【特別企画】
アーケードゲーム「スペースハリアー」が稼働40周年! リアルな3DCGと大型体感筐体で、プレイヤーの度肝を抜いた傑作シューティング
2025年12月13日 00:00
- 【スペースハリアー】
- 1985年12月13日 稼働開始
セガが1985年12月13日に発売したアーケードゲーム「スペースハリアー」が、本日で稼働40周年を迎えた。
本作は、主人公の超能力戦士ハリアーを操作して、敵をショット(超能力キャノン)で倒していく3Dシューティングゲーム。各ステージの最後に出現するボスなどの敵を倒すか、すべての敵が逃げるまで待つとステージクリアとなる。ハリアーが敵や敵弾、障害物に当たるとミスになり、ストックがゼロになるとゲームオーバー。全18ステージで、18ステージをクリアするとエンディングを迎える。
以下、本稿では筆者がゲーセンで遊んでいた当時の記憶を元に、本作ならではの面白さを振り返ってみた。
あまりのリアルさ、ド迫力に圧倒されまくり
筆者が本作の存在を最初に知ったのは、当時の記憶が確かであればゲーム雑誌「Beep」に掲載された紹介記事だった。記事中では、本作を「ゲーム新世紀だ!」などと評していたが、筆者も画面写真をひと目見ただけで腰を抜かさんばかりに驚いた。
立体的かつ美しく描かれた空間、宙に浮いたままショットを放つハリアー、巨大なドラゴンやモアイのような石像に人型ロボット、さらには一つ目のマンモスまでもが登場。今までに見たことがない、そのあまりのリアルさとカッコよさに「これがゲームなのか!?」と衝撃を受けた。
記事ではゲームのスピードが速いことも解説されていたので、きっと難しいゲームなんだろうと想像したが、もしゲーセンで見掛けたら絶対に遊ぼうと即座に思った。
本作の生の映像を初めて目にしたのは、確か年の明けた翌86年の春休み中に、たまたま遠方へ出掛けた際に見つけたゲーセンであった。その店はビルの地下1階にあり、外から中の様子は一切見えなかったが、入口上部の壁に埋め込まれたモニターで本作のデモ画面を流していたのだ。
敵キャラや地上物の柱、木などの障害物が、凄まじいスピードで迫る「本物」の迫力を目の当たりにした筆者は、すぐに「遊んでみたい!」と思った。しかし、そこは昭和時代のゲーセンである。「もし怖い兄ちゃん、姉ちゃんが中にいたらどうしよう。カツアゲされたらどうしよう……」と、薄暗い階段を降りて一度も入ったことがない店内へ乗り込むだけの度胸も勇気も、小さな体の小学生が持てるハズがなかった。
その後、幸運にもその地下ゲーセンで遊んだ経験を持つ友人がいたことが判明した。話を聞くと、自分たちが遊びに行っても特に心配はないとのこと。これ幸いとばかりに、ほかのゲーム仲間と一緒にゲーセンに遠征することで話がまとまった。長くなったが、これが筆者の「スペースハリアーデビュー」までの顛末である。
いざ遊んでみると、記事で読んだとおり、いやそれ以上のスピードがあり、画面の奥から手前に向かって迫る、木や柱などの地上物を避けるだけでもタイヘン。敵キャラは空中を自在に飛び回り、ハリアーに向かって正確に弾を撃ってくるので息を継ぐヒマがない。
当時の筆者は、3Dシューティングのプレイ経験が皆無だったこともあり、敵を狙い撃つためのタイミングや距離感がなかなか合わない。加えて、ハリアーの移動に使用するスティックの操作が、いわゆるリバース式(※手前に引くと上昇、奥側に倒すと下降)だったため、上下の移動すらままならず、初プレイ時はステージ1のボス、スケイラにやられてゲームオーバーに。
その後もしばらくの間、筆者はステージ2のボスまで到達するのが精一杯。ステージ2の途中で破壊不可能な柱に衝突したり、口から火の玉を吐いてくるアイダに何度もやられまくり、あっという間に100円を失う悔しい日々が続いた。
先のステージに進むたびに、新たな衝撃と感動が得られる至高の演出
やがて、スピードとリバーススティックの操作にも慣れた筆者はステージ2の壁を突破に成功。ステージ3以降も、さらなる驚きと感動が待ち受けており、本作にますますハマっていった。
ステージ3では、最終盤にクラゲのような敵、ルーパーが超高速で次々と突っ込んでくる迫力と、そのタイミングに合わせてBGMが盛り上がる場面に全身が震えるほど感動した。ステージ4、9、14では、背景に天井が出現するとともに、滑らかに回転しながら飛来する正二十面体型の敵、ビンズビーンの怖さと美しさにシビれまくり。ステージ6では、背景にハリアーの動きに合わせて動く、スペースコロニーのようなものが出現したときもビックリした。
ほかにも、ステージ6以降に出現するロボット、赤色のバレルのバズーカ砲連射攻撃、ステージ16では4色のバレルが大量に出現し、ステージ17のボス、ウイウイジャンボとコマイヌの迫力、そして最終ステージはボスキャラとの連戦になるなど、それこそ挙げていけばキリがないほど、最初から最後まで見せ場の連続だった。
ベースやドラムなど、まるで本物の楽器で演奏しているかのような迫力があり、軽快なリズムとメロディを奏でる本作のBGMもすぐに気に入った。メインBGMは1曲だけだが、ステージによってBメロ、あるいはサビから始まるなど、ステージごとに曲の流れ方が変わる演出は、おそらく筆者にとって本作が初めての経験だった。対ボス戦のBGMもステージごとに異なる(※一部のステージでは重複している)のも、当時として非常に珍しかったように思われる。
またステージ5のボーナスステージでは、ハリアーが味方のドラゴン、ユーライアの背中に乗り、木などの地上物に体当たりして根こそぎなぎ倒せるのも、ノリノリのBGMも相まって最高に気持ち良かった。
「残機追加システム」に救われ、ゴンドラタイプ筐体の挙動に驚愕した思い出
筆者が初めて本作のエンディングに到達するまでの間、ほぼ毎回ミスをする難所がいくつかあった。具体的には、ステージ11の後半に3本横並びで出現する柱、ステージ14の高速スクロールとビンズビーン、ステージ17で多くの敵が飛来する複合攻撃を受ける場所などである。とりわけステージ14は大の苦手で、しばらくの間ここで毎回ゲームオーバーになっていた。
そんなある日、筆者の苦戦を察した友人たちが、筐体に100円玉を相次いで投入してくれた。本作はゲームオーバーになってから10秒以内にコインを追加するとコンティニューできるが、プレイ中に投入した場合はハリアーのストックが即3人増え、ゲームが続行する仕組みになっている。つまり、彼らは順番待ちではなく、筆者に1プレイ分をおごるために100円玉を投じたのだ。
仲間たちから最高のアシストを受けた筆者は、これを機にステージ15以降の攻略パターンも作り上げ、後に1コインクリアに成功するきっかけにもつながった。そして、初めて自力でエンディングに到達し、まるで映画を見ているかのような演出を見たときの感動と、友人たちの恩を筆者は生涯、忘れることはないだろう。
本作の大型体感筐体、確か当時はゴンドラタイプと呼ばれていたように記憶しているが、スティックの操作に合わせて上下左右に傾く仕組みになっていた。だが、筆者が本作を遊んでいた店にあった筐体はシットダウン型。つまり、シートが固定されて動かないため、ゴンドラタイプは雑誌の記事でしか見たことがなかった。
ある日、たまたま出掛けたゲーセンで、偶然にもゴンドラタイプの筐体を初めて見つけた。本作をやり込まなくなって久しい時期ではあったが「これは遊ばなくては!」と、すぐに100円玉を投入した。するとどうだ、ブーン、ブーンというモーターの駆動音とともに、うっかりするとシートから転げ落ちそうになるほど、筐体が大きく傾いたのでびっくりした。
当時の筆者は、すでに「アウトラン」の稼働筐体を体験していたのだが、それでも大きく揺れ動くゴンドラタイプに衝撃を受けたことは、今なお忘れられない思い出だ。
本作は、Nintendo Switch版「SEGA AGES スペースハリアー」がセガから配信されているので、今でも手軽に遊べる。
「SEGA AGES」版では、家庭用のオリジナルボス「ハヤオー」が出現するほか、途中セーブ・ロード、ステージセレクトなどの便利機能を搭載しているのが実に嬉しい。また「SEGA AGES」版では、地上の柱などを体当たりで破壊できるオリジナルゲームモード「コマイヌ・バリア・アタック」もプレイ可能だ。
既に購入はできないが、2012年に配信された3DS版「3Dスペースハリアー」では、稼働筐体の挙動を疑似的に再現した機能が搭載されていたのもおもしろかった。
発売から40周年を迎えた今もなお、その迫力と面白さは色あせることがない。昭和時代のゲーセンを知る人はもちろん、本作を知らない人もぜひ体験していただきたい。
(C)SEGA

























































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