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【特別企画】「FFXV WINDOWS EDITION」推奨PCのこだわりをメーカーに聞いてみた!
第1回:アイトラッキング機能で「ファーストパーソンモード」もプレイ可能! DELL「ALIENWARE 17」
2018年3月15日 07:00
プレイステーション 4で「ファイナルファンタジーXV」(FFXV)が発売されたのが2016年11月のこと。発売後も単なるダウンロードコンテンツの配信だけではなく、システム面でも進化を続けている「FFXV」。そして遂に3月6日に大型アップデート「FFXV ROYAL EDITION」のリリースと同時に待望の「FFXV WINDOWS EDITION」が発売となる。
前述の通り、「FFXV WINDOWS EDITION」は単なる「FFXV」ではない。グラフィックス面では、NVIDIAと共同でゲーム用ライブラリ「GameWorks」を導入しゲームエンジンを強化。Native 4Kのみならず、最大8K、HDR10、DOLBY ATMOS(別途ソフトウェアが必要)にまで対応し、環境さえ整えば究極の「FFXV」が楽しめる。
さらにその美しい映像を、「Ansel」でどのような位置からでもスクリーンショットとして組み立てることができ、後処理フィルターで画像を調整しHDRでも画像撮影が楽しめる。NVIDIAの完全協力の下で開発されているだけあって、海外タイトルに引けを取らない仕上がりとなっている。
また、Windows版ならではの楽しみとして、MODへの対応が予定されている。ユーザーの手によってどういった広がりや楽しみ方ができるのか、これまでの「ファイナルファンタジー」シリーズには無い、チャレンジ精神に溢れたタイトルだ。
そんな「FFXV WINDOWS EDITION」の発売に先駆けて各社から一斉に推奨PCが発売された。基本的に推奨PCはスクウェア・エニックス検証のもと、該当するゲームを楽しめるスペックを有しているPCとして発売される。だが、もちろん各メーカーとも、価格が違うのはもちろん、CPU、GPUをはじめ、採用パーツが全く違っていて、千差万別だ。そこにはゲームへの思いと共に、こだわりが詰まっているはずだ。ということで、今回は「FFXV WINDOWS EDITION」を発売する各メーカーにインタビューを行なった。
第1回目は、ゲーミングノートPCを用意しているデルにお話を伺った。DELLは、ハイエンドスペックな製品を中心に、ワールドワイドでゲーミングPCブランド「ALIENWARE」を展開しているメーカーだ。なぜ、今回の推奨PCはノートPCなのだろうか? その理由について、同社のマーケティングマネージャー・柳澤真吾氏に伺ってみた。
ALIENWARE 17
【スペック】
・CPU:Core i7-7700HQ
・GPU:GeForce GTX 1070(8GB)
・メモリ:16GB DDR4
・ストレージ:128GB SDD/1TB HDD
・ディスプレイ:17.3型(1,920×1,080ドット表示、60Hz)IPS液晶、Tobii Eye-tracking対応
・サイズ:約424×332×29.9mm(幅×奥行×高さ)
・重量:約4.42Kg
・OS:Windows 10 Home 64bit(日本語)
・価格:259,980円(税別)~
□https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/1101455.html
「FFXV」のPC版は、「ハイスペックなゲームタイトルが、まさにキタ! と言う感じでした」
――まず最初に、2017年8月から9月にかけて「FFXV WINDOWS EDITION」の製品内容やスペック、映像などが公開されました。初めてこれらの情報に触れたとき、どのように感じられましたか?
柳澤氏: 我々が「FFXV WINDOWS EDITION」に関してスクウェア・エニックス様とお話しさせていただいたのは、Gamescom(ドイツで8月に開催された欧州最大規模のゲームショウ)の時ですね。この時は弊社側から4K HDRモニターを展示用として出させていただいていたので、その際にお話をお伺いしました。その後、東京ゲームショウ2017でもブースに試遊台として出させていただくような話を進めてはいました。
最初に聞いたときには「本当に凄いことを考えるな」と思いましたね。当時の段階ではやはり4KでHDRに完全対応させた「FFXV」を出すという話をお伺いして、(ハイスペックなゲームタイトルが)まさに「キタこれ!」という感じでした。
ALIENWAREはプレミアムハイエンドを標榜していますが、DELLというブランドを広くみたとき、われわれはモニターでも世界で最もシェアを持っているメーカーで、実はパソコンのみならずモニターの技術レベルも結構高いところにあるのです。そんな中で、当時我々がアピールしていたのは、求めやすい価格帯で4KのHDRモニターや8Kモニターなどを他のメーカーに先駆けてどんどん世界に出していくことを押し出していました。
そんな時に、この「FFXV」と言うソフト自体が、DELLやALIENWAREを存分に生かせるタイトルだと考えていました。
――最初に4Kで「FFXV WINDOWS EDITION」が動作しているのをご覧になられて印象はいかがでしたか?
柳澤氏:ゲーミングPCメーカーの人間の見方かもしれないですが、最初に見た時は、草の動きですとか、風が吹いたときの木の揺れ方ですとか、細かいところを中心に「こんなの見たことがない」という感想でした。
――私も取材で初めて拝見したとき、草原の中にノクティスがいて、周りの草が風で揺れている動きなどを見て、本当にそこにいるみたいだなと感じました。
柳澤氏:社内にいるときには8K映像を社内デモで観る機会があったのですが、8Kまでいくと色の再現能力が高くて、3Dメガネで見た映像など比べものにならないくらい立体に見えるんです。
Gamescomのデモの時も、そういった作り込みがすごく、これでまた一歩、ゲームから映画に近づいたなと感じました。映画のキャラクターを動かしているような感覚を、ものすごく感じましたね。普段からゲームをプレイするときに思うことなのですが、意外と細部の作り込みが甘かったりすると、(現実に引き戻されて)「あれっ?」と思うことがあるんです。「FFXV」は、そんな細部の作り込みに気合が入っているのがすごいなと感じました。
――そのときにはまだ誰もみていない映像だと思うんですね。初めてご覧になられた時の感動が伺えます。
柳澤氏:当然ながらブースを出すので、Gamescom前にスクウェア・エニックスさんにチェックさせてしていただいた時、「こだわりました」と伺ったのですが、「なんだこの完成度は?」と思いました。
すべてがワンパッケージに収まったゲーミングノートPCという選択
――そして発表から約半年が経過し、今回推奨PCの発売ということになりましたが、まず、なぜノートPCなのでしょうか?
柳澤氏:ノートPCという形態にいたった理由はいくつかあるのですが、当時推奨PCの話を頂いたときに、「我々の1番優れているものというものをユーザーさんにお届けしたい」と思いました。「優れている」というと語弊があるのですが、やはり今考えられるバランス的にベストなものを提供するのが1番いいかなと考えました。
バランス的にベストというのがどういうことかというと、「FFXV」をどういった方がプレイされるかと考えた時、もちろん既存のハイクオリティな海外ゲームタイトルを遊んでこられた方々もいらっしゃると思いますが、一方でいわゆる従来の「ファイナルファンタジー」シリーズのファンの方がすごく多いと思っているんですね。
従来の「ファイナルファンタジー」シリーズのファンの方達というのは、「ファイナルファンタジーXI」とか「ファイナルファンタジーXIV」をプレイされている方は別として、基本的にはコンソールで遊んできたユーザーさんだと思うのです。そういったコンソールゲーム機で遊んできた方々がPCゲームの世界に入ってきたときに、このPCを買えば「確実にゲームの世界を堪能できる」という組み合わせを提供するのが、ユーザーさんにとって1番いいのかなと考えました。
もちろん「FFXV WINDOWS EDITION」は、ある程度のスペックを必要とする仕様ですので、しかし、あまりPCに馴染みのない方がゲーミングPCを買うことになり、デスクトップPCを買って、モニターを買って、さらにはキーボードやマウスを選び始めるとなると、非常に悩まれると思うので、やはり我々としては高いレベルで全部をまとめ、「ワンパッケージで『FFXV WINDOWS EDITION』を体験できます」というのが、ユーザーさんにとってもすごくフレンドリーなのかなと。
また今回、「ALIENWARE 17」の大きな目玉機能として、天板などのライティング機能がゲームと連動していることと、実は「FFXV WINDOWS EDITION」は「アイトラッキング機能」に対応しているのです。たとえば「ファーストパーソンモード」で視線で攻撃を繰り出すことができ、Tobii Technologyの「アイトラッキング機能」を搭載した「ALIENWARE 17」ではこの機能に対応しています。「FFXV WINDOWS EDITION」の発売時点から、視線追跡で、いわゆるカメラ移動やエイムなど視線でゲームを操作することができるのです。
こういった機能詳細に関しては、仕様として固まっていないのですが、3月7日の発売時点から、いくつかの機能は対応する予定です。これらの特別な機能に関しては、米国の「ALIENWARE」チームとスクウェア・エニックスさん側で話をさせていただいて、「ALIENWARE」に搭載されている「ALIEN FX」というライティングの機能にも完全に対応しています。実をいうと「FFXV WINDOWS EDITION」の持っている機能をまんべんなく楽しめるのは、実は世界でこの「ALIENWARE 17」だけなんです。
通常で考えたらハイエンドな構成にすると思うんです。「FFXV WINDOWS EDITION」を100%楽しめるというコンセプトでいくのが普通だと思うのですが、この「アイトラッキングセンサー」の企画も並行していたので、ALIENWAREにしかない独自のものをフルに楽しんでいただけるということが重要なのかなと思い、ゲーミングノートPCという選択になりました。でも、この機能を今回搭載できたのは、ALIENWAREとしては画期的だなと思っています。
「ALIEN FX」ですが、例えば敵からダメージを受けた時などに当然色が変わります。ヒットポイントが回復したり、逆にピンチになったときなどにも色が変わります。通常のゲームなどでも敵から攻撃を受けて体力が無くなると、画面の周りが赤くなることがありますが、まさにああいうことが、ハードウェアレベルのライティングで行なわれています。ゲーム内の体験を(ゲーミングPCが光ることで視覚的に)感じることができますし、そういった新しい遊び方を提供することができるのが「ALIENWARE 17」のすごく大きなところだと思います。
――「FFXV WINDOWS EDITION」をインストールすると、自動的に「ALIENWARE 17」が光る設定が行なわれるのですか?
柳澤氏:はい、大丈夫です。「FFXV WINDOWS EDITION」をインストールいただければ、そのまま使えるようになります。基本的にはプリセットで設定されているので、「ALIEN FX」のライティング機能を切らなければ、自動で機能するようになります。
――光る色の設定などを調整しようと思えばできますか?
柳澤氏:基本的にはプリセットのまま、決まった色の変化で楽しんで頂くことになります。例えばダメージを受けた時、「赤じゃなくて青にする」といったことはできません。
――なるほど。しかし、面倒な設定をすることなく楽しめるのは良いですね。
柳澤氏:実は、日本のメーカーさんで「ALIEN FX」の機能を設定いただいたのは今回が初めてなんです。海外のゲームメーカーさん……特にユービーアイソフトさんのソフトなどは対応しているタイトルも多いのですが、日本国内のメーカーさんですと初めてなんです。米国のALIENWAREのスタッフも「FFXV WINDOWS EDITION」に対してすごく期待していて、新しい可能性として興味を持っていてぜひやりたいという話がありました。
「ALIEN FX」の機能はFPSなどのゲームではすごく便利で、e-Sportsなどのイベントなどですごく重宝されているんです。選手が7人並んでゲームをプレイしているじゃないですか? で、負けるとハードウェアのライティングが赤くなるから、観覧者からも結果がすぐわかるんです。ランダムでプレーヤーを募ってプレイしたときに、画面上で誰かが負けたのはわかるけど、誰が負けたのかよくわからない時に、この機能を使うと誰が負けたのかすぐわかるんです。
ただ光るだけだとあまり面白くはないのですが、こういった形でゲームと連動していると、ゲームを盛り上げるちょっとしたポイントになりますので。私としてはそういう機能をもっとたくさん日本のメーカーさんとかにも使っていただけると嬉しいなと思っています。
ベンチマークソフトの数値をどう受け止めるのか?
――価格とのトレードオフなどいろいろあると思いますが、CPUやGPUの選定基準はどのようにお考えでしょうか?
柳澤氏:選定基準としては、最初に申し上げたように満足して最低限遊べるところをまず目指しています。
実は「ALIENWARE」には、オーバークロックをかけてGeForce GTX 1080 Tiを搭載したモデルがありますが、「ALIENWARE 17」は1つ下のスペックのモデルになっていて、Core i7 7700HQにGeForce GTX 1070を積んでおり、一段スペックを下げています。
意図的に一段下げているのは、先ほど申し上げたように新しい人に対して少しでもプレイして頂きたいからです。特に今回我々は新しい機能を積んでいるので、そういった機能も楽しんでいただくために、1番ハイエンドなゲーミングPCが必要となると、たとえ「ファイナルファンタジー」シリーズがかなり好きな人でも、みんながみんな手を出せるわけではないと思いますので、より多くの人に遊んでいただけるラインということで、一段下のスペックの製品を出させていただきました。
――ただやみくもにハイスペックにして高価格で販売するよりは、適正な価格で出して、多くの人に届けたいということですね。
柳澤氏:デスクトップタイプのゲーミングPCと、1番いい4K HDRモニターを使ってゲームをするのがハイエンド志向の人にとっては間違いないと思いますが、今回に関して言うと、おそらく他社さんはデスクトップで攻めてくるだろうと思いましたので、デルとしては「ALIENWARE 17」という選択をしました。
――2月には「FFXV WINDOWS EDITION」のベンチマークソフトがリリースされましたが、実際にメーカー環境により計測されてどのように感じられましたか?
柳澤氏:もちろん先に推奨を頂いていたので、問題はまったくないのですが、正直に言うと実際公開されたベンチマークソフトをぐるぐる回してみて、思っていたよりもスコアが出ないなと思ったんです。もっと高い数値が出るのかなと思っていましたので、「ALIENWARE 17」では「とても快適」なレベルにはいかないんだということに驚いたんです。
――「ALIENWARE 17」では「とても快適」にはならない?
柳澤氏:1番上の設定でベンチマークソフトを実行すると「とても快適」にはならないですね。そこまでのレベルは出てこなかったです。一方で「なるほどな」とも思いました。確かに4Kで出すときに、GeForce GTX 1080 Tiを推奨されてたと思うのですが、本当にハイエンドに振ってきたなと。妥協無く作られているなということはすごく感じました。だからこそすごく面白いなと思っています。これからきっと第2弾、第3弾と推奨PCを出していけると思っているのですが、その時は我々はハイエンドなものをお見せできればいいなと思っています。
――商品の幅を広げられるだけのポテンシャルが「FFXV WINDOWS EDITION」あるということでしょうか?
柳澤氏:そういうポテンシャルが「FFXV WINDOWS EDITION」にはありますし、機能的にワンパッケージ全部の機能を楽しみたいという人に向けて「ALIENWARE 17」を発売しましたが、とにかくハイグラフィックスを追求したいという方に対して、マシンのセッティングのしがいがあるタイトルだなと正直思いました。どこまで詰めたら、「FFXV WINDOWS EDITION」のベンチマークソフトにおいてすごいスコアがでるのかなと思っていて(笑)。色々と拝見しているとGeForce GTX 1080 Tiクラスか GeForce GTX TITANクラスを積まないと「とても快適」にならないなと思いますので、すごいなと。
――やはり8Kまで対応しているということであれば、さらに次の段階もあるということでしょうから、今後のお楽しみということでしょうね。
柳澤氏:そうですね。やはり全然違ってきますよね。特に「FFXV」は世界観も比較的ファンタジーというよりは、現実世界に近い形になるので、グラフィックスの描画性能が上がることで、よりリアリティが出てくると面白いなというところはありますね。
PCならではの文化。「FFXV WINDOWS EDITION」のMODには期待!
――では、「FFXV WINDOWS EDITION」に期待していることはなんでしょうか?
柳澤氏:機能面というところがすごくクローズアップされていますが、やはりシンプルに言うと、PCのRPGゲームの新しいベンチマークになるといいなと思っています。「FFXV」以降に出てくるゲームには、「このレベルに達していないともうダメだよね」という風にみんなに思っていただけると、PCメーカーのわがままではありますが嬉しいです(笑)。
――ゲーミングPCの必要性が出てきますよね。
柳澤氏:やはりそういう位置づけになっていければ嬉しいなと、それは素直に思いますし、また一方でユーザーさんの遊び甲斐という点では、MODに対応するという点ですね。そういったWindows版ならではといった部分がどれだけ出てくるかが楽しみですね。
「The Elder Scrolls V: Skyrim」の頃からそうですが、PCゲームと言えばMODを入れてなんぼなところがあったりして、「FFXV WINDOWS EDITION」でMODがどれだけ広がってくれるのかな? というのはすごく期待をしています。やはりMODが広がっていくゲームは、売り切りのタイトルであってもみんな長く遊びますよね。いろんな遊び方が(ユーザー側から)出てくるとは思うので。PCらしさを生かした、息の長いタイトルになったら面白いなと思いますね。
――より多くの人が様々なコンテンツを作ってくれる期待がありますよね。いいものも悪いものも含めて、楽しめるかなというのはありますね。
柳澤氏:MODなんて8割くらいは微妙ですしね。下手すれば(笑)。なんじゃこりゃみたいなのばっかりで。
――逆に作り込んでいる方もいらして、そのままプロになられる方もいらっしゃいますから。
柳澤氏:そのほんとに2割くらいの人たちが作ったクオリティが信じられないくらい高いですからね。この人達は本当に素人ですか? みたいな。
「FFXV WINDOWS EDITION」でも、様々なMODツールがあれば面白いとは思いますね。それをIP管理に厳しいスクウェア・エニックスさんが(MOD文化に)投資してくれるのはすごいなと思います。
――それこそが、田畑 端ディレクターが仰っている「FFXV」におけるチャレンジですね。
柳澤氏:そうですよね。本当にいろいろなチャレンジを今回入れてますよね。正直、うちの機能まで取り入れてくるんだって、ちょっと思ったくらいで(笑)。すごく貪欲だなと思いました。米国のスタッフから提案して、いやそれは取り入れてくれないんじゃないかな? と少し思ったんですけど、スクウェア・エニックスさんは受け入れてくれました。
スクウェア・エニックスさんは、スマートフォン用ゲームもリリースされていますが、「FFXV WINDOWS EDITION」を見ていると、ハイエンドなゲームを全然あきらめてないですよね。すごいなと思って。やはりグローバルマーケットの方を向いている会社さんなんだなとすごく思います。
――最後ですが、「FFXV WINDOWS EDITION」の推奨PCの購入を考えていらっしゃる方に一言お願いします。
柳澤氏:実を言うと、「FFXV WINDOWS EDITION」推奨PCの「ALIENWARE 17」にはもう1つアピールポイントがあります。私たちは、「FFXV WINDOWS EDITION」推奨モデルに対してプラスでさらに「プレミアムサポート」という機能を付けて少しお買い得な形で提供させていただいています。
実を言うとDELLのサポートは、プレミアムサポートを入れると、24時間国内で電話対応が効くようになっていますので、深夜にトラブルが発生しても大丈夫というくらい手厚いものなんです。
――プレミアムサポートを付けようと思われたのは、初心者の方とかそういう人たちにもより手厚くできるようにつけられたのですか?
柳澤氏:そうですね。通常よりも大幅に安い形でプレミアムサポートを用意しているのは、まさに「ファイナルファンタジー」をしたくてゲームを買ったけれど、PCにはそんなに詳しくないという人を助けられるようにというところです。
基本的には電話サポートもしますし、オンラインサイトのサポートもします。そういった形で安心して楽しんでいただける。ゲーミングPCは安い買い物ではないので、本当にいろんな人が安心して使ってもらえることをすごく重視して付けさせていただきました。
そういったサポートも含め、「FFXV WINDOWS EDITION」推奨モデルの「ALIENWARE 17」をお使いいただければ、「ALIEN FX」というライティング機能も楽しめて、視線でゲームを動かすというTobii Technologyの「アイトラッキング機能」という新しい体験も用意されており、「FFXV WINDOWS EDITION」の機能を本当に余すところなく楽しめます。
また、ALIENWAREのゲーミングノートPCでは、実はキーボードなどにも気を掛けてるんです。使うと違いがわかるという。ストロークがノートPCで2.2取っているのはたぶんALIENWAREだけで、結構深いんですね。裏手に一律でシールのプレートを貼っているので、基本的に打鍵しても歪んだりとかそういうことがないように作っています。
もっと薄いノートも作れるんです。米国のスタッフと話をしていていも「作ろうと思えばノートを薄くするのってそんなに難しくない」という話です。ただ、そうすると結局はトレードオフなだけなんです。薄くしてスタイリッシュにするのか? パフォーマンスをあきらめるのか? パフォーマンスをとりに行くのか? 要はCPUとGPUを最大限生かすだけの厚みと強度と冷却機能をどう取るかのバランスの問題なんです。
「ALIENWARE 17」では、このサイズ感にしては結構きっちり詰め込んであるんです。ALIENWAREは「大きくて重い」と言われることが多いのですが、わりと高密度実装なんです。
今回は、ノートPCという形でご提供しているので、これまでPCには触ったこともないという「ファイナルファンタジー」ファンの方にも試していただきたい。もちろんゲーミングPCの値段の高さにギョっとされるかもしれないですが、ゲーミングPCでゲームをプレイするということによって、全然違う文化が開けてきます。ゲームの新しい可能性が開けてくると思っています。ぜひ1度色々な方に試していただきたいなと思っています。
我々も、マシン自体を実際にいろいろなところで触れられるように、秋葉原のストアなどにも置きたいとは思っています。いろいろなところで見かけたら、ぜひ色々と試してみていただきたいし、あとはその中でいいと思って選んでいただければ嬉しいですね。
私としては、機能的にもバランス的にも、今回はすごくいいものがお届けできるのではないかと思っています。
――ありがとうございました。
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