【特別企画】

プレイアブルが7人も! 「グランブルーファンタジー リリンク」試遊版レポート

本作でも健在「チェインバースト」で強大な敵に挑むアクションを堪能

【グランブルーファンタジー リリンク】

2023年 発売予定

 Cygamesは、プレイステーション 5/プレイステーション 4/PC用アクションRPG「グランブルーファンタジー リリンク(GRANBLUE FANTASY: Relink)」の試遊版をイベント「グラブルフェス2022-2023」にて出展した。

【GRANBLUE FANTASY: Relink - Teaser Trailer】

 「グランブルーファンタジー リリンク」は、Android/iOS/PC用RPG「グランブルーファンタジー」のコンソール機向けタイトルとなるアクションRPG。2度の発売延期を経て、いよいよその全貌が明らかになってきた。発売時期は2023年内を予定。

 「グランブルーファンタジー リリンク」の試遊版が出展され、実際に一般のユーザーがプレイ可能な機会は今回が世界初。体験用のブースではプレイステーション 5が合計50台設置されており、プレイを待つ来場者によって多くの列ができていた。GAME Watchでもこちらの試遊版をプレイすることができたので、ご紹介する。

「グランブルーファンタジー リリンク」ブース
合計50台ものPS5が試遊台にて稼働していた

ビジュアルがまさに「グラブル」! スピード感あふれるアクションRPG

 まずお伝えしたいのは、ゲーム全体が「グランブルーファンタジー」らしいテイストそのままに立体化されていることだ。普段は2Dイラストで親しんでいるキャラクターたちが違和感なく3Dモデル化されており、立体的に素早く、なおかつ滑らかに動く。アニメ的でもフォトリアル的でもないような、「グラブル」らしいビジュアルがまず目に飛び込んでくる。

 そしてその上でプレイしていく、スピーディーでケレン味たっぷりの戦闘が本作でのポイントだ。今回の試遊版では、主にアクションのバトル部分にフォーカスが当てられており、小型の敵「ゴブリン」と大型のボス敵「ゴブリンウォーリア」などと戦うことができた。

「グラブル」のビジュアルテイストそのままで楽しめるアクションRPGになっている

 味方は4人1組で、プレーヤーは選択したキャラクターの操作に集中し、残りの3人は自動で戦闘を行なってくれる。今回はグラン、カタリナ、イオ、ラカム、ランスロット、ジークフリート、シャルロッテの7人からプレイアブルキャラクターを選択できた。

 戦闘アクションはシンプルで、基本は弱攻撃と強攻撃の組み合わせで戦っていく。グランなら剣技、イオなら魔法、ラカムなら二挺の銃といったように、それぞれの攻撃方法の特徴が異なる。

 加えて、R1と○✕□△ボタンの組み合わせでは固有の4種類の「アビリティ」が発動。一度発動するとクールタイムが発生するが、復帰すれば何度でも使用できる。今回筆者はシャルロッテを使ってみたが、小さい体で大剣をぶんぶん振り回して突撃していく技が揃っていて、その豪快さが非常に気に入った。

 一方でカタリナを使ってみると、敵の動きを一瞬止める氷魔法を使えたり、コンボを繋げると星晶獣「アレス」を呼び出して一緒に戦ったり、まったく違う操作感になる。ジークフリートは重い斬撃をタイミングよく出すことで攻撃力が増したり、ランスロットは超スピードで敵の攻撃をかわしまくれたり、それぞれに魅力があって一通り試してみるだけで楽しい。

 さらに試遊版では、自分で操作する通常モードに加えて、□ボタンの連打だけで自動的に戦ってくれるアシストモード、さらにはスティックを倒して移動するだけで自動で戦ってくれるフルアシストモードもあった。「グラブル」が好きだけどアクションが苦手、でも派手に活躍するキャラクターたちは見たい! という方には最適な機能かと思う。

試遊版のキャラクター選択画面
グラン
カタリナ
イオ
ラカム
ランスロット
ジークフリート
シャルロッテ

本作でも「チェインバースト」がポイント! 戦場はとことん派手に

 そしてとても「グラブル」らしいと思ったのが、「チェインバースト」システムだ。本家の「グランブルーファンタジー」でもおなじみの、必殺技「奥義」を重ねて使用することで、最後にさらに強力な技「チェインバースト」が発動するという要素で、これが強大な敵に立ち向かう際の鍵ともなっている。

 「グランブルーファンタジー リリンク」での奥義はそれぞれにカットシーンが入り、攻撃エフェクトも特段派手になる。自分が奥義を出した際も爽快だが、味方が発動して巨大なエフェクトが巻き起こり、続々と敵に大ダメージを与えていく見た目も賑やかさがあって良い。

 個人的に良かったのは、奥義をチェインするときにキャラクターの名前を呼ぶこと。たとえばシャルロッテ、カタリナの順で奥義が繋がると、シャルロッテが「カタリナ殿!」と託すように叫ぶ。ラカムがグランに、グランがカタリナに、カタリナがイオに……などと、お互いに声を掛け合いながら奥義のチェインが起こっていく。さりげない声の掛け合いだが、このことで一緒に戦っている感覚や、キャラクター同士の絆が感じられるいい演出だと思う。

 そしてラストのチェインバーストでは、チェインを繋げたキャラクターたちが一斉に「プロミネンスフレア!」、「アセンション!」などといった感じで技名を叫ぶ。直後には最大級の攻撃エフェクトが巻き起こって、締めくくりらしい大ダメージがガツンと入る。チェインバーストこそ、本作の「決めポイント」というわけだ。

「奥義」を重ねていく「チェインバースト」システム
チェインバースト発動時のカットイン。直後、4人が一斉に技名を叫び、ダメージが豪快にドカーン! と入るのも格好いい

 「リリンク」では空間を立体的に感じながら戦闘することになり、そこにド派手な技をどんどん叩き込み、さらに締めくくりで「チェインバースト」をドカンと食らわせて、敵をどんどん追い込んでいく。操作自体はシンプルに留めつつ、その上でコンソール機らしいリッチな「グラブル」体験が可能という感触だ。

 今回はソロプレイのみの体験だったが、オンライン協力プレイもあるということで、こちらも楽しみだ。味方プレーヤーと連携し、チェインバーストを決めながら敵を討伐していく体験は本作ならではのものとなるだろう。

 また試遊版の時点でいきなり7人ものプレイアブルキャラクターがお披露目されたが、まだ初出展であることを考えるとこれだけで収まらないようにも思う。プレイアブルキャラクターが増えるかどうか、増えるとしたら誰になるのか。そして今回は見えてこなかったストーリー部分はどうなるのか。ぜひ今後の情報公開に期待したい。

ほかにも、敵のスタンゲージを100%にすると「リンクチャンス」が発生するなどの要素がある。ここで一定時間内に◯ボタンを押すと、仲間と連携して攻撃する「リンクアタック」が発動。通常よりも高い威力で攻撃できる
試遊版では、ゴブリンとゴブリンウォーリアを5分以内に倒すと隠しボス「グリフォン」が登場する、という要素も仕込まれていた