【特別企画】

この出来はナーイスだ! XBOX独占タイトル「Gears of War: E-Day」インプレッション【XBOX Games Showcase】

【Gears of War: E-Day】
2026年10月6日発売予定

 「Gears of War」で始まり、「Gears of War」で終えたXBOX Games Showcase 2026だが、フルスクラッチで開発が進められている「Gears of War: E-Day」は、期待通り、いや、期待以上の作品に仕上がっていた。

 元々「Gears of War: E-Day」は、前作「Gears of War: Reloaded」と同様に、マルチプラットフォーム向けに開発され、すでに一部ではPS5版の予約受付も開始されていたほどだが、2月に就任した 新XBOX CEOのAsha Sharma氏の方針転換により、XBOXコンソール独占タイトルとして発売されることになった。もっとも日本では、CEROの規制によりPS5版「Gears of War: Reloaded」の発売は中止になっており、影響はほぼないと見られるが、最新作「Gears of War: E-Day」はXBOX Series X|SもしくはPCでしかプレイできないことが確定した。今回は開発陣に直接取材することができたので、その模様も含めて、ゲームの魅力をたっぷりお伝えしたい。

【The Coalitionの開発陣】
Matt Searcy – Studio Creative Director(中央)、Nicole Fawcette – Studio Brand Director(左)、Aryan Hanbeck – Art Director(右)
【Gears of War: E-Day | Official Gameplay Demo】

 開幕のトレーラーで観客の度肝を抜いたのはやはり圧倒的なグラフィックスだろう。「Gears of War」シリーズはもともとEpic Gamesの作品であり、同社最大の“売り物”であるUnreal Engineのテクノロジーショウケースとして機能していた側面もある。「Gears of War: E-Day」では満を持して最新のUnreal Engine 5を採用し、大規模かつ精密な世界を、リアルタイムレイトレーシングや破壊ギミックを取り入れながら実にリアルに表現している。

【Unreal Engine 5の圧倒的な表現力】

 そのリアルさは、キャラクターにも適用されている。2025年にリリースされた「Gears of War: Reloaded」は、2006年に発売されたオリジナルをベースとしていたため、HD世代の雰囲気を残したやや眠いビジュアルだったが、「Gears of War: E-Day」はまるで実写のようなリアリティだ。プロローグのカットシーンでは、マーカスやドムの笑顔も見られ、表情も実に豊か。この表情をもって、ストーリーカットシーンがどう描かれるのか非常に楽しみだ。

【キャラクターの表情】

 そしてトレーラーがバトルシーンに移るとすぐ気付くのが、アクションの進化だ。ダッシュ、スライディング、カバーリング、マントル(乗り越え)、ローリング(回避アクション)、そのすべてがブラッシュアップのレベルではなく、完全に作り直されている。動きはよりシャープに、自然に、そしてダイナミックになっている。それでいて従来の重厚感はしっかり維持されている。「Gears of War」といえば身を隠しながら高速移動するカバーアクションが最大の醍醐味だが、そこが完全に進化している。

 カバーリングは壁の高さに応じてマーカス達のしゃがみ方も変化するようになっており、非常にカッコイイ。さらに今回は、ジャンプも可能で、ちょっとしたすきまを飛び越えられるほか、バスやコンテナなど、マーカスの背丈以上のオブジェクトにも登れるようになっており、三次元フィールドを舞台に立体的なアクションが楽しめそうだ。

【ついにジャンプが可能に】

 中でも気に入ったのがスライディングだ。カバーリングの予備動作としてのスライディング動作を、距離を長くして独立させたもので、敵の攻撃を避けながら敵地に飛び込んだり、トラックの下をくぐり抜けたり、新しい基本アクションになりそうだ。

 今回の物語は、初代「Gears of War」から十数年前の世界を舞台に、人類同士の戦争が終結し、つかの間の平和を味わう間もなく、突如としてローカストが地底から侵攻を開始した日、“E-Day”の模様が描かれる。旧三部作では、人類はほぼ滅亡状態だったが、E-Day当日には、人類はまだ数多く生存しており、街には灯りがともり、人びとの営みが感じられる。これがローカストにより徹底的に破壊されてしまう。

【E-Dayを描く】
酒場で柔和な表情を見せるマーカス
ローカストが地底から侵攻を開始する
マーカス達は一度退役したはずだったが、再び戦闘に巻き込まれる
そして小隊復帰へ

 今回の戦場となるのは都市カロナ。COG(統一連合政府)によって、戦争遂行のために工業化と軍事拠点化が進められてきた戦略拠点で、古くからあるゴシック様式の城砦のほか、近代的な工場地帯、巨大なホテルをランドマークに持つ市街地、1970年代風のダウンタウン、そのほか、飛行場、造船所など様々な顔を持ち、「Gears of War: E-Day」ではこの全域が戦場になるという。

 個々のステージはより広大になり、「Gears of War」特有のチームを分けての回り込み攻撃は、従来の作品ではほぼ選択肢がなかったが、「Gears of War: E-Day」では、プレーヤーのアイデアでアレンジが可能になっているようだ。合わせて、ミニクエストのような要素や、新たなコレクティブル要素も追加しており、よりフィールド探索が楽しめるようになっている。

 それにしても「Gears of War: E-Day」は悲惨な世界を描いている。今ある都市や人びとが破壊されるシーンがたくさん描かれる。ビルは倒壊し、モノレールはひしゃげ、巨大なボスによって建造物がなぎ倒される。とりわけ、アスファルト上にマグマのような煙と共に出現するEホールはまさに恐怖の一言で、次々に飛び出してくるローカストたちによって阿鼻叫喚の世界が描かれる。Unreal Engine 5の表現力をむごたらしさに全振りしているような印象だ。

【敵のむごたらしさもパワーアップ】

 そして今回こっそり発表されていたのが、PvEモード「Horde Siege」の拡張だ。3つの分隊、計12名でプレイできる大規模PvEモードとなり、カロナの様々な拠点を舞台に、大型ボスと戦う。詳細については近日中と言うことで伏せられていたが、8月にベータテストが予定されており、それまでに細かい仕様が明かされる模様だ。

 Gears of War: E-Day Directの終盤、マーカスが試作型のランサー(シリーズお馴染みのチェーンソー付きのアサルトライフル)を手に、「ナーイス」と名台詞を吐くシーンは、会場でも大ウケだった。英語版の声優も同じということで(日本語版の吹き替えは決定しているが声優は未発表)、「Gears of War: E-Day」は、シリーズのファンを大事にしつつ、新規ユーザーの獲得も目指した意欲的なAAAタイトルで、総じて初代「Gears of War」が登場したときの衝撃を彷彿とさせるようなTPSに仕上がりつつある。発売が非常に楽しみだ。

【Gears of War: E-Day Direct】
【Gears of War: E-Day コレクターズエディション】
取材エリアにこっそり展示されていたコレクターズエディション。ツーマンセルで助け合いながら戦いを繰り広げるマーカスとドムのフィギュアがスゴイ!