【特別企画】
スーパーファミコン版「ドラゴンクエストVI 幻の大地」が30周年!
国民的RPG第6弾。2つの世界が交錯する不思議な世界を再探訪
2025年12月9日 00:00
- 【ドラゴンクエストVI 幻の大地】
- 1995年12月9日 発売
エニックス(現:スクウェア・エニックス)が1995年12月9日に発売したスーパーファミコン用ソフト「ドラゴンクエストVI 幻の大地」が、本日で30周年を迎えた。
本作は、山奥のライフコッド村に住む主人公の青年が、自称武闘家のハッサン、魔法が得意なミレーユ、バーバラなどの仲間たちとともに冒険をする「ドラゴンクエスト(以下ドラクエ)」シリーズ第6弾のRPGで、前作の「ドラクエV」と「ドラクエIV」とともに、通称「天空シリーズ」の1タイトルにも数えられる。発売直後から大人気を博し、実に320万本を売り上げた(※本数は「CESAゲーム白書」より引用)。
以下、ソフトを発売日に購入し、ゲーム仲間と情報交換をしつつ、エンディング到達までやり込んだ筆者の体験を基に、「ドラクエVI」ならではの面白さや特徴を改めて振り返ってみた。
過去の「ドラクエ」とはまったく異なる、2つの世界を行き来する不思議体験
筆者が「ドラクエVI」発売の報を最初に聞いたのは、今となってははっきり覚えていないが、ゲーム雑誌「ファミ通」か「Vジャンプ」の記事だったと記憶している。
本作の定価は11,400円で「1万円以上もするのかあ……」と一瞬思いつつも、大好きな「ドラクエ」の新作ならばとことんやり込もうと即決した。当時は学生とライター業の兼務(?)で相応に忙しい時期ではあったが、発売日に都内の某量販店で無事に購入できた。
ソフトを起動すると、ビジュアルがよりファンタジックになったとでも言うべきか、それともコミカルではなくシリアスな方向に寄ったとでも言うべきか、筆者が思っていた以上に「アレッ、今までと雰囲気が違うな」と率直な印象を受けた。
加えて、巨体でラスボスと思しきムドーがいきなり現れて、主人公とハッサン、ミレーユを次々と石化してしまうオープニングも、過去のシリーズにはなかった新鮮な演出であり、BGMの音色も曲調も、何となくだが「以前と変わったなあ……」と思ったことを今でもよく覚えている。
序盤の主人公は単独行動で、最初の仕事は山奥の小さな村、ライフコッドの村長から依頼されたふもとにあるシエーナの町に出掛けて売り物を届けること。道中にはモンスターが出現するとはいえ、どこかの国の王様から悪の大魔王討伐を依頼されるわけでもなく、フィールドのBGMがびっくりするほどスローテンポだったこともあり、事件のにおいがまったくしない。
どうなることかと思いきや、シエーナの町で尋ねた人物の行方がわからなくなっていることが発覚してから状況が一変。ひょんなことから別の世界に旅立ったり、腕利きの兵士を募集しているレイドック城に足を運んだりすることに。やがて、主人公が試練の塔の謎を解き終えると、レイドック王から武勇を認められ、ハッサンがパーティに加わり「おっ、ついに本格的な冒険が始まるぞ!」とモチベーションが一気に高まったように記憶している。
フィールド上を移動中に流れるBGMが、2つの世界でそれぞれ異なり、同じメロディでありながらテンポがまったく違うことでも、本作は筆者にとっては思い出深い。
最初にライフコッド村から地上に降りたときに流れる、上の世界の曲「もう一つの世界」は、前述したようにゆっくりとしたテンポで、下の世界で流れる「さすらいのテーマ」はテンポが速くなっている。本作は、冒険の最中に2つの世界を何度も往復することもあり、これらのBGMのおかげで不思議な世界を旅している気分がますます高められた。
その後の筆者は、幸運にも謎解きなどで困る場面がほとんどないまま順調に進み、大海原の孤島にある城で待ち構えるムドーを倒すことに成功した。この時点での主人公たちのレベルは、確か20そこそこだったと思われる。
だが、筆者は「ドラクエII」以降、毎回ラスボスを初めて倒したときのレベルが40前後だったことと、「ドラクエIII」で最初から名前も存在も明らかだった魔王バラモスがラスボスではなかった経験から、この時点でハッピーエンドを迎えるわけがないと当然ながら思っていた。
果たして、ムドーのいない世界はどうなるのかと思ったら、記憶を失っていた主人公の「自分探しの旅」が新たに始まり、このタイミングで廃墟と化していたダーマ神殿が復活し、新たに転職が可能となったのですごくワクワクさせられた。
上の世界と下の世界という、似て非なる2つの世界がなぜ存在するのか? どうやらこの事態が何者かによって引き起こされていたということが、冒険を進めていくたびに判明する。そして主人公をはじめハッサン、ミレーユ、バーバラなどの仲間たちの真実も徐々に明かされるストーリーは、過去のシリーズ作品とはまた違った面白さがあった。
さらに本作では、人魚の協力を得ることで冒険の舞台は海底にも及び、終盤には2つの世界に加えて、狭間の世界が出現するなど、本作の世界の広大さにも驚かされた。
「アモス、仲間になった?」ゲーム仲間と大いに盛り上がった思い出
筆者は当時、本作の情報交換はライター仲間と、仕事ではなく完全にプライベートで、ほぼ毎日行なっていた。
今でもよく覚えているのが、みんなでモンストルの町に住む戦士、アモスが味方パーティに加わったか否かで盛り上がったことだ。アモスはメンバー唯一の特技「へんしん」などが使える面白さを持ったキャラクターだが、途中で手順を間違えると姿を消し、二度と加わる機会を失ってしまう。
ある日、筆者が編集部に出掛けると、ライター仲間のひとりから「アモス、仲間になった?」と聞かれたので、「うん」と即答したら、仲間の半数弱がアモスの加入に失敗したことを教えてくれた。その日は、みんなで「やっちまった〜!」、「もったいない!」、「ザマァ!」などと笑い合ったのも、今となっては楽しい思い出だ。
また、ゲームの終盤でパーティに条件付きで加わる、バトルレックスのドランゴの攻撃力と守備力が極めて高く、しかも「はげしいほのお」、「メタルぎり」、「ザオリク」などの貴重な特技や呪文を覚えることもあり、みんなが口をそろえて「メチャクチャ強い」と、その実力を高く評価していた。
本作では、ほこらにいる命名神に話し掛けることで、プレイヤーが味方パーティの名前を自由に変更できる。
あるとき、筆者は改名するキャラの名前を選択する際に、「矢印を『ふくろ』に合わせたらどうなるのかな?」と、ふと疑問がわいた。早速「ふくろ」に合わせてAボタンを押したら、命名神が「むう、それは『ふくろか』……」などと一瞬ためらいつつも、改名に応じてくれることが判明。人だけではなく、道具まで改名できる意外かつユーモラスな演出にも、筆者は大いに唸らされた。
なお筆者の周囲では、「ふくろ」も改名できることに気付いた人と気付かなかった人とで、ほぼ二分されていたように記憶している。
モンスターと上級職の獲得にも熱中しまくり
シリーズ名物となった小さなメダルやカジノ、初登場となった仲間のスライムを参加させて戦うスライム格闘場、おしゃれ具合を競うベストドレッサーコンテストなど、本作にもいろいろなやり込み要素やイベントが用意されていた。その中でも、筆者が特に夢中になったのは転職システムであった。
最初はどのキャラクターを、どの職業に転職させたのかまでは忘れてしまったが、筆者が真っ先に望んだ職業は魔物使いであった。その理由はズバリ、魔物使いがバトルに参加すると、低確率ではあるが敵のモンスターを味方パーティに加えることが可能になるから。事実、ホイミスライムほかレッサーデーモン、ダークホーン、スーパーテンツクなど、行く先々で戦ったモンスターが仲間入りするたびに、前作「ドラクエV」と同様にモチベーションがぐっと高まった。
筆者は「ドラクエIII」で、すべての呪文を覚えた賢者を戦士に転職させるなど、複数の職業を極めたキャラクターを何人も作って遊んでいたが、本作は数々の上級職があらかじめ用意されていたことでも思い出深い。
戦士と武闘家の熟練度を最高レベルにしたキャラクターは、新たにバトルマスターへの転職が可能となり、戦士と魔法使いの熟練度を最高レベルにすれば魔法戦士に、踊り子と遊び人を最高レベルにするとスーパースターの上級職に転職できる。さらに最上級職業として、主人公がバトルマスター、賢者、スーパースター、レンジャーのいずれかがマスターになると転職できる、その名もズバリ「勇者」が用意されているのも、実に心憎い演出だった。
アイテムの「さとり」を入手すると、何とモンスターのドラゴン、はぐれメタルに転職できるのも面白かった。特に後者は、敵の攻撃呪文をすべて無効化し、熟練度を上げるとすべての敵に大ダメージを与えるマダンテやビッグバンなどの超強力な呪文やとくぎも覚えてしまう、その強さには本当に驚かされた。
発売から30年が経過した本作だが、ありがたいことに2015年に登場したiOS、Android版が今でも配信されており、手軽に遊ぶことができる。
「以前にさんざん遊んだけど、もう一度遊んでみたい!」と思ったスーパーファミコン世代も、昨今発売された「ドラクエIII」および「I・II」のリメイク版で本シリーズに興味をもったZ世代の皆さんも、パラレルワールドを冒険する楽しさにあふれた本作を、ぜひ体験していただきたい。
□Google Play「ドラゴンクエストVI 幻の大地」のページ
□App Store「ドラゴンクエストVI 幻の大地」のページ
(C) ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/HEART BEAT/SQUARE ENIX
(C) ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX


































































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