【特別企画】

「アストラエ・オラティオ」はプレイアブルキャラ約30名でサービス開始予定。TGSメディアイベントレポート【TGS2026】

「反射神経ではなく、予測して設計する」バトル。長期的にはPC版への展開も想定

【アストラエ・オラティオ】
2027年 配信予定

 NC Corporationは、Dynamis Oneが開発する新作スマートフォンゲーム「アストラエ・オラティオ」を「東京ゲームショウ2026(以下、『TGS2026』)」に出展している。ビジネスデイ初日となる9月17日には、メディア向けのプレビューイベントが実施された。

 イベントには、本作の開発を総括するゲームディレクターのLim Jonggyu氏と、アートディレクターのKim In氏が登壇。「TGS2026」で初の一般公開となったデモビルドや最新映像を交えながら、「アストラエ・オラティオ」が目指すゲームの方向性や、今後予定されているクローズドβテスト(CBT)について語った。

2000年代の空気感を現代へ!「アスオラ」はDynamis One流の“新伝奇”

 まず、ゲームディレクターのLim氏は、本作について「架空の東京」を舞台にした新伝奇魔法RPGであることを改めて紹介。「新伝奇」とは、日常の裏側に“異能”の力や世界が存在しているといったジャンルとして知られる。本作は、2000年代のライトノベル作品からインスピレーションを受けつつも、Dynamis Oneが新解釈する新伝奇として展開する。

 開発においてに重視しているのは、「ストーリー」「アート」「ゲームプレイの面白さ」をひとつのスマートフォンゲームに融合することだという。そして、それらをライブサービスとして、継続的に拡張していくとLim氏は語る。新たな物語やキャラクター、イベントなどを継続的なアップデートにて追加していき、「連載作品のようにゲームそのものを拡張していく」とのことだ。

ゲームディレクター・Lim Jonggyu氏
アートディレクター・Kim In氏

 イベントでは、初公開となる「プロローグダイジェストPV」に加えて、キャラクターたちの東京での日常を音楽とともに贈る「港区編0話MV」が公開された。

 ダイジェストPVでは、主人公の「主任」が「アストラエ・オラティオ」の世界へと足を踏み入れ、一連の事件を体験していく序盤の物語をダイジェストにしている。これまでに公開されていた映像とは雰囲気が一転し、シリアスで不穏な描写が盛り込まれている。もう一方のMVでは、少女たちの学校生活や日常感にフューチャーした内容だ。なお、ダイジェストPVはすでに公式Xならびに公式YouTubeでも公開されている。

【「アストラエ・オラティオ」 プロローグダイジェストPV】

反射神経より“読み”を重視。戦闘・物語・日常がつながるゲーム体験

 トークセッションでは、バトルシステムについての設計思想が語られた。本作で重視しているのは「優先順位を判断する戦略性」と「リアルタイムの緊張感」を融合することだという。プレーヤーは限られた「アクションポイント(AP)」を使いながら敵の行動を読み、適切なリアクションを選択していく。

 目指しているのは、反射神経そのものを要求するものではなく、「予測しながら設計する楽しさ」だという。プレーヤーの読みが的中し、結果としてキャラクターが格好良く活躍できる──。開発チーム側が用意した演出をただ見るだけで終わらせず、「プレーヤー自身の判断によって生まれる格好良さ」を楽しんでほしいと明かした。

 また、演出面では淡々とした日常と決定的な瞬間の盛り上がりで、明確な起伏を持たせているとする。日常的なシーンを落ち着いて描くことで、劇中のハイライトシーンや「領地宣言」といった瞬間を際立たせているようだ。

 キャラクターについては、「シナリオ」「戦闘」「日常」という3つの側面から描写する。物語では立ち絵やカットイン、ボイスがあり、戦闘では3Dモデルやキャラクターごとの専用演出が用意される。そして、具体的な詳細は不明だが、「自由時間」では東京で暮らす彼女たちの日常や関係性を描いていくようだ。

 今後予定されているCBTについて、Lim Jonggyu氏は「連載作品における短編パイロット版」と表現している。世界観やキャラクターの魅力だけでなく、ストーリー、戦闘、日常という一連のサイクルが自然につながっているか、そしてそれらがスマートフォンで快適に楽しめるのかについて、CBTでの実機プレイを通して確かめてほしいという。

 具体的なサブコンテンツの詳細についてはCBTや情報解禁を待ちたいところだが、本日公開した先行プレイ記事をチェックしていただければバトルシステムを含むゲームの大枠は理解いただけるかと思う。そちらも合わせてチェックしてほしい。

CBTは3~5日程度を想定。約30名のキャラやPC展開にも言及

 イベント後半の質疑応答では、正式サービス時点で約30名ほどのプレイアブルキャラクターが登場することが明かされた。また、プレーヤーが使用できるグループは10前後を想定しているが、さらに多くの勢力が登場する予定だとした。

 これまでキャラクターやビジュアルを中心に情報公開してきた理由については、まず世界観や登場人物への理解を深めてもらったうえで戦闘システムを見せたほうが、本作の魅力をより伝えやすいと判断したことが大きかったようだ。

 予定されているCBTでは、ストーリーやバトルを含む一連のゲームサイクルを体験できる内容となり、プレイボリューム自体は3~5日間程を想定する。具体的な開催時期や参加規模についてまでは、この場では明らかにされなかった。

 また、本作で主人公「主任」のキャラクタービジュアルを明確に描いた理由について、Kim氏は世界観を伝えるうえで、ゲーム外に展開した場合を見据えての判断だと説明している。将来的にさまざまなメディアへ展開していくうえで、主人公の姿を明確にしておく意味があると明かした。

 質疑応答では、PC版についても言及している。本作はスマートフォン向けを中心に開発されているが、長期的にはPC展開も視野に入れているという。ただ、本作はスマートフォン向けに開発しているタイトルであることから、PC展開を行う際にはPC向けの開発が必要になるそうだ。現段階では時期についても未定としている。

 最後に開発陣は、ライブサービスならではの「次の物語を待つ期待感」や、新コンテンツ公開時の盛り上がりをユーザー同士で共有できる作品にしたいとコメント。「TGS2026」での初試遊、そして今後予定されているCBTを通じて、「アストラエ・オラティオ」を“連載作品のように成長するゲーム”へ育てていきたいと締めくくった。

ブースには作中キャラクターが出現する大型モニターも