【特別企画】

倉持由香さん率いる「G-STAR Gaming」がアンバサダーに! eスポーツの展示会「東京eスポーツフェスタ 2025」説明会レポート

【東京eスポーツフェスタ 2025】

会期:2025年1月10日~12日

会場:東京ビッグサイト 南1・2ホール

入場:無料

【第2回TOKYO XR・メタバース&コンテンツビジネスワールド(TOKYO DIGICONX)】

会期:2025年1月9日~11日

会場:東京ビッグサイト 南3・4ホール

入場:無料

「TOKYO DIGICONX」のアンバサダーにはせきぐちあいみさん、「東京eスポーツフェスタ 2025」のアンバサダーはG-STAR Gamingのメンバー5人が就任する

 東京都とXR・メタバース等産業展実行委員会、東京eスポーツフェスタ実行委員会は、東京ビッグサイトにて2025年1月10日より12日まで開催を予定している「東京eスポーツフェスタ 2025」および「第2回TOKYO XR・メタバース&コンテンツ ビジネスワールド(TOKYO DIGICONX)」の概要についての合同説明会を10月7日に開催した。

 合同説明会では、「東京eスポーツフェスタ 2025」には倉持由香さんが率いる女子eスポーツチーム「G-STAR Gaming」が、展示会を盛り上げるアンバサダーとして「TOKYO DIGICONX」にXRアーティストのせきぐちあいみさんが就任することが発表され、展示会の概要説明やアンバサダーたちによる意気込みなどが語られた。

 本稿では「東京eスポーツフェスタ 2025」および「TOKYO DIGICONX」の説明会の様子についてレポートしていく。

「東京eスポーツフェスタ 2025」は2025年1月10日~12日に開催
出展検討者向けのイベントも兼ねており、会場ではMetaHeroesのCEO、松石和俊氏によるセミナーや交流会なども開催された

今年で6回目となる「東京eスポーツフェスタ 2025」は現地での競技大会が魅力

 「東京eスポーツフェスタ 2025」はeスポーツに関連する事業者による展示会で、2020年1月に第1回を開催してから、今回で6回目の開催となる。子供から高齢者まで誰もが参加できて楽しめるイベントをコンセプトとしており、eスポーツ競技会や関連産業の展示会やセミナー、学習企画などの企画が実施予定だ。

 開催期間は2025年1月10日より12日で、KDDIによる事業共創プラットフォーム「∞Labo」出張版が開催されるほか、展示会のテーマに沿ったプレゼンテーションを行なう報奨金付きのピッチイベントも実施予定。他にも、eスポーツ関連産業の展示やeスポーツ関連技術のセミナー、学習企画なども予定されている。

 加えて、コナミデジタルエンタテインメントの野球ゲーム「WBSC eBASEBALL パワフルプロ野球」、ガンホー・オンライン・エンターテイメントのパズルゲーム「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」、ソニー・インタラクティブエンタテインメントのレースゲーム「グランツーリスモ7」、セガのパズルゲーム「ぷよぷよeスポーツ」、バンダイナムコエンターテインメントの和太鼓リズムゲーム「太鼓の達人 ドンダフルフェスティバル」、MIXIのアクションゲーム「モンスターストライク」の6タイトルによるeスポーツ競技大会も会場にて実施される予定となっている。

「東京eスポーツフェスタ 2025」イメージカット

 本イベントのアンバサダーには倉持由香さんがプロデューサーを務める女子eスポーツチーム「G-STAR Gaming」のメンバーから、倉持由香さんに加えて、夏乃さやかさん、桃井ルナさん、音無えりなさん、芦澤佳純さんの5名が就任する。

 eスポーツ業界の近況について聞かれた倉持さんは「年々会場の広さがどんどん大きくなってきて、お客さんの数もとても増えてきてるんですよ。また、お客さんの中にもプレイすることなく、もうほんと見る専門の方も増えて来ているので、リアルスポーツの観戦により近くなってきているなという印象を受けますね。あとはもう選手のための応援うちわだったり、選手の顔入りの応援パネルを持って応援している女性客がとても増えたので、プロゲーマーたちをアイドル的存在として認識されている方が多くなってきたので嬉しく思います」と近況を語った。

 また、倉持さんは今回のアンバサダー就任についての意気込みとして「東京eスポーツフェスタさんは、G-STAR Gaming初期の頃からブース出展をさせていただいたりと、何かと縁を感じておりましたイベントですので、今回アンバサダーを務めさせていただける事をとても光栄に思います。東京eスポーツフェスタを華やかにG-STAR Gamingで盛り上げたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします」とコメントした。

「第6回東京eスポーツフェスタ 2025」のアンバサダーに就任するG-STAR Gamingチームのメンバーたち
チームをプロデュースするリーダーの倉持由香さんはG-STAR PRO所属のグラビアアイドル。格闘プロゲーマー、ふ~ど選手の妻としても知られており、自身も凄腕のゲーマーだ
夏乃さやかさんはゲームの中から出てきたアイドルグループ「ニーキューオメガ QωQ」のメンバー、勇者ブルーを担当するアイドルとしても活動するゲーマーアイドル。fpsやカードゲームが得意とのことで、今回の意気込みとしては、「eスポーツを通じてたくさんの方と交流していけるのがすごく楽しみです」とコメントしている
桃井るなさんはメンバー最年少の20歳で、プレイヤーネーム「ベティちゃん」と呼ばれる格闘ゲームの超上級者。「ストリートファイター6」ではジュリを使ってレジェンドに到達するなど、格闘ゲームの大会などにも多く参戦している。今回の意気込みとしては「みんなでお仕事を頂けた事がすごく嬉しくて非常に光栄です」と緊張している様子で語ってくれた
音無えりなさんは新人メンバーで、得意ジャンルは格闘ゲーム。可愛らしい顔と声ながらプレイスタイルがゴリゴリに強いというギャップが魅力的。意気込みについては、「小さい頃からeスポーツが大好きで、学生時代からオンラインのeスポーツ大会を主催したり、前職ではeスポーツの裏方のお仕事などをしてました。今回アンバサダーとして関われる事を光栄に思います」とした
芦澤佳純さんはMCや声優として活動中のメンバー。真面目な努力家でメンバーの中では1番のマルチゲーマー。意気込みとして「東京eスポーツフェスタのアンバサダーという大役を任せて頂けたことを本当に嬉しく思います」とコメントした

 会場ではeスポーツの紹介として、XRアーティストのせきぐちあいみさんも交えたG-STAR Gamingのメンバーによる、セガのパズルゲーム「ぷよぷよeスポーツ」の2対2チームバトルが行なわれた。VRのゲーム以外は最近プレイしていないというせきぐちさんは、5人のメンバーの中から「しっかりしてそう」という理由で芦澤佳純さんをチームメンバーに指名し、2人で即席チームを結成。倉持由香さんと桃井ルナさんのコンビとの対決に挑む。

 「ぷよぷよeスポーツ」は、上から落ちてくる「ぷよ」を4つ繋げて消す落ちものパズルゲーム。消した際に落下したぷよが再度消える状態になると「連鎖」となり、連鎖が多く繋がるほど、他プレーヤーのフィールドに落ちるおじゃまぷよが増える形となり、最終的に生き残ったプレーヤーが勝利となる。

 初戦では芦澤さんが、少しぷよを溜めて見事な連鎖を決めて「全消し」を達成! これが決め手となり、倉持さんや桃井さんは続々と脱落、そのまませきぐちさんのチームの勝利となった。

 あまりにもスピーディーに決着がついてしまったため、急遽メンバーチェンジをしての再戦が決定! せきぐちさんのパートナーに夏乃さやかさんが加わり、倉持さんのパートナーには音無えりなさんがつく形でリベンジマッチとなった。今度は「ぷよぷよeスポーツ」を得意としている音無さんの活躍により、倉持さんのチームが見事に勝利した!

 ここで時間切れとなり、最終的に勝負は1-1の引き分けということで「ぷよぷよeスポーツ」を使ったゲーム対決は終了となった。

「ぷよぷよeスポーツ」を使用して、せきぐちさんとG-STAR Gamingのメンバーで2対2のチームバトルが開始!
芦澤さんの全消しが炸裂! 形勢は一気にせきぐちさんチームの有利に!
メンバーを変更してのリベンジマッチでは、夏乃さんと音無さんが参戦。「ぷよぷよeスポーツ」が得意という音無さんの善戦で今度は倉持さんチームが勝利した!
ハイタッチで勝利を祝う倉持さんと音無さん。会場からも笑いと拍手が起こり、大盛況の展開となった

2回目の開催となるXR・メタバースイベント「TOKYO DIGICONX」

 「東京eスポーツフェスタ 2025」とほぼ同時開催となる「TOKYO DIGICONX」は、XR・メタバースなどのコンテンツビジネスを展開する事業者が出展する展示会の愛称で、正式名称は「TOKYO XR・メタバース&コンテンツ ビジネスワールド」だ。第1回は2024年1月に開催されており、出展社数は159社で来場者数はのべで9,600人。市場の成長が見込まれるXR・メタバース、AI、Web3に関するコンテンツ事業者などが、それぞれの強みを結び付け、新たなビジネスの創出や販路拡大などに繋げられるような展示会としている。

 開催期間は2025年1月9日より11日で、「東京eスポーツフェスタ 2025」と同じくKDDIによる事業共創プラットフォーム「∞Labo」出張版が開催されるほか、出展事業者による限定イベント、事業者たちが新規事業のアイデアについて展示会のテーマに沿ったプレゼンテーションを行なう報奨金付きのピッチイベントなどが開催される見通しとなっている。

 アンバサダーには第1回に続いて、VRやARなどの仮想空間上に立体的なアートを描く、XRアーティストのせきぐちあいみさんが就任する。今回の意気込みについて、せきぐちさんは「昨年も実際に参加させて頂いて、お仕事とかコラボレーションのきっかけがすごいたくさん生まれるなど、素晴らしいイベントだったんですけども、それを今回はよりブラッシュアップしてリニューアルして行なうということで、また今回もアンバサダーを務めさせていただけてとても光栄ですし、楽しみです」と語った。

 出展事業者の募集は9月10日より11月15日までで、都内企業の基本出展プランとしては、小規模事業者等が55,000円、中小企業などが77,000円、大企業は165,000円で、小間サイズは3,000×3,000mm(幅×奥行き)。個人で活動するクリエイターなどの個人事業主については、16,500円での出展が可能で、小間サイズは2,000×1,500mm(幅×奥行き)を用意する。また、オンライン出展のプランも用意され、こちらは企業向けが16,500円、個人事業主向けは4,400円で出展可能となっている。

「TOKYO DIGICONX」イメージカット
前回に続きアンバサダーを務めるXRアーティストのせきぐちあいみさん。最近では海外からの依頼も多く、アフリカや中東どでの仕事もこなしているという
会場では「Apple Vision Pro」を使用してのデモンストレーションが行なわれた
会場の様子を「Apple Vision Pro」に投影し、その仮想空間上にデジタルの絵を描く様子を披露した

eスポーツ好きなら必見の展示があれこれ

 「東京eスポーツフェスタ 2025」の出展事業者の募集期間は9月17日~11月15日で、出展対象カテゴリーはゲームやアプリ制作会社やゲーム制作者、eスポーツ関連機材の事業者や、eスポーツ施設運営者、通信事業者など。リアル会場出展については、中小企業や個人事業者、専門学校や団体向けのA区分については、1小間あたり75,000円で、小間サイズは3×3m。大企業向けのB区分においては、小間サイズは同じく3×3mで1小間あたり15万円。オンライン出展については共通で価格は15,000円となっている。

 ここからは筆者の個人的な話となるが、実は前々回の2023年1月に開催された「東京eスポーツフェスタ 2023」において、筆者のライター仲間である稲垣宗彦氏と岡安学氏がeスポーツライターのアピールとしてこの展示会に出展しており、筆者も現地でお手伝いをしたことがある。2年近く前の話となるため、状況は変化していると思われるが、会場自体はかなり広く、3×3mの小間であっても、かなり広いスペースが確保されており、なかなか快適な展示会だった印象だ。加えて現在もeスポーツ関連で活動されているゲームキャスターのトンピ?氏と配信で共演して以来、数年ぶりの再会を果たすなど、なかなか思い出深い展示会となっている。

 2023年の時点では展示内容は少なめではあったが、身体を動かして遊ぶタイプのゲームを実際に体感できる出展や、eスポーツの裏方として、トロフィー制作を請け負う会社や、グッズ制作を請け負う会社など、関連事業者が多岐に渡って出展しており、eスポーツの大会運営などに興味がある人にとっても魅力的な展示会という印象だ。

 今年1月開催の「東京eスポーツフェスタ 2024」では、多くのeスポーツチームが出展するなど、かなり盛り上がりを見せていたようなので、eスポーツに関連する事業などを営んでいるなら出展サイドで参加してみるのも面白そうだ。また、eスポーツに興味があるなら、一般参加で会場に足を運んで、ユニークな展示を楽しんだり、競技大会に出場するなど楽しんでみるのもいいだろう。

開演前の「東京eスポーツフェスタ 2023」会場の様子
ライター仲間の稲垣宗彦氏と岡安学氏が出展した「eスポーツライターズ」のお手伝いで店番をする筆者と稲垣氏

 改めて、「東京eスポーツフェスタ 2025」は2025年1月10日より12日まで開催予定だ。開催場所は東京ビッグサイト 南1・2ホール。入場無料となるため、興味のある方はカレンダーに入れておくのを忘れないようにしよう。