「PSO2 ニュージェネシス」、大型アップデート「業火纏いし灼熱の兵団」プレイレポート

　セガは、プレイステーション 4/Nintendo Switch/PC用オンラインRPG「PSO2 ニュージェネシス」（以下、NGS）の大型アップデート「業火纏いし灼熱の兵団」を12月7日に実装し、新リージョンと新ストーリーなど多くのコンテンツを追加する。

　「業火纏いし灼熱の兵団」は、前回の大型アップデート「氷壁を穿つ五つの志」から6カ月ぶりの大型アップデートとなる。今回のアップデートでは、新ストーリーや新コンテンツ追加のほかに、プレーヤーのレベル上限が70まで解放され、新クラススキルの追加、レアリティ★8武器の「セイガヨウ」シリーズと「ククロフィス」シリーズが登場する。また、新たなリージョンとして、火山地域「スティア」が追加される。

　今回、メディア向けに本アップデートの先行体験会が開催され、新リージョン「スティア」を体験することができた。新しく追加されるコンテンツの体験が中心となっていたので、その模様をお伝えしたい。

新リージョン「スティア」は火山！ 火山弾が降り注ぐ危険な地域

　新しく実装される新リージョンは火の粉の舞う火山地域のフィールドとなっている。

　今回は、アークスの拠点となっている「スティアキャンプ」と巨大な地下施設「ドライゼンプラント」、ドールズの基地である戦闘セクション「デクストベース」、火の粉が舞う過酷な探索セクション「メディオラ外郭」の一部を体験できた。

セクションによっては黒い火山灰が降る場所もある

アークスの拠点「スティアキャンプ」

　スティアリージョンは奥地に行けば行くほど過酷な環境となっている。今回体験した中では「デクストベース」と「メディオラ外郭第2区」がそれに該当する。

　セクションによっては溶岩が溜まっていたり、流れているところもあり、溶岩に触れるとダメージを受けてしまう。

　天候の1つとして、火山の噴火によって危険な「火山弾」が降り注ぐこともある。

　「火山弾」は、落ちてきた瞬間はただの石のようだが時間経過でどんどん色が変わっていき爆発する。プレーヤーがこの爆発に巻き込まれるとしばらくダメージを受ける状態になってしまうこともあるので注意が必要だ。

　ただし、この「火山弾」は、雪と氷のリージョン「クヴァリス」で追加された投擲アクションで拾って投げることができる。「火山弾」は投擲武器として敵にそのまま投げつけるだけでなく、溶岩だまりの中にある「溶岩核」という丸い球体にぶつけることで、大爆発を起こして周囲のエネミーにダメージを与えることも可能だ。この「溶岩核」の爆発は「火山弾」の爆発とは違い、プレーヤーたちにはダメージが入らないので、積極的に狙っていきたい。

空から降ってくる「火山弾」は爆発させてしまうとプレーヤーか燃えてしまう

「火山弾」は持って投げることが可能だ

溶岩の中にある「溶岩核」に「火山弾」をぶつけると誘爆させることもできる

　また、さまざまな鉱石が集まってできた「群鉱石」は「火山弾」でのみ破壊可能となっている。破壊するとさまざまな鉱石が1度に手に入るので、「群鉱石」を見つけたら「火山弾」を投げつけて破壊しよう。運がよければ★8武器の「ククロフィス」シリーズと交換できる「インフェリウム」というアイテムもドロップする。

　なお、「火山弾」は手に持った状態でも時間経過で爆発してしまう。標的を早めに定め、爆発する少し前に投げるのがちょうどよかった。

「群鉱石」は「火山弾」をぶつけることでのみ破壊可能だ

運がよければレアリティ★8武器と交換できる「インフェリウム」がドロップすることも

　スティア奥地では、プレーヤーに向かって地中から火柱が噴き上がる装置「自動要撃機：ゾンネル」を破壊するトライアル「ゾンネル破壊」が発生することがある。

　ゾンネルを破壊するためには、ゾンネルの周りにバリアを張っている「ダズルポット」をまず破壊する必要がある。立ち止まっていると容赦なく火柱がプレーヤーを襲うため、マグのアクティブソナーを頼りに「ダズルポット」を手早く探し、破壊して大元のゾンネルを破壊する。足元から火柱が立つのはなかなかの恐怖感を味わえる。

ゾンネルが出現するとプレーヤーに向かって火柱が噴き上がる

ゾンネルはバリアに囲まれている

バリアを壊すには周囲にある「ダズルポット」を破壊する必要がある

新たな強敵「リーコンギガンツ」はギガンティクスの大群

　地下施設「ドライゼンプラント」では、「インビジブルボックス」と呼ばれる隠されたボックスを見つけてアクセスすることで、貴重なアイテムを手に入れられる。中には「インフェリウム」がドロップすることもあるで、積極的に探したい。かなり見つけにくいボックスとなっているので、マグのアクティブソナーを頼りに探そう。

「インビジブルボックス」は非常に見つけにくいのでマグのアクティブソナーが頼りだ

　ただし、この「ドライゼンプラント」では、「リーコンギガンツ」というギガンティクスの隊列が闊歩している。この「リーコンギガンツ」は非常に強く、移動速度も速いのでソロで立ち向かうのはかなり大変だ。筆者も何度か1人で挑んでみたものの、あまりの強さに撤退を余儀なくされた。

　また、スティアではリーコンギガンツ以外にも、これまでのリージョンと同様に特定の天候でギガンティックスが登場する。今回筆者は絶望のエンゴウクをレベル70のプレーヤー4人で協力して、かつかなりの時間を要して倒すことができた。

　リーコンギガンツとは骨のある戦いを楽しめるが、ソロで立ち向かうよりは他のプレーヤーと協力して戦うことを強くおすすめしたい。筆者は基本的にソロプレーヤーなのだが、挑む際には事前に友人を誘うか、他のプレーヤーに声をかけるなどして挑もうと思う。

隊列を組んで闊歩する「リーコンギガンツ」

「リーコンギガンツ」のあまりの強さに一旦撤退することもあった

　「メディオラ外郭第1区」では、ボスエネミーの「リーコンギガンツ」とのバトルを楽しめる。ボスエネミーの「リーコンギガンツ」との戦いは、「ドライゼンプラント」での「リーコンギガンツ」との戦い以上の熱い戦闘を味わうことになる。共闘するプレーヤーの人数でも差が出るが、少人数で戦うと緊急クエスト並みの手強い戦いに感じた。サイズが大きめの敵と戦うこともあり、みんなでワイワイ戦うのに持ってこいだ。

中ボス級の「リーコンギガンツ」との戦いは緊急クエスト並みの戦闘だ

新ストーリー第4章と新たなクラススキルの追加

　新リージョン「スティア」実装に伴って、新ストーリー第4章と新たなクラススキルが追加となる。

　新ストーリーは、クロフォードの依頼によりスティアリージョンに向かった主人公たちが、グレン率いるスティア先遣隊と合流し、彼らと協力してスティアの深部を目指すという物語となっている。

　新たに追加されるクラススキルは以下の通りだ。

ハンター

「マッシブハンターエクストラシールド」

　マッシブハンターの効果終了時にシールドを付与する。シールドはPA発動中のみ展開され、受けるダメージを軽減し、打ち上げや吹き飛ばしを防ぐ。展開中に一定回数攻撃を受けると、シールドは消滅する。

「ソードアタックオルタネーション」※ソード専用

　ハンターアーツアヴェンジ発動後に、最初に発動する通常攻撃が強力な攻撃に変化する。

「パルチザンクイックアサルト」※パルチザン専用

　ステップアタックやステップカウンター、アサルトチャージ、フォトンブラスト発動後の特定タイミングで武器アクションボタンを押すことで、エネミーに高速で接近した後に攻撃を行なう。

「ワイヤードアヴェンジレンジコレクション」※ワイヤードランス専用

　ハンターアーツアヴェンジが発動したPAの距離による威力上昇が常に最大になる。

ファイター

「リミットブレイクアフターPPセイブ」※メインクラス／ファイター武器専用

　リミットブレイクの効果終了時に一定時間、PP消費量が減少する。リミットブレイクエンデュランスにより終了した場合は発動しない。

「ツインダガークイックアタック」※ツインダガー専用

　通常攻撃の4段目やアクセルドライブ、フォトンブラスト発動後の特定タイミングで、通常攻撃ボタンを押すことで、高速移動をしながら攻撃を行なう。

「セイバーウィンドエクストラ」※ダブルセイバー専用

　カマイタチが、最大3段階に増加する。3段階目のカマイタチをまとった状態でデッドリーアーチャーを使用すると、すべてのカマイタチが消費される。また、スパイラルドライブを使用すると、カマイタチが2段階目の状態になる。

「ナックルアタックオルタネーション」※ナックル専用

　方向入力を行なわずに通常攻撃の5段目を使用すると、素早く叩きつけを行なう攻撃に変化する。

レンジャー

「ウィークバレットセルフベネフィット」

　ウィークバレットを当てたエネミーの、ウィークバレットで弱体化していない部位に与えるダメージが増加する。この効果は、自身の攻撃にのみ適用される。

「オブスキュアフォーム」

　エネミーに攻撃を当てても、狙われにくくなる。

「ライフルグレネーダーアドバンス」※アサルトライフル専用

　ライフルグレネーダー発動時に、無敵時間が発生する。

「ランチャーアタックリインフォース」※メインクラス／ランチャー専用

・アクティブスキル
　一定時間チャージしていない通常攻撃の威力と速度が上昇する。

ガンナー

「チェイントリガーインクリース」※メインクラス／ツインマシンガン専用

　チェイントリガーの最大チェイン数が150に増加する。ただし、101チェイン以降は1チェインあたりの威力上昇量が減少する。

「ヘイルオブバレッツ」※ツインマシンガン専用

・アクティブスキル
　攻撃により蓄積したゲージを消費することで高速で連続射撃を行なう。この攻撃にチェインフィニッシュとチェインブーストの効果は適用されない。

「チェインフィニッシュアドバンス」※メインクラス／ツインマシンガン専用

　チェインフィニッシュ発動時に無敵時間が発生する。

「チェインフィニッシュPPセイブ」※メインクラス／ツインマシンガン専用

　チェインフィニッシュ発動後に、一定時間、PP消費量が減少する。

フォース

「ユナイトテクニックPPウェルアップ」※メインクラス／フォース、テクター武器専用

　複合属性テクニック発動中にPPが自然回復するようになる。

「UテクニックゲージアンプリファイFo」※フォース、テクター武器専用

　弱点属性のテクニックや法撃爆発でエネミーを攻撃したときに、複合属性テクニックのゲージ蓄積量が増加する。

「ロッドチャージクイックムーブ」※ロッド専用

　テクニックチャージ中の移動速度が上昇する。

「タリスサインマーキング」※タリス専用

　通常攻撃や武器アクションを複数回エネミーに当てることでエネミーをマーキング状態にする。マーキング状態のエネミーは、タリス展開中のテクニックで与えるダメージが増加する。

テクター

「ロングレンジシフタ・デバンド」※メインクラス専用

・アクティブスキル
　シフタ・デバンドを前方で発動させる。再使用が可能になるまでの時間は通常のシフタ・デバンドと共有される。

「UテクニックゲージアンプリファイTe」※フォース、テクター武器専用

　弱点属性のテクニックや法撃爆発でエネミーを攻撃したときに、複合属性テクニックのゲージ蓄積量が増加する。

「ウォンドエレメントパスート」※ウォンド専用

　一定回数、法撃爆発をエネミーに当てた後、ウォンドエレメントリヴォークを発動することで追加で攻撃が発生するようになる。このスキルが発動できない状態のときは、ウォンドエレメントリヴォークも使用できなくなる。

「タリスサインマーキング」※タリス専用

　通常攻撃や武器アクションを複数回エネミーに当てることでエネミーをマーキング状態にする。マーキング状態のエネミーはタリス展開中のテクニックで与えるダメージが増加する。

ブレイバー

「スペシャルアビリティオプティマイズBr」※メインクラス／ブレイバー武器専用

　装備中の武器と防具の特殊能力のうち、打撃武器威力と射撃武器威力の上昇値をそれぞれ合算し、高いほうの値が打撃、射撃双方の武器威力に適用されるようになる。

「レスタサインPPゲイン」

　レスタサイン使用時に、PPが回復する。

「FアティチュードPPセイブ」※カタナ専用

　フェアレスアティチュード発動後に、最初に使用するPAのPP消費量が減少する。

「バレットボウイルードEXカウンター」※バレットボウ専用

　バレットボウイルードエクスパンドによる回避成功時に通常攻撃を行なうことで、カウンターが発生する。

バウンサー

「ピニオンブレード」※デュアルブレード専用

・アクティブスキル
　攻撃により蓄積したゲージを消費することで、前方に強力な斬撃を放つ。

「ディクラインジェルンエフェクト」※メインクラス／バウンサー武器専用

　フィジカルディクラインとエレメンタルディクラインに、エネミーの攻撃を弱体化する効果を追加する。エネミーにフィジカル、エレメンタル、両方のディクラインを付与すると、さらに弱体化する。

「シュツルムジーカーラピッドブースト」※メインクラス／ジェットブーツ専用

　シュツルムジーカー発動後に、一定時間、PAの攻撃速度が上昇する。

「スペシャルアビリティオプティマイズBo」※メインクラス／バウンサー武器専用

　装備中の武器と防具の特殊能力のうち、打撃武器威力と法撃武器威力の上昇値をそれぞれ合算し、高いほうの値が打撃、法撃双方の武器威力に適用されるようになる。

まとめ

　今回の先行体験では、新コンテンツの一部をプレイすることができた。新たな強敵「リーコンギガンツ」とのバトルは想像以上に強くて大変だったが、プレーヤー同士で協力し合って戦う楽しさや、倒した時の爽快感をより一層感じることができた。

　また、火山ならではの「火山弾」や「溶岩核」といった攻撃方法は爽快感を感じられる。「ゾンネル破壊」といったトライアルは、どこから火柱が上がるのかというドキドキも味わえた。

　今回は火山のリージョンということで、プレーヤーにも身の危険を感じやすい世界になっているように思う。こういったリージョンはむしろ気が引き締まるので、筆者的にはかなり好みだ。今回はストーリーに触れることができなかったので、新コンテンツを含めて非常にこのアップデートが楽しみだ。