【特別企画】

「リネージュW」、佐賀県リアルコラボ周遊レポート

コラボ旅館では「君主風のマント」が! 1/1「真冥王の執行剣」なども堪能

【「リネージュW」×佐賀県コラボレーション】

2月1日~3月3日 開催

「リネージュW」が佐賀県とコラボレーションを行う

 エヌシージャパンのAndroid/iOS/PC(Windows)用MMORPG「リネージュW」と佐賀県とのコラボレーションが2月1日より開始された。

 「リネージュW」は、日本でも20年以上に渡りファンから愛されている「リネージュ」シリーズの最新作。ダークでな重厚なファンタジー世界を舞台として斜め見下ろし視点のMMORPGで、血盟(ギルド)の仲間との協力や連携もポイントの作品となっている。

 「リネージュW」と佐賀県に関しては、先日まで「リネージュW」のゲーム内で佐賀県とのコラボレーションイベントを実施していた。そして2月1日より、今度は現実の佐賀県でコラボレーションイベントがスタートすることとなった。佐賀県の持つ様々な魅力を通じて、「リネージュW」の世界観を現実世界でも楽しめる内容となっている。

 今回は実際に佐賀を訪れ、佐賀県知事も訪れたセレモニーイベントをはじめ、コラボレーション企画を実際に取材できたので、その内容をお届けしたい。

「リネージュW」と佐賀県のコラボレーションのメインビジュアル

佐賀県初の国際的なタイトルとのコラボに県知事も気合いを入れる

 コラボレーションスタートを記念したセレモニーイベントは、佐賀県の玄関口の1つである九州佐賀国際空港で行われた。

 このセレモニーには佐賀県知事の山口祥義氏、そして本作を運営するエヌシージャパン事業統括本部長の金埈範(キム ジュンボム)氏と、管理統括本部長の李睿彬(イ イェビン)氏、そして九州佐賀国際空港を運営する佐賀ターミナルビル代表取締役社長の坂本洋介氏がテープカットを行った。

佐賀県知事の山口祥義氏
エヌシージャパンの事業統括本部長の金埈範(キム ジュンボム)氏

 佐賀県が作品などとのコラボ企画を実施するのは37回目になるそうだが、国際的なコラボレーションは「リネージュW」とのコラボが初。山口氏はこのコラボについて大変幸せに思っているとし、「アジアの心が1つに結ばれるためにも大変喜ばしく思っており、日本の他の県の知事にも『リネージュW』というタイトルを知ってほしい。そして、新しい子供の世代まで、みんなが仲良くなっていくためにこのコラボレーションを成功させていきたい」と本コラボレーションにかける思いを話した。

 そして、エヌシージャパンの金氏は、今回のコラボの狙いについて「『リネージュ』シリーズを楽しんでいただいた人に、オフラインの世界でリネージュを体験する機会を提供したかった」と話した。また、今回のコラボレーションについても「佐賀県に訪問するたくさんの人に『リネージュW』の世界観を感じてもらえると幸いです」と幅広い層に本作の魅力を伝えたいと話した。

サプライズでプレゼントをもらった山口氏は本当に嬉しそうだった
コラボレーションのスタートを記念するテープカットが行われた

「リネージュW」の世界を現実世界で楽しめる。「LineageW Art Gallery in SAGA」

 コラボレーションは、佐賀県内のいくつかのロケーションで実施されている。その1つがセレモニーが実施された「九州佐賀国際空港」だ。

 空港の2階には「LineageW Art Gallery in SAGA」というアートギャラリーが設置されている。

アートギャラリーは空港の2階にある。大きく展示されているのですぐ見つけられるはずだ

 このギャラリーの見所はなんといっても、1/1サイズの「真冥王の執行剣」という武器が展示されているところ。「真冥王の執行剣」は「リネージュ」シリーズを象徴する武器の1つで、「リネージュW」のアップデートタイトルにも登場したことがある。

 この「真冥王の執行剣」が日本で見られるのは史上初めてで、今後実物を見られるケースがどれだけあるかもわからない。これだけでも「リネージュW」のファンは見に来る価値があるだろう。

 会場で筆者も初めて見たが、精巧な作り込みには本当に感心した。剣自体のデザインの美しさはもちろん、ひとつの造形物としてのクオリティや、「こんなに大きな剣を使って戦っているのか」などと、しみじみと感じるものが多かった。「リネージュW」のプレーヤー、そして「リネージュ」IPのファンとしては、本当に嬉しい体験だった。

 そして、「リネージュW」がサービスインしてからの2年と約3ヶ月、プレーヤーとともに歩んできたアップデートの内容にあわせて、コンセプトアートなどが展示されている。こちらも「リネージュW」のファンとしては、世界観を深く感じられる場所で、とてもワクワクする時間を過ごせた。

「真冥王の執行剣」のは細かな部分の装飾が美しく魅入られてしまった
コンセプトアートなどもあり、「リネージュW」の世界観をじっくりと楽しめる

 また、空港の到着エリアである1階には「デスナイト」と写真が撮れるフォトスポットも用意されている。「デスナイト」もまた、リネージュを象徴するキャラクターの1体だ。単体で写真を撮るもよし、一緒に写真を撮るのも良し、もちろん両方を楽しむのも良しだ。ぜひ、この世界に浸って欲しい。

かなり大きくて目立つので迷うことはないはずだ

 また、九州佐賀国際空港では「印章クエスト」をイメージしたスタンプラリーができる。空港内の4ヶ所にスタンプが置いてあり、すべてのスタンプを集めると、空港内で使用できる500円オフのクーポン券がゲットできる。

 スタンプラリーに関しては、個人的には空港に到着した後など、時間に余裕があるときに楽しむのが良いと思う。スタンプラリー自体はそこまで時間がかからないが、お土産を選ぶ時間はある程度確保したいし、先ほど紹介したアートギャラリーやフォトスポットを楽しむことを考えると、少し余裕を持たせたいところだ。

 空港内にはレストランや軽食が食べられる売店もある。ぜひ佐賀県の入口の空港からこのコラボレーションを楽しんでもらいたい。

空港内で楽しめるスタンプラリー。コンプリートすれば500円オフのクーポンももらえるのでぜひ遊んで欲しい

君主風のマントももらえる!温泉宿で「リネージュW」のコラボ部屋に宿泊

 旅行と言えば、宿泊はつきものだろう。今回のコラボレーションでは佐賀市古湯地区にある温泉宿「古湯温泉 ONCRI」ともコラボレーションを実施しており、「リネージュW」仕様の部屋に泊まれる。

 ここでは、「リネージュW」に登場する地域を司る四龍「アンタラス」、「ヴァラカス」、「パプリオン」、「リンドビオル」のそれぞれのイメージで装飾された4種のコラボ部屋が用意されている。

 部屋自体は洋風だが、ベッドに4龍の装飾がかけられているほか、「リネージュW」のお土産が置いてある。そして「リネージュW」の世界観をイメージしたテーブルセットでディナーを楽しむことができる。

4龍をイメージしたカバーが掛けられている。これを見られるだけでもファンとしては嬉しい
強化スクロールをモチーフにした手ぬぐいなど、ファンはフフとなれるアイテムも

 また、先着70名には、君主風のマントもプレゼントされる。「リネージュW」において、君主という存在は特別なものだ。これを羽織りながら、日々の疲れを癒やしつつ「リネージュW」の世界に思いをふけってもらいたい。

 なお、このコラボレーション旅館での宿泊には、すでに国内外から予約が入っているとのことで、改めて「リネージュW」のファンの熱量を感じた。なお、4龍の部屋のうち、どこに泊まれるかはランダムとのこと。だが、備考に書くなど何らかの形で宿に伝えれば考慮はしてくれるとのことなので、ぜひ問い合わせてみてほしい。

コラボ旅館概要

・場所
古湯温泉 ONCRI/おんくり(〒840-0501 佐賀県佐賀市富士町古湯 556)
・プラン名
【リネージュ W×佐賀県】コラボ宿泊プラン
・期間
2月1日~3月3日チェックアウト分まで
・室数
各日限定4室 ツインルーム(1~2名様ご利用可)
・料金
1人あたり 27,000 円~(1泊2食付き)

そして先着70名には君主風のマントも。ぜひ成りきって思いを馳せて欲しい

佐賀県内の観光スポットを回り、ARフォトを撮ろう

 そして、佐賀県内にある観光スポットでAR写真が撮影できる、「佐賀県周遊ARフォトラリー」もある。撮影できるマジックドールは設置場所それぞれで異なり、うち、2種を集めるとプレゼント抽選に応募できる。

 AR写真が撮影できるのは、九州佐賀国際空港(佐賀市)、祐徳稲荷神社(鹿島市)、武雄温泉楼門(武雄市)、曳山展示場(唐津市)、うれしの茶交流館「チャオシル」(嬉野市)の5ヶ所だ。

 今回は九州佐賀国際空港に加えて、「祐徳稲荷神社」と、「うれしの茶交流館『チャオシル』」の2ヶ所をまわった。

 祐徳稲荷神社は、日本三大稲荷のひとつで、年間300万人の参拝者が訪れる、佐賀県を代表する観光スポットの1つだ。佐賀県はもちろん、隣接する長崎県や福岡県からも訪れる参拝者も少なくないという。特に初詣の時期などはかなりの人出になるとのことだ。

 商売繁盛、家運繁栄などで尊崇されている神社なので、「リネージュW」らしくレアドロップ祈願なども行ってみるのも良いかもしれない。

祐徳稲荷神社は、日本三大稲荷のひとつで、年間300万人の参拝者が訪れる、佐賀県を代表する観光スポット。今回は平日だったが、多くの参拝者が訪れており、信仰の深さを感じた
祐徳稲荷神社では「コカトリス」のマジックドールと共にAR写真が撮影できる

 そしてもう1つ訪れたのが、「うれしの茶交流館『チャオシル』」だ。「うれしの茶」で知られる、嬉野市の施設で、お茶の歴史を学べるほか、工場見学や、茶摘み体験、お茶の淹れ方教室で美味しいお茶の淹れ方を学べる。

 今回は実際にお茶の淹れ方教室にも参加させていただいた。時間にして約30分ほどだ。普段はそれほど深く考えずにお茶を淹れている筆者だが、淹れ方1つでこんなに味が変わるのかと本当に驚かされた。美味しいお茶を飲みながら、のんびりと「リネージュW」を楽しむのも良さそうだ。

うれしの茶交流館「チャオシル」では、お茶の淹れ方教室を体験してきた
こちらでは「バフォメット」のマジックドールと共に写真が撮影できる

「リネージュW」をモチーフにしたコラボレーショングッズもゲットしたい

 最後に、今回のコラボレーションでゲットできるグッズの一部を紹介しよう。

 なんといっても目玉は「有田焼和食器 皿セット :LineageW × SAGA Edition」だ。「リネージュ」でお馴染みの4龍があしらわれている。こちらはオンラインストアで先着50名まで購入可能。価格は税込で110,000円だ。

 そして、日本酒でも有名な佐賀ということで、コラボ日本酒も販売される。「日本酒天山 純米大吟醸 愛山34:LineageW × SAGA Edition」。天山酒造が手掛ける「愛山34」。2年間熟成されている味わいが楽しめる。価格は税込で11,000円。同じく天山酒造の「日本酒天山 純米吟醸:LineageW × SAGA Edition」があり、こちらは手頃な値段で日本酒が楽しめる。価格は税込で1,650円だ。

 ほかにもうれしの茶の「うれしの茶:LineageW × SAGA Edition」や、記念クリアファイルなども販売される。オンラインストアで購入できるアイテムもあるので、コラボグッズのページをチェックして欲しい。

コラボレーショングッズは九州佐賀国際空港のアートギャラリー前で実物を見られる
「有田焼和食器 皿セット :LineageW × SAGA Edition」。「リネージュ」でお馴染みの4龍があしらわれている。こちらはオンラインストアで先着50名まで購入できる。価格は税込みで110,000円
「日本酒天山 純米大吟醸 愛山34:LineageW × SAGA Edition」。天山酒造が手掛ける「愛山34」。こちらはオンラインでは購入できず、佐賀県内の販売店でのみ購入できる。価格は11,000円(税込)

 今回、実際に佐賀県でのコラボレーションを体験してきたが、「リネージュW」の世界観を楽しみつつ、佐賀県の魅力に触れられる本コラボレーションは非常に楽しいものだった。

 「リネージュW」は確かにポップで明るい世界ではない。だが「リネージュ」というIPにはダークで重厚な世界があり、長い歴史が紡いできたかけがえのない魅力がある。そして、佐賀県にもまた、長い歴史があり、多くの魅力がある。

 筆者は今回佐賀を訪れるのは初めてで、正直今回訪れるまではどのような名所があるかなどは詳しくは知らなかった。だが、スタンプラリーで、祐徳稲荷神社の神秘的な魅力を肌で感じられたし、うれしの茶交流館「チャオシル」でうれしの茶という存在を知ることができた。そうやって実際に現地を訪れて地元の魅力を体感できるのも、今回のコラボレーションイベントの価値だと思う。

 九州佐賀国際空港は羽田空港から直行便が出ており、首都圏からも比較的訪れやすいと思う。温泉で疲れを癒やすのもよし、料理や日本酒などグルメを楽しむのもよし、観光を楽しむのもよしだ。

 ぜひ、重厚な「リネージュW」の世界を、そして佐賀県という土地の魅力を、自分の五感を通じて感じていただければと思う。