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【WF2017冬】スタイリングにこだわった「ガーランド」がいよいよ年内登場
続けば「ハーガン」も出すよ! ファンとともに盛り上げる変形トイの世界
2017年2月20日 16:31
変形トイで独自の挑戦を続けるアルカディア。今回の目玉は「1/24ガーランド ダイキャストモデル」だ。2017年発売予定で、価格は未定。
ガーランドは1985年3月9日に発売されたOVA作品「メガゾーン23」に登場するメカで、クラフト(バイク形態)からスレイヴ(ロボット形態)へと変形する。「モスピーダ」と同じ荒牧伸志氏デザインのロボットで、変形により密閉型のコクピットになる機構がメカファンの注目を集めた。30年以上前のメカだが、現在でもこうして最新の解釈による商品が出ている。
今回は会場にいた担当者に話を聞くことができた。「人型に変形するもの」への強いこだわりと愛を持つ方で、アルカディアの大きな目玉商品である「マクロス」関連も手がけているという。ファンも多く、話を聞いていると周囲にファンが集まってきて、相づちを打ったり、筆者と一緒に感心していたりしていた。こういったファンの熱意がクリエイターを動かしていると実感できた。
「1/24ガーランド ダイキャストモデル」は、担当者のこだわりで生まれているという。スレイブ、クラフト状態の設定画に近いスマートなモデリング。腕の位置や、胴体のバランスなどを考えているという。バランスを重視し、パイロットである矢作省吾のフィギュアはクラフト状態のみとし、変形するときには取り外すこととなる。しかし、別パーツで、スレイヴでの搭乗状態を再現したフィギュアを用意し、雰囲気を再現している。変形そのものはパーツ差し替えのない完全変形を実現しているという。
スタイリングは近くで見るとそのかっちりはまった感じがすばらしい。特にクラフトは、どうパーツが移動すれば変形するか、予想が難しいほどきっちり各パーツがはまっている。スレイブ状態での関節の可動もかなり期待できそうで、ガーランドの決定版といえる商品となりそうだ。
担当者のガーランドへの思い入れは深く、続編で修復された「プロトガーランド」も発売したいと思っているだけでなく、敵として立ちはだかった自治軍の装備「ハーガン」も3Dモデルを設計し、光造形の試作品を出展していた。「1/24ガーランド ダイキャストモデル」が成功すればハーガンも出せるということで、ファンに対して自らチラシを配ってアピールしていた。
ちなみにハーガンは専用のトラックに入り、手足のパーツを取り付けてスレイブになる。今回担当者はレゴブロックでトラックを作成、変形課程をイメージしたジオラマまで作成していた。来場者もこの話を聞いて初めてトラックがレゴでできていることに気がつき、歓声を上げていた。ファンはその後も担当者を囲んで盛んに話をしていた。ファンとクリエイターが作り上げる独特のホビーの世界は非常に楽しいものに感じた。