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【特別企画】「World of Tanks Console」の魅力をディープに語り尽くす!

無料プレイでもどんどんレア戦車が増える! 定期的な戦車獲得イベントが良いぞ! みんなも早く来いよ!!

現在実施されている獲得Ops「Bogatyrを入手せよ!」
与ダメージがポイント獲得の基準になるため、軽戦車乗りの筆者はやや不利
6月に英国ボービントン戦車博物館で開催されるTANKFESTに合わせたイベントも実施されている

 兄貴分であるPC版は、ゲームモードの面でも、パーソナルリザーブやミッションの面でもコンテンツの量が膨大で遊び尽くせないほどだが、コンソール版はこの点でもポリシーが明確に異なり、基本的に遊びは1つに集中させるようになっている。具体的にはランダム戦のみで、Opsと呼ばれる週替わりのミッションをこなすのが基本的な遊び方だ。

 現在ランク戦も準備されているが、ランダム戦がメインの遊びというのは変わらないと思う。コアゲーマーからはPC版に比べるとボリュームが足りないという批判もありそうだが、筆者はシンプルでわかりやすく、みんなが同じベクトルを向いて楽しんでいるという独特の一体感があってここもお気に入りの要素のひとつだ。

 そしてコンソール版のハイライト的なイベントとなるのが定期的に実施されている大型のOps「獲得Ops」だ。2016年5月に開催されたT-54 Motherlandがゲットできる獲得Opsを皮切りに、2か月に1回ぐらいのペースで開催されている。獲得Opsでは、数週間続くイベント開催期間中に、特定の条件を満たすことでその戦車がガレージ、100%搭乗員付きで獲得できるというものだ。段階があって、すべての段階をクリアすると獲得できたり、一定のポイントを集めてポイントと引き換えたり、様々なパターンがあるが、報酬がオリジナル車輌という点は共通している。

 リアルの都合で獲得Opsに参加できない人、あるいは獲得Opsそのものに興味がない人のためにプレミアムショップでダイレクトに購入することもできる。報酬として与えられる戦車はTierVIIからVIIIが多めで1輌8,000~15,000ゴールドもする。それが無料で手に入るとあってイベント期間中はアクセス数も増え、マッチングも盛んになり、かなり盛り上がる。特に獲得Opsは1年前でスタートした大型イベントのため、Xbox版の初期で辞めたという方は、その違う風景を見に復活するのは大アリだ。

 玉に瑕なのは肝心の獲得Ops内容がなかなかシビアで、筆者のように出張や取材が重なって思うようにプレイ時間が割けないと、達成までたどり着かなかったりすることだ。筆者のこれまでの戦績はほぼ五分五分で、Girls Und Panzer Pz. IV H(ドイツTierV中戦車)、AMX CDC(フランス TierVIII中戦車)、Tiger I Hammer(ドイツTierVII重戦車)、Champion Panther/M10(ドイツTierVII中戦車)、Vanquisher Sentinel AC I(イギリスTierIV中戦車)は無事ゲットしたが、T-54 Motherland(ソ連TierVIII中戦車)、Fatherland IS-3A(ソ連TierVIII重戦車)、Centenial T95(イギリスTierVIII中戦車)といった高難易度といわれた獲得Opsは全て敗退しており、戦場で使っているユーザーの姿を見ては悔しい思いをしたものだ。ただ、遊べば確実に手に入るわけではないんだぞ! というハードルの高さが、この獲得Opsを面白くしていると思う。

【これまでOpsで獲得したオリジナル車輌達】
Girls Und Panzer Pz. IV H(ドイツTierV中戦車)
Tiger I Hammer(ドイツTierVII重戦車)
Champion Panther/M10(ドイツTierVII中戦車)
Vanquisher Sentinel AC I(イギリスTierIV中戦車)

 いずれにしても、ゲームへのモチベーションがいきなりマックスになるような獲得Opsの定期開催はコンソール版の魅力のひとつだ。現在、新たな獲得Ops「連鎖 Ops: Bogatyrをゲットしよう I-VI」(6月2日~23日)が開催されており、この連鎖OpsをすべてクリアするとBogatyr KV-220-2(ソ連TierV重戦車)が手に入る。ちょっと今回はE3 2017の取材でロサンゼルス出張が入っているため、クリアは難しそうだが、筆者はこの獲得Opsを毎回とても楽しみにしているし、この楽しさ、独特の一体感は、コンソール版ユーザーのみならず、PC版、モバイル版のユーザー、そして一度引退してしまった人も含め、ぜひ多くの人に味わって欲しいと思う。

【アメリカンドリームマシン結果発表】
5月に実施された獲得Ops「アメリカンドリームマシン」。ポイントを集めて好きなアメリカ車両をゲットできるというなかなか良Opsだった。筆者はコンソール版オリジナルプレミアム車輌のM41B Brazilian Bulldogをゲットした

コンソール版は、アメリカTierIに中戦車「T22 Proto」が用意されている
強さはTierI相当に抑えられているが、最初からカッコイイ車輌で戦える。これもビギナー施策だと思う

 最後に、コンソール版のもうひとつの魅力をお伝えしたい。それはビギナーにもっとも優しい「WoT」だということだ。いかにビギナーに易しい仕様なのかについてはビギナーガイドにも書いたが、コンソール版への最適化の結果として「WoT」の間口を広げることに成功していると思う。

 一例を挙げると、フレンドリーファイア(味方を撃つ行為)はないし、MODシステムが丸々カットされているのでバージョンアップのたびに入れなおす必要もないし、「あれは必須だ」、「マナー違反だ」なんだというノイズもない。戦車の強化はパーツ単位からパッケージ単位、搭乗員も個人単位からチーム単位となり、第六感に準ずるスキル「発見!」スキルを最初から持っているなど、「これならビギナーにも勧めやすいな」と思う要素がギッシリ詰まっている(このあたりはビギナーガイドでもたっぷり触れているのでぜひ合わせて参照して欲しい)。

 このためコンソール版から始めてみて、慣れてきたらPC版にもチャレンジするというステップアップもいいと思っている。個人的にもコンソール版で培ったノウハウを活かしてPC版を遊んでみたら、意外に活躍できたりして、PC版の魅力、トータルとしての「World of Tanks」の魅力に改めて気付かされている。

 今回の、おそらく世界にもあまり類をみないコンソール版に特化した特別企画を通じて、ひとりでも多くのゲームファンがコンソール版を楽しんでもらえたらと思うし、日本の「WoT」コミュニティ全体がより活性化していってくれることを期待したい。皆さんと戦場でお会いできる日を楽しみにしています!

【横転しても自動リカバー】
軽量で高速が出せる軽戦車は、わずかな出っ張りに履帯を取られて横転することもあるが、10秒間のペナルティで自動でリカバリーしてくれる。ちなみに横転中でも射撃することができる。Grand Finals 2016の名シーンを彷彿とさせる、名ショット!?

【Xbox One X版も楽しみ】
E3 2017で電撃的に発表された「World of Tanks Console」のXbox One X対応。Xbox One版とも、PS4 Pro版ともタッチが違う印象だが、仕上がりが楽しみだ