【特別企画】
ベストはどれだ! ゲーミングに最適な「ドリンクホルダー」選手権
厳選6製品の中から、本当に良いドリンクホルダーを決定
2024年9月11日 00:00
自宅にてゲームをする上で重要になるのが水分補給だ。最近はオンラインゲームをやる際に、Discordなどで会話しながら遊ぶ事も増えてきたが、喉が乾くと発声しにくくなり、会話が困難になってしまう。また、会話がない場合であっても、長時間ゲームをやるのであれば体調を崩さないためにもやはり水分補給は必要だ。
そして、マグカップに入れたコーヒーなどのドリンクをそのまま机上に置いてゲームしている場合、必ずと言っていいほどやらかしてしまうのが、うっかり腕や手などに当たってひっくり返してしまうトラブルだ。水分補給は大事だが、机上のドリンクをひっくり返してしまうと、机上に置かれたキーボードやマウス、コントローラなどに水がかかり、これらデバイスがオシャカになってしまう場合がある。
さらには足元に置いたゲーム機やゲーミングPCの本体に水がかかることで故障してしまうなど、最悪だと何十万もの被害をもたらす大惨事を巻き起こす可能性もある。ドリンク類をしっかり置ける「ドリンクホルダー」の選択は、ゲームとしっかり向き合うためにも重要だろう。
そこで今回は、現在販売されている6種類の「ドリンクホルダー」製品をあれこれ試していきたい。ドリンクホルダーの使い勝手や設置のしやすさなどをチェックすることで、ドリンクのトラブル防止のみならず、その使いやすさを見ていきたい。より快適な水分補給により、日々のゲーミングライフを充実できるような環境づくりに貢献できれば幸いだ。
ドリンクホルダー選手権、開催!
今回選出したドリンクホルダーは、買いやすさと安心感を考慮して、大手メーカーのものを中心とした。揃えた製品は、以下の通りだ。
ニトリ「ドリンクホルダー(GM01)」
イケア「LÅNESPELARE ローネスペラレ マグホルダー ブラック」
エレコム「UNDER THE DESK ヘッドホン用スタンド with ドリンクホルダー」
サンワサプライ「ドリンクホルダー付きバッグハンガー」
カフェ雑貨専門ブランド「アオヤス」監修「挟んで掛けるドリンクホルダー」
Utunkeji「カップホルダー クリップ」
チェックするのは、高さ約100㎜、底部直径約62㎜の一般的なマグカップ、高さ200㎜以上のTHERMOS製タンブラー、500mlペットボトル、さらに350mlアルミ缶飲料。これらの使用感や安定度を、実際に使ってみて検証する。また主観にはなるが、外観やデザイン上の特徴や、ヘッドホン用フックなど付随の機能がある場合はこちらも見ていく。
ちなみに「ドリンクホルダー」というワードに関して、販売されている商品を検索すると、車載用の製品も多くヒットした。「ゲーミング」や「デスク」というキーワードを加えると、上手く絞り込めるだろう。
また、Amazonなどではノーブランドのメーカーも多くヒットするが、安価な製品が多い反面、初期不良などが発生した際の返品や交換などの手続きにおいて面倒が起こる場合もあるので、こちらも注意が必要だ。
ニトリ「ドリンクホルダー(GM01)」
価格:1,290円
付属機能:なし
耐荷重:1kg
色:ブラックのみ
ニトリの「ドリンクホルダー(GM01)」はシンプルなデザインがかなり好みのドリンクホルダー。1,290円で買える安さと、ドリンクホルダーとしての機能のみに絞ったシンプルさが魅力。ホルダー部底面にはシリコンゴムを配置しており、滑りにくくなっている点もポイントだ。
外観は、スチール製ワイヤーによるホルダーがいい。機能美を感じるシンプルさがあり、どんな環境にも馴染んでくれるだろう。
ではドリンク類を置いてみる。製品はマグカップ用のドリンクホルダーのため、マグカップや350ml缶の場合は安定して利用できる。
一方で、タンブラーや500mlペットボトルなどの高さのある物は、若干不安定さを感じるところもある。ただ、スチール製のワイヤーが太めなので、500mlペットボトルなどを使っていてうっかり手などが当たった場合も割としっかりと守ってくれる。
また机を挟み込んで固定するクランプは金属製。径の大きめな手回しネジを使用し、ガッツリと固定できるので、安定性は高い。
イケア「LÅNESPELARE ローネスペラレ マグホルダー ブラック」
価格:1,499円
付属機能:なし
耐荷重:-
色:ブラック、アッシュ材突き板
イケアの「LÅNESPELARE ローネスペラレ マグホルダー ブラック」は本体が木製のドリンクホルダー。価格は1,499円とリーズナブルで、ブラック以外にもアッシュ材突き板カラーの2色展開となっている。シンプルなデザインながらも使いやすさが光る、イケアらしい機能美が堪能できる製品となっている。
なお「ローネスペラレ」は同社が展開するアクセサリのブランドの1つで、他にもマイクアームや、ゲーミングマウスパッド、リングライトなど、ゲーム配信などのアクセサリも色々と扱っている。同社通販サイトでは、ブラックのイメージ画像として、ゲーミングデスクに設置して利用するビジュアルなども公開しているほか、商品説明では、こうした同じブランドのシリーズとコーディネートできる点も特徴の1つとして紹介している。
外観上の特徴は、木製の本体だろう。他のドリンクホルダーではあまり見かけない素材となっていて、シンプルながらもオシャレ度がかなり高い。
マグカップ用のドリンクホルダーのため、マグカップや350ml缶の場合は、安定して利用できる。タンブラーや500mlペットボトルなどについても、ホルダーがかなり深めな作りのため、かなり安定して置ける印象だ。マグカップの取っ手がちょうど収まる切込みもあるので、マグカップの出し入れはしやすい。
ただし切込み部分にも高さがあるので、底面から取っ手まで高さがないコップや、マグカップでも取っ手の位置が低いものだと切込み部分に引っかかるかもしれない。
アルミ製のクランプは軽めで回しやすく、ガッチリ固定できる。
エレコム「UNDER THE DESK ヘッドホン用スタンド with ドリンクホルダー」
価格:オープン(公式ECサイトでは3,280円)
付属機能:ヘッドホンホルダー
耐荷重:約9kg
色:ブラック、シルバー
エレコム「UNDER THE DESK ヘッドホン用スタンド with ドリンクホルダー」は、ヘッドホン用のスタンドとドリンクホルダーがドッキングしている製品だ。
ドリンクホルダー部は金属製のリングによりドリンクを支える仕掛けで、見た目はスッキリでスマート。マグカップや350ml缶くらいなら安定して利用できるが、ホルダー部のフックはかなり低い位置にあるので、500mlペットボトルや高さのあるタンブラーだと安定しない。背の高い容器の場合は注意が必要だろう。
外観は、全体的に細身でスマート。アルミ製でヘッドホンスタンドもあるため、“ゲーミング”らしさを感じる。
マグカップ用のドリンクホルダーということで、マグカップや350ml缶の場合は、かなり安定して利用できる。その反面、やはり気になるのは背の高いタンブラーや500mlペットボトル。シンプルなガイドのみの作りのため、他製品と比べると危険がある印象だ。
また本製品にはヘッドホン用のフックもある。ハンガー部の回転機構はやや固めの印象だが、耐荷重は約9kg。ちょっとしたカバンなどをかける事もできそうだ。ヘッドホンを掛ける部分にはシリコンが配されており、掛ける物にも優しい。
クランプの固定自体はガッチリできる。ただ、フックの回転機構がやや固めのため、回転させる時に微かにぐらつく感覚があった。
サンワサプライ「ドリンクホルダー付きバッグハンガー」
価格:2,980円
付属機能:ヘッドホン/カバンホルダー
耐荷重:5kg
色:ブラック、ホワイト
サンワサプライ「ドリンクホルダー付きバッグハンガー」は、メインがカバンなどを掛けるバッグハンガーという製品。そこに、小物入れ付きのドリンクホルダーを乗せている。ドリンクホルダーの部分はプラスチック製で、豪華さという点では一歩劣るが、実用性は高い印象だ。
本製品はフックの取付位置の事情もあるため組み立て式となっており、実際に使う前にビスなどを使った組み立てが必要となる。今回検証した6製品のうち、本製品のみ実際に使用するまで組み立てる時間が必要となった。
ただし、組み立て自体はクランプにフックと小物入れをビス留めするだけなので全く難しくはない。実用性が高い作りのため、刺さる人には刺さる一品だ。
ただ、小物入れとしての要素を強めているため、マグ向けの切り掛けがなく、マグカップだとしっかり入らない。ただ、マグカップ以外はやや斜めにはなってしまうものの深みがあるため、落ちることはなく、安定して入れておける。
フックはクランプに固定されるため非可動で、取り付け時に内向きか外向きかのどちらかで装着する。向きを変更するには、再度ビスを外す必要がある。耐荷重は5kgなのでカバンなども掛けられて使い勝手はいいだろう。
クランプはガッツリ固定できる。安定性は高いものとなっていた。
カフェ雑貨専門ブランド「アオヤス」監修「挟んで掛けるドリンクホルダー」
価格:2,470円
付属機能:フック
耐荷重:5kg
色:ブラック
カフェ雑貨専門ブランド「アオヤス」監修「挟んで掛けるドリンクホルダー」は、耐荷重5㎏までのフックを備え、バッグなどが掛けられる多機能ドリンクホルダーだ。カフェ雑貨専門ブランド「アオヤス」が監修ということで、マグカップの使い勝手が特に優れる印象。ホルダー底部には滑り止めのシリコンが貼ってあるなど、ちょっとした気遣いも嬉しいポイント。
90日間の製品保証もあり、かなり幅広いドリンクが置けるようになっている一方で、深さが50㎜のため、背の高いドリンク類がやや安定しない。フックは金属製で使いやすく、総合的に見ても使いやすいフック付きドリンクホルダーとなっている。
外観は、内径85㎜と広く開放されたホルダーとマグカップの取っ手用切り掛けなど、使いやすさが伝わるビジュアルだ。ホルダー部は金属製のため、その質感が心地よい。
マグカップの利用は切りかけの効果もあってかなり安定して利用できる。深さ50㎜のため、350ml缶なども安定して置ける。一方で、500mlペットボトルや高さのあるタンブラーは少し安定しない。
フックはクランプ留め具とネジの間に配置されており、360度自在に回転させて利用できる。かなりスムーズに回転する点は好印象だ。荷物を掛ける部分にはシリコンが配されているほか、プラグ・コード用フックもある。
クランプはガッツリ固定できて安定性が高い。フックがかなり軽快に回転する上に、フックを動かしてもドリンクホルダーは動かずに安定性に優れる。
Utunkeji「カップホルダー クリップ」
価格:999円
付属機能:なし
耐荷重:-
色:ブラック
Utunkeji「カップホルダー クリップ」はクランプの代わりに本体全体が巨大なクリップになっており、テーブルなどに挟んで固定するクリップ型のドリンクホルダー。設置のしやすさや着脱の容易さはクランプと比べると圧倒的に楽で、スピーディーに着脱できるため、アドレスフリーの職場などでは重宝しそうな製品だ。
ただし、着脱が容易な反面、ガッツリ固定しきれない面もあり、ドリンクを置く際に微かなブレを感じる場合があるなど、慎重な利用が必要な面もある。また、深さがあまりないため、タンブラーや500mlペットボトルの利用は慎重に行なう必要があるだろう。
一方で、価格は999円と今回のなかでは最も安価。ドリンクホルダーを手軽に設置したい用途には最適な製品となっている。
製品には深さがあまりないため、タンブラーや500mlペットボトルなど高さのあるものは少し不安定だった。また、マグカップや350ml缶の利用時はかなり安定するが、ホルダー自体の固定がどうしても緩くなるため、微かなぐらつきを感じる場合があった。落下などの心配はないものの、ちょっと不安だ。
固定方法は、今回の検証6製品の中では唯一のクリップ型。そのため設置や着脱のしやすさは最高で、かなり手軽に利用できる。ただし、前述の通り安定性にやや不安があり、僅かなぐらつきを覚える事があるため、その点は注意が必要だろう。
6製品の中でベストのドリンクホルダーは?
以上、6製品のドリンクホルダーについてチェックしてみた。ドリンクホルダーを検証して改めて思うのは、やはりドリンクの位置が固定されてどこにあるかわかりやすいことで、水分補給の負担が減り、他の作業が捗るようになることだ。
これまでドリンクホルダーを布ガムテープで代用していた筆者だが、クランプ型のドリンクホルダーなら机上が空けられるため、スペースがより有効に使えて様々な点で有用性が高い。
今回試した6製品にはどれも一長一短があり、この中からベストの1つを決めることはなかなかに難しいのだが、フックなしの3製品の中ではニトリ「ドリンクホルダー(GM01)」を、フック付きの製品からはカフェ雑貨専門ブランド「アオヤス」監修「挟んで掛けるドリンクホルダー」を挙げたい。
どちらも機能性が高く、シンプルなデザインと使いやすさが両立され、かつ安定したドリンク設置が可能となっている。また価格も比較的安めで、コスパにも優れる製品となっている印象だからだ。
ただし注意したいのは、どの製品でも、使用するマグカップによっては上手くフィットしない場合もあるということ。今回の検証には含めなかったが、筆者手持ちのマグカップの中には、円筒型で内径が約101㎜ある大口のドラえもんマグカップや、スターバックスの「マグだるまラテラビット237ml」のように、腹部が最大直径約89㎜という変則的なマグカップもある。
これらを使おうとすると幅が大きすぎて今回紹介した6製品のドリンクホルダーでは、いずれもまともな状態では使えなかったからだ。このような変則的な形状のマグカップを使おうとすると、クランプ型では対応製品がなく、そもそもホルダー部が存在しないタイプのドリンクホルダーが必要になってくるだろう。
大事なのは、ドリンクホルダーを購入する際には、愛用しているドリンク容器のサイズを事前にチェックすること。その上で、自身にとってベストのドリンクホルダーを購入するのが望ましい。今回の検証を通して、同じように見えて製品ごとの特徴はかなり異なることが改めてわかったので、ぜひ参考にしていただきたい。
少しでもゲームに長く集中するために、ドリンクホルダーも大事なキーアイテムだ。今回紹介した商品以外にも、様々なドリンクホルダーがあるかと思う。ぜひ、自分にとってのベストなドリンクホルダーを探していただきたい。