ニュース
「ファイプロ」で快挙! 新日本プロレスとコラボ実現で選手が実名で登場!
KUSHIDA選手「団体の垣根を越えてファイプロの挑戦を受ける」
2018年1月3日 17:26
スパイク・チュンソフトは、プレイステーション 4/Windows(Steam)用アクション「ファイヤープロレスリング ワールド」(FIRE PRO WRESTLING WORLD / ファイプロW)において、新日本プロレスリングとコラボレーションを行ない、「ファイプロW」に新日本プロレスの選手が実名で登場すると発表した。1月3日に東京・ディファ有明で開催された新日本プロレスのイベント「大プロレス祭り 2018」で発表された。
まずゲストとして登場したのは、新日本プロレスの真壁刀義選手とKUSHIDA選手。KUSHIDA選手は紹介VTRをみて「男臭いゲームですね」と答え会場の笑いを誘ったが、かなり「ファイプロ」シリーズをプレイしてきたようだ。「オクタゴンや電流爆破デスマッチなど見ていると、『ファイプロ』は進化していってますね。オンラインになり、世界と繋がっていって、すごい時代になった」と驚きを隠せない様子。
真壁選手もずいぶんとプレイしてきたようで、“ビクトリー武蔵”や“ハリケーン力丸”など「ファイプロ」ファンならば「あった!」とうなずいてしまうネタを連発! 「友人と集まって、競って勝った負けたとプレイしていた。いま、復活するって最高じゃない。(『ファイプロW』をプレイすることで)新しい記憶を作れるなんて、最高に楽しいじゃない」とコメント。
松本朋幸総監督は「ファイプロW」の進化した点について「プロレスの醍醐味が詰まっている。選手を作ることはもちろん、入場曲なども設定できる。さらに今作ではオンラインで繋がりエディットデータ(ユーザーが作った選手データ)を共有することができる。すでにサーバーには3万体~4万体がアップされているので、世界中にいるレスラーのほぼすべてが『ファイプロW』にいると思う」と語る。これらエディットデータを使い、現実には不可能なカードでも組むことができるわけで、まさにプロレスファンの夢が叶うと言って良い。
これまで「ファイプロ」は権利関係の問題から実名を使えず、実名をもじったあて名が使われていたが、今回、新日本プロレスとコラボしたことで、選手の実名を使用することができるようになった。これは「ファイプロ」の歴史上、事件と言って良いほどの快挙だ。
この件について、真壁選手も「純粋にすごい。ストレートに、最高に嬉しい」と表現。KUSHIDA選手も「(作った選手の)リネームに1日かけた」と語っていたが、新日本プロレスの選手に関して言えば、選手がそのまま登場することになるわけだ。外見はもちろんのこと、使用する技から動きまで完全再現されるという。
コラボはこれだけに留まらない。新モードとしてストーリーモードが実装される。プレーヤーは新人選手として新日本プロレスに入団。自分の好きなユニットに入りIWGPチャンピオンを目指す。ここでは、2017年に新日本プロレスで起こった出来事が盛り込まれるという。ストーリーモードをプレイすれば、新日本プロレスの2017年をそのまま体験できることになるようだ。
最後に、PS4版の発売時期について松本氏は言及。「発売はこの夏を予定しています。おそらく『G1 CLIMAX』の頃に出せると思う」とコメント。おそらく8月頃だと思われる。
イベントでは、スパイク・チュンソフトにより今回のために特別に制作された真壁選手とKUSHIDA選手をそれぞれ自身が操作して対戦する特別マッチが行なわれた。これは松本氏によって、公式試合として認定されることが宣言された。真壁選手が「KUSHIDAのヤロウに先輩の強さを知らしめてやる」と挑発すれば、KUSHIDA選手も「真壁さんも『ファイプロ』をやっていたようですが、やりこみではどうか。ファイプロ愛で勝てると思う」と意気込みを見せた。
試合は、パワーで押す真壁選手とテクニックで守るKUSHIDA選手との戦いに。真壁選手がボディスラムで倒してからのボディへのフットストンプなど小技で地味に体力を削っていったが、なかなか中技、大技へ繋ぐことができない。「ファイプロ」に慣れているKUSHIDA選手が微妙に軸をずらした位置取りを行ない、真壁選手は攻撃しあぐねていた。
中盤で場外に落ちた真壁選手にKUSHIDA選手がフランチャーの大技を仕掛けるも、これが誤爆! 試合の流れが一気に真壁選手に傾いたかに見えたが、一瞬の隙を突いて丸め込んだKUSHIDA選手が3カウントを決め、初代チャンピオンの栄冠を勝ち取った。
真壁選手は「プロのレスラーでもこれだけ盛り上がる。大技が決まった楽しみや、勝ったときの喜びなどプロレスの楽しみがいろいろ詰まってる。『ファイプロW』をプレイしてこぞって競って欲しい。あと、ハリケーン力丸を倒したいですね」とアピール。初代チャンピオンとなったKUSHIDA選手は「団体の垣根を越えて、『ファイプロW』の挑戦を受ける」と宣言。「ゲームはプロレスの楽しさを知るきっかけになり得ると思う。実際に自分も『ファイプロ』をプレイすることが、プロレスの世界に入るきっかけになった」と語る。
ストーリーモードへの希望を聞かれたKUSHIDA選手は「ヤングライオンの道場を入れて欲しい。道場には、人生において学べる要素が詰まっている」と語る。松本朋幸総監督は「現在ストーリーを作っているが、苦戦している」と盛り込む要素が多いと語っていたが、KUSHIDA選手の言葉を聞きうなずいていたので、もしかしたら新たに盛り込まれるかもしれない。
また、「プレーヤーにどのように使って欲しいですか?」と聞かれた真壁選手は、「真壁を使ってプレイして勝ち上がって(プレーヤーが)『やっぱ、真壁は強いなぁ』って言ったら、『いやいや、おめぇが強いんだよ!』と言ってやりたい」と語り笑いを誘っていた。
最後にKUSHIDA選手は「春ころまでに、『ファイプロW』と連動した新技を開発したい」とぶち上げ、報道陣と松本朋幸総監督を驚かせた。この夏の発売に向けて、様々な展開がありそうで、楽しみなところだ。