アグネスデジタルが輝いていた！ 「ウマ娘」4thイベント横浜公演 DAY1レポート

　5月4日、横浜のぴあアリーナMMにおいて、「ウマ娘 プリティーダービー 4th EVENT SPECIAL DREAMERS!!」横浜公演 DAY1（以下、4thイベント横浜公演 DAY1）が開催された。Android/iOS/PC用育成シミュレーション「ウマ娘 プリティーダービー」のリリース後2度目のリアルイベントとなる。

　2017年7月舞浜、2018年10月幕張とゲームリリース前から精力的にイベントを行なってきたウマ娘たち。2021年8月にはゲームリリース後は初の、そして3年ぶりとなる3rdイベントを開催した。そして2022年、ゲームも2月24日で1周年を迎え、3月5日、6日からは4thイベント東京公演を開催。そしてそれに続いての開催となるのが、5月4日、5日の4thイベント横浜公演となる。なお、公式サイトによると11月5日、6日の追加公演も決定しているようだ。

　今回の会場であるぴあアリーナMMは2020年7月に開業した横浜市の新たなイベント会場の1つ。収容人数最大1万2,141人、地下1階、地上4階までの縦に長いハコ型構造でステージと客席の距離が近いのが特徴だという。座席エリアにはドリンクホルダーを備えるなど、飲食も可能な作りになっている。

　なお、横浜のイベント会場と言うと新横浜駅の横浜アリーナを頭に浮かべる人も多いと思うが、現在は大規模改修工事が実施されており、7月31日までは休業中となっている。

横浜公演の会場はみなとみらいにある、ぴあアリーナMM

本日出走のウマ娘のみなさん

　本稿では5月4日に開催された4thイベント横浜公演 DAY1に参加した筆者が、セットリストを元にレポートをお送りしたい。正直なところ筆者はこうしたライブイベントはあまり行った事がなく、ウマ娘自体もちょうど1年前のゴールデンウィークから開始した新参トレーナーだが、そんな新参トレーナーでも十分にイベントを楽しむことができた。

　結論から言えば、「推し」のウマ娘ちゃんが1人でもいて、その子が出走しているならこの4thイベント横浜公演は超絶おススメだ。筆者の「推し」はアグネスデジタルとゴールドシップ、セイウンスカイだが、Day1ではアグネスデジタル役の鈴木みのりさんが、そしてDay2にはゴールドシップ役の上田瞳さんが出走予定なので、これだけでも4thイベント横浜公演を見に来た意味が感じられた。なお、本公演は1週間の見逃し配信も行なっているので、本稿を読んで興味を持った人は閲覧してみてはいかがだろうか。

4th EVENTの配信情報はこちら。マルチアングルでは、メインアングル以外に3つのサブアングルからライブを楽しめる

無声応援もウマブレードと拍手で大盛況！

　公演開始後、暗転したぴあアリーナMMの中央廊下にスポットライトが当たると、岡咲美保さん（桐生院葵役）が登場し、ゲーム内の桐生院葵になりきる形で演前アナウンスを披露する。それを見守る観客たちは無声応援とのことで、拍手とウマブレード（会場内ではペンライトをウマブレードと呼ぶのだ）で会場を盛り上げた。その後は駆け足でステージ両端に設置された解説席に着席して、残りのアナウンスを終えるといよいよオープニングだ。

　オープニングは「OVERTURE」。競馬のレース開始前のような荘厳な雰囲気のインストゥルメンタル曲で、この曲に合わせて、8人のダンサーたちが華麗なダンスを披露する。

1階中央廊下から登場した岡咲美保さん（桐生院葵役）はその後、スポットライトを浴びながらステージ上の解説席に向かう。走りながら色々呟いてくれるのがすごくかわいい

オープニング「OVERTURE」では8人のダンサーたちが登場。彼女たちはこの後も曲によってはたびたび登場し、出走メンバーたちの歌をフォローしてくれていた

　曲が終わるとその流れから4thイベント横浜公演 DAY1出走ウマ娘のみなさん、総勢25人がステージ奥の最上段から各人ポーズを決めて登場。1周年記念楽曲「We are DREAMERS!!」が開始し、イベントの幕が上がる。ここで実況役の明坂聡美さんが登場して解説席に入り、曲前実況がスタート。曲開始前にはMachicoさん（トウカイテイオー役）と矢野妃菜喜さん（キタサンブラック役）が意気込みを一言入れてから曲スタート。1周年記念楽曲とのことでゲーム内でも聴いているはずだが、こうして改めて楽曲として通して聴くと、新たな発見が感じられて新鮮な印象だった。

　曲後は改めて徳井青空さん（テイエムオペラオー役）から実況役の明坂聡美さんが紹介され、ここで改めて吉咲みゆさん（ハッピーミーク役）よりナビゲーターの岡咲美保さん（桐生院葵役）も紹介。そこから本日出走ウマ娘たちの自己紹介がスタート。全員がキャラクターとして挨拶しながら、声優としての挨拶を続けていくのだが、こうして聞いているとそれぞれの配役と声優としての素の姿にギャップがある人とない人がいるのが面白いところ。

　無声応援とのことで、観客に対してリアクションを求める声掛けに対しては、登壇する他のメンバーたちが代わりに返事をしてステージを盛り上げ、それに対して観客たちが拍手でさらに場を盛り上げる。声は出していないが、しっかり出演者と観客がコミュニケーションできている、いい演出だと感じた。

　また、キャラクターを意識したワンポイントも注目で、例えば前田佳織里さん（ナイスネイチャ役）は髪型を現在ゲームで開催中のイベント「轟け、エール！ トレセン学園応援団」に合わせてポニーテールにしていたり、衣川里佳さん（ナリタブライアン役）はキャラクターのトレードマークとも言える鼻の絆創膏を模した白い物を貼って再現するなど、各人キャラクターへの愛着が感じられた。

　そして個人的には鈴木みのりさん（アグネスデジタル役）によるアグネスデジタルがもう最高すぎた。挨拶では登壇する他のメンバーを一望し、たくさんのウマ娘たちに囲まれた喜びをアグネスデジタルらしく表現しつつ、「良きみ、尊み、マイ女神」でセリフを締める。リアルに間近で発信されるこうしたセリフの数々、さらには会場のシチュエーションに合わせたライブ感、まさにひとつひとつが貴重で、これだけで今日はきた意味があったと感じられた。尊い。

かなりの高さのステージ最上段にせり上がって登場した本日出走のウマ娘たち

会場のライティングはかなりド派手で、ステージ全体を通して、光飛び交う賑やかなビジュアルだった

最初のトークコーナーは本日出走ウマ娘役のメンバーたちの自己紹介。新衣装のお披露目ではアクセサリーの違いなど細部に渡っての紹介も行なわれた上に全員がくるりんとステージ上で回転してくれた

　自己紹介を終えると曲が再開。続いてはMachicoさん（トウカイテイオー役）、鈴木みのりさん（アグネスデジタル役）、星谷美緒さん（マヤノトップガン役）、大和田仁美さん（スマートファルコン役）、河井晴菜さん（ニシノフラワー役）、首藤志奈さん（ハルウララ役）、前田佳織里さん（ナイスネイチャ役）による「RUN×RUN！」。ライブ初披露とのこと。曲間では解説席の優木かなさん（スーパークリーク役）が一声かけたり、首藤志奈さん（ハルウララ役）が謎の忍術「かっこいいポーズの術」を披露し、それに鈴木みのりさん（アグネスデジタル役）が悶絶するといった曲間の繋ぎが最高だ。

　次の楽曲は咲々木瞳さん（アドマイヤベガ役）、篠原侑さん（カレンチャン役）、田澤茉純さん（イクノディクタス役）、大西綺華さん（メジロブライト役）、中村カンナさん（ナリタトップロード役）による、静かなイントロからスタートする「ENDLESS DREAM!!」では篠原侑さん（カレンチャン役）の声掛けにお兄ちゃんお姉ちゃんたちが大歓喜。

　そしてゲームプレイしていると馴染みのあるイントロから、橋本ちなみさん（ファインモーション役）、土師亜文さん（メジロライアン役）、大和田仁美さん（スマートファルコン役）による「青春が待ってる」と続く。ここでも曲間は橋本ちなみさん（ファインモーション役）と大和田仁美さん（スマートファルコン役）の2人による声掛けと、解説席からの大西綺華さん（メジロブライト役）からの応援があり、いずれもライブらしいパフォーマンスだ。

　そして、衣川里佳さん（ナリタブライアン役）、優木かなさん（スーパークリーク役）、首藤志奈さん（ハルウララ役）による「PRESENT MARCH♪」では2階建ての可動式のトロッコが登場し、2階席と目線が合う高さを移動しながら歌い、曲間の声掛けで観客たちを盛り上げる。

　続く「Enjoy and Join」では徳井青空さん（テイエムオペラオー役）、和多田美咲さん（メイショウドトウ役）、久保田ひかりさん（メジロドーベル役）、吉咲みゆさん（ハッピーミーク役）、島田愛野さん（ビターグラッセ役）、白砂沙帆さん（リトルココン役）が3人ずつ2台のトロッコに搭乗し、両端から移動して中央ですれ違いながら移動して現地の観客たちのハートを鷲掴みだ。

トロッコと呼ばれる巨大なゴンドラに乗って移動しながら楽曲を披露。ウマ娘のリアルライブではおなじみとのこと。

トロッコは2台あり、両端から発進し、中央をすれ違いながら移動できる

　ここで再度岡咲美保さん（桐生院葵役）と12人のメンバーが登場してのトークコーナー。競馬についてのトークや4thイベント横浜公演 DAY1についての感想などをみんなで語りつつ、場を盛り上げた。特に初出走組のメンバーたち、ゲーム内では「アヲハル杯」の新シナリオから追加になった島田愛野さん（ビターグラッセ役）、白砂沙帆さん（リトルココン役）はかなり緊張していながらも、仲間のメンバーたちや観客に支えられて健気に語る様子が見ていて微笑ましかった。なお、同じ初出走組だが、篠原侑さん（カレンチャン役）はウマ娘のナンバリングとしては今回が初出走だが、他のイベントでぴあアリーナMMに来たことがあるとのことで、リラックスした様子でトークしていた。

　また、ゲーム内で開催されたスマートファルコンのイベント「みんなでトップウマドルプロジェクト」の結果報告として、大和田仁美さん（スマートファルコン役）から3兆5,000億人のファンを集めたことの報告と感謝の言葉が語られた。他にも前田佳織里さん（ナイスネイチャ役）の髪型いじりや、星谷美緒さん（マヤノトップガン役）が“宣伝パイロット”を務める映画「トップガン マーヴェリック」の宣伝、Machicoさん（トウカイテイオー役）によるNHKの副音声トークのエピソードなどが語られた。

　また、現在ゴールデンウィークだが、ゲーム内でも「ゴルシウィークキャンペーン」として様々なイベントが展開している。そして、それと連動して地上波CMなどでも話題の「564（ゴルシ）万円相当の純金製“ゴールドシップ（見たまま、金の船）”が抽選で1名に当たるキャンペーンについても話が及んだ。

　ここでは中村カンナさん（ナリタトップロード役）と田澤茉純さん（イクノディクタス役）がもし564万円もらえたら、というトークでの2人の性格の違いや、本物を誰も見た事がないため、なぜかここでゴールドシップに対してクレームが飛ぶという展開となり、ステージ上は爆笑、会場も大いに盛り上がった。

トークコーナーも大いに盛り上がった

　トークコーナーを終わると曲が再開。次の曲はTVアニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 2」のオープニングでもある「ユメヲカケル」をMachicoさん（トウカイテイオー役）、星谷美緒さん（マヤノトップガン役）、前田佳織里さん（ナイスネイチャ役）、田澤茉純さん（イクノディクタス役）、矢野妃菜喜さん（キタサンブラック役）による5人で熱唱。この辺りから会場のテンションが1段階増したような雰囲気が感じられた。個人的には曲のトーンが下がり静かにサビを歌うパートにおいて、手拍子がいいタイミングで入るようになっており、観客たちの拍手の使い方が見事と感じた。

　続いては、徳井青空さん（テイエムオペラオー役）、衣川里佳さん（ナリタブライアン役）、鈴木みのりさん（アグネスデジタル役）、久保田ひかりさん（メジロドーベル役）、島田愛野さん（ビターグラッセ役）、白砂沙帆さん（リトルココン役）による「BLOW my GALE」。ここでは会場のウマブレードもほぼ赤く染まり、ステージ前面ではの仕掛けからは炎が上がる、文字通り熱い演出でステージが白熱する。この炎だが、上がるたびに2階席最奥まで熱さが感じられたので、ステージ上のメンバーたちはかなり熱そうだ。

　次の曲「Never Looking Back」は一転して会場のウマブレードが青一色となり、ステージ最上段に立ったMachicoさん（トウカイテイオー役）、橋本ちなみさん（ファインモーション役）、土師亜文さん（メジロライアン役）、首藤志奈さん（ハルウララ役）、和多田美咲さん（メイショウドトウ役）がリズミカルに歌い上げる。

炎の演出は文字通りの燃える演出だった

会場のウマブレードは青一色、観客席周辺のライティングは紫で天に上がる演出で曲を盛り上げる

　次の「本能スピード」は初期の頃から収録されている楽曲だが、これを大坪由佳さん（タイキシャトル役）、篠原侑さん（カレンチャン役）、河井晴菜さん（ニシノフラワー役）、田澤茉純さん（イクノディクタス役）、吉咲みゆさん（ハッピーミーク役）の5人で歌い、会場全体のテンションはさらに上がる。

　続く楽曲はゲームプレイヤーならイントロからテンションが上がる「Make debut!」だ。曲前には咲々木瞳さん（アドマイヤベガ役）が語りを入れてテンションを高め、鈴木みのりさん（アグネスデジタル役）、大西綺華さん（メジロブライト役）、島田愛野さん（ビターグラッセ役）、白砂沙帆さん（リトルココン役）の5人で熱唱。ここで再び2台のトロッコが登場し、会場を移動して観客席も盛り上げていく。解説席には和多田美咲さん（メイショウドトウ役）が登場して、らしい一声を掛けて笑いを取る。個人的にはトロッコに乗りながら鈴木みのりさん（アグネスデジタル役）が観客に向かって手をすり合わせて、ありがたやーとやっているアクションが印象的だった。

ここで再びトロッコ2台で会場を周回し、盛り上がりを高めていく

　そして、逃げウマ娘ではないナリタトップロード役の中村カンナさんが困惑しつつも、逃げウマ娘たちによる「逃げ切りっ！Fallin’ Love」を、大坪由佳さん（タイキシャトル役）、星谷美緒さん（マヤノトップガン役）、篠原侑さん（カレンチャン役）、大和田仁美さん（スマートファルコン役）の5人でかわいく歌って盛り上げる。ピンク色、時々赤色のウマブレードがステージ全体のかわいらしさをさらに盛り上げる。

5人のメンバーとダンサーたちでステージをピンク色に染め上げる

　ここで再び実況役の明坂聡美さんが再登場して、先ほどとは別の12人をステージに召喚し、今度は盛り上げ対決を開催。東京公演でも行なわれたとのことで、徳井青空さん（テイエムオペラオー役）率いるテイエムオペラオーチームと、優木かなさん（スーパークリーク役）率いるスーパークリークチームに分かれて、どちらのチームが配信用マルチアングルカメラの前でより盛り上がるアクションができるかを競うというもの。

　判定は現場のトレーナーたちと明坂さんによる独断で行なわれる。意気込みを聞かれた優木かなさん（スーパークリーク役）は、同じ事務所のメンバーたちに対する不安を吐露していた。両チームのカメラ前でのアクションについて、勝利チームがどちらかについては配信をご確認頂きたい。正直、どちらのチームも尊かった。

チームテイエムオペラオーのメンバー

チームスーパークリークのメンバー

「メジロ讃歌」がCD収録決定！

　ミニゲームで盛り上がったところで、続いてはメジロのウマ娘3人、土師亜文さん（メジロライアン役）、久保田ひかりさん（メジロドーベル役）、大西綺華さん（メジロブライト役）によるちょっとしたスペシャルコンテンツ「メジロ家のよもやま話」が行なわれた。ステージ最上段で3人がティータイムを過ごすワンシーンだ。ここで、次の楽曲「メジロ讃歌」へと繋がっていくのだが、3人という少人数ながら頑張って1人ずつ歌い出すというフラッシュモブライクな演出を見事に決める。特に久保田ひかりさん（メジロドーベル役）の切り替えが見事だった。ここでウマブレードの振り方に指示が入ることで、ゆったり振られる緑色のウマブレードのリズムとメジロ讃歌で会場は一体となった。

　メジロ讃歌を歌い終えると、ここで大西綺華さん（メジロブライト役）からメジロ讃歌がCD「WINNING LIVE 07」に収録決定のニュースが伝えられた。そして進行が心配になった久保田ひかりさん（メジロドーベル役）から、次の楽曲についての振りがあると、それに土師亜文さん（メジロライアン役）が応える形で、スタンバイしていた他のメンバーが呼ばれる。ここでも鈴木みのりさん（アグネスデジタル役）が登場して、メジロのウマ娘たちの歌に思わず尊死しかけたところを他のメンバーにツッコまれてオチになるという、万能の役回りを果たしていた。アグネスデジタルと鈴木さんはステージでひときわ輝いていたと思う。

　そのまま咲々木瞳さん（アドマイヤベガ役）、篠原侑さん（カレンチャン役）、河井晴菜さん（ニシノフラワー役）、和多田美咲さん（メイショウドトウ役）、吉咲みゆさん（ハッピーミーク役）を加えて、次の楽曲「GIRLS' LEGEND U」に繋がっていく。こちらもゲームのBGMがベースとなったテンポのよい楽曲で、曲としての聞いたことがあまりなかった筆者もハイテンションだった。曲間では解説席に岡咲美保さん（桐生院葵役）が登場して応援すると、その声に吉咲みゆさん（ハッピーミーク役）がドヤっと応えるナイスな演出が見られた。

メンバーの振りに対して、会場は素直に緑一色のウマブレードで盛り上げる

メジロ讃歌のCD収録がスライドで発表された

　続いては衣川里佳さん（ナリタブライアン役）、優木かなさん（スーパークリーク役）、中村カンナさん（ナリタトップロード役）による「NEXT FRONTIER」による熱唱。そして、ステージ最上段に登場したMachicoさん（トウカイテイオー役）、矢野妃菜喜さん（キタサンブラック役）の2人が「winning the soul」を熱く歌い上げ、観客席は赤色のウマブレード一色で染まる。解説席には立花日菜さん（サトノダイヤモンド役）が登場し、キタサンブラックに声援を送る。

　次は「WINnin' 5 -ウイニング☆ファイヴ」を大坪由佳さん（タイキシャトル役）、橋本ちなみさん（ファインモーション役）、優木かなさん（スーパークリーク役）、島田愛野さん（ビターグラッセ役）、白砂沙帆さん（リトルココン役）の5人でリズミカルに歌う。そして次いで大和田仁美さん（スマートファルコン役）による「全速！前進！ウマドルパワー☆」のソロ曲でステージも会場も再びピンク色に。ここでは解説席に篠原侑さん（カレンチャン役）と鈴木みのりさん（アグネスデジタル役）も登場し、応援のコメントを入れていた。

　ここで少し落ち着いた雰囲気の楽曲、アニメ「うまよん」8月の主題歌「Ring Ring ダイアリー」をMachicoさん（トウカイテイオー役）、星谷美緒さん（マヤノトップガン役）、河井晴菜さん（ニシノフラワー役）、首藤志奈さん（ハルウララ役）、前田佳織里さん（ナイスネイチャ役）たちがしっとりと歌い上げる。

スマートファルコンが会場を再びピンクに染め上げる

ライブ全体を通しても珍しいしっとり系の曲「Ring Ring ダイアリー」はメンバーたちも座り込んでのんびり歌っていた

　その後は岡咲美保さん（桐生院葵役）と本日出走のウマ娘全員が登壇し、再度トークコーナーに入った。ここではこれまで歌ってきた18曲をざーっと振り返る内容で、以前のステージの想い出トークや、トロッコにまつわるエピソード、楽曲に割り当てられるメンバーによって曲の雰囲気が異なることなど、ライブ会場でしか聞けないここだけのエピソードがあれこれと楽しめた。

　トークの後はラストスパート。大坪由佳さん（タイキシャトル役）、橋本ちなみさん（ファインモーション役）、土師亜文さん（メジロライアン役）、咲々木瞳さん（アドマイヤベガ役）、優木かなさん（スーパークリーク役）、和多田美咲さん（メイショウドトウ役）、久保田ひかりさん（メジロドーベル役）、田澤茉純さん（イクノディクタス役）、大西綺華さん（メジロブライト役）、吉咲みゆさん（ハッピーミーク役）の10人によるTV アニメ『ウマ娘 プリティーダービー』の主題歌「グロウアップ・シャイン！」だ。5人ずつがトロッコに搭乗し、賑やかなトロッコで会場を盛り上げた。

次のトークコーナーはメンバー全員登場で、ここまで歌ってきた18曲を振り返ってのトークとなった

トロッコに5人ずつ乗って会場を移動、観客席も大いに盛り上がりを見せた

クライマックスはやっぱり「うまぴょい伝説」

　続いては徳井青空さん（テイエムオペラオー役）、前田佳織里さん（ナイスネイチャ役）、中村カンナさん（ナリタトップロード役）による「Go This Way」、そして、立花日菜さん（サトノダイヤモンド役）、矢野妃菜喜さん（キタサンブラック役）の2人による「Ambitious World」、最後は25人の出演ウマ娘のみなさん総出演による「大好きのタカラバコ」でラストを締めくくった。

　ライブはここで1度終了となるが、会場は暗転したまま、そして会場からは割れんばかりの拍手が止まらない。そしてアンコールへと突入していく。

　アンコールの準備の間にはウマ娘最新情報として、ゲーム新登場キャラクターとして「コパノリッキー」が発表。さらにはナリタトップロード、アドマイヤベガ、テイエムオペラオーの時代の新作アニメーションの制作決定が発表となった。これらは今となっては既報だが、会場で初めて公開された情報だったこともあり、観客からは声にならない大熱狂が感じられた。

　アンコール1曲目は「走れコウタロー」の曲をカバーし、歌詞を変更したイベント定番曲「走れウマ娘」を出演ウマ娘のみなさんで熱唱。会場の熱気も頂点に近付く。楽曲の間奏中はメンバーたちの締めの挨拶を挟みつつ進行し、そして迎えたクライマックス曲は、やっぱりの「うまぴょい伝説」！ ウマ娘を知らなくても「うまぴょい」は知っている人もいるほど有名かつライブにふさわしいこの曲で、ステージも会場もボルテージは最高潮に！

　曲自体はかなりアップテンポな上に、ラップのように高速に詞を読み上げる部分の多いこの曲がラストだと酸欠にならないか心配になるレベルだが、こうして圧巻の1曲を終えると、全セットが終了となり、ライブも無事終了となった。

ラスト楽曲は「大好きのタカラバコ」をメンバー全員で熱唱してゴールイン

アンコール準備中はウマ娘情報が公開。アニメ新作の制作発表が最も盛り上がりを見せていた。「TVアニメとは異なる」とわざわざ入れている辺り、気合いを感じずにはいられない

オオトリはとにかく圧巻の「うまぴょい伝説」。最後の最後にこれはヤバすぎる

リアルライブの圧倒的一体感を堪能

　今回本イベントを一通り現地で体験した感想としては、とにかく「うまぴょい伝説」が圧巻だったし、やはりライブは現地で聴くに限るなと再認識させられた。

　楽曲だけだったり、お目当ての推しを単に見るだけなら配信でも十分楽しめるが、会場にくると配信では得られない一体感が間違いなく感じられる。特に今回は声出しできない無声応援だったにも関わらず、拍手やウマブレードによる観客サイドの演出もあって非常に楽しめたし、これらが一体感を底上げしたのは間違いない。

　特にベテラントレーナー勢のウマブレードさばきは見事。これは配信のメインアングルではほぼ確認できないので、是非別アングルで確認してもらいたいところだが、要所要所での使い方がとにかくうまい。マスターするのは大変そうだが、もし機会があれば覚えておきたいテクニックの1つだろう。しかも全員着座などのマナーはきちんと守った上で実現している点も評価すべきポイントだ。

　そして、これだけの高難度のライブを見事なしとげた出演ウマ娘の皆さまにも惜しみない賞賛を送りたい。出演したメンバーのみなさんはウマ娘のキャラクターを意識しながら歌うという通常のアーティスト以上の難度のパフォーマンスを行なっているからだ。特にウマ娘はそのゲーム特性上、かなり個性的な性格付けがされているキャラクターが多いこともあり、こうしたライブでの難度はかなり高いと思われるが、それをこうしてこなしているわけで、これには（アグネスデジタルと同様）尊みしか感じない。

　筆者個人の感想としては、要所できっちりキャラクターを演じつつ、歌もきっちりこなすアグネスデジタル役の鈴木みのりさんにとにかく感謝だ。そして冒頭でも触れたが、ウマ娘をプレイしたり、アニメ版で楽しんだ多くの人たちの中で、もし自分の推し、もしくは好みのメンバーが1人でも今回の公演に参加しているなら、是非見逃し配信でも遅くはないので、是非ご覧になってみてほしい。それだけの価値がある貴重な4thイベント横浜公演 DAY1だった。