【特別企画】
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2023年12月8日 13:09
ハードコア協力FPS「GTFO」、ついに最終章実装!
「GTFO」は2019年12月にSteamのアーリーアクセスからスタートした協力型FPSだ。プレーヤーは「ウォーデン」という謎の存在に囚われた囚人として、同じように囚われた仲間と協力して脱出を目指す。施設には恐ろしい怪物がいて、彼等が眠っている隙に攻撃していく。施設には様々な仕掛けがあり、協力しなければ突破できない。
「GTFO」はそのきつい難易度でプレーヤーに衝撃を与えた。ゲームには大きな緩急があり、時には大量に襲いかかってくる怪物を撃退しなくてはならない。また眠ってる敵を起こすと次々と周りの怪物も目覚め、あっという間に大混戦となる。プレーヤー間の密接な連携も求められる。10Chambersにとってはじめてのゲームなだけに説明不足な点なども少なくなかったが、プレーヤー間で高評価を得た。
サービスから4年たった本作はチュートリアルの実装など様々な進化を遂げている。今回、Game Awardsでの発表と共に、最終章である「DUALITY(デュアリティ)」が実装される。発表会では、その概要が語られた。
本作のナラティブディレクターを務めたヴィクルンド氏は、「GTFO」は10Chambersにとって"創作の葛藤"を乗り越えた作品だと語った。10Chambersは本作を10人前後の開発者で開発し、パブリッシャーもなかったために、自由に作れたゲームだった。だからこそ非常に難易度が高いゲームとなった。しかし作っていて高揚感を感じるゲームとなった。
結果としてこのハードコアな「GTFO」は受けいられ、アーリーアクセスの時点からユーザーの高い評価を得て、2021年にはVer.01をリリース、その後もアップデートを行っていった。「GTFO」は一度購入すればアップデートは無料であり、すべてのコンテンツをプレイできる。アップデートが前提のゲーム名だけに、ビジネスコンテンツ的には反省点もあるが、私たちはとにかくクリエイティビリティを追求したかったのだ、とビグラント氏は語った。結果として熱心なファンを獲得できた。
「GTFO」は少人数で実験色の強いゲーム開発を行っており、「ランダウン」という方式で、コンテンツを咥えたり、取り除いたりと、段階的に試行錯誤を繰り返すアップデートを行っていた。ゲームの全体的なバランスを見ながら要素を少しずつ拡張を行う開発体制をとっていった。およそ1年半要素を検討し、最終的な仕上げにかかった。
Game Awardsが発表される12月7日に、発表される最終アップデートの名前は「DUALITY(デュアリティ)」という名前となる。TVドラマでははっきりした終わりが描かれないものも少なくないが、「GTFO」でははっきりした終わりを提示したかったとのこと。
「GTFO」はこれまで4年間にわたりコンテンツを拡張、プレーヤー達は囚人として怪物と戦いながら生き残るための道を探してきた。「DUALITY」が実装されることで物語は完結することになる。生き残りを懸け、協力してきた戦いに終止符が打たれることとなるという。彼等を閉じ込めたウォーデンの存在、この施設の謎などすべてが明らかになるのだろうか?
「GTFO」ではこれまで80以上の追加コンテンツによる拡張を行ってきた。これにより「GTFO」は700時間も遊べるコンテンツになっている。アップデートに合わせ、無料プレイを可能とする期間を設け、ユーザーをさらに増やしていく。また今後のコンソール版への展開を検討していることもアナウンスする予定だ。日本での「GTFO」の人気は当初予定していなかったことだった。コンソール版を開発してさらに日本ユーザーを獲得したいとヴィクルンド氏は語った。
発表会の後、「GTFO」の体験プレイも行われた。敵をどう倒すか、襲いかかってくる敵をどう迎え撃つか? 本作は4人のプレーヤーの連携が非常に重要となる。今回は筆者を3人のスタッフがサポートしてくれたので危険な場面でも乗り切れた。しかしなれているスタッフでも油断があると全滅する。
時には怪物が追いすがってくる通路を走って通り抜けなくてはいけない場面があったり、仲間を助けるためにい戻らなければいけない場合もある。本作だからこそ楽しめる協力プレイ要素を味わうことができた。
今回の発表では「GTFO」に関しては改めてこれまでを説明する形で、新コンテンツ「DUALITY」の詳細は明らかにされなかった。これまでプレーヤー達は怪物だらけの世界で銃弾など少ない物資をやりくりしながら生き抜いてきたが、その果てに何があるのか、「DUALITY」で物語の謎が明らかにされる。難易度が高く、仲間との連携が必須のゲームではあるが、無料期間も開催されると言うことで、「GTFO」に挑戦してみてはいかがだろうか?