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フルボイスで描くSF恋愛アドベンチャー「ISLAND」のPS4版が発売決定

1,920×1,080の高解像度フルHDとクオリティアップしたボイス&BGMで登場

6月28日 発売予定

価格:
6,200円(税別、パッケージ版)
5,093円(税別、ダウンロード版)
CEROレーティング:C(15才以上対象)

 プロトタイプは、プレイステーション 4用せつなとえいえんのおとぎばなし「ISLAND」を6月28日に発売する。価格はパッケージ版が6,200円(税別)。ダウンロード版が5,093円(税別)。

 本作は、シナリオライター「ごぉ」氏と、イラストレーター「空中幼彩」氏がタッグを組んだSF恋愛アドベンチャーゲーム。2016年4月にWindows版が、2017年にPlayStation Vita版で発売され、2018年にテレビアニメ化も決定した。

 物語中にちりばめられた様々なキーワード、巧みな伏線により、少しずつ明らかになる“世界の秘密”。壮大な世界観で綴られるドラマチックなSFラブストーリーがフルボイスで展開する。田村ゆかりさんや、村川梨衣さん、阿澄佳奈さんをはじめとする豪華声優陣がキャラクターの声を担当している。

【PS4用ソフト「ISLAND」オープニングムービー】

PS4版の特徴

高解像度のフルHDでより一層の感動を!

 PS4版は、移植ラインナップ最高解像度となる1,920×1,080ドットのフルHDに対応。PS Vita版を大きく上回る高解像度により、2つの世界を舞台に壮大な世界観で描かれるドラマチックなSFラブストーリーを、より一層の美麗ビジュアルと共に届ける。

ボイス&BGMのクオリティーもアップ

 ブルーレイディスクの大容量を活かしてボイスのクオリティーもアップ。より生音に近い音質で楽しめる。BGMの品質も向上しており、美しい音楽を堪能できる。

ボイスドラマ「明日、わたしは──」をビジュアルノベル化して収録

 PS Vita版においてビジュアルノベル化された、PC版予約特典のボイスドラマCD「明日、わたしは──」がPS4版でも収録。条件をクリアするとプレイできるようになり、本編終了後のおまけエピソードが楽しめる。

【登場キャラクター】
御原 凛音/CV:田村 ゆかりさん
伽藍堂 紗羅/CV:村川 梨衣さん
枢都 夏蓮/CV:阿澄 佳奈さん
御原 玖音/CV:佐藤 利奈さん
山吹 桃香/CV:加隈 亜衣さん

System ゲームシステム

 「ISLAND」は、物語中の選択肢によってその後の展開が変化するアドベンチャーゲーム。物語中には様々なキーワードや伏線がちりばめられており、少しずつ謎が明らかになる秀逸なシナリオが進んでいく。

 また、同社の他のタイトルにもある早送り&巻き戻し機能はもちろんのこと、より快適に楽しめるよう、多彩な機能が搭載されている。

・選択肢の表示位置変更機能(中央or下)
・既読の選択肢&チャプターへのジャンプ機能
・バックログで選択したテキストからの再開機能
・ロード地点からの巻き戻しも可能
・クイックセーブ&クイックロード機能

 その他にも、見たことのあるシーンを確認できる「フローチャート」や、「CG鑑賞」、「BGM鑑賞」、「ムービー鑑賞」、「エンディングリスト」などのおまけコンテンツも充実している。

【Story 物語】

本土より遠く離れた南の島、“浦島”。
そこは豊かな自然に恵まれた、まさに楽園。
「いつまでも――こんな時間が続けばいいのに」
しかし複雑な過去を抱え込んだこの島は、歴史から静かに消え去ろうとしていた。

島の風土病“煤紋病”による本土との確執。
放棄され廃墟と化した“海上ステーション”。
5年前に“浦島御三家”を襲った3つの事件。
子供たちの間でまことしやかに囁かれる“神隠し”の噂。
そして、島に残された古の“伝承”――。

「お話ししましょう。この島に伝わる、悲恋物語を――」
島を救う鍵となるのは、御三家に属する“3人の少女”たち。
しかし彼女らにはまだ、島の行く末を変える力はない。
「この島はもう終わりだよ。救われっこねー」
そんな島に、ひとりの青年が流れ着く。
「……――今は、何年だ?」
未来から来たと主張するその青年は、島の因習なんぞくそ食らえとばかりに、未来を変えるために孤軍奮闘し始める。
「待たせたな、俺が来たからにはもう大丈夫だ!」
だが彼には、別の目的があった。
果たして3人の少女たちは、この島は、世界は、彼によってどう変えられていくのか――。

Character 登場人物

三千界 切那(さんぜんかい せつな)

「そんな歴史は、こんな世界はぶっ壊してやるッ!」

 この物語の主人公。

 全裸で島の砂浜に打ち上げられていた謎の青年。御原凛音に助けられ、住み込みの使用人として働き始める。世界を救うという使命を背負い未来から来たのだと主張する。

 使命を果たすためには元凶となる人物を殺さなくてはいけないのだが、肝心の名前をどうしても思い出せない。それどころか自分がどこの誰なのかすらも覚えていない。記憶喪失。しかし、あまり深くは考えない脳天気な楽天家。ぶっちゃけ、ただの不審者。奇天烈な言動で閉鎖的な島の雰囲気にマシンガンのごとく風穴を開けていく。

御原凛音(おはら りんね)

CV:田村ゆかり

「だって――わたしもタイムトラベラーだから」

 “浦島御三家”のひとつ、御原家の跡取り娘。

 引きこもりで昼夜逆転生活を続けており、昼間は頑なに外に出ようとしない。趣味は深夜の散歩。人物を紹介する時に年齢を付け加える癖がある。

 ぶっきらぼうで冷淡なところがあるかと思えば、一方で、自らを「お姫様」と称する夢見がちな側面も。不審人物であるはずの主人公・切那に衣食住や仕事、そして名前を与え、執拗に絡んできたり嫉妬の表情を見せてくる。切那について何か知っているのは間違いないが、頑なに口を割ろうとしない。同じ島の住人にとっても謎の多い人物。

 5年ほど前に神隠しに遭ったと噂されているが、その詳細を語ろうとする者はいない。一部には、本当に御原家の血を引いているのかと疑う島人もいる。

伽藍堂 紗羅(がらんどう さら)

CV:村川梨衣

「私は――この島を救う宿命を負う者です」

 “浦島御三家”のひとつ、伽藍堂家の跡継ぎ。浦島神社の巫女。主人公・切那のことを何かと目の敵にし命を狙ってくる。

 呪術や超能力に傾倒しており、非科学的な力の存在を信じてやまない。その理由は彼女が口にする「もうひとりの未来人」と関係がある。島人の間では非常識な言動で有名で、生暖かい目で見守られているが、一部には熱狂的な信者も存在する、島の小さなアイドル。

 5年前の火事で両親を失っており、現在は境内に建てられたプレハブ小屋でひとり暮らしをしている。両親は何らかの事件に巻き込まれて殺されたのではないかと疑っており、真相を探る中で自らの「宿命」の本当の意味に気付いていく。

枢都夏蓮(くるつ かれん)

CV:阿澄佳奈

「あたしは──ぜってーこの島を出てってやる!」

 “浦島御三家”のひとつ、枢都家の長女。島の町長の娘。男勝りな口調で、常にナイフを所持しているなど、未だに反抗期のまっただ中。その実、恋愛ごとに関しては奥手で、よく主人公・切那に弄られる。

 勉強はできないが、島の人間の中ではかなりの常識人で情に厚い。その家柄や人柄から玉の輿を狙う島の男は多いが、本人は、家出をして本土に行くという夢に向かって邁進中。

 切那のことを本土の人間だと信じており、興味を寄せてくる。5年前に家族を捨てて島を去った母親に憧れており、母親の背中を追いかける過程で、その背中の大きさに気付いていく。

御原玖音(おはら くおん)

CV:佐藤利奈

「切那さんは──あの子を救ってくださいますか?」

 御原家の現当主で、凛音の母親。5年前に夫を病で亡くしている。彼女も同じ病を患っており、日光を避けて生活している。ひとりの母親として、目の前の幸せを守り続けることの重要性を説き、空回りしがちな主人公・切那を導いてくれる。だが、彼女自身もこの島のあり方には納得していない部分がある。

播守太郎(はりす たろう)

CV:茂木たかまさ

「いやぁ、昔からこう、結婚して不幸な目に遭っている女性に弱くてね」

 島唯一の警官。島の出身だが、本土で暮らした経験もあるらしく、温和で人当たりの良い性格で、島に流れ着いた主人公・切那にも偏見を持たずに接してくれる。

枢都守継(くるつ もりつぐ)

CV:小形 満

「私たちは変わることなど望んでいないのだよ」

 “浦島御三家”のひとつ、枢都家の現当主。浦島の町長であり、夏蓮の父親。島の変化を嫌い、部外者である主人公・切那を何かと排斥しようとする。最近抜け毛が気になっている。

枢都守春(くるつ すばる)

CV:河西健吾

「残念だが、今は一刻も早く戻らないと僕たちが危ない」

 枢都家の長男。父親との見解の相違から、4年前に島を出ていった。

森須賢治(もりす けんじ)

CV:ふくまつ進紗

「いいんじゃよ。人を救うのが、医者の務めじゃ」

 森須診療所の院長。島唯一の医者。かなりの高齢で耳が遠いが、腕は随一。新人看護婦と2人で診療所を切り盛りしている。

山吹桃香(やまぶき ももか)

CV:加隈亜衣

「いい匂い……先生と同じ……」

 大学院生。海洋学の第一人者に師事し、彼の跡を継ぐべくフィールドワークにいそしんでいる。

Stage 舞台

 本土と島を繋ぐ唯一の出入り口。物資の運搬は定期的に行なわれているが、観光客が訪れることはまずない。

市街地

 港に近いところに位置する町。病院や主な商業施設が集中しており、商店街を一周すれば生活必需品は全て揃えることが可能。特に米花雑貨店の品揃えには定評あり。

駐在所

 島唯一の駐在所。不審人物として注目されている主人公は幾度となく世話になることになる。

森須診療所

 島唯一の病院。耳の遠い高齢の医者と若い看護婦が切り盛りしている。

浦島神社

 島の中央付近に位置する神社。御三家のひとつ“伽藍堂家”が管理している。現在では訪れる人も少なくなり閑散としている。裏手の林には何故か、大きな釘が何本も刺さった木が散見される。

甘味屋・竜宮

 浦島の小高い丘の上にある甘味屋。島人にとって憩いの場。名物は超大盛りかき氷、通称「鬼盛り」。

本土

 浦島から遠く離れた本土。島から船で数時間の場所に位置する、とされているが……。

Keyword 言葉

【浦島】

 本土から南東方向に位置する孤島。温暖な気候で熱帯植物などが群生している、のどかな田舎。豊かな自然と水産資源を持っており、観光地として発展していてもおかしくないのだが、様々な事情により衰退の一途を辿っている。

【浦島御三家】

 古来より浦島を統率してきた御原家、伽藍堂家、枢都家の3つの家の総称。現在では、御原家と伽藍堂家は権力を失い、枢都家が町長として島を取り仕切っている。

【煤紋病】

 この島特有の風土病。皮膚が炭のように黒く爛れ、ミイラのような見るに堪えない外見を呈す。太陽の光に当たると進行速度が増すことが知られている。この病気がきっかけで迫害を受けてきたという歴史があり、島人が本土の人間を毛嫌いする要因のひとつとなっている。

【神隠し】

 近年、島の子供たちの間でまことしやかに囁かれている噂話。嵐により島人が行方不明になったことがあったのが噂話の由来だと考えられているが、良識のある大人ですら、この噂話にあまり触れたがらない。

【暴龍島】

 噂話に登場する、存在しないはずの島。“魔女の棲む島”と呼ばれることも。元々は島の伝承に登場する地名だったのではないかという説もある。

【伝承】

 遥か昔から島に伝わる神話。御三家の名前がそれぞれ登場するお話。口伝の過程で様々なバリエーションが生まれ、現在では原型はほとんど残っていないとされている。

【海上ステーション】

 浦島の沖合に浮かぶ世界最大の海上ステーション。かつて本土から来た海洋調査チームにより建造された。今から5年前、急遽チームの引き上げが決定されて以来、放置されてきた。現在は、取り壊し作業が進行中。

【時空震】

 宇宙そのものが超光速で振動する現象。別名、時間膨張波(Time dilation wave)。相対性理論によれば、物体の移動速度が光速に近づくほどその物体に流れる時間は遅くなるため、時空震により光速を越えて振動することで、宇宙そのものの時間が逆方向に進み始める。もっとも、全世界の時間が同じように巻き戻るので、誰も時空震の発生に気付くことはできない。

 時空震キャンセラー(Time dilation wave Antiphase Generator)を用いて巻き戻りの影響を回避すれば、過去へのタイムトラベルが可能となる。ただし、現在の所あくまで机上の空論である。

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