【特別企画】
爽快感と戦略性が融合したやり応えあるRPGに進化した「シン・クロニクル」
プレイして感じた「しっかりしたシステムを搭載した本格派RPG」
2022年3月22日 12:00
- 3月23日 サービス開始
「クロニクル」シリーズの後継作として開発される、セガのAndroid/iOS用新作RPG「シン・クロニクル」。「チェインクロニクル」の生みの親である松永 純氏が本作でも総合ディレクターを務めている。
本稿では、本作の奥深いゲームシステムと、RPGとしての面白さを伝えていきたいと思う。
□ハクスラ好きは注目!ダンジョンに何度でも潜りたくなる! 中毒性の高い「シン・クロニクル」のゲーム性に迫る!! コンシューマRPGとスマホRPG、どちらのファンも納得の仕上がり!
https://game.watch.impress.co.jp/docs/kikaku/1393065.html
RPGファンも唸る、爽快感と戦略性を併せ持ったバトルシステム
本作をプレイして感じたことは、“遊んでいて楽しい”と思わせる本来のゲームのあるべき形が「シン・クロニクル」にはあったということだ。
まず戦闘のテンポと爽快感がとても良い。「シン・クロニクル」の戦闘はターン制バトルとなっており、BPという行動値を消費してさまざまな攻撃を繰り出すことができる。画面を連続タップで連撃を仕掛けることも可能。文章だと伝わり辛いかもしれないが、自分のタップした速度やリズムとシンクロしてキャラクターが連続攻撃を繰り出してくれるのが何とも小気味良く、不思議な気持ち良さを味わえる。
攻撃のヒット数を重ねると発生する「チェイン」システムも痛快である。敵に割って入られることなく味方の攻撃が続けば続くほど敵に与えるダメージが増加していくのだ。チェインで敵の体力がゴッソリと減っていく様は爽快の一言だ。
爽快バトルとはいっても、ただタップしまくるだけの単調なゲーム性ではなく、戦略性の高さも見事に共存している。
敵と味方それぞれのキャラクターの行動順は素早さによって決定する。全体の行動順を把握して、どの敵を優先的に攻撃するのが最適かを常に考えて戦うのが重要になる。戦闘で受けたダメージは戦闘後もそのままとなるので、長期戦となるダンジョン攻略では如何に敵に行動をさせず勝利できるかがカギになるのだ。
戦略が重要とは言ったものの、ザコ戦では行動順にさえ気にかけていれば、さほど難しいことを考えずにサクサク倒すことができる。そして、真に戦略がものをいうのはダンジョンの最奥で待つボスとの戦いである。
ザコ敵とは違い、ボスにはシールドの耐久値が設定されており、まずはこのシールドを破壊しないことにはまともにダメージが通らない。シールドは既定の回数攻撃を食らわせることでブレイクできる。ブレイク中は無防備状態となり、攻撃が回避されることなく大ダメージを与えられるようになるのだ。
これだけ聞くと、シールドをブレイクするためにがむしゃらに殴っていれば良いように思うかもしれないが、ボス戦はそんな甘いものではない。1度シールドブレイクをしてもボスのターンが来ると再びシールドが復活するのだ。
筆者も最初は気付かずに苦戦したのだが、シールドはただ復活するだけではなく、復活する度にシールドの耐久値が上がり。より強固なものとなる。なので、無闇やたらに破壊を繰り返して戦いが長引けば、こちら側がどんどん不利な状況になってしまうのだ。
1度シールドをブレイクさせたら復活する前に倒しきるのが理想である。戦術を考えて撃破までの筋道を立てていくこの瞬間こそが、本作のバトルでもっとも面白いポイントだ。
筆者の場合は、シールドの耐久値をギリギリ残り“1”の状態にし、バフ系のスキルでパーティ全員の攻撃力を上げてから一気に叩くやり方や、行動速度を下げる攻撃で敵にターンを回さない戦法を使って攻略してきた。
本作はとにかく戦略の幅が広く自由度の高い戦闘が楽しめる。筆者のやり方以外にも有効な戦い方は間違いなくあると思う。プレーヤーの数だけ独自の戦い方が生まれる奥深さは、スマホRPGの域を優に超えていると感じた。
キャラクターをどう育てるかはプレーヤー次第! 自由度の高い育成システム
バトルの奥深さもさることながら、キャラクターの育成もかなりやり応えのあるものとなっている。
戦闘でキャラクターがレベルアップをするとパラメータが上昇するのと同時に「パネルPt」を獲得することができる。このパネルPtを消費することで新たなパラメータやスキルの強化、新たなスキルの習得が行なえるのだ。
パネルPtは無限に獲得できる訳ではないので、限られたポイントの中で育成方針を考えるのは悩ましくもあり、そこがまた面白い。ゴリゴリの脳筋キャラならば腕力だけを上げておけば良いと答えはシンプルなのだが、育てる方向によって「アタッカー」や「タンク」、「サポート」でも活躍できるという器用なキャラこそ頭を悩まされる。
筆者が1軍で活躍させていた吟遊詩人の「ランフ」はアタッカータイプのキャラクターなのだが、必殺技に相当するオーバードライブが味方の攻撃力を上げる補助系のものなのだ。「腕力にポイントを極振りしてゴリゴリのアタッカーにするか」、「補助系の能力を強化してサポート役を兼ねさせるか」、どちらを選ぶかは人によって分かれるところだろう。ちなみに筆者は後者の方向性で育成したのだが、同じキャラクターであってもプレーヤーによってキャラクターのポジションが大きく様変わりすると思うと非常に面白い。
ちなみに振り分けてしまったパネルPtは、アイテムの「ジェム」を消費することで振り分けをリセットすることができる。後になって「育成方針を変えたい」となってもやり直しが効くので安心してもらいたい。
本作には「絆」という概念もあり、パーティメンバーに入れて活躍させたり、ダンジョンクリア後に発生するキャンプイベントで会話をすることでキャラクターとの絆を深められるのだ。絆を深めるのはかなり大事で、最大レベルの上限アップや新たな能力を身につけたりと、キャラクターの成長にも繋がるのだ。
戦闘と育成、これはどちらもRPGには欠かせない要素であり、ここのクオリティで“RPGの良し悪しが決まる”といっても過言ではない。
「シン・クロニクル」の最大の売りは「先が読めないストーリー」や「究極の選択を自らで決める」という部分にあると思うのだが、それらを抜きにしてもとても高水準なゲームに仕上がっているのを、プレイしていてヒシヒシと感じられた。
遊び応えありの重厚な作品となっている「シン・クロニクル」。配信も目前に迫っているので、RPGファンにはぜひチェックしてもらいたい。
©SEGA
※画面は開発中のものです
※開発中のパラメーターで、リリース時には変更の可能性があります。































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