【特別企画】

アドレナリン全開、脳汁ドバドバのFPS「DOOM Eternal」インプレッション

戦略的な戦闘と、断崖絶壁を超えるアクション、これぞ「DOOM」の最高峰!

3月26日 発売予定

価格:7,980円(税別)

CEROレーティング:Z(18歳以上)

 「君はドゥームスレイヤーだ。銃を持て、そうだ。やることはただ1つ、デーモンを滅ぼせ。やつらにかける慈悲はない。徹底的にやれ!!!!」

 ベセスダ・ソフトワークスが3月26日に発売する、プレイステーション 4、Xbox One、PC用FPS「DOOM Eternal」は、「DOOM」の決定版と言えるゲームだ。本作を一言で表現すると「走って、撃って、残虐に殺れ」以上だ。リアルな戦場を描き、地形に隠れて進むようなFPSにはないスピーディーな挙動、ロケットランチャーをはじめとする破壊力抜群の武器、そして残虐な過激表現……。これこそが「DOOM」である! 本作はそのエキサイティングな戦いをとことんまで楽しめる。

 本作はFPSとして戦闘に特化しているが、戦いが単純なのではない。前作である「DOOM」(2016版)は、体力回復や弾丸を補充するためには敵を倒さなくてはいけないという明確で過激なコンセプトを打ち出したが、「DOOM Eternal」はさらにこのコンセプトを推し進めている。激しい戦いを繰り広げながら決められた武器や攻略法を駆使して、群がるデーモンを倒していかなくてはいけない。FPSゲーマーの挑戦心を盛り上げるユニークなゲーム性を実現しているのだ。

 今回は発売に先駆けて序盤のステージをプレイすることができた。時間にして約3時間というところだろうか。だが体感はもっと長く、アドレナリンがドバドバ放出されていて時間の感覚がわからないほどだった。

 その興奮状態はまるで自分の体が画面内のドゥームスレイヤーと一体化したような感覚だった。キーボードに置く左手が、マウスを握る右手が無意識に動く。デーモンに銃を向け無慈悲にキルを決めていく。今回は基本的なゲーム要素と感触を紹介したい。非常にエキサイティングな、オススメFPSである。

【DOOM Eternal - オフィシャル ゲームプレイ トレイラー 2】

息をつかせぬゲームシステム。生き残るためには残酷さも必要なのだ!

 「DOOM」シリーズはid Softwareが開発するFPS。初代「DOOM」は1993年生まれの古参FPS、いやレジェンドFPSといっても良いだろう。そして初代「DOOM」の誕生から23年経った2016年にリブート作となる「DOOM(2016)」が発売、そして今年2020年にその続編にあたる「DOOM Eternal」が発売される。

 美麗なグラフィックスで描かれた地球は我々の知っている地球とは様相が全く異なる。デーモン達に支配された地球は荒れ果てて、我が物顔でデーモンが闊歩し、禍々しい神殿もある。あるステージは溶岩に覆われていたり、あるステージでは極寒の雪山だったりとステージごとのコンセプトはかなり異なる印象だ。

1ステージ変わるだけで印象が大きく違う

 それではゲームシステムを見ていこう。といっても本作のベースはオールドスクールなFPSだ。それも銃を撃って敵を倒してステージの先に進んでいくFPSのピュアな楽しさと爽快感を凝縮したような作品になっている。

 様々なFPSがある中で本作はとにかくリソース管理がキモだ。というのもフィールドに落ちているアーマーやヘルスパック、弾薬だけでは確実に足りないようになっているのだ。

 ではどうするか? ライフが欲しければ強烈な近接のフィニッシャーキル「グローリーキル」を、弾薬が欲しければチェーンソーで敵をぶった切る「チェーンソーキル」、アーマーが欲しければ火炎放射器で燃やせばいい。要するに残虐にデーモンを殺せばリソースが手に入るというクレイジーな答えだ。

ライフや弾薬が欲しければ残虐にデーモンを殺せ、というクレイジーな答えが返ってくるのが本作

 これの何がすごいかと言うと「プレーヤーに息をつかせずに攻め続けさせる」ということだ。「DOOM Eternal」は昨今のFPSのトレンドの“一定時間ダメージを食らわなければヘルスが回復する”というような甘ったれたことをさせてはくれない。となると自然に敵に近づくアグレッシブな戦い方になる。

 敵にある程度ダメージを与えるとふらつくのでそこがグローリーキルのチャンスだ。あえて銃で倒しきらずにアサルトライフルでちまちまとダメージを与え、ふらつかせたところでダッシュで一気に近づきグローリーキル!これが最高に気持ち良い。逆に銃で倒してしまったら勿体ない、と思ってしまう妙さがある。

 グローリーキルは敵の目玉を引っ張り出して千切ったり、チェーンソーも文字通りに敵を真っ二つ、もちろん切断面を黒く塗るような優しい表現はない。肉片と化したデーモンからは大量の血が吹き出す。この派手な表現が見所で、繊維状のものが千切れるブチブチという音や、「ヴォンヴォン」と低く唸るチェーンソーのモーター音と、飛び散る血しぶきの音はなんとも表現できない黒い快感を感じさせる。

 快感がある上にリソースまで回復するのだ。必然的に狙っていくことになる。

 近接攻撃ばかりにフィーチャーしてしまったが、本作ではもちろん銃を撃ちまくる必要がある。そもそもふらつかせるまでそれなりに銃でダメージを与える必要があるし、敵も腐るほど出現してくる。「大量の銃弾をデーモンに撃ち込み、ふらついたらそのチャンスで一気に近づきキル」。デーモンとのバトルを一言で表現するとこうだ。このシンプルさが良い。

【ピンチの時こそ前に出ろ! 「DOOM Eternal」のテクニカルなバトル】
「DOOM Eternal」では敵の攻撃は容赦なく、数発食らったらピンチになる。弾の取得量も少ない。弱った敵を近接で倒し体力補給を行ない、チェンソーで倒すことで弾丸補給、アーマーを回復するには火炎放射器で燃やした敵を倒す。固い敵から逃げザコ敵で回復など、瞬間的な判断と武器の切り替えが求められる
銃を撃ちまくる快感はもちろんあり!中型以上の雑魚は弱点を持っているので弱点を狙う楽しさも

トリッキーなアスレチックエリアも歯ごたえ十二分!

 そしてもう1つがトリッキーなアスレチック部分だ。というのもひとしきり暴れ終わると今度は開発者から「クールダウンだよ」と言わんばかりのアクションや探索要素が登場する。

 本作は2段ジャンプ、壁つかみ、ダッシュ、空中ダッシュと様々なアクションができる。このアクションを使った1人称プラットフォーマー……要するに1人称視点で「スーパーマリオ」のようなジャンプアクションを求められる。わざわざご丁寧に「一定時間乗っていると落ちる足場」なんてものも開発者は用意しているほどだ。

 この落ちる足場がなかなかに厄介だった。実際は落ちるまでにある程度の時間の余裕はあるのだが「そろそろ落ちるかも」という焦りと、先程までの激しい銃撃戦でアドレナリンがMAXになっている筆者は焦りすぎてジャンプのタイミングを失敗したり、ダッシュを無駄使いしてしまって奈落の底へ落ちることもあった。

アスレチックのように2段ジャンプや空中ダッシュなどを使って落ちる足場エリアを乗り越えていく。これがなかなかに歯ごたえがあるのだ

 今回は割とチェックポイントがマメに用意されているので、多少死んでも。むしろ死ぬことが体に微かなクールダウンを与えてくれる。「チェックポイントからロード」と表示される画面を見ながら、よし行くか!と気合を入れ直して再度出陣するのだ。

 難しいエリアでも何度かトライ&エラーを繰り返していると見えてくるものがある。それはトリッキーなアスレチックエリアもそうだし、デーモンと激しい撃ち合いを繰り広げるエリアもそうだ。リソースはかつかつだが、ヘルスパックがある場所や敵の射線を切れる障害物、高低差のある足場などが見えてくる。

【道なき道を越えろ! 「DOOM Eternal」の超絶アクション】
「DOOM Eternal」のアクションはかなり本格的だ。2段ジャンプ、壁登り、ダッシュジャンプなどあらゆるテクニックを駆使して超えていく必要がある

もちろん成長要素もあり。マップ内にあるシークレットを探す楽しみも

 ちなみに序盤はショットガンしか持ってないがステージを進めていくと武器の種類はドンドン増えていくし、武器にMODをつけることで通常攻撃以外の手段も増える。筆者は特にショットガンがお気に入りでプレイ中のかなりの時間をショットガン片手に過ごしたのだが、ショットガンのMOD「スティッキーボム」にはお世話になった。

 グレネードランチャーよろしく銃からポンッとボムを飛ばすのだが、ボムが範囲攻撃なのでアバウトなAIMでも結構当たってくれる。また中型以上のザコ敵は基本的に弱点があるので、弱点付近にショットガンを撃ちつつグレネードを突っ込んで行くとこれが中々良い感じに弱点を吹き飛ばしてくれる。

 他の敵にもとりあえずスティッキーボムを突っ込んでおけば範囲攻撃なので諸々良しという感じで非常に役に立った。アサルトライフルのMODにはスコープで敵を狙撃できるものもあり、的確に弱点を撃ち抜くことができれば一気にこちらが有利になる。こういったベーシックなものから、ロケットランチャーであれば誘導弾を撃つこともできる。通常の武器がこうしたMODで違う表情を見せてくれるのも面白い。

武器MODやスーツを強化するアイテムなど、成長要素があるのも注目ポイントだ。どんな順番で強化していくかプレイスタイルと相談しながらじっくりと決めたい

 ほかにもシリーズでお馴染みのシークレット要素を探す楽しみもある。ステージを進んでいるとところどころにこれ見よがしにアイテムが置いてあるのだが、一筋縄では行けないところに配置されていたりする。そこにたどり着くまでの道が巧妙に隠されていたり、トリッキーなアクションを求められたり様々だ。これらを集めていくのも楽しみの1つだ。

シークレットアイテムとしてスタチューが入手できることがある。これは自室の棚にコレクションされるほか、使用すると3Dモデルをじっくりと見ることができるドゥームスレイヤーにはありがたい? 機能も付いている

 そして各ステージには「クライマックス」と言うべき敵が密集して襲いかかってくるエリアがある。雑魚敵がわらわらと沸いてくるのはもちろんだが、中型以上の雑魚敵もこれでもかというほど容赦なく湧いてきて、こちらに猛攻を浴びせてくる。正直なところ心が折れそうになることもあった。

 だが何度もプレイしていると見えてくるものがある。神経が研ぎ澄まされるという感覚だろうか。「このあたりにヘルスパックがあったはず」、「このあたりに弾薬があったはず」とった具合に攻略に繋がる道が見えてくるのだ。そうして幾度かの挑戦の末にそのエリアを脱したときは音楽ライブの「フィナーレ」のような達成感を得ることができた。

 今回はドゥームスレイヤーのオリジンに迫る物語ということでストーリー面も気になるところだが、「ストーリー? そんなの関係ねぇ、俺は暴れたいだけだ!」という遊び方でもまったく問題はない。撃ち合い……というか殺し合いのヒリヒリとした緊張感とデーモンを倒したときの爽快感たるや「あぁ、『DOOM Eternal』をプレイできてよかった……」と昇天しそうになるほどだった。

 FPSの原体験と言える撃ちまくりの爽快感と、過激なゴア表現を楽しめるピュアなFPS「DOOM Eternal」はぜひチェックして欲しい作品だ。