【特別企画】

ほくろに腹筋……描き手の“癖”と執念がすごい。『アストラエ・オラティオ』CBTで18人の魔法使いに会ってきた

90〜00年代アニメを新解釈したビジュアルと、濃すぎる魔法使いたち

【CBT】
10月2日12時~10月6日12時まで

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 TGS2026の先行体験会で『アストラエ・オラティオ』(Astrae Oratio)に触れてから、ずっと続きが気になっていた。えりんたちの物語はどのような展開を迎えるのか、主任(プレイヤー)はなぜ、あんな妙な役所に呼ばれたのか。その2つの疑問が、試遊台を離れてからの2週間ほど、頭の片隅に居座り続けた。

 その続きに、ようやく腰を据えて触れられる機会がやってきた。NCは、Dynamis Oneが開発中の新伝奇魔法RPGである本作のクローズドβテスト(CBT)を、10月2日12時から10月6日12時まで実施している。対応プラットフォームはiOS/Android。参加は事前応募の当選者のみで、決済機能には対応しておらず、テスト終了後はデータがすべてリセットされる仕様だ。

 遊べるのは、プロローグ「東京、公務員、そして魔法使い」、港区編1章「港区魔法使いたちのキラキラな日々」、新宿区編1章「消えた魔法使いと怪談狩りの夜」のメインストーリー3本と、ミニストーリー「ユルコ・トリオ」「アキナ怪談研究所」の2本。さらに、魔法使いたちの強化要素、交流コンテンツ(自由時間)、ガチャ、初公開となるレイドコンテンツなども用意され、プレイアブルキャラクターは18人になった。なお、TGS版の先行プレイの模様は、前回の記事でお届けしている。

 本作のいちばんの引力は、いったいどこにあるのか。毎朝“出勤”するようにログインを重ねるうちに、その答えがだんだん見えてきた。

出勤して、事件を片付けて、街を歩く。CBTで見えた「主任」の1日

 TGS出展版で遊べたのは、シナリオの一部とバトル、練習用のバトルコンテンツまでだった。それに対してCBTでは、ロビー画面を起点に、ストーリー、バトル、キャラクターとの交流が1本の線でつながっている。ゲームとしての骨格が、ようやく見えてきた。

 流れをざっくりまとめるとこうなる。主任として特区庁に出勤し、メインストーリーを読み進める。物語の中で魔法使い同士の揉め事が起これば、決闘裁判「トライアル」で決着をつける。事件がひと区切りついたら「自由時間」で東京の街を回り、魔法使いたちと交流して親密度を上げていく。ゲームディレクターのイム・ジョンギュ氏は、表の世界のコンテンツを「昼」、裏側のコンテンツを「夜」のムードで描き分けているとインタビューで語っていた。1日のサイクルが、そのまま遊びの導線になっているわけだ。

シナリオパック「港区魔法使いたちのキラキラな日々」のトップページ

 ストーリーは「シナリオパック」という単位でまとめられている。プロローグ「東京、公務員、そして魔法使い」は、エピソード01〜08のシナリオのみ。港区編「港区魔法使いたちのキラキラな日々」は、ストーリー01〜07に加えて、さまざまな目標の達成でアイテムなどを獲得できる「ミッション」、バトルの各種チュートリアル「まほトレ」、バトルコンテンツの「チャレンジ」、Normal/Hard/Very Hardの3段階に分かれた「クエスト」を収録している。新宿区編「消えた魔法使いと怪談狩りの夜」は、ストーリー01〜12話と「クエスト」「チャレンジ」「ミッション」に加え、アカウントLv.50で解禁される「ミニゲーム」も用意されている(筆者は未到達のため未プレイ)。

主人公の名前は自由に設定可能。自動生成だと「山田零」になった

 プロローグで描かれるのは、特区庁の総責任者である長官・平和岸灯愛との出会いだ。主任は彼女に振り回されるうちに、所属を特区庁へと勝手に変えられてしまう。やりとりの大半はコントのような掛け合いだが、要所にシリアスさが差し込まれ、気づけば世界観にぐいぐい引き込まれていた。

魔法使いの衣装として和服を着用している平和岸灯愛

 なかでも興味を引かれたのが、平和岸灯愛という人物そのものだ。ポンコツに見せかけて、正体はまるで見えない。詳しくは伏せるが、身を挺して巨大な権力に立ち向かい、感動的な別れが……と思いきや、どうやら生きているうえに、とんだ詐欺師だったらしい。おい、あの感動を返せ。そう思いつつも底がまったく見えず、正体も今後の動向も気になってしかたがない。

美しさと儚さ、ミステリアスさが同居するのが魅力
と、思いきやこの顔である。かわいい

 ビジュアル面でも、長官にはかなり力が入れられている。表情のパターン数が多く、イベントCGもふんだんに用意されている。とくにプロローグで見られるイベントCGは、美しさと儚さ、そしてミステリアスさが入り混じった雰囲気のあるものばかり。こちらはぜひ自分の目で確かめてほしい。

感動を返して下さい

 そこから港区編、新宿区編へ進むと、空気は一変する。「港区魔法使いたちのキラキラな日々」では、田中えりん、アンナ・M・バッテンベルク、藤晴璃々愛の3人が主任と出会い、互いに知り合っていくまでが描かれる。中学生女子らしい騒がしさと若さにあふれていて、3人の日常の掛け合いは見ているだけで楽しい。それぞれの可愛らしさもしっかり描かれており、とくに天然気味のえりんが主任に対してやや暴走する、ラブコメめいた場面にはやられてしまった。

あやうく制服がバニーガールになるところだった中学校
ナンパだと勘違いするえりん。傍から見ると事案まったなし

 一方の「消えた魔法使いと怪談狩りの夜」は、都市伝説や怪談の正体を追う秋津明菜、鏡原はる、朝倉真衣の3人の物語だ。主任が彼女たちの通う大熊高等学院を訪れるところから幕を開ける。映画鑑賞部「Slash and Flesh」を隠れ蓑に活動するクランで、えりんたちとはひと味違うドタバタ劇が繰り広げられる。

 ただし、賑やかなだけでは終わらない。怪談の正体を追う彼女たちは、とある事件の犯人と思われる少女の足取りをたどっていく。そこにはシリアスな手触りがあり、どうしようもない気持ちや現実に向き合う姿には、不器用な格好よさがあって胸に響いた。CBTではいいところでストーリーが止まってしまうため、早く続きが読みたくてしかたがない。

家庭の事情で苦しむ犯人を見つけてどうするのか。この問いに「アキナ怪談研究所」のメンバーたちは答えられなかった

 重い世界の気配をちらりと見せたかと思えば、少女たちの賑やかな日常をたっぷり浴びせ、ふとした瞬間にまた現実の重さを突きつけてくる。この緩急のつけ方は、TGS版の頃から変わらない本作の持ち味だろう。

 ミニストーリーも2本用意されている。「ユルコ・トリオ」は、私立リサラ女学園のはみ出し者たちが結成したクラン「ユルコ・トリオ」との出会いを描いた小品だ。本来主任と会う予定だったクランを出し抜いて、先に接触してきた謎の少女たちで、基本的にはおバカな3人組。ポンコツぶりとコントのような掛け合いに笑わされる一方、3人ともどこか楽しそうで、妙に興味を惹かれる。

 「アキナ怪談研究所」は、彼女たちが活動の記録として撮った動画(無編集版)を見る、という趣向。3人とも好き勝手に振る舞っているのに、絆や仲のよさがちゃんと伝わってくる。こちらは新宿区編の補足、キャラクターの掘り下げという色合いが強い。

 シナリオの出来は、CBTの段階とは思えないほどだった。1シナリオを読み切るのに平均10分ほど(もちろんシナリオによって差はある)かかるため、すべてを読み終えるにはかなりの時間を要した。それでも苦にならず、テンポのよさに一度読み出すと止まらない。物語の完成度とキャラクターの作り込みは、本作の大きな武器になりそうだ。飾らない等身大の少女たちの日常のやりとりが好きな人には、ぜひ触れてみてほしい。

片付けてない部屋に、はるのナニカが落ちていた

 バトルの基本はTGS版と変わらない。1対1のラウンド制で、敵が次に何をしてくるかは常に画面に表示されている。プレイヤーはAP(アクションポイント)を使ってスキルを選び、判定で競り勝てば攻撃を畳みかけられる。判定では絶対に勝てない「阻止不能行動」には、キャラクターの交代やカウンターで備える。そして戦況をひっくり返す切り札が「領地宣言」。詳しい仕組みは前回の記事で紹介しているので、そちらを参照してほしい。

 ただ、手触りは確実に深まっている。TGS版では理解しきれなかった戦闘の奥深さを、CBTではじっくり味わえた。戦闘コンテンツが豊富なぶん、属性やキャラクターの役割(ロール)の重要性がはっきり見えてきて、駆け引きの奥行きがぐっと増した印象だ。

相手の「強襲」攻撃を遮断できる、えりんのスキルがかなりありがたい

 CBTで初お披露目となったレイドコンテンツは、「スコアトライアル」という名前で登場した。シーズンごとに異なる強力なボスを撃破し、高スコアを狙うコンテンツで、今回の相手は「アスタロト」という巨大なボスだ。敵のレベルは任意で選べ、高レベルほど撃破時のスコアが高くなる。レベル1〜5の難易度NORMALでは特に苦戦しなかったが、レベル6以降のHARDになると、敵の弱点属性や能力を踏まえた編成と育成をしておかないと苦しい。

 スコア報酬は最高スコア報酬と累計スコア報酬の2種類があり、どちらでもアイテムを大量に獲得できる。何度でも挑戦できるので、育成を進めながら自分のペースで上を目指せるのがうれしい。

初公開のレイドコンテンツ「スコアトライアル」。今回のボスは巨大な「アスタロト」

 交流パートの「自由時間」は、いわゆるギャルゲーの好感度上げにあたる1対1のコンテンツだ。主任が東京のあちこちを訪れると、魔法使いとの出会いが発生する。イム氏は1990年代の恋愛シミュレーションゲームを再解釈したと話していたが、触ってみた感覚はまさにデート。ストーリーでは主任がクラン単位で魔法使いたちと接することが多いぶん、1人とじっくり向き合える時間には新鮮さがある。

「自由時間」では東京の街を回って魔法使いと交流する

 着せ替えコンテンツの「コスチューム」も用意されている。キャラクター個別画面の左下に、ハンガー型のアイコンがひっそりと置かれていて、ここから所持しているコスチュームを確認したり、試着したりできる。CBTで確認できたのは、えりんの「港中の水着」(いわゆるスクール水着)と、人形の「守護者のコスチューム-バイザー着脱」(バイザーを外した姿)の2着。見た目を変えるだけでなく、コスチュームによって入場時のモーションまで変えているあたりに、作り込みへのこだわりがうかがえる。

えりんの「港中の水着」。コスチュームによって動きやセリフが異なるのもポイントが高い

 入手方法はCBTでは明らかになっていないが、課金スキンとしての提供が中心になりそうだ。もちろん、配布やストーリー攻略で手に入るものも用意されるだろう。

バトルの話はひとまず置いて、今回はキャラの話をしたい

 前回の先行プレイでお伝えしたバトルの読み合いの面白さは、CBTでも健在だ。編成の自由度が上がったぶん、誰を先鋒に立てるか、「阻止不能行動」を誰に受けさせるか、どこで領地宣言を切るかと、考えることは確実に増えている。

 CBTは本番に近い仕様のため、キャラクターの多くはガチャからしか入手できない。筆者は執筆時点でアカウントLv.20、獲得したキャラクターは12人で、全員を手元で育てて使えたわけではない。それでも、バトルの各種チュートリアルを収録した「まほトレ」では、18人すべての戦いぶりを体験できる。そうして一人ひとりを動かしてみて改めて感じたのは、このゲームのいちばんの引力はキャラクターにある、ということだった。もう少し言えば、バトルの設計そのものがキャラクターを見せるために組まれている。

2日間のプレイで獲得できた魔法使いたち

 1対1というスタイルについて、イム氏は先のインタビューで、スマートフォンの小さな画面でキャラクターを格好よく見せるには、1人がしっかり映っているほうがいいと考えた、という趣旨の説明をしている。複数人が並んで殴り合うのではなく、常に1人が画面の主役を張る。交代するたびに主役が入れ替わり、そのつど登場モーションや掛け声が挟まる。気づけば、戦いながらキャラクターを眺めている時間がやたらと長い。

 というわけで今回は、戦闘システムの話はほどほどにして、キャラクターの話をしていきたい。

区ごとに“顔”が違う。造形、モーション、そして声

所属クランと担当区で、キャラクターの輪郭が決まる

 本作の魔法使いたちは、東京の区ごとに「クラン」を形成している。この「どの区に属しているか」が、そのままキャラクターの輪郭になっているのが面白いところ。公式に紹介されている主なクランは以下のとおりだ。

港区少女たちのまほ活(港区):港国際中学校を拠点に活動する魔法使いたち/田中えりん(CV:七海日南)、アンナ・M・バッテンベルク(CV:髙橋ミナミ)、藤晴璃々愛(CV:井料愛良)
清蘭同友会(中央区):財閥令嬢たちが作った秘密クラン/三声瑠奈(CV:山田美鈴)、軽光真宵(CV:大森日雅)、不知火恋(CV:黒崎しおり)
アキナ怪談研究所(新宿区):都市伝説や怪談の正体を追うクラン/秋津明菜(CV:峯田茉優)、鏡原はる(CV:石見舞菜香)、朝倉真衣(CV:結川あさき)
文京の薔薇(文京区):文京区の平和を守る自警団/財部千景(CV:川口桜)、花盛百杏(CV:天海由梨奈)、灰原望乃(CV:宮崎ヒヨリ)
珈琲店イチゴ(台東区):元魔法使いが営む喫茶店/夏目漱花(CV:稲垣好)、朔場雪(CV非公開)、レア・ヴュルツ(CV非公開)

 国際色豊かな港区の中学生、中央区の財閥令嬢、新宿区で怪談を追うオカルト集団、東大生を擁する文京区の自警団。実在の区が持つイメージを下敷きにしながら、それぞれの色を一段濃く盛りつけている。所属を聞いただけで、どんな子なのかがなんとなく想像できる作りだ。

CBTでは花盛百杏がピックアップに

 CBTで使えるのは、ガチャから登場する17人に、後述する人形を加えた18人。上記のクランの面々のほか、ユルコ・トリオからは、青森生まれで故郷への誇りが人一倍強い魔女、淹留煌夜美(CV:仁見紗綾)も加わる。さらに、横浜中区の「赤レンガ17号室」に所属し、ノルウェーから留学中の小柄なバイキング、シグリッド・ウルブヘルン(CV:阿部菜摘子)、渋谷区の「秀凛学院次期幹部会」に所属する狐面の舞巫女、永谷香音(CV:諸星すみれ)、中野区の「ナカノ特撮研究会」に所属する特撮オタクの家出少女、野渡紫苑(CV:吉武千颯)と、ほかの区の魔法使いたちも顔をそろえている(珈琲店イチゴの朔場雪は、CBTのガチャには含まれていない)。

90〜00年代アニメの新解釈と、描き手の“癖”

 ビジュアル全体から感じたのは、どことなく90年代から00年代のアニメを思わせる造形とイラストのタッチだ。線の太さや、露出の控えめな衣装(例外も多々いるが)といったあたりが、そう感じさせるのだろう。ただ、古くさい印象はない。あの頃の空気を、現代の目線で新しく解釈し直したような絵作りになっている。

露出が少なめの制服。それがいい

 そのうえで面白いのが、イラストレーターの癖がにじみ出ているキャラクターがちらほらいることだ。代表格は、ビジュアル公開時に過激な怪盗衣装で話題をさらった花盛百杏。肌色の面積が多すぎて、センシティブ判定を食らうのではと心配になるほどの姿で、モーションも、何がとは言わないが揺れること揺れること。身体にはこの手のゲームでは珍しいほどほくろが描き込まれていて、作り手の恐ろしいまでの癖と執念を感じずにはいられない。

「変態だー!!!!」
「へっ、変態だー!!!!」

 ところが中身は、困っている人がいれば手を差し伸べる優しい人物だ。もっとも、見た目が見た目なので、善意で近づいても逃げられてしまうことがあるのだが。

腹筋とワキの描き込みに情念を感じる

 今回のCBTで、百杏に負けず劣らずの癖を感じたのが朝倉真衣だ。陸上部のエースだからか、ユニフォーム姿がベースになっていて、腹筋はバッキバキ。ストーリーではアキナ怪談研究所のユニフォームの上着を羽織っていることが多いが、ところどころで脱いでおり、そのときに見えるワキまわりの描き込みが凄まじい。「ここを見てくれ、ここを!」という声が聞こえてきそうなほどだ。

見逃しやすいが「特区庁オフィス」では当直魔法使いを選択できる。瑠奈がめっちゃ可愛いのでぜひチェックを

 こうしてキャラクターごとに個性と性格がくっきり浮かび上がるビジュアルになっていて、眺めているだけで楽しい。一人ひとりが、しっかりと作り込まれている。

1対1だから、細かい芝居まで目に入る

 バトルでは、キャラクターごとにモーションがまるで違う。通常スキルや戦闘スキルはもちろん、カウンターで攻撃を受け流すときの動きや、交代時の登場モーションまで一人ひとり作り分けられていて、その作り込みはえぐいほど。具体的な動きは、以下の画像で見てほしい。

アクション、演出ともに気合が入っている

 画面にいるのが常に1人なので、髪や衣装の揺れ、構えの癖、被弾時の表情といった細部まで自然と目に入ってくる。3Dモデルの作り込みを、戦いながらじっくり味わえるのは1対1ならではの贅沢だ。

 アルティメットスキルや、名乗りを上げて戦況を引き寄せる「領地宣言」の発動時には、カットインが挟まる。ほんの一瞬だが、そこにもキャラクターらしさがぎゅっと凝縮されている。

領地宣言のカットイン

会話劇は基本フルボイス。一枚絵と音楽で畳みかける

 ストーリーは主任を除いて基本的にフルボイスで、声の芝居の熱量が高い。SNSや他媒体の感想を見ても、とくに平和岸灯愛(CV:白石晴香)と田中えりん(CV:七海日南)の演技を挙げる声が目立つ。ポンコツな上司の顔と、底の見えない本心の顔を行き来する灯愛の芝居は、プロローグの吸引力そのものと言っていいだろう。

 要所では一枚絵と音楽を組み合わせた演出が入り、少し前の美少女アニメのような空気をまとう。シリアスな場面のすぐ後に抜けた掛け合いが入るテンポも心地よく、TGS版で感じた「戦闘はガチ、会話は緩い」という印象は、CBTでさらに強まった。

推しは「人形」。ただただ救ってあげたい

 18人の中で、筆者がいちばん入れ込んでしまったのが人形(CV:白石晴香)だ。所属は特区庁だが、その正体は、長官・平和岸灯愛が主任のピンチに急ごしらえしたボディガード。生みの親である長官と同じ白石晴香さんが演じているのも、なんとも意味深だ。身体はただの木でできていて、ともすればモブキャラにも見える存在なのだが……。

王(主人公)を守るために戦う姿に心を掴まれる

 主任を守ることを何より優先し、華奢な身体が壊れてでも戦おうとする。その姿に、思わず胸が熱くなった。とくに、即死級のダメージを受けても倒れずに立ち向かう場面には、ぐっと心をつかまれた。彼女をモブ呼ばわりする人がいたら、正座させて説教したいレベルである。

瀕死のダメージを受けても戦い続ける人形

 そんな人形は、プロローグの段階で壊れてしまう。なんて無慈悲な……と思いきや、「大神殿」というコンテンツで「神託のミッション」をクリアし、神託器の素材を集めていくと、壊れた身体を少しずつ修復できるのだ。これが解放されたときは、慈悲はあった!と素直に喜んだ。

修復が進むにつれ、人形は少しずつ元の姿を取り戻していく

 最初はボロボロの身体だが、修復を進めるにつれて顔や服も少しずつ元の姿を取り戻していき、一定の段階まで修復が完了すると、プレイアブルキャラクターとして参戦してくれる。めちゃくちゃ大切にするから!

修復するとSSRキャラクターとして参戦!

CBTは10月6日まで。続きは正式サービスで

 CBTは10月6日12時で終了し、遊んだデータはすべてリセットされる。わずか5日間ではあるが、物語もキャラクターも、もっと先まで見ていたいと思わせるには十分な密度だった。

 TGS2026のメディア向けイベントでは、サービス開始時点でプレイアブルキャラクターを約30名用意する予定であることや、長期的にはPC版への展開も想定していることが明かされている。配信は2027年を予定している。

 CBTで出会った18人の物語がこの先どう広がっていくのか。そして人形にどんな続きが待っているのか。続報を楽しみに待ちたい。