【特別企画】
リアル賞金大会実装の「白猫GOLF」、ギリギリの緊張を味わったメディア対抗戦レポート
格ゲープロゲーマーときど選手による“緊張克服法”も伝授
2022年10月20日 12:00
- 【白猫GOLF】
- 配信予定時期:10月26日
- 価格:基本プレイ無料(アイテム課金制)
コロプラが10月26日に配信を予定しているスマホ用新感覚ゴルフゲーム「白猫GOLF」。今回、配信に先駆けて「白猫GOLF」を用いたメディア対抗戦が開催された。
「白猫GOLF」は、「白猫プロジェクト」のキャラクターが登場するスマホ用新感覚ゴルフゲーム。今回のイベントは「白猫GOLF」のゲーム内大会の機能「キャッシュトーナメント」を使用し、弊誌GAME Watchを含めて7メディアが対決、優勝者には10万円相当の賞品が送られる何とも夢のある内容となっていた。
弊誌では「白猫GOLF」の先行体験レポートを掲載しているが、今回のメディア対抗戦ではゴルフゲームの魅力に加えて賞金の掛かった真剣勝負ならではの緊張感を味わう事ができた。
ゲストには格闘ゲームのプロゲーマーとして名高いときど選手が登壇し、実際にゲームプレーを行ったり、本作でも重要な勝負所での”プレッシャー”について力強く語ってくれるなど非常に濃い内容のイベントとなっていたので、早速その様子をレポートしていこう。
賞金の掛かった「白猫GOLF」の真剣勝負を体験!
まず今回大会に使用した「キャッシュトーナメント」について軽く説明しよう。これは「白猫GOLF」内で毎週行われる賞金制の大会となっており、1週間かけて全国のプレーヤーと予選から本戦までの4ステージでスコアを競い合う。最後まで勝ち上がりランキング入りを果たす事で、実際に賞金が獲得できる対戦コンテンツとなっている。
特定のランク以上であれば誰でも参加可能かつ、使用するキャラクターやクラブなどのアイテム類は全プレーヤーが共通となるため誰にでもチャンスがある。その分、とことん実力重視の真剣勝負を楽しむことができるというものだ。賞金があることで、元来ゴルフが持つ1打1打の緊張感をより味わえるため、独自の操作性と合わせて非常にリアリティあるゴルフ勝負が体験できる。
メディア対抗戦でのルールは、1コース(3ホール)を2回プレイし、同点首位のプレーヤーがいた場合はニアピン勝負で優勝者を決めるというもの。これは、「キャッシュトーナメント」の決勝戦と同じルールだ。
なお通常とは異なる点として、リリース直後に使用できるキャラクターとクラブを全て自由に編成して挑める、カスタマイズ性の高い特殊な勝負にもなっていた。
事前にコース内容が公開されていたためプレーヤー毎の戦略が重要な形式となり、様々な編成を試していく中で本作が持つキャラクター毎の細かな違いやクラブ性能の違いを肌で感じる事ができた。
そんな中で今回筆者が心掛けたのが、安全圏を確保しつつギャンブルもできる編成だ。今回のメディア対抗戦は練習する時間も限られており、全員が同じ前提条件であることからゲームプレイによる実力差はそこまで開かないだろうと予測。過剰に高いスコアを目指すのではなく、堅実にパーを狙えるような性能に尖りのない純粋にコースの内容に準じた編成とキャラクターチョイスを目指した。具体的には、扱いやすい「Raccoon」シリーズや芝が多いコースだったので相性の良い「RANGER」シリーズを基盤として揃えたと言った感じだ。
ただそれだけだと、同じ思考のプレーヤーや攻略法を見つけたプレーヤーに敗北してしまう可能性がある。そこで、比較的真っ直ぐなコースの第1コースではパッシブスキルでドライバー使用時の飛距離を伸ばせる「リアム」を使用しつつ、凄まじい距離のフェードショットを可能とする「Blade」シリーズのドライバーも合わせる事で力強いファーストショットを狙うようにした。
第2コースでは道中が少し長く建物や障害物が多かった事から2パターンの「アイアンL」を入れて対応力を上げながら、スキル「パワーショット」で飛距離を稼いでショートカットも狙いやすいような「シャルロット」の編成で揃えてみた。まあぶっちゃけキャラクターの好みとドライバーの見た目のカッコ良さで選んでいた節も否めないが、自分の趣味を取り込んだ編成で挑んだその結果は……!
実際にプレイしてみると、自分が思っていた作戦通りには全然ならず、練習と本番とは全く違うという事を思い知らされた。緊張によるミスショットは当然として、そこからのリカバリー力や気持ちの立て直しが想像の何倍も難しく、一度ミスってしまうとズルズルとダメな方向へ進む事態が多々発生してしまった。
加えて生々しい話だが、賞金や景品がチラつくと脆弱な人間故どうしてもそっちに意識を持っていかれ、集中力を欠いて凡ミスを起こすなど非常に情けないプレイが多かったように思える。日ごろから勝負の舞台に立つプロゲーマーが、どれほど偉大なプレーヤーだったのかを身を持って体験できた。
とは言え、結果としては前半のミスを後半の第2ホールで取り戻す事ができた。そのため奇跡的に同率1位の順位で2コースを終える事ができ、その後のニアピン勝負にもまた僅差で勝利する事ができたので、なんと優勝という結果となった。
ゲームで優勝経験など殆どないため非常に嬉しかったが、この勝負の中で本作が真剣勝負による緊張感や己との戦いをしっかりと楽しめるゲームであることを再確認できたと言える。この緊張感と達成感を毎週味わえつつ、賞金もゲットできる可能性があると考えたら非常に夢が広がる話だ。ぜひリリース後は「キャッシュトーナメント」で熱い勝負を体験して欲しいと強く思う。
ときど選手のデモプレイは「勝負人の強さ」を垣間見た
時を前後して、第1コースと第2コースの間の休憩時間には、ときど選手による同じコースのデモプレイが行われた。「本番に強いんですよねぇ」と軽く語りながら安定感のあるショットを決めつつも、ミスした場合にはしっかり持ち直してリカバリングするなど素晴らしいプレイを連発。勝負の中で生きて来たときど選手ならではのプレイであり、プレイ自体の上手さも当然ながら、失敗してもすぐに立て直せる精神力の強さを垣間見る事ができた。
ほかにも、バッティングではオート機能を使ったショットでほぼ100%成功する場合でも、自らの力でしっかり決めに行くなど、勝負人としての一面も覗かせていた。こうしたふるまいに、思わず「これがプロゲーマーか!」と感心してしまった。
そして今回、優勝者特典としてときど選手とのゴルフ対決を1コース行わせていただいた。今を生きるプロゲーマーと一緒にゲームができるなんてそうそうないご褒美すぎる体験に筆者はガチガチだったことを覚えている。
コースの天候は球のコントロールがより難しくなる「雨」。双方全く経験のないコースだったため手探りでのプレイとなったが、ただそのおかげで思った場所にボールが飛ばなかったり、そこからしっかりリカバリーできたりと、内容のある面白い勝負ができた。
何よりもときど選手が非常にフランクで、ショットを打つたびに「ナイスショット!」や「惜しい!」と言ったゲーム内機能の「スタンプ」を送ってくれるなど、楽しそうにプレイしてくれた事で、筆者自身とても楽しい時間を過ごさせてもらった。
勝負の結果としては僅差で筆者が勝利したが、とは言え対戦してみると、全体的にショットの安定度が段違いだった。もしときど選手がメディア対抗戦に参加していたなら、確実に筆者は優勝できなかったろうなぁ……と今でも思っている。あまりにも光栄すぎる機会を与えてくれた今回のイベントには個人的にも感謝しかない。
ときど選手にインタビュー! 本番で最大の力を発揮する心構えとは?
イベントのラストにはときど選手へのインタビュー時間が設けられた。本作が持つ「勝負への緊張感」やゴルフゲームを体験してみて実際に感じたことなど、今もなお大舞台で戦うプロゲーマーとしての目線から数多く伺う事ができた。
ベストパフォーマンスを維持する為の日常の過ごし方や、賞金制の試合に挑む際の心構えなど、正にこれから本作をプレイするプレーヤーに繋がるような実体験を数多く語ってくれたので紹介したい。
――「白猫GOLF」をプレイしてみていかがだったでしょうか?
ときど選手:対戦というのがいいですよね。今回は相手の顔が見えるので、どんなことを考えているのかプレイできるのもよかったです。「白猫GOLF」には幸いなことにボイスチャットがあるみたいなので、オンラインでも相手の思考を考えたりしながら対戦できるのかなと期待しています。
――数々の世界大会で優勝経験のあるときど選手ですが、そんな大舞台で緊張するタイミングでも普段通りのプレイを行うためにしている事を教えてください。
ときど選手:いつも通りのプレイをするのって難しいんですよ。若いプレーヤーはものすごく技術があったり反射神経がよかったりすると思うんですが、いざ本番になると普段通りにできない、普段と本番の違いがどうして表れるのかなって思いますよね。
大きい舞台でも普段通りにするためにまず重要なのは、本番の舞台ではいつも通りのプレイができないことを自覚して練習することです。その思いがあるだけでちょっとずつ大舞台でも自分の動きが出せるようになってくると思います。
あとは色々な人生経験を積むことが大事だと思っています。ゲームが上達するのは別にゲームの中で攻略することだけで勝負をしているわけじゃありません。体を動かしたり、体を鍛えてみたり、自分の限界にすこしずつ挑戦するなど、ゲームの中じゃなくてもできることがあります。そういったゲーム以外の取り組みで、いろいろなことにチャレンジしてみるというのが案外いいプレッシャーになります。それが人としていいプレイができるかどうかというところにつながるのかなと最近思っています。
――慣れるためにも普段から緊張感やプレッシャーが合った方が良いという話もあったりしますが、ときど選手が試合を含めた日常のどんな場面で緊張やプレッシャーを感じたりしてますか?
ときど選手:すごいいい質問ですね。普段から自分も考えていたし、皆さんも考える事ではないかと思います。だったら「大会で緊張するなら、普段から緊張するプレイをすればいいじゃん」と。でも野良試合だとそこまでの緊張感は味わえないんですよね。
なので僕の場合はゲームじゃないところで緊張の練習をします。例えば筋トレで、自分があげられない重量をあげようとするなどといった体験は無理やり精神状態を追いつめるので、そのように自分を追い込んでみたりだとかです。
加えて僕は空手をやっているのですが、空手の師匠にスパーリングをお願いしたりします。相手が自分より全然強い相手なので、強制的に緊張状態になるわけです。そういうような日常からの緊張の経験は、重要な局面で自分を見失わないようにする大事な取り組みなのではないかと思っています。
――「白猫GOLF」はプレイしていてかなり自分とのメンタル的な戦いが重要となるゲームだと感じましたが、その中でときど選手が「白猫GOLF」をやってみて一番重要になりそうなポイントはどこだと感じましたか?
ときど選手:緊張感についてはすでにお話しましたので、あと大事なことは普段のプレイの精度をどこまで高められるかだと思います。このゲームは操作が比較的シンプルじゃないですか。「フリックして離す」という。
その操作だけならほとんど難なくできると思うんですけど、指を離す方向とタイミングの部分は結構難しいなと思っています。その精度を高めるのは自分ひとりでの練習が必要なので結構やりこみがいがあると思います。
――基礎的な反復練習がやはり一番大事という事でしょうか?
ときど選手:反復練習は大事ですね。まずは普段のプレイの精度を高めて、あとはいかに自分の力を出しきるかって部分も大事です。2つは互いに相関関係があります。精度が良くなれば大会でも自分のプレイが良くなってくるし、大会でいい成績を残せるということはプレイの精度も高められるということなので、両方大事だと思います。
――普段操作しているのはヒットボックスやボタンやレバーだったりだと思うのですが、今回スマートフォンでのフリックという操作をしてみての印象はどうでしょうか?
ときど選手:フリック操作は単純かつシンプルで普段自分が使っているデバイスでもできるものなので、そこら辺はありがたいなと感じました。重複してしまいますが、いつ離すのか、というタイミングの部分はやりこみがいがあって練習し甲斐があると思いました。
――本作の売りである「キャッシュトーナメント」はリアルな賞金が出るゲームですが、ときど選手が賞金のかかった勝負で平常心を保つためにやっている事などはありますか? また賞金の有無で緊張感に違いはあるのでしょうか?
ときど選手:正直な話をすると、大会の賞金というのは僕にとってボーナスであって、直接な報酬ではないと自覚しています。そのように考えれば必要以上のプレッシャーは生まれないのかなと思います。
もし金額にプレッシャーで負けてしまうということならば意識的に思うことは大切なのかなと思う。ただあんまり緊張感がないと逆に試合がしまらないという可能性がありますし、どっちがいいのかは人それぞれですね。
僕は1回ノリノリでやりすぎて3,000万円がかかった試合を負けてしまったことがあるんですよ。ここら辺でとりあえず撃てば当たるだろうと思った無敵技で、想定外の反撃のされ方をしてペースを崩されて負けてしまったことがあります。なので僕の場合は、意識しているのは「調子に乗らないようにする」ということで、これは大きな局面ではすごい大事なんだなと思いました。
ただこれは本当に人によります。縮こまらないようにグイグイ行くのが大切な人もいると思うので、そこは様々な出来事を経験してみて「自分がどういう風なプレイを心がけるといいんだろう」というポイントを探ってみるといいんじゃないかと思います。
――思いつきで特殊なことを大事な状況ではやらず、常に平常心とか普段通りなことが大事ということですね。
ときど選手:特殊なことをすると反省できなくなっちゃうんですよね。負けたとしてもやっぱり次に繋げたいじゃないですか。前もって準備した事だったらちょっとくらい特殊なことをやってもいいと思うんですけど、思い付きでやるというのはやっぱり反省できないので後悔しますね。
――本日の1コースと2コースの間のような、ラウンドの休憩時間や試合と試合の空き時間などの過ごし方を教えてください。
ときど選手:試合と試合の空き時間ってすごく大事だと思っています。例えば格闘ゲームだったら自分の目を回復させるとか、あとは自分の状態を顧みることが必要です。
僕のやってる格闘ゲームは指先しか動いていませんが、試合が終わってみると走った後のように心臓が高鳴っていたりします。そういうときに僕の場合は飲み物を飲んで、深呼吸して、いつもの状態に戻す……ということを最重要視しています。
いつもの状態でいつものプレイをすれば勝てる、それくらいの練習量はできているはずなので、短い時間だったら回復に当てます。休憩時間を考慮してもなお時間が余るのならば対戦相手の情報を調べたりとか次の準備をしますが。まずはなによりも回復ですね。
今回のメディア対抗戦を通して、本作に賞金制の大会イベントの開催が組み込まれていることで今までにない展望が期待できると改めて感じられた。
今回のような比較的小規模な人数のイベントでも熱く盛り上がれたことを考えると、リリース後はさらなる熱の上がり方が予想される。腕に自身のあるゲーマーから「白猫」ファンまで、数多くのプレーヤーに是非1度触ってみて欲しい作品だ。
©COLOPL, lnc.
※記事中のゲーム内の画像は、開発中のため変更になる可能性があります