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「FFXIV」、「第41回プロデューサーレターLIVE」新情報まとめ

「パッチ4.2 暁光の刻」のトレーラーも公開

1月19日 配信

パッチ4.2の実装日は1月30日
「FFXIV」プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏と、コミュニティチームの室内俊夫氏

 スクウェア・エニックスは、プレイステーション 4/Windows/Mac用MMORPG「ファイナルファンタジーXIV(以下、FFXIV)」の最新情報を、「FFXIV」プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏と、コミュニティチームの室内俊夫氏が紹介する「第41回FFXIVプロデューサーレターLIVE」が1月19日に配信した。

 今回は「パッチ4.2特集Part2」として、バトル関連コンテンツの実機での紹介や、前回予告されていたバトルバランス調整、ハウジングの新ルールなどが詳細に紹介された。また、映画の予告編のような編集の「4.2」のトレーラーも公開された。

 「パッチ4.2 暁光の刻」の実装日は1月30日。今回は、ハウジング周りが大々的に入ることと、システム系のアップデートが多いので、1月29日の午後19時にサーバーが閉まり、24時間メンテナンスが予定されている。なお、サーバーシャットダウンの2時間後にあたる1月29日21時からは、吉田氏と室内氏による恒例の「パッチノート朗読会」が予定されている。

【FINAL FANTASY XIV パッチ4.2トレーラー「暁光の刻」】
【パッチ4.2実装項目】

「白虎征魂戦」を実機プレイ

 まずは新しい蛮神シリーズとなる、「四聖獣奇譚」の第1弾「白虎征魂戦」を吉田氏が実機で紹介した。白虎は登場時には巨大な白い虎の姿だが、ステージ突入時のカットシーンで変形して人型になる。右肩から蛇のような首が伸びてその先に虎の顔が付き、多数の職種がそれを取り巻く。「今回はイケメンにしよう」と吉田氏が言う通り、細身で精悍な姿をしている。

 ステージは霧につつまれた幻想的な竹林。竹林に囲まれた池の中央にある円形の島のような場所で戦う。吉田氏が攻撃を加えると、のっしのっしと歩いて追ってきて、踏みつぶされてしまった。

 「スサノオやラクシュミよりは確実に難しいです。あの2つの蛮神はレベル70になったばかりでまだスキル回しに慣れていなかったので」と吉田氏。「フェーズ的にも楽しめるものになっていると思うので、ぜひ多くの人に挑戦して欲しいです」ということだ。

 なお、今回から「四聖獣篇」という新しいサイドストーリーが始まるが、このサイドストーリーは開始時の15分ほどをメインストーリーと共有しており、その後分岐する。メインシナリオに絡む人物が四聖獣篇を引っ張っていくことになるので、そういった構成になっているそうだ。ここから分岐するというポイントは、クエストアイコンですぐにわかるようになっている。ちなみに、新規実装されるインスタンスダンジョン「獄之蓋」は、四聖獣篇のストーリーに出てくるのだそうだ。

 「四聖獣はよくできています。ちょうどいいボリュームで綺麗にお話が作られているし、かわいいという。これはぜひその目でお確かめいただきたい」と開発的にはかなり自信のあるコンテンツに仕上がっているようだ。

【白虎征魂戦】
【マウント】
【マウント「デスクロー」】
マウント「デスクロー」はアチーブメントの報酬として実装される。今後は、アチーブメントに関連する報酬を増やすことで、アチーブメントを取ることの重要性が増していく予定だ

「次元の狭間オメガ:シグマ編」

 「次元の狭間オメガ:シグマ編」では、ノーマルの1層を吉田氏が実機で披露した。敵は「FF6」に登場する「魔列車」。ステージは、夜の森を列車が疾走するシーンから始まり、その列車の背後から、魔列車が襲いかかってくる。線路を走る列車の上がバトルフィールドとなる珍しい展開だ。平面のフィールドには前後左右に柵があるが、吉田氏曰く「零式には潔く最初から柵がなかった」そうだ。

 2層もフィールドの雰囲気だけをちらりと見ることができた。2層は画廊のような場所になっており、灰色の絵の具をぶちまけるようなコンテンツアクションが使用できる。ステージには謎のマークが付いたカードが4枚落ちている。「こんな感じで今までにないレイドになっています」と吉田氏。

 零式の実装時期をずらして欲しいという意見もあるそうだが、それをするには、全コンテンツのバランスを取り直す必要があり、かなり計画的にやる必要があるそうだ。ただ、零式を楽しみにしている人もいるので、吉田氏としては「同時かなという気もする」とのことだ。

 今回の零式の難易度は、「デルタ編」のアルテ・ロイテよりは歯ごたえがあるかもというレベル。2層までは比較的簡単で、3層から難しくなるという難易度は「デルタ編」と同様だ。「できるだけ多くの方に楽しんでクリアを目指していただける難易度に調整したつもりです。ただ、あくまでも零式はエンドコンテンツなので、焦らずやってください」と吉田氏。

 トレーラーでは、久しぶりにフルアーマーでガンハンマーを繰り出すネロの姿が描かれている。「サングラスをいちいちあの確度、あのかっこよさで外すネロさんがどうなるのか。久しぶりにあの赤いガンハンマーを使います。実は、トレーラーで後ろに立っているシドが若干隣で呆れた顔してるんですよ。シドネロのコンビニもちょっと注目して欲しいです。見どころ満載ですので」と吉田氏。「シグマ編」はカットシーンにも要注目だ。

【魔列車】
【シグマ編2層】

「ザ・フィースト新マップ」

 「ザ・フィースト」の新マップ「クリスタルタワー演習場」も実機でひろうされた。公式配信などで、「FF」のPvPだと分かりやすいよう「FF」らしさが各所に散りばめられている。

 ステージ内に置かれた壁は位置が変化する。今後4.2実装と同時にプレシーズンが開幕する。PvPチームを組んで試合をしたフィードバックを送って欲しいとのことだ。現在は公式大会用のルール決めなどを進めている段階で、今後PvPチームで大会の出場権を争うことになる。

【クリスタルタワー演習場】

ロール内の能力を横並びにするためのジョブバランス調整

 パッチ4.2では、侍、赤魔道士、竜騎士、忍者以外のジョブにバランス調整が入る。

 タンク3ジョブは、ナイトの火力が突出して高くなっているため、これを抑えるようDPSの弱体が入る。暗黒騎士と戦士は火力が少しだけ上方修正される。戦士はパッチノートでの項目数が最も多いジョブ。全体的に管理が体験すぎるというところを簡略化するとともに、「シュトルムブレハ」の効果を下げる代わりに、全体の火力が底上げされる。「原初の開放」と「バーサク」がセットになってしまっているので、システムに変更が入る。「ラース」は管理しやすくなっている。暗黒騎士は、使い勝手向上の中で少しずつ火力が上がっている。

 機工士は、前回の調整で少し火力が上がりすぎてしまった「ハイパーチャージ」について、1%下方修正が入る。黒魔道士は、「ファイジャ」の威力が向上し、サンダー系とファイガのProc効果時間が長くなる。Procの効果時間が長くなることで、スキル回しの中でProcでの更新がやりやすくなる。この修正によって「本当に強い人が使うと強くなりすぎるかもしれないけれど、黒は純粋アタッカーなのでいいかなと」と吉田氏。また「エーテリアルステップ」のリキャストが10秒に短縮され、使いやすくなる。「動いてもらって付いていく。これは慣れるとめちゃくちゃヤバいです。コンテンツがわかればわかるほどDPSが伸ばせる面白さは黒の特徴として残していきたいので」と吉田氏。「トランス」のリキャストも8秒に短縮されており、気軽にスタンスを切替て、余裕をもって「ファウル」を抱えておけるようになる。

 召喚士は範囲火力が強すぎる部分が修正され、代わりに単体攻撃の火力がほんの少しだけ上がっているかもしれない。ただ、ギミックで動き回る必要があるようなコンテンツでは、優位な立場は変わらない。

 モンクは「疾風の極意」で「疾風迅雷」が付与されるようになる。戦闘開始時などに「疾風迅雷」が早く溜まるようになるので、結果としてDPSが上がる。「桃園結義」の効果が自分にも及ぶようになるので、「闘気」が貯まりやすくなる。サポート技能では「マントラ」はリキャストが短縮され使いやすくなっている。

 ヒーラーは基本的に3ジョブとも使い勝手の向上が行なわれている。学者は「深謀遠慮の策」をかけたけれど何も起こらないまま効果時間が切れた場合にはヒールが発動するようになる。

 近接DPSのロールアクション「ディヴァージョン」は、ヘイトを抑制する効果が50%から90%に大幅に引き上げられ、効果時間が15秒から30秒に延長される。

属性パラメータの廃止

 これまであまり使われないまま存在していた属性パラメータが削除される。キャラクターパラメータから「属性」が削除され、装備アイテムから属性パラメータが削除される。属性マテリアや属性パラメータが上昇する薬品などは削除、または効果が変更され、今後排出されなくなる。さらに属性を使っていた、採掘や園芸のボーナス発動時の一部条件も変更される。

 一般のフィールドから「属性」という概念がなくなる代わりに、4.25で実装される「禁断の地エウレカ」では、エレメンタルレベルという属性の力を強める独自のレベルを上げていくことになる。「マギアボード」という専用のシステムがあり、ボードに魔石をはめて、各属性を調整しながら、その属性の敵と戦う。

 エウレカ内では最初はエレメンタルレベル1からのスタートとなるため、モンスターを狩って、エレメンタルレベルを上げなければならない。いわゆるレベル上げが必要だ。「エウレカ」での経験値は保持されるので、実装当初はレベリングのために通うことになる。

 「エウレカ」のモンスターはどこまでも追いかけてくるうえに1対1がやっとという強さ。さらにエレメンタルレベルが6以上になってから、死んでデジョンすると経験値ロストのデスペナルティが発生するという仕様も検討されている。「エウレカ」については、2月10日に予定されている北海道F.A.T.E.会場からの「PLL」で詳細に紹介される予定だ。

ハウジング関連アップデート

 パッチ4.2実装の1週間後に、各都市の冒険者居住区に、第13区~第18区が追加される。拡張街もあわせて、全12区画1440棟分の土地が追加される。これは、すべてのワールドのハウジング所持状況や、FCの件数、所属人数を調査したうえで、どれだけ足せば足りるのかをはじき出した数字。

 また、今回から土地の購入に新ルールが適用される。この新ルールは、現在ハウスを所持していないフリーカンパニーが優先的に土地を購入できるようにするための方策。

(1)FCハウス用の土地は、FCメンバーが4人以上の場合のみ購入可能。
(2)土地の実装後は一時的に個人ハウスの購入ができなくなる。ただし引っ越しは可能。
(3)1つのサービスアカウントで所有できる土地は、同一ワールド内でFCハウスが1つ、個人ハウスが1つまでに制限される。ただしすでに複数のハウスを所有している人は現状維持。

 今後土地が追加される場合は、同様のルールが適用される。個人ハウスの購入は、土地の販売状況を見て解放される。

 1つのアカウント内に作成している2人のキャラクターが、それぞれ違うFCに所属している場合。片方のFCがハウスを所持していると、そのアカウントのキャラクター全員がFCハウスを所持していると判定される。例えばAというキャラクターが所属しているFCがハウスを所持している場合、同一アカウント内の別のFCに所属しているBというキャラクターではFCハウスを購入することができないので注意して欲しいということだ。また、アパルトメントはハウスの所持とはみなされない。

 さらに転売対策として、所有者が土地を手放した場合、一定時間他の人が購入することができなくなる。「一定時間」は固定ではなく、知ることもできないので、手放した直後の売買はできなくなる。ただし、手放した土地への引っ越しは可能。

 ワールド間の人口について、平均化施策がうまくいっているため、4.2でいくつか指定されているところが解除されるかもしれないとのことだ。

【ハウジング関連アップデート】
【家具コンテスト入賞作品】
組み合わせ可能な庭具
ボムのストーブ
エオルゼア提灯
カーバンクルバス
いろんなものがまた追加されていきます
修学旅行セット

楽器演奏アップデート

 楽器演奏用の専用UIが実装され、これまでのハープに加えて、新たに3種の音色グランドピアノ、スチールギター、ピッチカートが追加される。今回は実機で、吉田氏が新しい楽器を演奏してみせた。

 ユーザーインターフェイスには、楽器演奏用のボリュームが実装された。次回のパッチではさらに、自分の演奏と他の人の演奏で、個別に音量を調整できるようになるかもしれないとのことだ。

 専用UI実装に伴い、キーボードとゲームパッドでの演奏専用のキーカスタマイズも可能になる。普段の配置を気にせず、演奏用に設定することができる。

 また、今後は「アニメーションをもう少し進化させていきたいというのと、合奏モードを作り始めようかな。合奏はパーティを組んで合奏モードに入ると、そのメンバーの音は同じパケットとしてとどけてという風に考えています」とのことだ。

【楽器演奏】

ゴールドソーサーの新しい遊び「ファッションチェック」

 前回の実装項目から漏れていたという新コンテンツ「ファッションチェック」。ゴールドソーサーにいる、マスク・ド・ローズという人物が火曜日に出してくるお題に合わせて、ファッションをコーディネートし、金曜日にそのコーディネートの点数を判定してもらうという遊びだ。チェックは1人4回まで。その間にヒントから、テーマにふさわしいコーディネートを見つけ出す。報酬としてここでしか手に入らないおしゃれアイテムなどが手に入る。

 今回の実機デモでは「夏への扉」というテーマに沿って、吉田氏が手持ちのアイテムで自キャラをコーディネート。結果は47点だった。コーディネートのヒントはどこにも載っていないので、プレーヤー同士で情報交換して欲しいということだ。

 ちなみにコーディネートは外見だけなので、ミラプリの外見がテーマに沿っていればOK。実際に着用しているものは、チェックの段階でBIND属性が付く。参加するだけでも、毎週10,000MGPの賞金が手にはいるので、「アラガントーム装備をもらったら、ひたすらそれを着ているという人は、ここでおしゃれをしてみて欲しい」と吉田氏。

 今後は何かしら拡張機能なども追加していきたいということだ。このコンテンツとはまた別に、NPCを着替えさせて、ファッションチェックを行なう「お得意様コーディネート」というコンテンツが次回のパッチで予定されているらしい。

 また、クロの空想帳の商品がトークン式になり、3ラインそろったときに自分にあったクラフター装備が入手しやすくなるという変更も実装される。

【新装備】
レイド報酬装備タンク
レイド報酬装備竜騎士
レイド報酬装備赤魔道士
虚構装備タンク
虚構装備忍者
虚構装備キャスター
おしゃれ装備

武具投影アップデート

 宿屋にある「ミラージュドレッサー」でおしゃれ用の装備を幻影化し、ミラージュプレートにコーディネートを登録しておくことができる新機能。

 ミラージュドレッサーを開いて、インベントリから装備を移動させると、触媒を1つ消費してその装備を幻影化することができる。幻影化した装備は取り出すことができなくなるが、外見はミラージュドレッサー内に保存され、それをミラージュプレートにセットして保存することで、街やゴールドソーサーなど特定の場所でいつでも呼び出して見た目を変更することができるようになる。

 ミラージュプレートには、愛藏品キャビネットからも装備を登録することが可能で、今回は実機デモの中で、ワンボタンでキャビネットとドレッサーを切り替えつつ、両方に入っている装備を組み合わせてコーディネートしていく様子を見ることができた。装備は染色も可能で、10種類のコーディネートそれぞれを違う色で染めることができる。プレートになにもセットしなければ、その部位は転写されない。

 愛藏品キャビネットは、メイド装備などこれまでは収納できなかったものも含めて、主だった装備を収納できるように対応されているので、「どんどん入れてしまって構わないです」と吉田氏。

 また、アチーブメントやイベントで入手した装備を安く再販してくれる「遺失物管理人」も上手く活用して、倉庫を整理して欲しいという。ミラージュドレッサーに登録できる装備の数は200だが、愛藏品キャビネットや遺失物管理人を活用することで、かなりの数の装備を使いこなすことができる。

 キャラクターの装備画面には、新たに「ミラージュプレート」というアイコンが追加され、5都市内やエターナルバンド会場、ゴールドソーサーなどで、ミラージュプレートを呼び出すことができる。ハウジングエリアは負荷が高いため難しいが、個人の部屋やアパルトメント内なら将来的に利用可能になるかもしれないということだ。

 さらに、今回のパッチにはまにあわなかったが、装備の一括登録時に、その装備に反映させたいミラージュプレートの番号も併せて登録できるようにしようとしているらしい。すでにマクロでの登録は可能で、自分でスラッシュコマンドを組めば、ギアセットと同時に任意のミラージュプレート番号の見た目に差し替えることができる。

 また現在は、冒険者小隊の部屋でもドレッサーから直接小隊員のミラプリができるようにしようとしている。ベースとなるシステムが整ったら、ここからさらに進化させていく予定だそうだ。

【ミラージュドレッサー】

「チョコボかばん」やリテイナー追加など

 バディチョコボを持っていると、メインコマンドの中に「チョコボかばん」というコマンドが増えており「チョコボかばん」が使えるようになる。チョコボを出すことができない街中でも開くことができ、リテイナーとの受け渡しも可能。

 4.2から有料リテイナーを1体増やせるようになる。また、ギャザラーとクラフターの装備については、トークンで交換できる新装備が追加される。アラミガン装備を超える装備は実装されないため、すでにアラミガンで固めている人はそのまま新式アクセサリーの作成に取り掛かっても問題ない。

【チョコボかばん】
【お知らせコーナー】