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「スーパーダンガンロンパ2×2」イベント専用の試遊版プレイレポート

物語の被害者は……!? オリジナルショートストーリーを体験

【スーパーダンガンロンパ2×2】
2026年 発売予定
価格:未定

 スパイク・チュンソフトが手掛けるハイスピード推理アクションゲーム「ダンガンロンパ」シリーズ。中でも特に人気の高い「スーパーダンガンロンパ2」を踏襲した最新作「スーパーダンガンロンパ2×2」が、プレイステーション 5/Xbox Series X|S/Nintendo Switch 2/Nintendo Switch/PCで2026年に発売を予定している。

 リゾート地として有名な南の島・ジャバウォック島に集められた様々な才能を持つ“超高校級”の高校生たちが、島で起こる殺人事件を調査して“学級裁判”という名の法廷で犯人を暴いていくという、アドベンチャーとアクションが融合したゲーム性となっている。

 物語の舞台や登場キャラクターは2012年発売のシリーズ第2作「スーパーダンガンロンパ2」と同じながら、犯人であるクロや被害者、トリックがまったく異なる新シナリオになっているのが特徴だ。シナリオは原作に準拠しビジュアルなどを刷新したリメイク作品は多いが、「スーパーダンガンロンパ2×2」は原作のボリュームと同程度の新シナリオが盛り込まれる予定で、「日向創」や「狛枝凪斗」といったおなじみのキャラクター達による全く新しい物語が楽しめる点が最大の特徴となる。

 そんな、ファン注目の最新作の試遊版を今回プレイすることができたので、プレイした感想をお届けしたいと思う。なお試遊版の内容は、11月29日に行なわれたイベント「ダンガンロンパ 15周年フェス -超高校級の大感謝祭-」で体験できたものと同様である。

【『ダンガンロンパ2×2』ティザートレーラー】

ショートストーリーの被害者は……またしてもあの人!

 「ダンガンロンパ」シリーズは、殺人事件の証拠を集める「調査パート」と、調査パートで集めた証拠で殺人を犯した犯人である“クロ”を見つけ出す「学級裁判パート」の大きく分けて2つのパートで構成されている。

 試遊版はプレイ時間の都合上、テンポ重視のコンパクトな内容となっており、殺人事件が起きた現場のシーンから始まる。発見された死体は1作目の主要キャラクターであり、これまでの作品の体験版などでは定番の被害者役である超高校級の占い師の「葉隠康比呂」が、今回も帰らぬ人となっている。本来ならば同じ島に集められた互いに顔を見知っている人間同士による“コロシアイ”が発生していくという展開が待っているが、オリジナルのショートストーリーが描かれる。

殺人事件の発生がモノクマから告げられ、ここから調査を開始していく
本編には登場しないものの、体験版などで死体としてたびたび登場する葉隠。「スーパーダンガンロンパ2」のキャラクターたちは誰一人として彼を知らない

 調査パートは、カーソルを動かして怪しいところ調べたり、その場にいる人物に話しかけて情報を聞き出していくといったオーソドックスなポイント・アンド・クリックアドベンチャーゲームのスタイル。調査を進めることで手に入れた証拠が「コトダマ」となり、これが本作において事件を解決するための重要な武器になるのだ。

現場を調べたり、聞き込みでコトダマが手に入る

 事件現場である小屋の中ではカーソル操作のみであったが、屋外に出ると一人称視点の3Dフィールドを自由に移動できるようになる。

 ゲーム性は基本的には原作と大きくは変わらないが、原作がPSPで発売されたタイトルということもあり、解像度や動きの滑らかさは格段に向上しているのがわかった。

 ほかにも、原作ではキャラクターは止まった立ち絵で表示され、会話内容によって立ち絵がパッと切り替わる仕様だったのだが、今作ではキャラクターの立ち絵の一部にアニメーションが取り入れられており、ここには大きな進化を感じられた。

原作と同じ立ち絵を使用しているかと思ったが、原作イラストを忠実に再現して本作用に新規で描き直しているようだ

矛盾を撃ち抜いてクロを見つけ出す学級裁判

 調査できるエリアはそれほど広くはなく、他の生徒たちと一通り会話を交わすと学園長であるモノクマからのアナウンスが流れ、本作の肝でもある学級裁判に突入する。

ワックワクのドッキドキの学級裁判が始まる

 学級裁判では、島にいる全員が集まって殺人事件の内容について議論をしていく――のだが、今回は試遊版ということもあってメンバー全員は揃っておらず小規模的な裁判になっている。

 ここまではオーソドックスなアドベンチャーゲームであったが、ここからはハイスピード推理アクションというジャンルの通り、アクション要素が盛り込まれたゲーム性に一変する。

 生徒たちは議題について発言していき、その発言はリアルタイムで流れていく。キャラクターが発した言葉の中にある違和感や矛盾を発見したら、発言を逃さぬよう照準で狙いを定めて手持ちのコトダマで撃ち抜いて論破していくというのが基本の流れ。矛盾した発言を論破していくことで、少しづつ事件の真相に近づいていくワクワク感がたまらない。

 今回は、死因が失血死ということだけが判明している状況にも関わらず、あるキャラクターが“凶器は包丁”だとハッキリ言ったところを論破し、なぜ凶器を知っているのかを追求する――という場面でモノクマからストップが入る演出で試遊版は終了となった。この試遊版はあくまで本作のゲーム性を体験するのが主な内容となっており、製品版の内容とは一切関係は無いとのことだ。

怪しいワードは文字色が違うので、その発言を論破できるコトダマを選択して撃ち抜く必要がある

 学級裁判では矛盾した発言をした人=クロという訳ではなく、単なる勘違いで発言した場合などもあり、裁判のクライマックスまで誰がクロなのか分からず、二転三転していく展開がプレーヤーを物語に引き込んでいく。

 試遊版は15分程度のボリュームながら、本シリーズを始めてプレイする人でも「ダンガンロンパ」ならではのゲーム性と魅力が伝わる内容であった。

 原作の学級裁判ではコトダマで撃ち抜くだけではなく、スケートボードに乗ったアクションゲームやリズムゲームのような破天荒な推理も盛り込まれていたが、「スーパーダンガンロンパ2×2」ではどんな予測不能な遊びが用意されているのか今から楽しみである。