インタビュー

「World of Tanks Modern Armor」、ヘヴィメタバンド「ファイヴ・フィンガー・デス・パンチ」バソリー氏にメールインタビュー

「僕と戦車の付き合いはかなり長い」。オリジナル車両に込めた思いとは?

【「World of Tanks Modern Armor」メタルフェス2026】
8月4日~8月24日 開催
「ファイヴ・フィンガー・デス・パンチ」。左から2番目がゾルタン・バソリー氏

 Wargamingのマルチプレイオンラインアクション「World of Tanks Modern Armor」で開催中の「メタルフェス2026」。今年はヘヴィメタルバント「ファイヴ・フィンガー・デス・パンチ」(FFDP)がフィーチャーされており、FFDPスタイルの新規プレミアム車輌2輌、バンドメンバー全員をモデルにした5名の限定2D車長、3D車長「Knucklehead」などが登場する。

 今回、FFDPのメンバーであるゾルタン・バソリー氏に、メールインタビュー形式で「メタルフェス2026」に関するコメントを得られたので、その内容をお届けする。

 FFDPが登場する「メタルフェス2026」第1幕は8月24日まで開催中。まだ各コンテンツを入手できるチャンスはあるので、ぜひ参加していただきたい。

【メタルフェス2026 第1幕 | Five Finger Death Punch】

――今回、コラボに至った経緯を教えてください。

ゾルタン・バソリー氏:少し前に『World of Tanks Modern Armor』チームからお声がけいただき、僕たちとしても、今が彼らとタッグを組む絶好のタイミングだと感じました。

 以前『Call of Duty』にプレイアブルキャラクターとして登場したことがあるので、ゲームの世界に飛び込むのは今回が初めてではありません。それに、僕と戦車の付き合いはかなり長いんです。ロケットランチャーとも縁がありますが……その話はまた別の機会にしましょう。


コラボレーションのキーアート

 多くの人は『World of Tanks』のようなゲームをプレイして、「いつか本物の戦車を運転してみたい」と夢見ると思います。でも、僕の場合は逆でした。

 僕は鉄のカーテンの向こう側にある軍事基地で育ちました(編集部注:バソリー氏はハンガリー出身)。初めて本物の戦車を運転したのは6歳のときで、父の膝の上に座って操縦しました。当時の僕たちには、かっこいい車も、ビデオゲームも、外国へ行くためのパスポートすらありませんでしたが、戦車だけはたくさんありました。実際、あの頃に僕たちが西側へ行くことがあったとしたら、おそらく戦車で行くことになっていたでしょうね。

 Five Finger Death Punchは、軍や退役軍人のコミュニティとも長年にわたって深い関わりがあります。そうした背景もあり、『World of Tanks Modern Armor』からお話をいただいたときは、これ以上ないほど自然な組み合わせだと感じました。

 僕個人としては、自分の子ども時代の経験が、長い年月をかけて思いもよらない形でゲームの世界につながったような、不思議な感覚でした。

――自分たちをイメージした車両などが出るということで、FFDPとWoTの相互にどのような化学反応を期待しますか?

ゾルタン・バソリー氏:両者に共通するものがあるのは明らかです。どちらの世界にも、パワーや戦略、そしてある程度コントロールされたカオスがあります。ただ、コラボレーションを成功させるには、単にブランド同士を組み合わせるだけでは足りません。

 戦車に僕たちのロゴを付けて、それで終わりでは意味がないんです。その点、『World of Tanks Modern Armor』チームは、車輌を本当の意味で「僕たちらしいもの」に仕上げてくれました。

 「FFDP – Knucklehead」は、前線で戦う重量級のモンスターのような重戦車で、砲塔は僕たちのスパイク付きメリケンサックをモチーフにしています。「FFDP – Iron Fist」は、文字通りの駆逐戦車です。洗練された黒い車体にロケットを満載し、さらに5発装填の自動装填装置と、スパイク付きの拳をかたどった破城槌まで備えています。まさにFive Finger Death Punchをそのまま形にしたような車輌です。


FFDP – Knucklehead
FFDP – Iron Fist

 僕たちのファンにはそうした細かなこだわりに気づいてもらいつつ、バンドに興味がない『World of Tanks』のプレイヤーにも「この車輌が欲しい」と思ってもらえたなら、このコラボレーションは成功だと思います。

――コラボ用のコンテンツ制作過程で印象的だったことはありますか?

ゾルタン・バソリー氏:Knucklehead(FFDPのマスコットキャラクター)は20年もの間、アルバムカバーやアートワークの中から僕たちを見つめ続けてきた存在です。その彼がアートワークの世界から飛び出して、完全な3D車長として目の前に現れたときは、まるでフランケンシュタイン博士になったような気分でした。「おお……こいつ、本当に生きてるぞ」って(笑)。

 そこにアイヴァンの声が加わるわけです。アイヴァンはまさにバンドの「声」なので、彼がKnuckleheadの声を担当するのはこれ以上ないほど自然なことでした。ゲームのために318種類のセリフを収録し、さらに別パターンも1,000種類ほど録音しています。


3D車長

――コンテンツの中でもっとも注目してほしいところやポイントはありますか?

ゾルタン・バソリー氏:「メタルフェス」の開催時期が、僕たちの結成20周年、そして10作目となるアルバム『Legacy』のリリースと完璧に重なりました。今回のコラボレーションも、その大きな節目を祝う取り組みのひとつだと感じています。

 新しいアルバムや20周年記念ワールドツアーなど、今まさにFive Finger Death Punchを取り巻く大きな盛り上がりを、ファンの皆さんにこれまでとは違った新しい形で楽しんでもらえる機会になっています。

 「メタルフェス」をきっかけに『World of Tanks Modern Armor』をプレイするファンは、単にゲーム内で新しい楽曲を楽しむだけではありません。今まさにバンドが歩んでいるのと同じ「章」を、一緒に体験することになるんです。

 そこにぜひ注目してほしいですね。これは一度きりのクロスオーバーではなく、結成20周年を迎えた今の僕たちの物語の一部なんです。


最新アルバム「Legacy」

――今回「Eye of the Storm」がゲーム内に収録されますが、その次に「WoT」ファンに聞いてもらうならどの曲、アルバムがいいでしょうか。その理由も教えてください。

ゾルタン・バソリー氏:実は、その質問にはちょうどいい答えがあります。「Trouble」がFFDPの2曲目としてゲームに実装されていて、「FFDP – Iron Fist」に割り当てられています。

 この曲には、ゲームそのものに通じるようなエネルギーがあります。それに、曲のタイトルもぴったりなんです。戦場に出たら、ただ“Trouble(トラブル)”を探しに行くだけじゃない……自分から“Trouble”を巻き起こす準備もできている、ということです。