ニュース
【特別企画】4Kゲーミング時代における外部ストレージ拡張のススメ
たっぷり増やしてでっかく使って極上のゲームライフを送ろう!
2017年12月19日 07:00
ゲームファンの皆さんは、ゲーム用のストレージは何を使っているだろうか? 容量なら今も昔もHDD(ハードディスクドライブ)がピカイチだし、スピードにこだわるならSSD(ソリッドステートドライブ)が最適だ。スピードと価格を両立させたSSHD(ソリッドステートハイブリッドドライブ)も捨てがたい。内蔵にするか、外付けにするか。持ち運ぶのか、据え置きなのか。容量はどのぐらい確保しておけばいいか。いずれも一長一短があり、選択肢は多い。
“ゲーム用のストレージ”というと、ここ数年、内蔵SSD/SSHDを推すことが多かった。その理由は、何と言っても起動が速くなり、データのローディングも短くなるため、ゲームプレイそのものが快適になるからだ。このメリットは絶大だし、何より体感できるからわかりやすい。
しかし、ゲームコンソールとゲームそのものが進化し、PCをはじめ、PS4、Xbox Oneといった主要なゲームプラットフォームが、表示解像度を4Kに移行させたことで、この状況に変化が生じつつある。500GBや1TBといった標準のストレージだけでは容量が足らなくなってきているのだ。そこで本稿では、あえてHDDに特化した外部ストレージ拡張企画をお届けしたい。
何故我々は外部ストレージを拡張する必要があるのか?
そもそも何故我々は内蔵HDDの換装ではなく、外部HDDを拡張する必要があるのだろうか?
その理由は、ゲームソフトのインストールサイズの増大と、キャプチャ機能の充実だ。前世代のPS3/Xbox 360までは、ゲームをプレイするのにHDDへのインストールは不要だったのに、PS4/Xbox OneではPCと同じようにHDDへのインストールが必須となった。そのインストールサイズも、720pのゲームでは数GB程度で済んでいたものが、1080pのゲームでは10GBを軽く超えるようになり、現行の4K世代のゲームは50GBを超えるゲームも少なくない。最近はアップデートすら10GBを超えるゲームも出てきており、ゲームのインストールサイズは増える一方だ。
500GB搭載モデルなら、100GB程度はシステム領域として強制的に確保されるため、50GB換算でわずか8タイトルしかインストールできないことになる。セーブデータやスクリーンショット、ビデオクリップ、各種ダウンロードコンテンツも含めるとその数はもっと少なくなるし、1度満タンになってしまうと、新しいゲームを遊ぶためにはインストール済みのゲームをいちいち削除しなければならず、面倒なことこの上ない。
現行世代のゲーム機の楽しみのひとつであるキャプチャ機能も容量を食う要素のひとつだ。かつてビデオキャプチャ機能は、“PCゲームの特権”とされ、ゲームコンソールでキャプチャ機能を利用するためには、ビデオキャプチャボードを搭載したPCを使うか、独立したビデオキャプチャユニットを利用する必要があったが、現在はゲーム機の標準機能として搭載され、誰でも気軽に簡単にビデオキャプチャを楽しむことができる。ちなみに現在はPS4やXbox Oneのみならず、Nintendo Switchもビデオキャプチャ機能に標準対応している。
ただ、ビデオキャプチャは、スクリーンショット撮影とはケタ違いに容量をたっぷり食ってしまう。PS4/Nintendo Switchなら720p/30fps、Xbox Oneでは1080p/30fpsでキャプチャ可能で、さらに日本でも11月7日に発売されたXbox One Xでは、4K/60fpsでのキャプチャに対応しており、ハイエンドPCと変わらないクオリティで録画が可能になっている。
そのファイルサイズは30秒で、PS4の720p/30fpsキャプチャの場合で約20MB、PS4 Pro/Xbox Oneの1080p/30fpsキャプチャの場合で40~50MBほど、Xbox One Xの4K/60fpsで90MBほどになる。なぜ30秒単位なのかというと、Xbox One Xの4K/60fpsキャプチャのビデオクリップの最長単位が30秒だからだが、これはXbox One Xレビューでも紹介したように、外部ストレージを追加することで「拡張クリップ」が可能となり、最大60分まで録れるようになる。ちなみにXbox One Xの拡張クリップ機能を使って4K/60fps映像をまるまる60分録るとファイルサイズはなんと10GBを超えてしまう。二度見するようなビッグサイズだ。
鋭い方は1080p/30fpsから4K/60fpsに拡張しているのになぜファイルサイズが2倍ほどで済んでいるのか疑問に思ったかもしれない。Xbox One Xの4K/60fpsキャプチャが意外にコンパクトな理由は、コーデックが異なるためだ。PS4/PS4 Pro/Xbox Oneは、ビデオキャプチャのコーデックにH.264を使用しているのに対し、Xbox One Xは最新のH.265/HEVCを採用しており、ビットレートは4Kのため倍以上に膨れあがっているものの、4K/60fps映像をノイズの少ない美しい映像で録画することが可能になっている。ちなみにXbox One Xで1080p/30fpsキャプチャを利用する場合、H.264が利用されるため、Xbox One Xだからさらにコンパクトになる、ということはない。
というわけで、現行のゲームコンソールをフル活用してゲームライフを満喫しようと思ったら、標準の500GBや1TBだけでは足りず、外部ストレージは必要不可欠であることがおわかりいただけたと思う。続いては、意外と落とし穴の多い、各ゲームコンソールの外部ストレージのレギュレーションを紹介したい。
ゲームコンソールの外部ストレージのレギュレーションを知る
ゲームコンソールはPCとは仕様が異なるため、外付けHDDをはじめとした周辺機器の利用には一定の制限が課せられている。このレギュレーションはプラットフォーム毎に微妙に異なるため、お手持ちのゲームコンソールにあわせて、しっかり確認しておきたいところだ。
まずPS4については、最大3台の外部ストレージ、つまりUSBポートの数だけ、外付けHDDを接続することができる。ただし、ゲームソフトをインストールできる「拡張ストレージ」に指定できるのは同時に1台のみで、接続したHDDを3台とも「拡張ストレージ」として使う場合は、アクティブにするストレージをその都度選び直す形になる。「拡張ストレージ」に指定できるHDDの条件は、USB 3.0以上で、ストレージサイズが250GB以上、8TB以下となる。PS4専用としてフォーマットするため、他のゲームコンソールやPCでは使えない。
PS4の場合は、外部ストレージを「拡張ストレージ」のほかに、「メディアストレージ」としても使うことができる。こちらはPCと同じexFATフォーマットが利用でき、PCとの兼用が可能。内蔵ストレージからコピーしてキャプチャデータの保管場所として使ったり、「メディアプレーヤー」や「キャプチャギャラリー」等の専用アプリケーションを介して、PCやその他デバイスのビデオクリップやスクリーンショット、ミュージック等を再生することができる。
PS4独自仕様としては、ゲームのセーブデータ、テーマ、ビデオクリップ、スクリーンショットは、外部ストレージにダイレクトに保存することはできない。PS4のビデオクリップは最大60分録画できるが、常に内部ストレージに保存されるため、長時間のビデオクリップを日常的に使っているとビデオクリップのデータだけで埋め尽くされてしまう可能性がある。それを避けるためには定期的にデータを削除したり、「メディアストレージ」にデータを移動させる必要がある。
次にXbox Oneについて。基本的にはPS4と同じだが、微妙に仕様が異なる。Xbox Oneでは、ゲームソフト用の「マイコレクション」と、メディアストレージ用の「写真・音楽・ビデオキャプチャ保存場所」で最大2台まで同時接続できる。条件は、USB 3.0以上で、ストレージサイズが256GB以上。仕様上は8TB以上も可能ということになるが、今回は8TBを超えるHDDが用意できず検証できなかった。
「マイコレクション」用HDDは、PS4と同様Xbox One専用でフォーマットされ、他のデバイスでは利用できないが、「写真・音楽・ビデオキャプチャ保存場所」のほうは、NTFS形式でフォーマットされたHDDが必須となる。このためWindows PCに接続してそのまま利用できるが、Xbox One自体では、NTFS形式へのフォーマットはできないため、あらかじめNTFSフォーマットされたHDDを用意するか、PCで一旦フォーマットする必要がある。
Xbox One独自仕様としては、スクリーンショットやビデオクリップを、外部ストレージにダイレクトに保存できることと、外部ストレージを接続することでビデオクリップの時間制限が撤廃されるところだ。具体的には、Xbox Oneではビデオクリップのサイズが720pで5分、1080pで2分、そして4Kで30秒までに制限されているが、外付けHDDを使うことでこれが60分まで伸ばすことができる。外部ストレージに直接に保存されるため、内蔵HDDがキャプチャデータで溢れる心配もない。
Nintendo Switchについては、10月のアップデートで、従来のスクリーンショット撮影機能に加えて、最大30秒までのビデオクリップが録れるようになり、「アルバム」で鑑賞したり、FacebookやTwitterに投稿することが可能となった。ただ、外部ストレージは依然としてmicroSDカードのみで、HDDについては「対応予定はありますが、機種や対応時期については未定です」のままとなっている。今後の対応に期待したいところだ。
最後に簡単にまとめておくと、PS4の場合は、外部メディアストレージの有無にかかわらず、キャプチャ機能は同じなので1台目の外部ストレージには「拡張ストレージ」として使うのがオススメだが、Xbox Oneの場合は外部メディアストレージを使うことで機能が大きく拡張されるため、1台目の外部ストレージを「写真・音楽・ビデオキャプチャ保存場所」として使うのがオススメといえる。
ゲームストレージはそれぞれ専用フォーマットだが、メディアストレージはPS4はexFATで、USB2.0でも利用可能なのに対して、Xbox OneはNTFSフォーマット限定となっている。なお、USBハブを介した接続はPS4は不可、Xboxは可で、マウス/キーボードやヘッドセットの接続も踏まえると、Xbox Oneのほうがやや柔軟性が高い。
それでは徹底的に使ってみる。PS4 Pro編
さて、レギュレーションを把握したところで、実際に使ってみたい。今回は、グローバルでHDDのトップシェアブランドであるウエスタンデジタルから、大容量がウリの外付けストレージ「My Book 8TB」と電源不要のポータブルストレージ「My Passport 4TB」をお借りし、PS4 ProとXbox One Xに接続して使い倒してみた。同社のこの2つの外付けHDDブランドは、デザイン的にもゲームコンソールにピッタリで、並べておいても違和感がない。ちなみに筆者はプライベートでも2台の「My Passport」を利用しており、現役ユーザーでもある。
価格は「My Book 8TB」が32,400円、「My Passport 4TB」が17,200円(いずれも税込、12月1日時点のAmazon調べ)。ちなみに「My Book 4TB」だと17,888円で「My Passport 4TB」とほとんど変わらないので冒頭で触れたように、好みや用途に応じて適切な1台(ないし2台)を選びたい。
ゲームコンソールは、PS4の最上位モデルであるPlayStation 4 ProとXbox Oneの最上位モデルXbox One Xを用意した。本来なら人気の高いNintendo Switchでも検証したかったところだが、まだ外部HDDへの対応が行なわれていないため今回は検証を見送っている。
PS4の場合は、USB端子に接続するとそのままHDDとして認識してくれる。ただし、ゲームインストール用の「拡張ストレージ」として使うためには、最初にフォーマットする必要がある。メディアストレージとして使う場合は、exFAT形式でフォーマットされたHDDならそのまま使い始めることができるし、そうでない場合は、「exFAT形式でフォーマットする」を選択すればいい。今回は、「My Book 8TB」を「拡張ストレージ」に、「My Passport 4TB」を「メディアストレージ」として利用した。
HDD接続後に最初に行なうべきは、パンパンになってるであろう本体ストレージから拡張ストレージにゲームデータを移行することだ。「設定」の「ストレージ」から本体ストレージを選択し、オプションメニューから「拡張ストレージへ移動する」を選択する。一括して全部選んでもいいし、特に大きなゲームソフトだけ選んで移動させることもできる。数百GB単位の移動となると結構な時間が掛かり、筆者の場合、約20タイトル、800GBほどのデータを移動させたが、表示としては90分と出ていたが、実際はゆうに3~4時間は掛かった。アプリの移動中は一切の利用ができなくなるため、時間に余裕があるときや寝る前に処理するのがオススメだ。
コピー終了後、ここ1~2年でプレイしたPS4タイトルをひととおりインストールしてみたが、50タイトルほど入れても2TBほどで収まり、5TB以上の空き容量が残った。今後、すべてのタイトルが4K対応となり、1本のゲームタイトルのインストールサイズが50GB以上が当たり前になっても、余裕で数年は戦える。この安心感は素晴らしい。
ちなみに拡張ストレージを複数台使おうと考えている場合、どのゲームソフトがどのストレージにあるのか、重複してしまってスペースを無駄に消費してしまわないか不安に思っている方もいるかもしれないが、PS4ではそういうトラブルは一切発生しないようになっている。常にアクティブになっているストレージ内で中身のチェックが行なわれ、重複しているゲームソフトなりアプリケーションが存在した場合はいずれか削除するシステムになっているためだ。
また、外部ストレージの接続状況に関わらず、ホーム画面のコンテンツエリアの並びは変わらない。その代わり、アクティブになっていない拡張ストレージにインストールされたゲーム/アプリは注意マークが表示され、起動しようとするとエラーメッセージが表示されるようになっている。
一方、メディアストレージのほうは、使うのに若干コツがいる。先述したようにPS4では、メディアストレージにキャプチャデータ等をダイレクトに保存することができない。このため、扱いとしては、PS3時代のUSBメモリやSDカードと同じ扱いで、“各種メディアのコピー先”として活用する形となる。
また、PS4のファイルシステムでは、ルートディレクトリ(HDDの最上位の階層)にデータを直置きしても認識してくれない点に注意が必要だ。「動画」、「ビデオクリップ」、「スクリーンショット」等、適当な名前を付けたフォルダをPC上で作成し、その中に入れる必要がある。
PS4の場合、HDDをメディアストレージとして使う場合、「250GB以上/USB 3.0以上」という拡張ストレージの制限はなくなり、USB 2.0世代の小容量のHDDでも使用できるため、これまでのストレージ資産が活かしやすいという使い勝手の良さはある。ただ、繰り返しになるがキャプチャデータ等の保存先に指定できないため、利用する為にはいちいち内部ストレージからコピーしなければならず、かつビデオクリップの取り過ぎて内部ストレージが一杯になってしまう懸念からは逃れられない。ここはちょっとマイナス点といえる。
さらに徹底的に使ってみる。Xbox One X編
続いては11月7日に発売されたばかりの最新ゲームコンソールXbox One Xでも検証してみたい。
Xbox One Xに外付けHDDを接続するとメディア用とゲーム/アプリ用のいずれに使用するかを選択するダイアログが表示される。ゲーム/アプリ用を選択すると、Xbox One専用形式へのフォーマットが行なわれ、ゲームのインストール先となる「マイコレクション」デバイスとして認識される。メディア用を選んだ場合は、フォーマットは行なわず、メディアストレージ「写真、音楽、ビデオ、キャプチャ保存場所」として使い始めることができる。なお、あらかじめNTFSでフォーマットしておかないと「メディアに使用」の選択肢そのものが出てこないので注意したい。
Xbox Oneの「マイコレクション」は、まさにPCにおける外付けHDDと同じ感覚で利用することができる。「マイコレクション」に指定したHDDには、自由に名前を付けたり、内蔵ストレージからゲームコンテンツの移動やコピーが可能となる。ユニークなのは、“コピー”が可能なところだ。つまり、同じゲームを内蔵ストレージと外部ストレージの両方にインストールすることができる。PS4では常に排他処理が行なわれるため、いずれか一カ所にしかインストールできないが、Xbox Oneでは複数同時に持つことができる。
このコピーが有用な例は、1つはXbox Oneをファミリーや友人と共用しているような場合に「マイHDD」をそれぞれ繋いで遊ぶという場合、もうひとつはゲームデータのバックアップだろうか。
今回はまずはPS4 Proで検証し、次にXbox One Xで検証するという2段階のプロセスを経たが、PS4とXbox Oneで当然ゲームデータの互換性はないため、完全にゼロからやり直しで、ゲームデータの移動やコピー、インストール、アップデート作業に、それぞれ数日掛かった。もちろん、普通の運用ではなく、それぞれ100タイトル以上インストールしたため、こんなに時間が掛かってしまったわけだが、現行世代のゲームは、ダウンロード、インストール、アップデートのプロセスが必ず必要となるため、ディスクを入れてから、あるいはダウンロードを開始してから遊び始めるまでに数十分程度、大規模なタイトルで1時間以上掛かる。あらかじめいつでも遊べる状態にしておくというのは意外と重要なのだ。
そこで今回は、筆者が所持しているXbox One Xで動作する全タイトルをインストールしてみた。もちろん、後方互換に対応しているXbox 360や初代Xboxのタイトルも含めてである。その数152タイトル。「マイコレクション」で並べるとその圧倒的なラインナップはまさに壮観だ。外付けHDDをゲームストレージとして利用すると、このようにゲームを100本でも200本でも入れて運用することができる。
サイズ的には初代XboxタイトルやXbox 360タイトルのほとんどは数GBから大きくても10数GB程度で収まったため、データサイズは2.5TB程度で収まった。こちらもPS4同様、2~3年は余裕で戦えそうで、標準ストレージがゲームデータやキャプチャデータでパンパンな場合は、外部ストレージの増設を検討してみてはいかがだろうか。
そしてXbox One Xで“最初の1台”にオススメなのが「メディアストレージ」として使うことだ。あらかじめNTFSでフォーマットしておく必要があるという若干のハードルはあるものの、ビデオクリップやスクリーンショットの保存先として、外部ストレージを直接指定できるだけでなく、ビデオクリップの制限(4K/60fpsで30秒、1080p/30fpsで2分、720p/30fpsで4分)が撤廃され、ガッツリ60分録画することができる。
30秒だとまさに一瞬しか取れないし、解像度を下げて録画時間を延ばしたところでマルチプレイの1ゲームを録るには短い。逆に言えば標準ストレージで60分まで録れるPS4は非常に優秀といえるが、内部ストレージにしか保存できず、500MBないし1TBの容量をゲームデータと分け合う形になるため、ガッツリは行きにくい。
この点、Xbox One Xでは、外部ストレージを利用することで、現状唯一となるH.265コーデックを使った4K/60fpsキャプチャを60分にわたって録ることができる。4K/60fpsキャプチャは、1080p/30fpsキャプチャと比較して、解像度もフレームレートも向上しているので当然といえば当然だが、強烈に綺麗だ。その美しさはフルHDのモニターでも十分に実感することができるし、ついつい見せびらかしたくなってしまう。
もっとも4K/60fpsのビデオクリップは、容量の大きさからXbox Liveへの自動アップロードは現状では対象外となっているが、メディアストレージをPCに繋ぎ直してYouTubeにアップロードすれば録ったままのクオリティで共有することができる。今回、4K/60fpsの60分キャプチャを何度か試してみたが、ファイルサイズは10GBほどになる。500GBなら50本ほどしか取れないが、今回利用した4TBなら400本、8TBなら800本ほど録れる。メディアストレージはPCと兼用できるため、手軽に導入できるものいいところだ。まずは内部ストレージで、30秒のビデオクリップを録ってみて、そのクオリティに衝撃を受けたら、メディアストレージをトライしてみていかがだろうか。
PS4 ProやXbox One Xで遊ぶなら一家に1台! いや2台!
今回約2週間に渡って、2種類のゲームコンソールで2台の外部ストレージを使い倒してみたが、接続するだけで認識してくれ、まったく問題なく動作してくれた。4K世代のゲームコンソールに、外部ストレージは必要不可欠なものであり、接続することでゲームライフが何倍にも快適になることが実感できた。筆者はプライベートでもPS4 ProとXbox One Xでそれぞれ1台ずつ使っているが、2台を1つのゲームコンソールで使うことで、また楽しさが倍加することがわかったのは大きな収穫だった。
今回取り上げた4TBを超えるような大容量の外部ストレージは、SSDやSSHDは選択肢そのものがなく、依然としてHDDの独壇場となっている。外付けHDDは、4TBで1万円台、8TBでも3万円台と価格的にも非常にこなれており、背伸びせず手に入れられるのが最大のメリットといえる。
9月29日にリリースされたXbox Oneのレースゲーム最新作「Forza Motorsport 7」は、インストールサイズが100GBを超えることが話題となり、10月17日に発売されたそのライバルタイトル「グランツーリスモSPORT」は単発のアップデートサイズが13GBに達していた。この傾向は今後も続くどころか、ますます拡大していくことが予想される。今大丈夫でも、今後に備えておくことは快適なゲームライフをおくる上で非常に重要だ。ぜひ自分の環境にあった最適な1台、いや2台を選んで極上のゲームライフをおくって欲しい!