【特別企画】
協力型ゾンビFPS「Back 4 Blood」先行プレイレポート! 「L4D」の遺伝子をもつ正当進化系
2021年8月12日 00:00
- 【Back 4 Blood】
- 10月8日〜 順次発売予定
- 価格:
- 8,580円(通常版、税込)
- 11,550円(デラックス・エディション、税込)
- 12,430円(アルティメット・エディション、税込)
WB Gamesは、プレイステーション 5/プレイステーション 4/Xbox Series X|S/Xbox One/PC用協力型ゾンビFPS「Back 4 Blood」を10月8日より順次発売する。
「Back 4 Blood」は、人類のほとんどが殺されるか、殺人的な寄生虫「デビルワーム」に感染している壊滅的な世界を舞台にした協力型のゾンビホラーゲーム。同ジャンル「Left 4 Dead(以下、L4D)」シリーズのタートル・ロック・スタジオが開発しており、「L4D」シリーズの実質的な後継作と言っていい作品となっている。
その理由のひとつとして、「L4D」シリーズの特徴であった、プレーヤーの行動や戦闘を監視して難易度を調整するAI Directorというシステムが「Back 4 Blood」にも搭載されている。「L4D」では、プレイする度に敵やアイテムの配置が変化するので毎回新鮮な気持ちで楽しめた。筆者は「L4D」シリーズにもハマっていたが、その理由はこのAI Directorがあったからと言っても過言ではない。
そのほかにも「L4D」シリーズらしさは残されているし、もちろん今作ならではの新要素も用意されている。今回は、「Back 4 Blood」のPC版オープンベータテスト(OBT)で本作を体験することができたので、その感触と魅力をお伝えしたい。
「L4D」シリーズの遺伝子を受け継いでさらに進化! 4人協力プレイで楽しむキャンペーンモード
キャンペーンモードは、プレーヤー4人が共に行動し、全速力で迫りくるリドゥンたちを殲滅しながら街や森の中を進んでいく本作のメインコンテンツだ。ジャンル上は“ゾンビホラー”だが、大量のゾンビをアサルトライフルやサブマシンガンでなぎ倒していく爽快感のあるモードとなっている。
キャンペーンモードでは複数のステージ(=ミッション)と、それぞれに難易度が用意されている。挑みたいミッションと難易度を選んで出発したら、そのステージの最終目標地点へ向け進んでいき、無事に到達できればクリアとなる。そこからどんどん高難度ミッションに挑んでいくのが本作の基本的な流れだ。
OBTでは最初のミッションとなるAct.1をプレイすることができた。用意された難易度は「サバイバー」、「ベテラン」、「ナイトメア」の3つ。今回は一般的な難易度であるサバイバーで体験した。
ミッション出発前には、クリーナーと呼ばれる8キャラクターから使用するキャラクターをひとり選択する。今回は「エヴァンジェロ」、「ウォーカー」、「ホリー」、「マム」、「ホフマン」の5人が使用できた。
各キャラクターは、それぞれが固有能力を持っているほか、スタミナ回復量やダメージ耐性、インベントリの数などが違っている。さらに、「チーム移動速度+5%」や「チームスタミナ+25%」、「チーム体力+10」など、味方全体に影響する「チームの効果」、初期装備のサブ武器までもがそれぞれに設定されている。
固有能力でいえば、「エヴァンジェロ」は60秒に1回ゾンビによるつかみから逃れることができる能力、「ウォーカー」は高精度キルをすると5秒間射撃制度が+20%上昇する能力、「ホリー」はリドゥンを倒すとスタミナが10回復する能力、「マム」は各ステージ1回だけ行動不能状態の仲間を即座に蘇生できる能力、「ホフマン」はリドゥンを倒すとたまに弾薬を見つけることができる能力を持っている。ちなみに筆者は近接武器をサブ武器に持つ「ホリー」や仲間を各ステージ1回だけ即座に蘇生できる「マム」がプレイスタイルに合っていて好きだった。
なお、他のプレーヤーが先に選んだキャラクターは選ぶことができない。お目当てのキャラクター以外にも使えるキャラクターをいくつか持っておくといいだろう。
また、詳しくは後述するが、本作には“デッキシステム”という新要素でキャラクターの性能を底上げすることもできるようになっている。キャラクター選択やデッキシステムで自分好みのプレイスタイルを突き詰めていこう。
キャラクターを選んだらいよいよミッションがスタートする。前述した通り、ミッション中は襲い来るリドゥンたちを倒しながら目的地目指して進んでいく。目的地に到達するまでに、いたるところから襲ってくるリドゥンを全員で迎え撃ったり、時には必死に逃げ回ったり、仲間と連携してギミックを操作して進んでいくことになる。
さらに、リドゥンに倒されてしまった味方を蘇生させたり、リドゥンに拘束されて動けなくなった仲間を救出したりとお互いをサポートし合うことが不可欠だ。とにかくプレーヤー同士の綿密なコミュニケーションと協力が重要になる。チームプレイがミッションをスムーズに進めるポイントだ。
また、リドゥンの中には“変異体”がいくつも存在する。変異体のリドゥンの中には、死亡時に爆発する大型のリーカーや、隠れながら粘液で動きを封じてくるスティンガー、プレーヤーを捕まえて締め上げたりするトールボーイなど、厄介なものばかりだ。
普通のリドゥンだけでなく変異体のリドゥンがいることで、プレイが単調にならずメリハリが出てくる。また、変異体リドゥンは個々の能力がとても高いので、ある程度仲間との連携がうまくできていても、いい感じに引っ掻き回してくれる。ただ普通のリドゥンを倒すだけだと簡単だが、大量のリドゥンの中に強力な変異体が混ざることで仲間との連携が必要不可欠となり、戦闘のおもしろさが増している。
また、上記で紹介した変異体以外にも、ものすごい大きな「オーガ」というリドゥンも登場した。突然のことで非常に驚いたが、エンターテインメント性もあり、プレイにメリハリも出ておもしろい。
ほかにも、何か装置を動かしたり、鳥を驚かせるととリドゥンが大挙して襲って来るというギミックも用意されている。ただ道を進むだけでなく、爆弾を建物や乗り物に設置して破壊するなど、「L4D」の遺伝子が随所に残されている。
ミッションの合間には、リドゥンに襲われず、物資を補給できるセーフルームが用意されている。「L4D」シリーズでは、セーフルームにいくつかの武器や救急キットが置いてあったが、今作ではアイテムを購入できる「ベンダー」が設置されている。フィールド上に落ちている銅貨を集めたり、セーフルームに入った時に手に入る銅貨で武器や弾薬、チームアップグレード、アイテムを購入して物資を補給することになる。
また、本作では多くの武器が登場する。分類でいえば、メイン武器にはアサルトライフル、サブマシンガン、ショットガン、スナイパー、ライトマシンガンが用意され、アサルトライフルであればAK47やM16、SCARなどそれぞれ複数存在する。道中に落ちている武器にはレアリティも設定されており、手持ちの武器よりも強い武器を見つけたときは嬉しいし、ミッション中に強い武器へ強い武器へと切り替えていくハック&スラッシュのような体験もできる。ミッションの最初はサブマシンガンで前線を突き進んでいたが、道中でスナイパーを拾って後方支援に回るなんてことも可能だ。