【特別企画】

「龍が如く THE LIVE -IKIZAMA-」レポート。黒田崇矢さん、宇垣秀成さん、中谷一博さんらがカラオケ曲を生演奏で熱唱!

笑いと涙に包まれた「龍が如く」シリーズ初ライブ

【龍が如く THE LIVE -IKIZAMA-】
5月16日 18時開演
5月17日 13時公演/18時公演
会場:Kanadevia Hall

 「龍が如く」シリーズとしては初となる本格ライブイベント「龍が如く THE LIVE -IKIZAMA-」が、5月16日と17日の2日間、東京都文京区にあるKanadevia Hallで開催された。今回のライブでは、シリーズのゲーム中に登場するカラオケ曲や戦闘曲などを生バンドの演奏で披露。それを、おなじみのキャスト達が歌い上げるというスタイルで行われている。

 メインの出演者は、桐生一馬役の黒田崇矢さんと真島吾朗役の宇垣秀成さん、そして春日一番役の中谷一博さんだ。そして、ほとんどの楽曲の作詞を担当してきたシリーズチーフディレクターの堀井亮佑氏が、イベントを総合プロデュース。自身も盛り上げ役としてライブに参加するほか、一部の楽曲ではアーティストのRYOとして歌声を披露していた。

 今回は全部で3公演行われたライブの中で、ちょうど真ん中にあたる5月17日昼公演を観覧させてもらうことができた。この日は青空が広がる快晴だったことに加えて、5月にもかかわらず気温も30度近い真夏日となっていた。それにもかかわらず、開場となる12時前には多くの人が列をなしていたほか、前日のライブに参加したファンも多かったようで、グッズのライブTシャツを身に着けている人の姿も数多く見かけることができた。こちらでは、その模様をレポートする。

開場前に長い列を作るファンたち
会場内で売られていたグッズのコーナー
こちらにも長い列ができていた
5月17日 13時公演セットリスト
曲名歌唱
01:JUDGEMENT-審判-黒田崇矢さん(桐生一馬)、中谷一博さん(春日一番)
02:MachineGun Kiss黒田崇矢さん(桐生一馬)
03:意地桜2000黒田崇矢さん(桐生一馬)
04:TONIGHT-restart from this night-黒田崇矢さん(桐生一馬)
05:絶望頂プライド黒田崇矢さん(桐生一馬)
06:Receive youRYO氏
07:ゴロー海賊団のテーマ宇垣秀成さん(真島吾朗)
08:36.5℃の太陽宇垣秀成さん(真島吾朗)
09:真島建設社歌宇垣秀成さん(真島吾朗)
10:バトルBGMメドレー
11:悪魔の地獄鍋中谷一博さん(春日一番)
12:夢見た姿へ中谷一博さん(春日一番)
13:AWAKE上坂すみれさん(向田紗栄子)
14:harukaze上坂すみれさん(向田紗栄子)
15:GO! 愁傷SUMMER中谷一博さん(春日一番)
16:hands黒田崇矢さん(桐生一馬)
17:パラリライ-しあわせが咲くように-黒田崇矢さん(桐生一馬)
〜アンコール
18:FLYRYO氏
19:生き様 feat.N∀OKI(ROTTENGRAFFTY)N∀OKIさん(ROTTENGRAFFTY)
20:24時間シンデレラ宇垣秀成さん(真島吾朗)
21:ばかみたい黒田崇矢さん(桐生一馬)

「JUDGEMENT-審判-」でライブが開幕!

 ライブ冒頭、会場内に堀井亮佑氏がこれまでを振り返る動画が流れた。シリーズを重ねて楽曲の数も50を超え、「いつかライブをやってみたかった」という思いが語られていく。動画の中で堀井氏による「じゃ行きますか!」というかけ声が流されたあと、本格的にステージがスタート。生バンドによる演奏の中、今回の出演者である黒田崇矢さんと宇垣秀成さん、中谷一博さんがステージに現れ、一気にボルテージが上がっていく。

 黒田さんと中谷さんのふたりで1曲目の「JUDGEMENT-審判-」(作詞:堀井亮佑氏、作曲:Hyd Lunch氏)を歌い上げた後、ソロ歌唱パートのトップバッターを飾ったのは、シリーズの顔でもある桐生一馬役の黒田崇矢さんだ。

 「死にてぇやつだけ、かかってこーい!」という黒田さんの叫びの後、2曲目の「MachineGun Kiss」(作詞:堀井亮佑氏、作曲:福田有理氏)と「意地桜2000」(作詞:堀井亮佑氏、作曲:福田有理氏)を連続で歌い上げていく。

ライブ冒頭、ソロで5曲を披露した桐生一馬役の黒田崇矢さん

 曲の合間のMCで、「龍が如く、発売してからもう20年が経ちました。その間にいろんな曲ができてしまいましたが……」と思わず本音をポロリと言ってしまった黒田さん。「龍が如く3」のときに、初めてゲーム内にカラオケが導入されて歌うことになったのだが、普段はあまり歌声を披露することもなかったため、堀井氏に「歌~?」と言っていた記憶があると当時を振り返っていた。

 続けて、錦山彰との関係を思い出しながら歌ったという「TONIGHT-restart from this night-」(作詞:堀井亮佑氏、作曲:Hyd Lunch氏)を披露したあと、ファンが聞きたいと思っている桐生のセリフを言ってから曲に入るという手順だったが、実は先ほどのセリフがそうだったことを思い出す。そこで黒田さんは、急遽「俺は4代目、桐生一馬だ!」というセリフに切り替え、「絶望頂プライド」(作詞:堀井亮佑氏、作曲:青木千紘氏)を歌い上げた。

「TONIGHT-restart from this night-」では涙を浮かべる人も見かけた

 次に、堀井氏がアーティスト名であるRYOとして、「龍が如く」を代表する楽曲「Receive you」(作曲:庄司英徳)が披露。曲が終わると共に、真島吾朗の「ひ~っひゃひゃひゃ!」という笑い声が鳴り響く。ここで歌唱のパートが宇垣秀成さんに切り替わり、「ゴロー海賊団のテーマ」(作詞:堀井亮佑氏、作曲:福田有理氏)、「36.5℃の太陽」(作詞:堀井亮佑氏、作曲:吉田沙織氏)、「真島建設社歌」(作詞:堀井亮佑氏、作曲:福田有理氏)の3曲を歌い上げる。

 曲の合間のMCでは、堀井氏がセガに入社する前から「龍が如く」シリーズに携わっており、当初は宇垣さんのほうが強い意見を言えていたのだが、いつのまにかどんどん偉くなっていき「歌やりますから」と言われて、ライブをやることになってしまったと明かす。

 また、前日のライブでは早く終わらせたいという思いもあってか、曲の振りを間違えてしまったというエピソードも披露し、会場から大きな笑いが沸き起こっていた。

歌声を披露する宇垣秀成さん

向田紗栄子役の上坂すみれさんが「AWAKE」と「harukaze」を歌い上げる!

 バトルBGMのメドレーが演奏された後、春日一番役の中谷一博さんがステージに登場。ここで「悪魔の地獄鍋」(作詞:堀井亮佑氏、作曲:庄司英徳氏)と「夢見た姿へ」(作詞:堀井亮佑氏、作曲:福田有理氏)の2曲を披露する。

 緊張がほぐれてきたのか、曲中のMCではおなじみの「ナカヨシ!」のセリフも飛び出していたが、突然会場内に「あ~らあら一番!カラオケするなら誘ってよね!」というセリフと共に、向田紗栄子役の上坂すみれさんがステージに登場。「AWAKE」(作詞:堀井亮佑氏、作曲:庄司英徳氏)と「harukaze」(作詞:堀井亮佑氏、作曲:青木千紘氏)の2曲を披露した。

 今回のライブは配信もアーカイブも存在しないため、会場へ駆けつけたという上坂さん。実は堀井氏がこのライブ自体、採算が取れるかどうかわからなかったためビビって配信することをやめたのを中谷さんがバラしてしまう。

中谷一博さんはソロで2曲を披露
向田紗栄子として2曲を披露した上坂すみれさん

 上坂さんのパート終了後、代わりに登場したのが宇垣さんだ。ここではふたりによる楽曲「GO! 愁傷SUMMER」(作詞:堀井亮佑氏、作曲:青木千紘氏)が披露された。

 これは今回のライブ全般に言えることだが、本公演ではバンドによる生演奏でありながら、「龍が如く」シリーズのカラオケ楽曲が中心となっていた。そのため、歌唱中は中央スクリーンにゲーム映像が流れるだけでなく、実際のカラオケのように歌詞も表示されていた。

 つまり、歌詞を間違えるとすぐに分かってしまうわけだが……この「GO! 愁傷SUMMER」では、宇垣さんが歌詞をひとつ飛ばした直後、中谷さんまで同じミスをしてしまう展開に。曲中には「ドンマイ!」という歌詞が登場するのだが、まさに本人たちが“ドンマイ”な状況を生み出してしまい、会場は大きな笑いに包まれていた。

ふたりとも歌詞を間違えて「ドンマイ!」な状況に

 そうした恥ずかしさもあってか、ここで宇垣さんが「桐生ちゃん、出てきておくれよ!」と、黒田さんを呼び込む。このときのライブは2日目だったが、前日に行われたライブ終了後に黒田さんは自宅に帰ったものの、宇垣さんと中谷さんは会場の近くに宿を取って泊まっていた。

 そこで黒田さんは「深い意味はないんだけど、俺と中谷くんは今日のライブに備えてお酒を控えたんだけど……」と言い出すと共に、突然そそくさと姿を消そうとする宇垣さん。黒田さんによると、ホテルに戻った後もさらにビールを2本開けたことをバラされてしまう。

 「俺たちはしょぼいんで、酒を抜かないとパフォーマンスが落ちてしまう」と黒田さんが話したあと、先ほど歌詞を間違えてしまったこともあってか、宇垣さんは「今日も間違えているんで、それぐらいにして。完璧パフォーマンス落ちてるんですけど」と弁明し、会場から大きな笑いが起こっていた。

ライブ中、終始お茶目な役割だった宇垣さん

 続いて披露されたのが「hands」(作詞:堀井亮佑氏、作曲:ZENTA氏)だ。黒田さん風にいうと、セガの秋元康こと堀井氏に子供が生まれたときの楽曲で、その想いが込められた大事な曲だという。そのため、黒田さんは歌唱前にAKB48ではなく神室町をもじって「これからKMC48として歌います」と言いながら楽曲を披露。

 しかし、歌唱中にミスしてしまい、歌い終わった後にすかさず宇垣さんから「お酒抜いたのに間違えた!」というツッコミが入れられていた。これには黒田さんも、思わず「よく気付いたね」と苦笑いしていた。そしてラストの曲として「パラリライ-しあわせが咲くように-」(作詞:堀井亮佑氏、作曲:福田有理氏)が披露され、一旦ステージが終了となる。

本編の締めは「パラリライ-しあわせが咲くように-」だった

真島吾朗の夢は東京ドームでのライブ!?

 会場内に「アンコール」のかけ声が響き渡る中、ふたたびバンドメンバーがステージに登場。ここでRYO氏が「龍が如く 極3」より「FLY」(作曲:庄司英徳)を披露。続けて、バンドメンバーの紹介が行われた。ここで意外な事実が発覚。なんと、ギターとしてバンドに参加していた若井望氏が、実は無印の「龍が如く」と「2」のポスターを作っていたことが判明。これには会場内からも驚きの声が上がっていた。

終始ライブを盛り上げていたほか、自身もRYOとして歌声を披露した堀井氏。写真左の若井望氏が、昔ポスターを作っていたことも判明した

 続いて、N∀OKI(ROTTENGRAFFTY)さんがステージに登場。「龍が如く 極3 / 龍が如く3外伝 Dark Ties」主題歌の「生き様 feat.N∀OKI(ROTTENGRAFFTY)」(作詞:堀井亮佑氏、作曲:吉田沙織氏)を披露した。「魂込めて歌いました」というN∀OKIさんであったが、圧巻のパフォーマンスに、会場の盛り上がりも最高潮に達していた。

アンコールではN∀OKIさん(ROTTENGRAFFTY)もステージに登場!

 N∀OKIさんの歌唱終了後、今回の出演者たちがグッズで販売されていたTシャツを身に着けてステージに登場。宇垣秀成さんが「24時間シンデレラ」(作詞:堀井亮佑氏、作曲:ZENTA氏)を歌い上げたあと、最後に黒田さんが「ばかみたい」(作詞:堀井亮佑氏、作曲:福山光晴氏)を歌い、今回のライブの演目が無事終了となった。

 終わってみれば、2時間半近くという想像以上に内容の濃いステージとなっていた。また、比較的曲の合間のMCも多くなっており、笑顔の絶えないライブでもあった。今回は東京ドームのすぐ近くにあるKanadevia Hallで開催されていたが、そうしたこともあってか宇垣さんも「24時間シンデレラ」を歌唱中、「吾朗の夢はこんなんじゃ終わらない。そう、隣にある東京ドームでコンサートをやる」と意気込んでいた。だが、今回のライブを見てファンの熱量を間近にすると、それもあながち夢ではないかもしれない。

 残念ながら今回は参加することが叶わなかったという人も多いと思うが、またこうしたイベントが開催されるときは、ぜひとも参加してほしいと思えるライブであった。

ライブのトリを務めたのは黒田さんだった
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