【特別企画】
「Fate/Grand Order ウィンターパーティー 2022-2023」宮城レポート
モリアーティ役の伊東健人氏がイベント初参戦で大盛況!
2023年2月12日 00:00
- 【「Fate/Grand Order ウィンターパーティー 2022-2023」宮城】
- 2月4日開催
- 会場:夢メッセみやぎ 本館展示棟(展示ホールA,B)
- 入場券:1,500円(抽選販売)
2月4日、宮城県仙台の夢メッセみやぎにおいてスマホ用RPG「Fate/Grand Order(以下FGO)」リアルイベント「Fate/Grand Order ウィンターパーティー 2022-2023」の第2回目が開催された。
2015年のゲームリリース以降、不定期に開催されてきた「FGO」関連のリアルイベントだが、今回のウィンターパーティーは2022年7月に「FGO」7周年を記念して開催された「Fate/Grand Order Fes.2022 ~7th Anniversary~」の後夜祭をテーマとして、全国3会場にて開催されるリアルイベント。入場券は1,500円だが、いずれも抽選による販売方式となっている。
今回の会場である夢メッセみやぎは1995年10月にオープンした多目的ホール。JR仙石線の中野栄駅から徒歩20分で、メインの本館展示棟にはA/B/Cの展示ホールを用意するほか、西館展示棟にもホールを用意する。今回のイベントでは本館展示棟の展示ホールA、Bの2ホールを利用している。
会場内の最奥部にはメインステージを設置し、本作キャストや開発スタッフによるトークイベントを開催。実際のゲームを利用し、指定条件の中で高スコアを目指すチャレンジクエストなども行なわれたほか、会場内に散りばめられた謎を探して正解を見つけるリアル脱出ゲームのライト版「モリアーティからの挑戦状」も会場内で楽しめた。
本稿では2月4日に開催された「Fate/Grand Order ウィンターパーティー 2022-2023」に参加した筆者が会場で見て聞いて遊んで1日を満喫した様子をレポートしていく。
ミニチュアのケルヌンノスがお出迎え!
まずは会場の様子を見ていこう。入口を抜けると、巨大な門「ウェルカムゲート」がお出迎え。門の両隣にはキャラクターの等身大スタンディや、リヨ氏によるデフォルメされた「FGO」キャラが宮城を満喫するイラストなどが飾られており、気分を盛り上げる。そして盛り上がった気分で門をくぐった正面で出迎えてくれるのは、「FGO」ゲーム本編の第2部6章のクライマックスで直接対峙する事になるケルヌンノスの巨大な立像だ。
ケルヌンノスはケルト神話における神の名前で、「FGO」では全長数kmの超巨大サイズで登場。今回は夢メッセみやぎの展示ホールに収まるくらいには小型化した姿とも言えるが、プレーヤーを苦しめた敵として記憶に新しいケルヌンノスでのお出迎えが「FGO」流ということか。
ケルヌンノスをかわしつつ、右手側には、「FGO」のゲームを使用したチャレンジクエストの予選会場が見える。チャレンジクエストは、当日9時に発表されたフリークエスト「第2部5章 Lostbelt No.5 神代巨神海洋 アトランティス ヘカテ島」の3wave目における1回の攻撃でエネミーに与えたダメージの最大値を記録して、スコアを競う。制限時間5分のうちにクエストをクリアする必要があるため、条件はかなりシビアなようだ。
この会場の片隅では先着順で9時から13時30分まで予選を実施し、上位5名のみがは14時20分からメインステージで行なわれる決勝戦に出場できる。決勝戦ではまた別のフリークエストが選ばれて、そこで雌雄を決し、大会の優勝者にはキャストのサイン入りタペストリーが、2位から5位の方にはA4クリアファイルのプレゼントが進呈される。
予選会場自体も観戦が可能で、実況とともに白熱するバトルを周囲の観戦者たちも楽しめるような作りとなっていた。なお、チャレンジクエストに参加したマスターたちは、自身のユーザーIDが書かれたライセンスカードが進呈されていた。
その隣には「FGO」に登場するサーヴァントとプラスアルファのアクリルスタンドが展示されたスペースがあり、「FGO」のアクリルスタンドをゆっくりと鑑賞して楽しめる。その奥には物販スペースの「カルデアマーケット」があり、ウィンターパーティー限定のグッズなどが購入可能だった。
カルデアマーケットの隣には小さなステージが配置されており、ここでは運営側で招待したコスプレイヤーのみなさん及びリヨ氏の手掛ける公式マンガ「マンガで分かる!Fate/Grand Order」の女主人公(センパイ)含む、登場キャラクターたちの着ぐるみたちによるフォトセッションも開催されていた。
フォトセッションは撮影OKのミニステージとなっており、コスプレイヤーのみなさんはステージ中央で煌びやかなFGOサーヴァントたちのコスプレを披露。こんなステキなおねーさん方が撮影自由なんて、まぶしすぎて気が付いたら目がつぶれていた。
そして一方で着ぐるみたちのフォトセッションは、異なる方向性で非常に盛り上がっていた。とにかくマンガから飛び出てきたのでは? と思えるくらい女主人公(センパイ)の着ぐるみの動きが絶妙で、マンガ内でもお馴染みの極悪非道な性格が伝わってくる。
さらにはMCを務める担当者とこの女主人公(センパイ)との駆け引きが最高なのだ。リヨ氏のマンガ内におけるキャラクターはビジュアルだけでもかわいくて最高なのに、その動きや性格の悪さの再現度の高さに震えた。これを見られただけでも仙台に来た甲斐があったというものだ。
ミニステージの隣には「英霊召喚フォトスタジオ」が設置され、選択したサーヴァント1体と一緒にバーチャル写真が撮れるという夢のような装置が複数台置かれていた。
ウェルカムゲート手前から左手側に進むと、リアルサイズの宝具の数々が展示されており、実際のサイズ感を楽しむことができる展示スペースがあった。展示があったのはメリュジーヌ(妖精騎士ランスロット) の「イノセンス・アロンダイト」、アルトリア・キャスターの「選定の杖」、そしてレオナルド・ダ・ヴィンチ(ライダー)の「ウルティモマニピュレーター」など。
その奥には新製品展示のコーナーなどがあり、さらに進んだホール最奥部には体感型ゲーム「シャッフルサーヴァント」が設置されていた。ルールはシンプルで、制限時間60秒以内に、画面上に表示される16枚の伏せられたカードの中から2枚を開いて同じサーヴァントが描かれたカードを揃えていく、いわゆる神経衰弱のライト版だ。画面はタッチレスのディスプレイとなっており、手をかざすだけでオープンできる仕組み。制限時間内に全てのカードを揃えられると3種類、タイムアウトした場合はランダムで1枚、リヨ氏描きおろしステッカーが進呈される。
LINEを駆使して答えを探すリアル脱出イベントライト版「モリアーティからの挑戦状」
ウェルカムゲート手前側の脇に設置されたブースでは、本イベントのメイン企画の1つとも言えるリアル脱出ゲームのライト版「モリアーティからの挑戦状」ブースが設置されていた。ここでオープニング映像の鑑賞後、入場時に配布された冊子を元にイベントを進めていく仕掛けとなっている。
ゲームの進め方はシンプルで、先ずは今回のイベントのお供として1人のサーヴァントを召喚してともにゲームを進めていく。召喚はQRコードをLINEアプリで読み込んで、LINEのお友達として召喚する。後はLINEで指示を出してくるサーヴァントのアドバイスに従って、実際の会場内の各所に設置されているマスコットのようなキャラクター「コン」を探し出して、コンの持つキーワードを繋げてサーヴァントにメッセージを送ることで事件の謎を解くという仕組みだ。
会場全体にはゲーム内に登場するサーヴァントたちの等身大スタンディが各所に配置されているとともに、コンの看板も置かれているため、会場内をくまなく探して、コンの位置を把握する必要がある。ホール全体を活用した仕掛けとなっており、広いホールを使用したイベント向きの企画と感じられた。
こうしてLINE内に召喚したサーヴァントとともに謎をクリアしたマスターには、全8種類用意された謎解明ステッカーの1枚が先着で進呈される。
ウエハースチョコ好きの赤羽根氏が性癖を暴露? 古川氏の“秀逸シナリオ”実装に期待
展示ホールの最奥部にはメインステージが設置され、ここではFGO出演キャスト3人による「FGOバラエティトーク」が行なわれた。ゲスト登壇したのは、カドック・ゼムルプス役、渡辺綱役の赤羽根健治氏、ジェームズ・モリアーティ役の伊東健人氏、アキレウス役の古川慎氏。
先ずはMCとしてアニプレックスの太田氏が登場。次いで3人のキャストたちが呼ばれる形でステージに姿を現した。3人とも頭には、コンをあしらったカチューシャをつけて登場。赤羽根健治氏は「カドック・ゼムルプス、渡辺綱役の赤羽根健治です。今日は皆さん寒い中、お越しいただきありがとうございました。短い時間かどうかわかんないですけれども、いっぱい楽しんで帰ってください」と挨拶。
次いで伊東健人氏は自身が演じるキャラクターがメインの謎解きアトラクション「モリアーティからの挑戦状」だったことについて「僕も知らなかったんです。謎解きのボイス録ったんですけど、このお祭り用だと知らずに録ってたんで、今日もすごいやりたいなと思いながら、ちょっとやれそうにないんですけどね。皆様、ぜひ楽しんで帰ってください」とイベント用と知らずに収録した事を明かした。なお、伊東健人氏はリアルイベントには今回が初参戦とのこと。
古川慎氏は「アキレウス役の古川ですね。久しぶりに仙台に来させていただきまして、美味しい牛タンを昨日食べました。皆さんもこれ終わってから美味しいものを食べたりとかして、家に帰ってくださるとありがたいな、というエンディングのようなトークをオープニングからさせていただきます」といきなり締めのようなコメントで場を盛り上げた。
最初は物販のアイテムの中から3人が選んだ一押しグッズを紹介するコーナーからスタート。赤羽根健治氏のチョイスは湯のみ。マグカップはあっても普段使いしやすい湯のみがほしかったと選んだ理由を説明。伊東健人氏は今回のイベントイラストをあしらったタペストリーを紹介、理由はもちろん「モリアーティをやる者として、こんなにありがたいことはないです」とし、ここで赤羽根健治氏からも「主役みたいだと思った!」とツッコミが入る。
古川慎氏はサコッシュをチョイスし、「リュックもあれば合わせて使いたい」としたが、現段階でFGOのグッズでリュック関連はないとのことで、「リュックがもし出たら買う」と力説した。
また、3人が着用しているTシャツは、「FGO」のシステムにちなんで、赤羽根健治氏が「Buster」、伊東健人氏が「Arts」、古川慎氏が「Quick」とそれぞれカードの種類のロゴがデザインされていた。これら含めて物販は後日通販も行なわれるそうだ。
続いては並行して会場で予選が行われている、「FGO」のゲームを使ったチャレンジクエストに古川慎氏が挑戦する「チャレンジクエスト エキシビジョン」が行なわれた。ここで使用するパーティ編成は、事前に古川慎氏がスタッフとも相談して決めた編成だという。会場のモニターも実際に古川慎氏が操作するスマートフォンの画面が表示され、激闘の様子が流された。古川慎氏の操作が実に巧みなため、ゲーム大会を見ているような雰囲気で会場もヒートアップし、盛り上がりを見せていた。
時間が足らないと絶叫しながら、制限時間5分ギリギリの中で古川慎氏が叩き出したスコアは819万6,330ポイント。予選参加者の中での順位は不明ではあったものの、予選参加者と同様に、古川慎氏には参加者全員に進呈される、マスターライセンスカードが渡された。
続いては、2月ということで過去のFGOバレンタインイベントを振り返り、キャストの3人のお気に入りのバレンタイン礼装を選んで紹介するコーナーとなった。最初に紹介されたのはキングプロテアの「グランド・チョコレート」のカードで選択したのは伊東健人氏。チョイスの理由として「気持ちがストレートなものほど、僕はやっぱ好きだなと思って。こういう絵に弱いんですよね。子供が親に向けて書きました、みたいなね」とした。
続いて紹介されたのはジャック・ザ・リッパーの「おかあさんへ」で、選択したのは古川慎氏。チョイスの理由は「Fate/Apocrypha(小説版)でも言及があったかと思うんですが、ハートをね……ハツ(内蔵料理では心臓を指す)、いろんな人のハツを冷蔵庫で保管しているっていうような描写がありました。ま、それをかたどったお母さんへの心からの、まさに“ハート”だから、これ見た時は正直びっくりしましたし、笑いましたし、センスあるだろ!」と大爆笑しながらコアなネタを語った。
続いて紹介されたのは、謎の蘭丸Xの「謎の蘭丸チョコX」で、選択したのは赤羽根健治氏。チョイスの理由は、「これは僕が単純にこれ系のウェハースが大好きで、以前『FGOマン』ってあったじゃないですか。あれも結構好きで食べてて、そろそろもう1回やってほしいなっていう。ちょっと気持ちをもこめつつ」と当時ビックリマンチョコとコラボして限定発売された「FGOマンチョコ」についての思いを語った。
続けて「こういうチョコって生々しい話ですけど、僕、本当にすごい好きで、よく買って食べるからこそわかるんですけど、最後の方になると、結構ワゴンセールになってくるの。4.9割引とかになって、それを僕がまとめて箱買いするまでのセットっていう感じ」と売れ残りがあれば箱で買うというエピソードも語った。ただ、これについては周囲から売れ残ることはないのではというツッコミも入っていた。
続けて、バレンタイン王道ストーリーとして、「名前の書いていない手紙で呼び出された先、待っていたのは……」というタイトルで、もしサーヴァントから呼び出されるとしたら、誰か、その理由や経緯などのストーリーもバレンタインの王道と言うテーマを軸に勝手に想像して付け加えるというキャストたちの妄想公開企画が発表された。
先ずは呼び出してきたサーヴァントのチョイスから発表。赤羽根健治氏はヴァン・ゴッホ、伊東健人氏はシャーロック・ホームズ、古川慎氏はアストルフォ(ライダー)となり、伊東健人氏のみ男性キャラのチョイスとなっており、会場がざわついた。
先ずは赤羽根健治氏がヴァン・ゴッホをチョイスした流れについて聞かれると、それについて触れる前に「伊東君、古川くんのは絶対後で聞きたいやつだよね」と会場のざわつきに同意しつつ、自身のチョイスについては「僕は多分、名前の書いてない手紙が下駄箱に……手紙というかね、多分絵が入ってるみたいな。きっとゴッホちゃんのすごい、ビジュアル高い絵が入ってて、呼び出されたら、ゴッホちゃんがいて」としてからゴッホちゃん特有の「えへぇ、えへ、えへへへ」と不気味に笑い出す。
続けて「ていうのをずっと聞きたいなと思って、最初からゴッホちゃんの限界笑いを聞きたくて」と目的を明かした。
ストーリーについては「どういう気持ちで書いたんだろ。そっから話を進める気がないんだよね。ゴッホちゃんがすごい困ってて、笑ってる様を延々と見ていたいっていう。最後の最後はちょっと助け船を出してあげる」とし、限界笑いが聞きたいだけである点を語った。
問題の伊東健人氏は「僕はこのお題をもらった時に、名前なしの手紙で呼ばれた先に待っていたのは、嬉しい体験をしたいなじゃなくて、うわ、めっちゃ嫌だな、だったら誰かなみたいな考えがあって」とし、お題に対する考え方の相違を語り、続けて「そしたらもう自然にこいつになりましたね」とした。
続けて「これは僕の役(モリアーティ)というより、老年のモリアーティの方に感情移入した感情ですね」として締めくくると、赤羽根氏からは「多分、今の伊東くんのトークだけでもご飯食べられる人たくさんいると思う」とコメント。これに伊東氏は「ほんとですか。食べてください!」と爽やかに返して会場を笑わせた。ここからはホームズから貰ったら嬉しい物のトークが展開したところで、古川慎氏のチョイスに話題は移る。
コメントを求められた古川慎氏は「これね。なんとなくドタバタコメディみたいなのが見たくて。アストルフォって、理性が蒸発してるじゃないですか。だからイベントとかでも、あ、やっちまったぜ、が結構あると思うんですけど、マスター宛てにこの日に来てねっていう手紙をロッカーかなんかにアストルフォが仕込みました。そしたら、それが運悪く、ランスロット(セーバー)さんのところに行きました。ランスロットさんがまだ見ぬロマンスを求めて、喜び勇んでいったら、そこには聖杯の力でいい感じにカカオの化身となってるアストルフォが戦ってるところに出くわして、そのイベントでランスロットを使って、どうにかやって聖杯もらうっていうイベントが欲しいなという」と、実際にありそうなおふざけイベントのあらすじのような物を語った。
これには他のキャストも「ちゃんとストーリー考えてる!」と驚愕。これを聞いていた赤羽根氏が「実際に古川慎氏がライターで1回シナリオ出してみたら」と提案。流石に古川慎氏も「無理無理無理、あんな大先生たちのところに並べられない。僕なんか」と謙遜する。ライターは厳しいのでプロットだけでも開発のラセングルさんに投げてみようと提案する流れとなり、会場は大盛り上がりを見せていた。
続いてのストーリーは「何も言わずに恥ずかしそうにもじもじとした後、『んっ!』って渡されて、走り去っていったのは…」というお題に対して3人が選択したサーヴァントを発表。赤羽根健治氏は呼延灼、伊東健人氏はメルトリリス、古川慎氏はグレゴリー・ラスプーチンとなり、今度は古川慎氏が男性キャラのチョイスで、会場からは笑いが起きていた。
赤羽根健治氏のチョイスは「呼延灼さんを選んでいて僕は気づきました。これね、ゴッホちゃんと呼延灼上げた時点で、ああ、俺、自己肯定とか、自分に自信ない子好きなんだなと思って。褒めてあげたい気持ちもあるし、僕もあんまり自分の自信がないタイプなので、それも込みで仲良くなりたいっていうのもあるけど、この呼延灼ちゃんに対しては、ゴッホちゃんの時と天丼(繰り返しの笑いのネタ)してんだろうなと。延々ともじもじしてて、なんか褒めてほしいのかなとか、なんかプラスのこと言ってしいのかなとか思いながら、どこまでだったら、呼延灼は耐えられるのかなっていうのをちょっと見たいという……アンケート書いた時、多分、メンタリティー的なところがよくなかったでしょうね。誰かをいじめたくてしょうがなかったみたいです」と自虐的なオチを見せた。
ここで一転して「でもね呼延灼ちゃん、ちゃんとボイスを聞くと、自分のこと認めてほしいって、あんなにちゃんとストレートに言えるってのはすばらしかったですよね。僕らは褒めてほしいと思っても言えないじゃん。でもこの子はね、私を褒めてってちゃんと言える人ですから。だから褒めてあげたいなって思うし、我々はやっぱ褒めた方が人間、いい方向に行くってのをわかってるから、そういうのも込みです。やっぱり呼延灼ちゃんには自信をつけさせてあげたいっていうのがあります」とし、あらためて呼延灼ちゃんの魅力を語った。
続いて伊東健人氏のチョイスの理由については「第2候補と第1候補があって、僕の中で同率1位でどうしようかなと。ただ、第2候補エレキシュガルだったんすよ。そういうことです。あのタイプ……姉妹がいいです」とした。
これに赤羽根健治氏が「姉妹はちょっと業が深いね」とツッコミを入れると、伊東氏は続けて「深いですけど、2人同時じゃないんです」と返す。ここで古川慎氏も「メルトリリスは、なんか回りながら去ってそうですよね」と小ネタを挟む。
伊東氏は「僕、逆にメルトリリスに関しては言わなさそうな人に言わせたいっていうのと、まさに言いそうだなっていう人に言わせるのが、両方好きな両極端なんですよ」と好みの深そうなところを語った。これに周囲から「メルトリリスさん、言わなさそうな人に言わせたいっても面白いっすねえ」、「変態だねえ」などのツッコミが乱れ飛ぶ。
ここで古川慎氏が「霊子を持って命じるって……」とゲームにおいて使役するマスターの能力についてコメントすると、これに反論した伊東氏は「強権発動はなんか怖いな。マスターとしてではなく、自分の人としてのパワーでなんとかして言わせた後に帰り道……」と自分なりの脳内ストーリーを語って締めくくった。
そして問題の古川慎氏チョイスのラスプーチンについて「せっかく実装されたっていうところもありますし。やっぱあの、彼と言えばどっちかていうとその……麻婆豆腐じゃないですか。中田譲治さんの声で『んっ!』って渡して去ってほしい」とし、長らく実装が待たれながら今年1月にようやく実装されたラスプーチンへの“愛”が感じられるコメントとなった。
ここで赤羽根氏からは「絶対、あの人は、うん、だけでは終わんないよ」とツッコミを入れると、古川氏は続けて「食うか?でもいい。食うのか?んっ!とだけ言って去ってほしい」とラスプーチンのこだわりを語る。
一方で声優の中田譲治氏の演じるキャラについても触れ、赤羽根氏が「多分これ、ラスプーチンで来るか、第3再臨の彼で来るかでスタンスが全然違うと思う」と発言。するとこれに続けて古川氏は「ラスプーチンかなぁ……いや、どっちも見たいっすね。表情差分で全部ボイス収録してくれませんか?」と困った提案を投げかける。
MCを務める太田氏が「また、新しい案を古川さんからいただきましたけど……」と苦笑いを見せながら、このパートは締めくくる流れとなった。
会場ではこのほか「友達から見ても、あいつ…お礼の渡し方がかっこいいな!思えそうな男性サーヴァントは……」というお題でのトークも展開された。なお、トークショーの模様はYouTubeとABEMAにてライブ配信されていた。YouTubeにはアーカイブも残っているので、当日の雰囲気などを楽しみたい人はアーカイブを見てみるといいだろう。なお、会場では配信終了後にプレゼント抽選会があったため、陽気な3人ともう少しだけ一緒にいることができており、改めて3人が退場するまで楽しい雰囲気で盛り上がりを見せていた。
FGO楽曲を多く手掛ける毛蟹氏が初登場!あの数字の真実が明らかに?
続いては、開発、運営スタッフによる「FGOスタッフトーク」が開催。ここからはアニプレックスの金沢利幸氏がMCを務める。登壇するのは、FGO 第2部 開発ディレクターのカノウヨシキ氏と、マーケティングディレクターのバスター石倉氏の2名が務める。
先ずは「データでわかる!FGO」と題して、「最も召喚された福袋召喚2023ランキング」が発表された。これは2023年お正月福袋召喚の中でどの福袋が最も召喚されたかをランキング形式で発表するというもの。2023年のお正月福袋召喚ではクラス別×宝具効果別の掛け合わせで全20種類もの福袋が用意されたが、この中で選ばれた福袋のランキングとなる。
会場ではバスター石倉氏が「(福袋も)昔はね、闇鍋って言われてましたけどね。闇鍋はないよなと思いながらみてました」とし、以前のFGO福袋が闇鍋扱いされていた過去を物語っていたのが印象的だった。また、選択肢が大幅に増えた点については「自分の足りないところや遊びやすくするところをより簡単にできたらいいなと」と、選択肢が増えたことのメリットを挙げた。
こうして順位を見た後は、3人が実際に2023年福袋で何を引いたかの報告会があり、それぞれキャラクターを列挙していた。あまり開発サイドがこうした自社製品のガチャについて語るシーンを見る事は少ないので、とても印象的に感じられる一幕だった。
続いては「FGO開発うらばなし」と題して、先ほどのコーナーでも登場した、グレゴリー・ラスプーチンの開発エピソードが語られた。現場の開発スタッフからのコメントや、デザイン資料、三面図といった立体での見栄えも考えられた資料が公開されたほか、キャラクターデザインの武内崇氏によるコメントも公開され、会場も納得の展開となった。
ここでもラスプーチンなので天井まで回して手に入れた、などスタッフが自ら率先してガチャに挑んで爆死している様子を赤裸々に語るシーンが印象的だった。カノウヨシキ氏とバスター石倉氏はそれぞれの結果を毎回社内で報告しあっているのだというユニークなエピソードも飛び出していた。
後半は「FGO開発うらばなし 音楽編」として、音楽に関する裏話ということで、ゲストとして「FGO」の音楽担当である作詞、作編曲家の毛蟹(LIVE LAB.)氏とアニプレックスの音楽プロデューサー、山内真治氏が登壇。ここでのメインは主に毛蟹氏の紹介と制作楽曲にまつわるエピソードが色々と飛び出す流れとなった。
毛蟹氏のプロフィールはいきなりツッコミどころが満載だ。カニが食べられないのになぜ毛蟹になったのか、名前の由来が気になるところだが、毛蟹氏自身からこの話を進めていくと、最終的にカニバリズムになるという怪しい雰囲気に。ブラックな話が展開されそうだったので、途中でお茶を濁す展開となった。
また、「FGO」でも楽曲を担当するTYPE-MOONのサウンドプロデューサー兼サウンドディレクター兼サウンドクリエイターの芳賀敬太氏との分業が増えている事から、毛蟹氏が芳賀氏と一体化しつつあるという指摘に対しては「一体化というか、芳賀さんから魔力供給されているオートマターと化してます。でもカニなので前方からの攻撃には弱いんです」といった小ネタを挟むなど、オタクテイストの溢れる雰囲気を感じさせていた。
興味深いエピソードとしては、元々TYPE-MOONオタクだった毛蟹氏が「FGO」のイベント「カルデア サマーメモリー」のテレビCM楽曲の編曲で初めてFGO楽曲に関わる事となり、続いてイベント「英霊剣豪七番勝負」ではテレビCM楽曲、「一刀繚乱」(六花)の作詞を担当、そして作曲、編曲、作詞の全てを1人で手掛ける事となったイベント「異端なるセイレム」のテレビCM楽曲「清廉なるHeretics」(毛蟹 feat. DracoVirgo)が、10万ダウンロードというヒット曲となるステップアップだ。毛蟹氏は、「一刀繚乱」にて作詞を任された際に自身のTYPE-MOONオタクとしての本領を全開で発揮できる場が来た! と決意を新たに挑んだが、一方で震えながら引き受けた記憶もあるとした。
他にも「ぐだぐだ」シリーズの曲も毛蟹(LIVE LAB.)氏が手掛けているが、これらの楽曲には全て数字が含まれており、出るたびに数字が増えているのだが、これについて毛蟹氏は「ファンやマニアの皆さんから深い考察をして頂いているんですけど、本当に申し訳ないですが、特に意味はなかったんです」と明かして、周囲が驚愕する一幕が見られた。
現在は数字を入れることだけは意識しているが、それ以外の意味は特にない自分ルールなだけであると語る。少なくとも「一刀繚乱」、「二者穿一」までは何も考えずにタイトルを決めていたのだという。ところが、3曲目のタイトルを決める段階で、スタッフから「次の三はどうしますか?」と言われて始めて数字を意識するようになったとしており、以降は数字とイベント内容を考えて、自分以外の人たちの意見やアドバイスを元にタイトルを決めているとした。
また、芳賀敬太氏と毛蟹(LIVE LAB.)氏によるユニット「スパイラル・ラダー」についてもユニークな誕生秘話が語られた。「スパイラル・ラダー」が最初に手掛けた楽曲「陸劫輪廻」だが、当初は作曲を芳賀氏が、作詞と編曲を毛蟹氏が担当する分業作業の形で進めていた。ところが毛蟹氏はこれが大いに難産だったという。
というのも芳賀氏の楽曲に毛蟹氏自身の詞が乗っている事に対して、音楽クリエイターとしての毛蟹氏と、TYPE-MOONファンとしての毛蟹氏の人格が分裂してしまったのだという。芳賀氏の楽曲に芳賀氏の詞が乗ってないのはどうなの? と毛蟹氏が耐えられずに苦しんでいるところから、両者の共同作業で作られた楽曲については、「スパイラル・ラダー」の名義でやっていこうという流れに繋がったのだという。
ここで芳賀氏からのコメントも紹介されるが、この中で毛蟹氏から提案したという点に異議を表明。元々は芳賀氏が雑談の中で、芳賀氏自身が他でもユニットでやっているので、「こちらもいっそユニットにしちゃうとかね、ハハハ」みたいな冗談を言った事を毛蟹氏が真に受けて、声を掛けたという経緯を語った。
他にも現在「スパイラル・ラダー」の公式Twitterで使用されている紹介文については、山内氏が、こんな感じでというイメージを伝えるつもりで書いたテキストがそのまま採用されてしまったのだという。
最後に山内氏からはサウンドトラックを発売している事に加えて、自身が手掛けた全21曲のうち、サブスクリプションで配信されている17曲をまとめて聴けるように非公式ながらプレイリストを作成して公開しているという。このプレイリストについては「FGO」の音楽関連の公式ツイッターで公開しており、現在はApple Music用のプレイリストとSpotify用のプレイリストを公開している。
ウィンターパーティーのスタッフトーク内で告知したストリーミングサービスでのプレイリスト「Fate/Grand Order Vocal Collection」を作成しました!
— 【公式】Fate/Grand Order Songs & Sound (@fgo_ss)February 4, 2023
「Fate/Grand Order」ボーカル楽曲(GAME size除く)を集めたプレイリストです。是非フォローしてください!
・Apple Musichttps://t.co/C7FCLgBNoz
最後に芳賀敬太氏からのコメントが公開された。「もちろん今年は新曲をリリースします! 多分『今すぐ作るぞ』と急に連絡するから気を付けて!」と冒頭の2行は明らかに毛蟹氏への業務連絡となっており、それを読んだ毛蟹氏が震えながらコメントを返し、会場は爆笑に包まれた。
そして最後に集まったファンたちに対して毛蟹氏から「この引きこもりの話を皆さん楽しんでいただけていれば幸いです」とコメント。さらに他の登壇者に向けて「リアルイベントで皆さんにお会いできて光栄でした。ありがとうました」と挨拶してステージは締めくくられた。
モリアーティ起用、伊東さんの心情が語られた「FGOスペシャルトークin宮城」
続いて、チャレンジクエストの決勝ステージを経て、ゲーム最新情報などを含む、「FGOスペシャルトークin宮城」も行なわれた。ここでは午前中に登壇したカドック・ゼムルプス役、渡辺綱役の赤羽根健治氏、ジェームズ・モリアーティ役の伊東健人氏、アキレウス役の古川慎氏が再び登壇してステージを盛り上げていく。MCはスタッフトークに引き続き、金沢氏が担当する。
先ずは今日のステージが初めてのリアルイベント登壇であり、配信番組への出演も初めてという、伊東健人氏に感想を聞くと「そうですね、配信番組初めてですし、こうやって、マスターの皆さんの前でお話させていただくのも初めてなので、今日は非常に楽しみにしておりました」とコメント。
また、「FGO」のプレイ状況について聞かれると「まだ僕、新宿ついてないんですよ」とまだ初期の段階である事を告白。ただ、業界的に周囲のマスターたちからは盛大にネタバレを食らっているので、ストーリーも大体把握しているほか、「Fate」シリーズ自体は昔から好きだったため、今後も進めていきたい旨を語った。
その後も伊東氏の演じるサーヴァントである、モリアーティについて詳しく聞いていく流れに。仕事でモリアーティを演じる事になった気持ちや経緯を聞かれると「『Fate/Grand Order』のモリアーティ役ですって言われた時、あれ?いたよなって思って、まず最初に確かにいるよなって思って、1回調べたんです。やっぱいるよと」とし、当初は何かの間違いじゃないかと思っていたのだという。
続けて「その後、ビジュアルを見せてもらって、あ、そういうことだと。もうずっと英霊になりてえってずっと言ってたんで、それでの参加がかなって、本当に嬉しかったです」と素直な気持ちを語った。
続けて「次は、その時は自分がやる役はわかった。キャラクターも、どんなキャラクターか、立ち位置はわかった。でも、そのお話の内容とかを全部聞いていたわけではなかったので、まさか、こんなに重要な役だとは思っておらず、本当に6.5から出て、今回のフェスの顔ですから。僕自身のことではないんですが、ちょっといいのかなみたいな気持ちがつきまといますね」と出世街道まっしぐらの状況を語る。
ここで、2種類のジェームズ・モリアーティが存在するところで、それぞれの呼び方についての話題に。公式では特に命名はしておらず、新たに登場した若いモリアーティはルーラーであることから、こちらをモリアーティルーラーと呼び、最初からいる、アラフィフのモリアーティは何も付けずに呼ぶ、といった話も出たが、先ほどのイベントでは「ヤングモリアーティー」と呼んでいた事から、今回のステージの3人は「ヤングモリアーティ」呼びを押すという結論が出たようだ。
イベントではインフォメーションとして、既報の「魔法使いの夜」に関する情報や、「ワダアルコ展」の開催情報、他にも2018年から稼働するセガの「Fate/Grand Order Arcade」において、光のコヤンスカヤのピックアップ召喚情報などが公開となった。
また、3月25日、26日開催のイベント「AnimeJapan 2023」出展情報や、ウィンターパーティのグッズ紹介情報に加えて、WEB受注限定グッズの紹介も行なわれた。
そして、次回、大阪会場でゲスト出演するキャストの情報など、大阪会場に関する情報も公開したほか、「FGO」のショートアニメ「藤丸立香はわからない」の最新エピソード2本分が会場先行で公開されたほか、今後のスケジュールとして2月7日から毎週火曜に最新エピソードが公開される事も明かされた。
そして、ゲームの最新情報についても紹介があった。こちらは1月31日に公開したばかりの第2部 7章後編について、テレビCMが初公開。他にもゲーム内で実施されるユーザーアンケート開催についての情報や、2月ということで2023年のバレンタインイベントについても開催が発表された。新たにチョコの受け渡しが可能になるサーヴァントについてや、イベント限定の概念礼装の紹介などが行なわれた。
そしていよいよ新規サーヴァントとして女教皇ヨハンナの実装が発表されるとともに、2月17日から開催される「ヨハンナさんと未確認の愛 ぶっ壊せ らぶらぶはぁと大石像」の映像と概要が紹介された。
最後にゴールデンウィークに「Fate/Grand Order Arcade」とコラボイベントを開催する事も合わせて発表。コラボ記念の「Fate/Grand Order Arcadeプレイ応援キャンペーン」の開催も発表されて、本日の最新情報は全て終了となった。
最後に配信終了後には、登壇したキャスト3人から改めて会場内のファンに向けて挨拶が行なわれた。
古川慎氏は「FGOのイベントで登壇させていただくのは、久しぶり……という話は、前のステージでもやらせていただいたんですが、こうやって最新情報を皆さんと一緒になって聞いて、新しいコンテンツ、今回は『藤丸立香はわからない』の先取り公開もあって、一緒に笑えるこの空気感が僕とっても好きで、こうやってお客さんと一緒に楽しめる環境になって本当に良かったなっていう風にも思います。僕自身も一緒になって、一緒の熱で楽しめたイベントだったなと本当に嬉しく思っています」とリアルイベントの復活を喜んだ。
続けて「FGOって誰かと協力してやる部分ももちろんあるけど、基本的には1人1つの物語を進めていく話でもあったりするので、こういったところで、同じ同志としてのマスターの皆さんの顔が見られるのは非常に嬉しいです。今日はありがとうございました、気を付けてお帰りください」として締めくくった。
伊東健人氏は「改めまして伊藤健人です。本日はありがとうございました。繰り返しになりますが、本当に仙台の皆さんが温かく迎えてくださって、すごい熱気を感じることができて。(この熱気を)初めて目の当たりにしたので、よりモリアーティを頑張ろうと。自分自身もこのコンテンツにかける意気込みが出ましたし、また気を引き締めて届けられるものを届けなきゃいけないなって思います。モリアーティ、きっとなにかに関わってくると思いますので、何卒よろしくお願いいたします」と初イベント出演の感想を語った。
続けて「今日の情報公開は僕ら何も知らないまま、本番のお楽しみで見させていただいてるので、こういうのは何回やってもワクワクしますね。先の大会も楽しみになりますし、今後とも『Fate/Grand Order』、『FGO』をよろしくお願いします! ……みたいなこと言うのも僕、まだ全然慣れないんですが、何卒、私共をよろしくお願いいたします。今日はありがとうございました」として、締めくくった。
赤羽根健治氏は「改めまして、ご来場いただきありがとうございました。本当に寒い中お越しいただいて、そして結構長い時間立ったままですいません。見ていただいちゃって、ほんとにありがとうございます」と挨拶。続けて「でも、正直なところ、やっぱ聞きたいんすけど、もう(第2部)7章後半終わったよって人どれくらいいるんですか?」と会場に質問を投げかけると、結構な数のファンたちが手を挙げて見せる。
これを見て、「結構いるじゃん。さすがだな。50%ぐらいいそうな感じ。こういう風に熱意溢れる方々の応援にきっと支えられているコンテンツなんだと思うので、我々も自分のサーヴァントとかキャラクターを大事にして、これからも、少しでも微力ながら頑張っていきたいと思います。ぜひ皆さん、カドック生きろと思いながら、これからもプレイしていただけたら嬉しいなと思います。そしてツナ(渡辺綱)の方もよろしくお願いします。気を付けてお帰りください。本当にありがとうございました」と締めくくり、会場のステージも終了となった。
大盛況のリアルイベント!次回は大阪会場で開催!
以上、「Fate/Grand Order ウィンターパーティー 2022-2023」宮城について紹介してきた。有料かつ抽選イベントながら、多くのファンたちが集っているのを見て改めて驚かされた。また、男女比もほぼ同じくらいで「FGO」のファン層の幅広さも実感する事となった。
また、ステージイベントのほとんどはライブ配信していながらも、ライブ配信を行なわない会場限定のスタッフトークや、配信終了後にステージ観戦者向けのプレゼント抽選を実施するなど、「FGO」イベントがとにかく現地に来てくれるファンをより大事に扱っている場面が随所で見られた。
そして個人的に驚いたのはキャストやスタッフたちのゲームに対する取り組み度が非常に高い事だ。赤羽根氏が過去のイベントなどで特定キャラクターへの愛を語りすぎた結果、その後のイベントで他のキャラクターの名前を挙げるようにと半強制的な命令が入っていたが、そのくらいリアルな愛を語ったというのがよく分かるエピソードと言える。
他にも最後のスペシャルトークでは、キャストとファンとが一緒になって新作ショートアニメ「藤丸立香はわからない」を視聴して楽しんだ。キャストたち全員が、視聴後に楽しそうにツッコミを入れまくっているなど、ファンとの境が非常に緩く感じられた。
イベント自体も工夫を凝らした作りとなっており、「FGO」が大好きな人は元より、「FGO」の事をあまり知らない人でも楽しめる内容となっていたのが印象的。家族や友人たちに連れられてイベントに来るなどして、そこからファンになる可能性も高いイベントに仕上がっていると感じた。もし周囲に「FGO」ファンがいるなら、作品の魅力を語ってもらって実際にゲーム本編に触れてみたり、イベントに連れて行ってもらうなどして、実際のファンたちの空気を実際に体感してみると見える世界が変わるかもしれない。そんな可能性を感じるイベントだった。