始できるのは、「ファミコンミニ」や「スーパーファミコンミニ」といった、これまでのミニシリーズ同様だ。画面出力の設定も他のミニシリーズ同様に720pと480p。音声出力はHDMIからのリニアPCM2Ch出力となっている。

 ホームメニューは横にスクロールしていく形で収録タイトルのパッケージアイコンが並んでいるが、その背景にはマンガ風の集中線が描かれている。また、メニューのBGMには各収録作品のタイトル曲が流れるようになっていて、当時に収録タイトルをプレイしていた人はそれを聞くだけでもこみあげるものがあるかもしれない。

「オートプレイデモ」をオンにしてホームメニューでしばらく待つと、「ファミコンジャンプ 英雄列伝」のグラフィックスを使ったオリジナルのデモが再生される
「オートプレイデモ」中の切り替わりには、「ファミコンジャンプII 最強の7人」の悟空が歩き回り如意棒でタイトルを突くとデモが始まったり、両さんが画面設定を切り替えたりといったコミカルな演出が入っている
HDMI接続での720pでくっきりとした画面で往年のタイトルが楽しめる。中断ポイントは4つ保存可能だ

 画面設定では、スキャンライン混じりで当時の雰囲気を再現する「アナログテレビ」、スタンダードな「4:3」、よりくっきりと画面を表示したい人向けの「ピクセルパーフェクト」の3種類から選べる。

 設定画面では、収録されているプレイデモを再生する「オートプレイデモ」、無操作時間が60分経過するとセーブして自動的に電源を切る「自動シャットダウン」、「画面焼け軽減」の3つの項目があり、そのオン/オフが切り替えられる。

画面設定は3種類の表示を選択できる

 というわけで、「ミニファミコン ジャンプバージョン」のパッケージからディテールのチェックなどをお伝えした。ジャンプ作品に特化した特別バージョンだが、パッケージをはじめとした細かなこだわりには嬉しくなるものがあった。

 ファミコンと共に「週刊少年ジャンプ」を毎週読んでいた人、ジャンプ関連作品を当時にプレイした人なら、その頃の気持ちを思い出せる何かがあるはず。ぜひ、チェックしてみて頂きたい。

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