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「GOD EATER 3」の最速体験会出展バージョンをプレイ!新たなアクションや神機、アラガミなどをチェックしてきた
2018年4月29日 10:00
バンダイナムコエンターテインメントは、プレイステーション4/STEAM用アクションゲーム「GOD EATER 3」の「最速体験会&開発サミット」を、4月28日から30日まで開催中だ。
この体験会では、招待された「GOD EATER」シリーズのファンが、「GOD EATER 3」の最新の体験バージョンを約30分間プレイし、その感想をもとに、開発スタッフとのディスカッションを行なうというものだ。この3日間で約600名のプレーヤーが参加予定で、最終日4月30日の19時からは、このイベントを受けての報告生番組が配信される予定となっている。
この体験会の開催にあたり、各メディアにもゲームプレイの枠が設けられ、参加者がプレイできたものと同じ体験版をプレイすることができたので、そのプレイレポートをお届けしていこう。
ナンバリングの完全新作としては初めて据置機及びPCで発売となる本作。今回より開発パートナーがシフトからマーベラス第1スタジオにバトンタッチし、新たな開発体制で据置機での最新作に臨んでいる。
「SUMMIT EDITION」と名付けられた体験版をプレイ
今回出展された「SUMMIT EDITION」と名付けられた体験版は、「雷鳴への誘い」と「灰域(かいいき)の皇」の2つのミッションをプレイできるものだ。プレーヤーは未知の災厄「灰域」への適応能力を持った「対抗適応型ゴッドイーター(Adaptive God Eater)」、通称“AGE”だ。隷属的な契約に縛られている彼らは、牢獄のような地下拠点に手かせを付けられて登場している。
もちろんミッション出撃前には装備やアイテムの変更が可能で、体験会でも特に注目されていたのは、新たな神機パーツの存在だ。近接武器パーツは従来の6種(「ショートブレード」、「ロングブレード」、「バスターブレード」、「ブーストハンマー」、「チャージスピア」、「ヴァリアントサイズ」)の近接武器パーツに加え、新たに二刀流の「バイティングエッジ」と、円形の両手武器「ヘヴィムーン」が追加されている。
前者バイティングエッジは、通常の「二刀流形態」時は両手に剣を持って戦う双剣タイプの神機パーツで、リーチが短い反面、近接神機の中でも最も高い回転率の素早い攻撃をくり出せるというもの。特筆すべきは、R1ボタン+□ボタンで「薙刃(ていじん)形態」へ変形し、それに合わせてAGEのバトルスタイルも変化するするということ。
薙刃形態は振り回すことで二刀流形態以上の多段ヒット攻撃を繰り出せるという非常に強力な形態だが、その反面、このときはスタミナが一切回復しなくなり、ガードもできなくなるという大きなリスクもある。筆者も体験中、調子に乗って攻撃をくり出していつの間にかスタミナがなくなり、疲れている間に反撃を食らってしまうということが何度かあった。両形態の素早い切り替えが、戦闘のポイントとなりそうだ。
一方のヘヴィムーンは、円形の刃を持った神機パーツだ。AGEを中心に、神機を縦や横に回転させる斬撃を行なうもので、攻撃範囲が広いのが特徴だ。攻撃をくり出すスピードはロングブレードと同程度で、非常に使いやすく感じられた。またR1ボタン+□ボタンで、両手で持つ巨大な斧となる「斧月展開状態」へと変形し、より強力な攻撃をくり出せる。バイティングエッジのように常に斧の状態をキープするものではないので、コンビネーションなどに組み込んでいくのが基本となりそうだ。ちなみにこの斧月展開状態時は、OPの残量に応じて威力が上昇するようになっている。
そしてもう1つ、この神機には強力なタメ攻撃が用意されている。□ボタンを長押しすると、AGEがその場で斧月展開状態の神機を振りかぶり、刀身には回転する鋸刃が出現、上手くこれをヒット刺せることで、高出力の多段攻撃となる。振りかぶっている間は完全な無防備になるので、アラガミがダウンしている時などに有効となる。鋸刃がバリバリとアラガミの体を切り裂く様子は、痛々しくも痛快であった。
遠距離の神機パーツには「レイガン」が追加された。これはレーザー状の「放射弾」を放つ神機で、照射し続けることで威力が上昇していくという特徴を持っている。射出中も移動ができるので、常に位置取りを変えながら集中砲火を浴びせることも可能だが、1度止めてしまうと威力がリセットされるため、できる限り当てられるような状態を作り出すことが重要なようだ。なおこの「レイガン」は、前作までの「ブラスト」の性能を継承する形で新たに遠距離武器パーツに追加されている。
こうした新たな神機とともに、バトルシステムにもいくつかの新要素が追加され、それらも試すことができた。装甲を構えて突進する「ダイブ」や、バースト中に繰り出せる必殺技「バーストアーツ」、そしてそれらの中でも最も大きな要素となるのが「エンゲージ」とそれに付随する「アクセルトリガー」のシステムだ。
エンゲージは、仲間の近くで戦闘することで「エンゲージ率」(仲間の名前の上に丸いゲージで表示)が上昇し、最大まで溜まるとL2ボタン+R2ボタンで発動(カットイン演出が挿入)するもので、その間は2人の間に輝く光が現われ、様々なプラス効果を得られるようになっている。エンゲージ中に発動するプラス効果「エンゲージエフェクト」は出撃時に、「属性剣技の探究心」(近接武器の全属性上昇)、「午後のうたたね」(HPの自動回復)、「風より疾く」(移動速度の上昇)、「惜しみない供与」(使用したアイテム効果の共有)の4種類を選択できるようになっていた。
筆者はもっぱら「午後のうたたね」を選んでいて、発動中は敵の攻撃がよほど激しくない限りHPをほとんど気にしないで戦うことができ、その恩恵を得ることができている。なおこのエンゲージ率は、戦い続けていれば比較的早めに上がる印象はあったものの、アラガミのバースト時(後述)など、ここぞというときに使うのが確実だろう。
そして特定の条件を満たすと発動するパッシブスキルがアクセルトリガーだ。「A≫ウォーリア」(攻撃力の上昇)、「J≫ガーディアン」(防御力の上昇)、「H≫LBアタッカー」(リンクバースト弾に攻撃上昇効果を付与)、「E≫ウォーロード」(バーストアーツの攻撃力上昇)の4種があり、エンゲージの最中に発動するとステータスアップ効果がお互いに共有される。こちらもエンゲージと同様に出撃時に選択が可能だ。
発動条件は種類によって異なり、A≫ウォーリアなら“地上コンボ攻撃のフィニッシュを3回達成”、J≫ガーディアンなら“ジャストガードを1回成功”といった具合だ。条件は決して難しくないので、プレイスタイルによって好みのアクセルトリガーを選ぶのがいいかもしれない。
体験版の2つのミッションにはそれぞれ新しいアラガミも登場する。「雷鳴への誘い」に登場するのは中型種の「ハバキリ」。女性のような上半身と、機械の下半身を持っていて、両腕は雷をまとった剣となっている。脚部ブースターによって遠距離を素早く移動し、その攻撃をくらうと一定時間麻痺状態になってしまうのが非常に厄介だ。筆者もこの麻痺攻撃には非常に苦しめられたが、捕食行動などはなく、倒せないほどの強さではなかった。
そして「灰域の皇」に登場するのが、「灰域種」と呼ばれる新種のアラガミ「アヌビス」だ。この灰域種には「捕喰攻撃」を行なうという特徴があり、これを食らうとアラガミはバースト状態になり戦闘力が飛躍的に上昇、そして食らったほうのAGEは一時的にリンクエイドやリンクバーストなどの支援を受けられなくなってしまう。
このアヌビスはバーストすると4足歩行から2足歩行で移動するようになり、爪でなぎ払う広範囲な攻撃や上空から炎を降らすといった多彩な攻撃を行なってくる。さらに攻撃力も一撃でAGEのHPのほとんどを削るほど上がっていた。アヌビスの捕喰時も当然、捕喰モーションがあるわけだが、「ヤバい!」と思った瞬間もう捕喰されていたりするので、オペレーターの警告には常に耳をかたむける必要がありそうだ。
ここまでが今回の最速体験のレポートとなるが、常にプレーヤーの意見を取り入れて進化していくというのがこのシリーズの大きな特徴であり、今回のイベントもその意図に則ったものだ。今回のイベントを経た次の段階へのステップなども含め、開発陣による30日の生番組や続報に期待しよう。
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