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SCARZ Absolute、「CS:GO」のFACEIT Major 2018東アジア予選で優勝。英国ロンドンでのアジア予選への出場権を獲得
2018年5月21日 13:05
日本のプロゲーミングチームSCARZの「Counter-Strike: Global Offensive」部門SCARZ Absoluteは、5月19日よりオンラインで開かれた「CS:GO」のプレミア大会「FACEIT Major 2018」の東アジア予選に出場し、決勝でモンゴルの「TheMongolz」を2:1で破って優勝し、7月にロンドンで開かれる「FACEIT Major 2018」アジア予選の出場権を獲得した。本戦となる「FACEIT Major 2018」は9月に英国ロンドンで開催される。16チームが参加し、賞金総額は100万ドル。
「FACEIT Major 2018」は、世界中で無数に開催されている「CS:GO」の国際大会の中でも、もっとも格の高いValve自身がスポンサードしている世界大会。賞金総額は100万ドルと高額な一方、予選を2段階で実施し、世界中の「CS:GO」チームに広く門戸を開いている。
今回、SCARZ Absoluteが参戦したのは、アジア予選を選出するための東アジア予選。東アジアのほか、東南アジア、中東、中国、オセアニアでも予選が開かれ、優勝することでロンドンで開かれるアジア予選への出場権を獲得できる。この東アジア予選には、日本からSCARZ Absoluteのほか、Zxcv、Ignis、Devil Powersの計4チームが出場。他のアジア勢には、数多くの世界大会への出場経験のある韓国の強豪MVP PKや、SCARZ Absoluteと度々戦っている宿敵のTheMongolzなどが出場。
BO1で行なわれた準々決勝では、優勝候補のMVP PKを日本のIgnisが撃破するという大金星をあげ、続く準決勝でSCARZ Absoluteに1:2(BO3)で敗れたものの、日本の「CS」コミュニティの存在感をアジアに知らしめることができた。
また、日本の古豪チームとして知られるzxcvは、準々決勝でDevil Powersを16:4(BO1)で制した後、準決勝でTheMongolzに0:2で敗れたものの、負けたことで5月20日に行なわれたユニットコム主催の「CS:GO」大会「LEVEL∞ UP Battle#1 CS:GO」に出場が可能となり、1ゲームも落とさず優勝。BO1が多かったとはいえ、2日間で9試合をこなす過密スケジュールで、こちらも存在感を見せつけた。
一方、決勝戦まで勝ち上がったことで「LEVEL∞ UP Battle#1 CS:GO」に出場できなくなったSCARZ Absolute。TheMongolzとの決勝戦は見事な逆転劇だった。Infernoで行なわれた1ゲーム目、先にゲームポイントを取られながらも、poem選手、barce選手の活躍で延長戦までもつれ込んだものの、その延長戦を0:4で落とすという非常に悪い流れで1ゲーム目を落とした。苦戦の理由はリーダーでエースのLaz選手の調子があがらないことだ。得意のスナイパーライフルの精度も今ひとつ。
このまま負けてしまうのではと思われたが、他のメンバーの目覚ましい活躍でLaz選手の不調をカバー。中でも大活躍だったのがpoem選手。とにかく出会い頭の撃ち合いに強く、3ゲームでK/D 72-51、ADR98.8という圧倒的なスコアで勝利に貢献。結局、2ゲーム目は16:9、3ゲーム目は16:6という大差で勝利した。
なお、7月にロンドンで開かれる「FACEIT Major 2018」アジア予選には、オーストラリアのRenegadesと、中国のTyLooが招待枠で出場が確定している。この2チームは、5月にオーストラリアシドニーで開催されたIntel Extreme Mastersにも出場し、mousesportsやFaZeといった優勝常連チームに一歩も引かなかった強豪チームたちだ。「FACEIT Major 2018」本戦に参戦するためには8チーム中上位2位に入らなければならない。かなり狭き道といえるが、ぜひ“メジャー大会本戦出場”という日本の「CS:GO」コミュニティとってに前人未踏の目標にチャレンジして貰いたいところだ。