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【特別企画】「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」の手触りを確かめる
当時のファン向け機能充実! 「電源を入れて」蘇る懐かしきファミコン体験
2016年11月10日 16:05
任天堂のゲーム機「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」が11月10日に発売された。
「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」は1983年に発売されたファミリーコンピュータ、通称ファミコンを小型化し、30本のファミコンソフトを内蔵して販売するというリバイバルゲーム機商品。予約開始直後から品切れとなるほど話題となっているが、追加販売の案内は現在のところなく、今から買おうと思っても残念ながらしばらくは店頭にない状態が続きそうだ。
この「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」、弊誌GAME Watch編集部でも入手できたので、手触りなど気になるところをさっそくお伝えしておきたい。
まず製品自体の仕上がりだが、懐かしきファミコンを完全再現しつつ、なおかつ手のひらに乗るくらいのコンパクトさが非常にかわいらしい。製品はHDMIケーブル、Micro-USBケーブルが付属しており、HDMIで画面出力、Micro-USBで電源供給を行なう。
コントローラーもオリジナルを再現しておりサイズは小さくなっているが、手に持った感じではそこまで違和感はない。というよりも、このサイズ感は2017年3月発売予定の新ハード「Nintendo Switch」のコントローラー「Joy-Con」のための布石だと筆者は考えているので、サイズに慣れることにまったく躊躇はなかった。
意外だったのはコントローラーケーブル長さで、オリジナルより10cm長い80cmとなっている。プレイする際には余裕があって助かるが、コントローラーを本体に挿すと宣材写真に反してケーブルが見た目上だいぶ余っているように感じられた。ちなみにコントローラー2のマイク部分は、形状とデザインのみを再現したフェイクとなっている。
本機には最初から30本のソフトが内蔵されており、ソフトの入れ替えや専用カセットなどの拡張機能がないため、ソフトの差込口は蓋が外れず、EJECTレバーは動かないようになっている。そうなると電源スイッチとリセットボタンもフェイクかなと思ったのだが、これは実際に機能する。
電源は本体の起動に使われ、リセットボタンはゲームのリセット……ではなく、ゲームを中断してメニュー画面に戻る「ホームボタン」のような役割をする。特に電源スイッチは電源を入れるときの「カチッ」という動作そのものが懐かしく、ミニチュアと言えど「ファミコンを起動した」感じがにわかに蘇ってくるのは本機ならではの体験だろう。
電源を入れると、特に任天堂のロゴ表示などもなく、いきなりメニュー画面が立ち上がる。メニュー画面にはすでにプレイ可能な30タイトルがズラリと並んでいるので、そこからプレイを始めれば良いだけだ。
とりあえず、矢継ぎ早にツラツラとプレイしていて面白かったのは、タイトルによってゲームの操作方法が独特ということ。例えば「スーパーマリオブラザーズ」ならジャンプはAボタンだが、「ダブルドラゴンII ザ・リベンジ」などはA、Bボタン同時押しだったり、「ソロモンの鍵」は上ボタンにジャンプが割り当てられたりしていて、このあたりからメーカーの「クセ」みたいなものも再発見できた。
ラインナップとしては、「マリオブラザーズ」や「ドクターマリオ」といった定番タイトルだけでなく、「アトランチスの謎」や「魔界村」といった激難易度のものも入っている。今回「ソロモンの鍵」を生涯で初めてプレイしたのだが、2面にして躓くほど難しく、「2面でこの難易度はどう考えても高すぎるけど、当時は普通に販売されていたのか……」と過去のゲーム市場に思いを馳せてしまった。
ほかにも、各タイトルで最大4つまで登録できる中断ポイント機能や昔のテレビが再現された「アナログテレビ」の画面切り替えなど、当時のファンに向けた機能も充実している。プレイ経験のあるゲームに再度挑戦して楽しむのも良し、未プレイタイトルをプレイするも良し、人によって様々なプレイが可能となっているほか、懐かしグッズとしても手元に置いておきたい。興味があるならぜひ手に入れていただきたい製品だ。
【収録タイトル一覧】
「ドンキーコング」
「マリオブラザーズ」
「パックマン」
「エキサイトバイク」
「バルーンファイト」
「アイスクライマー」
「ギャラガ」
「イー・アル・カンフー」
「スーパーマリオブラザーズ」
「ゼルダの伝説」
「アトランチスの謎」
「グラディウス」
「魔界村」
「ソロモンの鍵」
「メトロイド」
「悪魔城ドラキュラ」
「リンクの冒険」
「つっぱり大相撲」
「スーパーマリオブラザーズ3」
「忍者龍剣伝」
「ロックマン2 Dr.ワイリーの謎」
「ダウンタウン熱血物語」
「ダブルドラゴンII ザ・リベンジ」
「スーパー魂斗羅」
「ファイナルファンタジーIII」
「ドクターマリオ」
「ダウンタウン熱血行進曲 それゆけ大運動」
「マリオオープンゴルフ」
「スーパーマリオUSA」
「星のカービィ 夢の泉の物語」