【特別企画】
「ダンガンロンパ」10周年記念イベントレポート! 緒方恵美さんら声優陣による朗読劇や生ライブを披露
2021年12月22日 11:59
- 【ダンガンロンパ 10周年イベント 超高校級の大同窓会】
- 11月27日 開催
スパイク・チュンソフトは11月27日、「ダンガンロンパ」シリーズの誕生から10周年を記念したアニバーサリーイベント「ダンガンロンパ 10周年イベント 超高校級の大同窓会」をところざわサクラタウン ジャパンパビリオンで開催した。
イベントには苗木誠・狛枝凪斗役の緒方恵美さん、東条斬美役の井上喜久子さん、江ノ島盾子役の豊口めぐみさん、葉隠康比呂役の松風雅也さん、ソニア・ネヴァーマインド役の荒川美穂さん、田中眼蛇夢役の杉田智和さん(※昼公演のみ)、霧切響子役の日笠陽子さん(※夜公演のみ)、澪田唯吹役の小清水亜美さん(※夜公演のみ)ら、豪華声優陣がずらりと登壇。さらに、「ダンガンロンパ」を盛り上げるBGMの作曲者である高田雅史氏が自らバンドを率いてライブを行なうといった、まさに大同窓会の名に相応しいイベントとなっている。本稿では、「ダンガンロンパ 10周年イベント 超高校級の大同窓会」昼の部および夜の部のレポートをお届けする。
ライブ、朗読劇、フリートークに、ビデオレターも!
本イベントは、モノミの影ナレの後、モノクマからのメッセージで幕を開けた。「ホントは10年じゃなくて11年なんだけど……、細かいことは気にしない」というモノクマのメッセージ通り、実は「ダンガンロンパ」シリーズの記念すべき第1作目の発売は2010年の11月。だが、1年遅れではあってもこうしてシリーズの10周年をお祝いするべく、会場やライブビューイング配信会場、オンライン配信共に、多くのファンが集えることを喜びたい。
本日の登壇者がゲームのキャラクター紹介風のオープニング映像が流れた後は、いきなりシリーズのテーマ曲である「DANGANRONPA」が会場に鳴り響く。本日の内容に”ライブ”とあったが、最初からライブで始まると予想していた人は少ないのではないだろうか。シリーズ楽曲の作曲家である高田雅史氏(Key)の他、福田淳氏(Gt)、岩瀬聡志氏(Key)、目木とーる氏(Gt)、TABOKUN氏(Ba)、青山英樹氏(Dr)らによる熱い演奏に、会場の熱気も高まる。ライブならではのアレンジも織り交ぜ、ファンの心を盛り上げた。
続けて、「ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生」から昼の部は「BOX 16」が、夜の部では「ニュー・ワールド・オーダー」が演奏された。この日の会場となったところざわサクラタウンのステージの床にはスピーカーが仕込まれており、より低音などが響くようになっているとのこと。迫力ある生ライブに圧倒される。
2曲が演奏された後に始まった朗読劇は、昼の部では「●●しないと出られない部屋」というお題目。緒方さん、井上さん、豊口さん、松風さん、荒川さん、杉田さんと、昼の部に集った声優陣が、一斉に登壇した。
途中、懐から徐に暗黒四天王らしきぬいぐるみを取り出す杉田さんの姿なども見られつつ、ドタバタな展開の朗読劇を楽しめた。
夜の部の朗読劇は、「闇鍋を完食しないと出られない部屋」というタイトルで、緒方さん、井上さん、豊口さん、松風さん、荒川さんの5名に日笠さんと小清水さんが加わって、松風さん以外は全員女性という華やかな朗読劇に。
日笠さんは霧切風の髪型に、小清水さんは澪田風の髪型で登場し、小清水さんは体を張った熱演を見せてくれた。
昼の部・夜の部共に、緒方さんによる苗木と狛枝のひとり二役の演じ分けも拝め、シリアスと笑いが織り交ざった「ダンガンロンパ」シリーズらしいシナリオとなっていた。
そして再び、ライブへとステージは移り変わる。このパートは昼夜共通で、「スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園」から調査パートの曲「エコロシア」と、「ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期」から「V3議論 -SCRUM-」。「エコロシア」はそもそもがギターを全面に出した楽曲とあり、ライブに向いている選曲だ。ゲーム中では非常に不穏なシーンで流れる曲もあって心中穏やかでいられない楽曲でもあるが、生演奏でこの曲のギターを聞けたことには感動の涙が溢れる。
そして「V3議論 -SCRUM-」は、シリーズの中でも屈指の人気曲。「V3」の議論スクラムは、意見が真っ二つに割れた際にキャラクターたちが向かい合い討論するというそのゲームシステムもカッコ良く、プレーヤーからの評価も高いが、音楽での盛り上げが最高だ。だが、実はゲーム中ではBGMの前半しか聞いていないという人も多いのではないだろうか。後半から転調を挟み、そこに音がいくつも重なり、一気に興奮極まるメロディとなっており、思わず拳を振り回したくなる。ゲーム中でしか聞いたことがなかったというファンにこそ、改めて聞き返してみてほしい1曲だ。
ライブの余韻に浸るのも束の間、「V3」で王馬小吉を演じた下野紘さん、「V3」で百田解斗を演じた木村良平さん、「絶対絶望少女」で苗木こまるを演じた内田彩さんからのビデオレターが上映。収録時の思い出や作品への想いを語り、「お兄ちゃん、元気〜?」と内田さんが可愛らしく会場に手を振る姿も見られた。
声優陣らのフリートークコーナーは、朗読劇の感想などや、声優陣から声優陣への質問といったテーマでトークが交わされ、昼夜とも予定時間を少しオーバーしてしまうほどの盛り上がりとなった。声優陣らのホンネトークに、進行を務めた松風さんからの鋭いツッコミが刺さる場面も多く、客席からの笑い声も絶えなかった。また、このイベントが開催された11月27日は澪田の誕生日ということもあり、澪田の誕生日を祝う場面もあった。
2回目のビデオレターコーナーでは「スーダン2」にて日向創を演じた高山みなみさん、「ダンガンロンパ」で腐川冬子を演じた沢城みゆきさん、「スーダン2」で左右田和一を演じた細谷佳正さん、「ダンガンロンパ」にて朝日奈葵を演じた斎藤千和さんらが当時の様々なエピソードを披露し、モノクマ役のTARAKOさんと、モノミ役の貴家堂子さんからも、ここまで応援してくれたファンへの感謝のメッセージが届けられた。
続いては、ボーカルに緒方さんを加えてのライブ。緒方さんは「V3」エンディングテーマの「断鎖-break-」、「スーダン2」主題歌の「出航-departure-」、「ダンガンロンパ」エンディングの「再生-rebuild-」の3曲をパワフルな歌声で歌い上げた。最後に声優陣が10年分の感謝をそれぞれファンに伝えていくと、会場からは割れんばかりの拍手が送られた。なお、本日の会場となった所沢は高田氏の地元ということで、高田氏は地元で10周年記念のライブを行なえたことをとても喜んでいたのが、印象的だった。
ライブから朗読劇などの間にも暗転を挟むことなく進んでいくステージはとてもテンポが良く、ビデオレターなどでの繋ぎもあるため、1時間半という時間の中に様々なコンテンツが凝縮されたようなイベントで、非常に濃い内容だった。登壇した声優陣からは「こういうイベントは久しぶりで」と感慨深げな言葉を零す人も多く、演者もファンも思い出に残る時間を過ごせたのではないだろうか。
イベントの内容をフォトレポートでお届け!
昼の部
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