【特別企画】
「ポケポケ」新パック「時空の激闘」、新カードを最速ピックアップ! シロナやアカギ、exポケモンなど対戦で活躍しそうな注目カードを紹介
2025年1月30日 20:34
- 【拡張パック「時空の激闘」】
- 1月30日15時 実装
本日1月30日、「Pokémon Trading Card Game Pocket(以下:ポケポケ)」の新パック「時空の激闘」がリリースされた。
今回のパックでは、伝説のポケモンである「ディアルガ」と「パルキア」を筆頭に、「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール」に登場した人気ポケモンが数多く収録されている。さらに新ギミックとして「ポケモンのどうぐ」が新たに登場しており、対戦環境にも大きな変化が期待できる。
本稿では、新カードの中から特に注目のカードをピックアップして、どのようなデッキに投入されるのか、どのようなデッキを組めるのか等を紹介していく。
「ディアルガex」
最初に取り上げたいのはパックの表紙を飾っている「ディアルガex」と「パルキアex」だ。どちらもシンオウ地方を代表する伝説のポケモンだが、その威厳はカードでも建材だ。
「ディアルガex」は待望のはがねタイプのexポケモンとなり、注目すべきは1つ目のワザ「メタルターボ」だ。2エネで30ダメージと少しダメージが低いが、ペンチのポケモンにはがねエネルギーを確定で2個つける事ができる。現状の「ポケポケ」は”確定で”エネルギーを加速する手段が非常に限られており、しっかり序盤にダメージを稼ぎながらエネルギーを振り分けられるのはこのポケモン独自の強みだ。
「ディアルガex」を主軸のアタッカーとして考えると、もう1つのワザである「ヘビーインパクト」が4エネルギー100ダメージと少し心もとないダメージ量であるため、デッキを構築する際はもう1匹エースを添えたいところ。
候補としては同じはがねタイプで単体性能が高く、今まではがねタイプのエースとして活躍してきた「メルメタル」や、エネルギーをつけるベンチポケモンがはがねタイプ以外でもいいため、特定の相手に強く出れる「ケンタロス(幻のいる島)」や特にエネルギーを多く必要とする「ベロベルトex」などの無色ポケモンとも相性はいいだろう。
「ディアルガex」は様々な組み合わせで楽しめるカードとなっているのでぜひ入手しておきたい1枚だ。
「パルキアex」
もう1体の主役となる「パルキアex」は水タイプのexポケモン。「ディアルガex」とは異なり、純然たるアタッカーとしての性能が高い。
1エネ30ダメージを与える「きりさく」で序盤から相手のポケモンに圧をかけることができ、大技である「ディメンションストリーム」は、対戦環境で活躍しているポケモンをピッタリ落とせる150ダメージなのがグッド。さらに、追加効果としてエネルギーを3個消費するが、相手のベンチポケモン全員に20ダメージを与えられるため、逃げたポケモンも狙える。
ネックとしては、絶対に3個エネルギーを消費しないと「ディメンションストリーム」を撃てないところで、「サーナイト」とあわせることで150ダメージを連発できる「ミュウツーex」のような運用は難しそうな印象だ。
ただ、「パルキアex」は水タイプのポケモンなので、水タイプである事を活かしたサポーターの候補は非常に多い。トレーナーカード「カスミ」で爆速にエネルギー加速を行なったり、今回で登場した新カード「マナフィ」で育成するなどして補いたい。他にもベンチへの20ダメージを活かすために「ゲッコウガ」でダメージを加速をしたり、「シャワーズ」を用いて水エネルギーを別のポケモンから供給するなど。新たなアーキタイプの中核として期待できる1枚だろう。
「マニューラex」/「ダークライex」
新たなexポケモンで組めるアーキタイプとして注目したいのが「マニューラex」と「ダークライex」の組み合わせだ。
「マニューラex」は、1エネルギーで撃てる「スクラッチネイル」しかワザを持っていないが、その性能は30ダメージ+ダメージを受けているポケモンに使えば追加40ダメージと、上手く使えれば1エネで70ダメージを狙える破格のコスパとなっている。
「マニューラex」が1進化+1エネで素早く動き出せるため、「スクラッチネイル」を2回連続使って追加ダメージを与えられるのもいいが、ここに「ダークライex」を組み合わせると凶悪度は加速する。
「ダークライex」の特性「ナイトメアオーラ」は、自身に悪エネルギーをつけるだけで相手のバトルポケモンに20ダメージを与える事ができるため、ワザを使わなくても「マニューラex」の「スクラッチネイル」の条件を達成できる。「マニューラex」が1エネルギーで動けるポケモンなので「ダークライex」にエネルギーをつける余裕が十分にあるのも相性が良く、新しいアグロデッキとして活躍が見込めそうだ。
「シロナ」
新たなトレーナーカードを中心として組めるデッキタイプも今弾では期待できる。
まず何といっても注目したいのがシンオウ地方のチャンピオンにして大人気キャラクター「シロナ」を中心としたデッキだ。
彼女が使用したポケモンである「ガブリアス」と「トゲキッス」が使うワザのダメージを+50という破格のパワーアップが可能であり、「ガブリアス」であれば自身のワザダメージと合わせて非進化のexポケモンのHPラインである150ダメージを、「トゲキッス」であれば条件を達成すれば最大170ダメージと進化exポケモンも一撃で落とせるほどのダメージを狙えるのが魅力だ。
どちらのポケモンも非exポケモンなのでサイドレースにも余裕があり、「ガブリアス」に関しては自身の特性「あらけずり」によってドローを行えるので「シロナ」へアクセスできる可能性も高くデッキとしてまとまりが良い。
懸念点は、どちらのポケモンも2進化ポケモンとなるので、進化ラインを揃えられるか。しかし今回、ポケモンの新たなサーチ手段として「ポケモン通信」が収録されたので進化事故もある程度軽減されているだろう。エネルギーの都合上、「ガブリアス」と「トゲキッス」を合わせて使うことは難しそうだが、キャラクター人気と相まって今後よく見かけるアーキタイプになるのではないかと筆者は考えている。
「デンジ」
もう1人、トレーズカードで注目したいのが「デンジ」だ。こちらも彼を代表するポケモンである「エレキブル」と「レントラー」をサポートする性能で、消費された雷エネルギーを2個つけなおすエネ加速カードとなっている。「ポケポケ」は現状エネルギー加速できるカードにハズレはないので、2個も一気にエネルギー加速できる「デンジ」のポテンシャルは高いと言っていいだろう。
「レントラー」は雷エネルギーを消費する代わりに高ダメージを叩き出すカードで、一方の「エレキブル」は、雷エネルギーを多くつけていると高ダメージを与えるカードになっている。「レントラー」でエネルギーを消費し、「デンジ」で「エレキブル」にエネルギーをつけなおすデザインだ。
「レントラー」と「エレキブル」はどちらも2進化のポケモンなので、デッキの安定性に若干の不安はありつつも、それぞれがベンチとバトル場の両方に圧力をかけられるこの2枚は一定の活躍は見込めそうだ。
ポケモンのどうぐ
今回から登場する新システム「ポケモンのどうぐ」にも注目したい。リアルのポケモンカードではなじみ深いシステムだが、ポケモンに「ポケモンのどうぐ」を装備することで永続的な能力を付与することが可能となっている。今回登場した「ポケモンのどうぐ」は「大きなマント」、「ゴツゴツメット」、「ラムのみ」の3種類で、どれも実践レベルで使える強力なカードばかりだ。
中でも筆者が注目しているのが「大きなマント」。ポケモンに装備すると最大HPを+20できる「大きなマント」の影響で対戦環境は大きく変わると感じている。
「ミュウツーex」をはじめ、今まで対戦環境で猛威を奮っていたデッキは非進化のexポケモンが活躍していたため、HP150のポケモンを一撃で倒せるかどうかが1つのパワーラインの基準となっていた。
しかし、「大きなマント」があれば150ダメージピッタリだと倒せない事態が発生する。今までよりも高ダメージを与える必要があるのだ。
他にも、バトル場でワザのダメージを受けたときに、ワザを使ったポケモンに20ダメージを与える「ゴツゴツメット」も注目したい。同じ効果の特性をもつ「クリムガン」に「ゴツゴツメット」をつけて、無視できない反射ダメージを狙ったりと面白コンボがいろいろできるだろう。
「アカギ」/「マーズ」
汎用的な能力で集めておきたいトレーナーカードとして紹介したいのが「アカギ」と「マーズ」の2枚だ。
「アカギ」は、ダメージを受けているポケモンをベンチから引きずり出せるカードとなっている。類似カードとなる「ナツメ」と異なり、ポケモンを自分が指定して入れ替えられるプレーヤー待望のカードとなる。「アカギ」の登場により、ベンチに逃げたポケモンを引っぱり出してリーサルを狙うことができるようになったり、「ゲッコウガ」のようにベンチのポケモンにダメージを与えられるカードと合わせて、好きなポケモンをバトル場に引っぱり出したりと多様な使い方が可能だろう。
もう1枚の「マーズ」は、強化版の「レッドカード」のようなカードで、最大で相手の手札を1枚になるまで減らすことが可能だ。
手札を引き直させるカードは恩恵を受けられているかわかりづらいかもしれないが、ピンチの時に相手の選択肢を極限まで減らせる行為は非常に強力。リアルのポケモンカードでもこの手の性能のカードは重宝されてきたので、「ポケポケ」でもしっかり活躍してくれそうだ。
今回紹介するカードは以上となるが、「時空の激闘」には他にも環境で活躍できそうな可能性を秘めたカードが数多く収録されているのでぜひ色んなカードを試してみてほしい。
「幻のいる島」よりも収録枚数が多い「時空の激闘」。初めての大型アップデートで「ポケポケ」の環境がどのように変化するのか非常に楽しみだ。
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