【特別企画】

「EVANGELION CROSSING EXPO ―エヴァンゲリオン大博覧会―」会場レポート。4,000点超にも及ぶプロダクトから、エヴァカルチャーの歴史を体感する展覧会

【EVANGELION CROSSING EXPO ―エヴァンゲリオン大博覧会―】

7月15日~8月26日開催

会場:渋谷ヒカリエ9階 ヒカリエホール

入場料:一般・学生2,000円、中高生1,500円、小学生500円(全て税込)

公式パンフレット「キミとエヴァのモノコトブック」セット3,400円(税込、一般のみ)

※会場での入場券は販売されないので、事前のチケット購入が必要

※7月15日~18日の入場は日時指定券が必要

 朝日新聞社は「エヴァンゲリオン」シリーズにまつわる新旧のプロダクトを展示する展覧会「EVANGELION CROSSING EXPO ―エヴァンゲリオン大博覧会―」を、本日7月15日より開催する。

ヒカリエホールの入口では、巨大なパネルに描かれた主役5人と初号機がお出迎え
入口のコンコースには、映像ソフトや書籍などが展示されている

 1995年に放映が開始されたTVシリーズ「新世紀エヴァンゲリオン」から27年の歳月にわたって培われてきたエヴァカルチャーの広がりを、7つの代表的なカテゴリーに分けて展示。「キミとエヴァのモノとコト」をテーマに、エヴァに関する様々なグッズ「モノ」と、それに伴う出来事の「コト」が一堂に会し、その歴史を体感できる展覧会だ。イベントの開催に当たり、7月14日に関係者向けの内覧会が行われたので、そのレポートをお届けしていこう。

 内覧会では「エヴァンゲリオン」シリーズの著作権管理を行うグラウンドワークス:代表の神村靖宏氏が今回の展覧会について解説した。27年前のTVアニメの放映開始から現在まで、放映のない時期も含め、途切れることなくグッズ発売やイベント開催が行われ、常に話題を集めてきたエヴァのカルチャーを「モノ」と「コト」の両方から見られるのが今回の展覧会の主旨となる。その内容はフィギュアなどの造形物から、ファンが身に着けるファッション、娯楽であるパチンコ、果てはスーパーカーやレーシングチームなど実に多彩で、「懐かしい」と思えるものから「こんなものがあったの!?」と驚くようなものまで、バリエーションの広さやユーザーの楽しみ方の多様さといった部分を見てもらいたいと神村氏は述べている。

展示にまつわるトークを行なったグラウンドワークス:の神村靖宏氏(写真右)。左はエヴァインフォ公式レポーターの野呂陽菜さん

 展示物の数は4,000点以上にも及ぶが、これでも倉庫に保管されたごく一部で、全て運び出しても倉庫の中が減っていないように見えたほどだという逸話も。その膨大な数により、会期スタート時には展示の説明文の一部が間に合っておらず、それらは会期中にフォローしていくとのことだ。

 展示はクリアファイルの絵柄を集めたコーナーから始まり、プロジェクションマッピングで演出されたエヴァ初号機の巨大な頭部のオブジェ(撮影禁止)を経て、7つのカテゴリーに分類された新旧のプロダクトを楽しむことができるようになっている。また会場の中央には「キュレーションランウェイ」と名付けられた、関連グッズのフラグシップアイテムを揃えた主要展示コーナーが設置されている。

入口のクリアファイル展示コーナー。持っていたものもあるのでは?
会場全景。その中央には特に注目度の高いグッズを集めたキュレーションランウェイがある
コトブキヤから発売された最初の綾波レイのガレージキットや、劇中の電話機、市販されたコスプレ衣装、刀匠による日本刀やロンギヌスの槍

エヴァシリーズの造形を集めた「01-フィギュア-」のコーナー

 最初に登場するのは、エヴァシリーズの造形を集めた「01-フィギュア-」のコーナー。アニメ放映後に開催された「ワンダーフェスティバル」を発端にアマ・プロが手がける造形が世に現れ、大手メーカーも多数商品を展開。アクションフィギュアやプラモデル、スタチュー、コレクションフィギュア、ソフビフィギュア、ぬいぐるみ、ドールなどカテゴリーも多彩で、現在に至るまで人気は衰えることがない。展示ではそのクオリティの進化の過程も楽しむことができるはず。

多彩なバリエーションとともに、造形物の進化の過程も見てみよう

エヴァに関するアパレルを展示する「02-ファッション-」

 「02-ファッション-」のコーナーは、エヴァに関するアパレルを多数展示している。それまでもアニメのロゴやキャラクターをあしらったアパレルは存在したが、エヴァのアパレルはその枠を飛び出し、ぱっと見それがエヴァのグッズだとはわからないようなものや、逆に意匠を大胆にデザインしたものが多数発売。会場の天井まで届くほど高く展示されたアパレル群を見ることでそれがわかるはず。「日常に溶け込むエヴァンゲリオン」を掲げた公式アパレルブランド「RADIO EVA」の商品の一部は、物販コーナーで購入が可能だ。

ファッションとして着こなせるデザインのものも多かったアパレル群

おもちゃカテゴリーのアイテムを展示する「03-トイ-」

 「03-トイ-」のコーナーには、フィギュアやプラモデルなどの造形とはまた違う、食玩やブロックトイ、ジグソーパズルなどのおもちゃカテゴリーのアイテムが揃っている。その販売経路は玩具店や量販店に限らず、セレクトショップやコンビニ、100円均一ショップなど多岐に渡る。

「たまごっち」などの電子玩具もここに分類されている

生活を彩るエヴァグッズコーナー「04-ラフスタイル-」

 「04-ラフスタイル-」は、生活における様々なシーンを彩ったエヴァグッズのコーナー。家電や日用品などはエヴァとの親和性が高く、初号機のカラーで彩られたものや、ネルフのマークが入ったものを見かけた経験もあるのではなかろうか。その他、スポーツ用品やアウトドア用品、工具、ペット用品など、意外なものもあるのでよく見てみよう。また性質上展示数は少ないが、酒やカップ麺などもあり、数年前には「にんにくラーメンチャーシュー抜き」が発売されるなんてこともあった。

日常生活に存在するエヴァの世界。意外なところでネルフのマークを見たことがある人もいるのでは?

様々な企業コラボグッズを展示「05-企業コラボレーション-」

 「05-企業コラボレーション-」のコーナーには、エヴァが企業とコラボしたときの関連グッズが展示されている。中でもその原点となる1997年の「UCCコーヒー」とのコラボによる「エヴァ缶」は記憶に残っている人も多いはず。その他、初号機カラーの500系新幹線が大阪~博多間を走ったり、カミソリメーカーとのコラボで碇ゲンドウがヒゲを剃ったりするなど、インパクトのある展開も多かった。

UCCの「人類補缶計画」や新幹線「500 TYPE EVA」などは大きな話題となった

イベントで展示されたエヴァアイテムを公開「06-イベント-」

 「06-イベント-」は、地域や施設とのコラボレーション企画を紹介。劇中の舞台となった箱根を筆頭に、各地でコラボイベントが開催され、地域活性化に貢献。現在も京都太秦映画村に「エヴァンゲリオン京都基地」にて、等身大の初号機に乗れるアトラクションが展開中だ。販売されたグッズだけでなく、現地に掲示された看板やポスターなど、非売品の貴重なアイテムも見ることができるのも嬉しい。

箱根町と共同製作で作られた「エヴァンゲリヲン箱根補完マップ」は、アニメと観光の架け橋となった

アニメ、映画作品とのコラボレーション展示「07-キャラクターコラボレーション-」

 「07-キャラクターコラボレーション-」は、同じアニメや映画作品とのコラボレーションの軌跡をグッズにて紹介。コラボ相手は硬軟様々で、キティちゃんやくまモンなどの可愛いキャラクターから、競合するロボットアニメのシンカリオンや特撮映画のゴジラまで実に幅広く、両者のファンをワクワクさせた。

両者が融合したギャップのある姿が魅力でもある。村上隆氏の版画の実物もさりげなく展示され、来場者を驚かせていた

 カテゴリー別の展示は以上となるが、前述のキュレーションランウェイでの展示や、独自の企画展示もあり、エヴァファンなら時間を忘れて楽しむことができるはず。また会場を出たところにある年表&メッセージコーナーや、グッズ販売コーナー「EVANGELION STORE」にも立ち寄って、思い出を残してほしい。

光岡自動車製の「オロチ」を、エヴァのデザイナー山下いくと氏設定のカラーで塗装した世界で1台のスポーツカーを特別に展示
「エヴァンゲリオン展青森展」開催を記念して作られた「エヴァ初号機前ねぶた」。エヴァファンの職人の製作で、2019年のねぶた祭に登場した
実物大のエヴァのコクピットも展示
パチンコ産業に大きな影響をもたらしたエヴァシリーズの遊技機。一部は見どころとなる演出を再現している
SUPER GTやロードレースに参戦したエヴァンゲリオンレーシングチームのマシンとレースクイーンのコスチューム
エヴァとコラボしたモバイルゲームのキャラクターを網羅した展示パネル
あらゆるエヴァグッズを使ってコーディネートされた部屋がこちら
会場出口には歴史年表が設置されている。備え付けの付箋にメッセージを書いて残そう
物販コーナーでは、イベント限定グッズをはじめとした様々なグッズが販売されている

 写真では紹介しきれないほどのたくさんのエヴァグッズが揃うこのイベント。これほどのボリュームのものを見る機会はそうそうないかと思われるのでぜひこの機会に足を運んでみてほしい。また前述の神村氏の発言にあるように、展示物の説明を増やしていくなど、会期中に何らかの変化がもたらされる可能性もあるので、リピートしてみるのも面白そうだ。