【特別企画】

撃奏ライブで5人対戦!「バンドリ!アワーノーツ」先行プレイレポ

各バンドの“その後”と新バンド「millsage」&「一家Dumb Rock!」

【バンドリ!アワーノーツ】
9月24日 配信
価格:基本プレイ無料(ゲーム内課金あり)

 iOS/Android向け撃奏リズム×アドベンチャー「バンドリ!アワーノーツ」が、9月24日に配信される。本作は「バンドリ!」プロジェクトの新作ゲームであり、「MyGO!!!!!」や「Ave Mujica」、「夢限大みゅーたいぷ」のほか、新バンド2組も実装されている。

 今回はそんな本作のメディア向け先行体験会に参加。開発陣からゲーム内容についての説明を受けた上で、実際にアプリの試遊も行なった。そこで以下では本作のゲーム性やストーリーパートの見どころなどについて、詳しく紹介していきたい。

 先にざっくり述べておくと、リズムゲームの部分に関しては対戦要素のある「撃奏ライブ」や初心者にやさしい「アシストモード」などのシステム、ストーリーパートでは既存バンドの新規エピソードや新バンドのドラマチックなシナリオが本作の大きな注目ポイントとなっている。

 ただし今回プレイしたのはあくまで開発中のデータなので、製品版と仕様が異なる可能性があることはここで断っておきたい。

「バンドリ!アワーノーツ」メディア向け先行体験会
【登壇者】バンドリ!プロジェクト総合プロデューサー・根本氏、株式会社フロムトーキョー代表・森川氏、開発ディレクター・橋本氏、アートディレクター/キャラクターデザイナー・信澤氏
【「バンドリ!アワーノーツ」公式ゲームトレーラー】

「バンドリ!」プロジェクトから新たなリズムゲームが誕生!

 本作はキャラクターとリアルライブがリンクする次世代ガールズバンドプロジェクト「BanG Dream!」(バンドリ!)から生まれた新作ゲーム。

 同プロジェクトはアニメやマンガ、ライブなどと幅広いコンテンツを提供しており、2017年からはリズム&アドベンチャーゲーム「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」(ガルパ)を展開中。これに続く2作目のスマートフォン向けゲームとして新たにリリースされるのが、本作「バンドリ!アワーノーツ」だ。

 ゲーム内でできることは、大まかに言えば2つ。迫力ある音楽と映像を楽しめるリズムゲームと、各バンドやキャラクターに関わる物語を読み進めていくストーリーパートに分かれている。

 作中に登場するのは全5バンド、25人のメンバーたち。まず「MyGO!!!!!」は、2023年に第1期が放送されたTVアニメ「BanG Dream! It’s MyGO!!!!!」の主人公にあたるバンド。同様に「Ave Mujica」は「BanG Dream! Ave Mujica」、「夢限大みゅーたいぷ」は「バンドリ! ゆめ∞みた」としてアニメ化を果たしている。

 さらに本作ではこの3バンドに加えて、「millsage」と「一家Dumb Rock!」というオリジナルバンドが初登場。それぞれ個性的なメンバーたちが所属しており、ストーリーパートにてその結成秘話や日常風景などが描かれている。

millsage
一家Dumb Rock!

最大5人で競う「撃奏ライブ」に快適な「アシストモード」……幅広い層が楽しめる爽快リズムゲーム

 本作の基本的なゲームシステムは、画面上部から流れてくるノーツを、タイミングよくタップするというオーソドックスなもの。しかし1人用の「フリーライブ」とは別に、最大5人のプレイヤーが参加して勝敗を決める「撃奏ライブ」というモードが用意されており、少しユニークなゲーム性を味わうことができた。

 このモードではライブ中に「撃奏区間」というものが発生し、そのなかで獲得したライブスコアによって区間ごとの順位が決定。順位に応じたボーナススコアを得ることができるという仕組みだ。

 「撃奏区間」で生じる戦いには3つの種類があり、正確なタップが求められる「JUST撃奏」、コンボの長さで勝負する「COMBO撃奏」、運とスキルで競い合う「LUCK撃奏」といったように異なるルールが設けられている。

 また演奏後には、「ライブログ」という機能によって各「撃奏区間」での順位やスコア獲得量などを振り返ることができた。そのほか「どこで最終順位が入れ替わったのか」というデータなども確認可能となっており、リズムゲームとしての競技性が担保されていた。どちらかといえばカジュアルなプレイヤーの目線からしても、闘争心をかきたてられる仕様なので、リズムゲームの“ガチ勢”にとってはなおさら嬉しい機能なのではないだろうか。

 他方で、本作はリズムゲームが苦手な人向けの「アシストモード」が搭載されていることも大きな特徴。これは各ノーツの判定領域を大きくしたり、一部の操作を簡易化したりしてくれる機能だ。

 スコアは低くなるものの、自力では完走が難しい楽曲をクリアしたい時に役立つだろう。プレイヤーの腕前に合わせて、コンボ継続のアシスト強弱を自動調整してくれるとのことなので、リズムゲームの腕前を鍛えるための練習にも向いていそうだ。

 そのほかの特徴として、演奏中の画面を「Live2Dモード」、「MVモード」、「軽量モード」から選択できることにも触れておきたい。

 なかでも「Live2Dモード」は、背景のステージでメンバーたちが演奏している姿を表示する機能。曲の展開に応じてキャラクターの動きが変わるのだが、リアルライブの世界観を再現した表現になっているとのことで、照明やVJにもこだわりが感じられた。

 実際にプレイした感触としては、たしかにキャラクターのライブ映像を見ながら演奏しているような臨場感があった。しかも楽曲を演奏するのが楽になる「アシストモード」と組み合わせれば、キャラクターの動きやステージの演出に意識を向ける余裕も生まれるので、“演奏を楽しむ”という点で満足度の高い作りになっているように思われた。

アニメの“その後”に新バンドの結成秘話……力の入ったストーリーパートに期待

 本作のもう1つの注目ポイントが、力の入ったシナリオのストーリーパートだ。その内容は3種類に分かれており、各バンドに焦点を当てた「バンドストーリー」、別の視点から物語の裏側を描いた「アナザーストーリー」、メンバー同士の関係性を掘り下げる「絆ストーリー」が用意されている。

 「MyGO!!!!!」と「Ave Mujica」、「夢限大みゅーたいぷ」に関しては、アニメで語られた内容がベースとなっているが、ゲームならではの視点から物語が描き出されている。美麗なイラストやアニメーションといった演出面も見どころの1つだ。さらにアニメの“その後”を描いた新規アニメーション付きの「エクストラストーリー」が実装されているため、すでに彼女たちの物語を知っているファンも楽しめるだろう。

 なにより多くの人が気になっているのは、謎に包まれた新バンド「millsage」と「一家Dumb Rock!」のストーリーだろう。シナリオの導入部分に触れた感想をまとめておこう。

 「millsage」の物語は、汐見蛍という少女の過去から始まる。彼女は幼い頃から音楽が好きで、周囲の人を幸せにすることに喜びを感じていた。演奏の才能にも恵まれていたため、“神童”として注目を浴びていたようだ。しかしある時、自分のせいで不幸になる人間がいることを知り、音楽をやることの意味を見失ってしまう。

 バンドストーリーの冒頭では、中学生になった蛍が街中でとある人物と運命的な出会いを果たすところが描かれる。そこで彼女は、“みんなを幸せにできるような音楽”に魅入られるのだった。

 シナリオの序盤ではまだまだこの先の展開が分からないが、ストーリー紹介トレーラーではどこか不穏なムードが満載。「幸せ」や「ハッピーエンド」といったキーワードとは裏腹に、重い展開が待ち受けている予感だ。

【「BanG Dream! Our Notes」ストーリー紹介トレーラー:millsage】

 また「一家Dumb Rock!」は、本作初となる“共同生活”をするバンド。家庭環境に問題を抱える面々が集まり、「ファミリー」として絆を深めていくストーリーになるようだ。

 メインストーリーの冒頭では、「同じ家で寝て起きて、ご飯食べて、バンドをする」というファミリーのあり方を夢見る須賀蕾叶が登場。「学生寮ピースミカ」に暮らす少女たちをバンド活動に誘うも、あえなく袖にされてしまう姿が描かれる。そんな彼女たちの寮に、“家族”のいない生活を求める馬橋心玖が引っ越してくることから物語が動き出すのだった。

【「BanG Dream! Our Notes」ストーリー紹介トレーラー:一家Dumb Rock!】

 近年の「バンドリ!」シリーズといえば、「BanG Dream! It's MyGO!!!!!」がシリアスで生々しい展開を描き、“鬱アニメ”として話題を呼んだことでお馴染み。今回のゲームでは、そうした深いドラマ性やリアルな人間関係の描写が重点的に盛り込まれているという。

 実際に既存のバンドだけでなく、「millsage」や「一家Dumb Rock!」の面々に関しても、重めの設定が垣間見えるため、この先の展開がとても楽しみだ。

 ちなみにバンドストーリーのボリュームは1バンドにつき20話で、合計100話。総再生時間が約24時間(AUTO使用時)という驚異のボリュームとなっており、開発陣の力の入れ具合がひしひしと伝わってくる。

 まとめると本作は、コア層からカジュアルな層までを受け入れる間口の広いリズムゲームである一方、読み応えのあるシナリオのノベルゲームとしても楽しむことができる作品と言えるだろう。そのため前作「ガルパ」からのファンはもちろん、アニメから興味を持った新規ファンの受け皿としても良くできているように感じられた。

 個性豊かなバンドメンバーたちが集まり、独創的な世界観を形作っている「BanG Dream! Our Notes」。「バンドリ!」プロジェクトの新展開によって、どんな未来が切り拓かれるのか、ぜひ自分の目で見届けてほしい。