【特別企画】
「CONTRA ROGUE CORPS(魂斗羅 ローグ コープス)」ファーストインプレッション
2019年8月20日 16:00
シリーズ1作目となる「魂斗羅(コントラ)」がアーケードゲームで登場してから約30年。その最新作として、KONAMIはプレイステーション 4/Xbox One/Nintendo Switch/PC(Steam)用アクションシューティング「CONTRA ROGUE CORPS(魂斗羅 ローグ コープス)」を9月26日に発売する。
2D横スクロールを主としたシューティングアクションゲームとして知られる「魂斗羅」シリーズだが、本作は3Dの見下ろし型アクションシューティングへと変化している。しかし、本作でも「魂斗羅」らしさは健在。ぶっ飛んだ設定のキャラクターや武器が登場し、どこかプレイステーション 2や初代プレイステーション時代のゲームによく見られた、良い意味での“バカっぽさ“を感じる作品となっている。
今回は、本作の肝となる協力プレイと、他のプレーヤーと戦う対戦モードを約3時間ほどみっちりプレイできたので、ファーストインプレッションをお届けしたい。
なお、本作は本日8月20日からダウンロード版の予約を開始した。さらに、UNIQLOと「魂斗羅」のコラボTシャツの発売が9月23日に控えている。
ゲームシステムはハクスラ系に! 敵をなぎ払う爽快感はそのまま
本作は、ステージをクリアしてキャラクターを強化を繰り返す、いわゆるハクスラ系のゲーム性になっている。「武器」と武器を強化する「M.A.D」、防具である「ボディーパーツ」を集め、キャラクターを徐々に強くしていく。
今回の試遊ではチュートリアルを含めた5ステージをプレイした。道なりにひたすら奥へ進むステージや、1箇所に留まって敵を倒しまくるステージなどバリエーションもみられたが、敵が大量に出現するのはどのステージも変わらない。マシンガンなどで敵をなぎ払う爽快感はどのステージでも体感できる。
また、4人協力プレイで遊んだので、序盤のステージは物足りなさを感じるほど簡単にクリアできたが、難易度を上げるにつれ明らかに難しくなっていった。ステージ3までくると敵が固く、被弾すると大きくダメージを受けるようになり、歯ごたえのある戦闘を楽しめた。
武器の種類は100種以上! ド派手な武器から謎の武器までユニークな武器が多数登場
今回の試遊で筆者が一番面白さを感じたのは武器選びだ。本作には100種類以上にもなる種類の武器が登場するとのことだが、その中には「電光花火」や「ザ・シャーク」など、名前を読んだだけでは本当に武器なのかどうか怪しいものが多数存在する。武器を使ってみないことにはどういう性能をしているのか全く想像できないので、何度も何度も武器を変更して試してみるのが楽しかった。中には使い道のわからない武器も見られたが、それこそが「魂斗羅」らしさを感じさせる部分だろう。気づけば、試遊3時間のうち1時間以上も武器選びで遊んでいた。
なお、拠点には武器を試し撃ちできるスペースがある。武器の性能を確かめるのにいちいちステージに挑む必要がないのはうれしい仕様だ。
また、武器には「M.A.D」という強化パーツを装備できる。シンプルに基本ダメージが上がる効果や、銃を撃ち続けたときに発生するオーバーヒート時間を短くする効果、ジャンプ中に発射した弾のダメージが上がる効果など、様々な効果を持つ「M.A.D」がある。同じ武器でも装備している「M.A.D」によって、違う使用感を楽しめる。自分の好きな武器に合う「M.A.D」を探すのが捗りそうだ。
シリーズ初の対戦コンテンツ! 敵を倒して肉塊の量を競う魂斗羅らしいルールに
本作には、「魂斗羅」シリーズ初となる対戦コンテンツが2種類用意されている。今回の試遊では、「100%エネミート」という対戦形式をその日取材に訪れていた企業対抗で遊んだ。
「100%エネミート」は、撃ち合いとサッカーを足したような対戦モードだ。マップ上に出現する「キムコウボール」というグロテスクな見た目の虫を攻撃してふっ飛ばし、相手チームのゴールに入れるとポイントをもらえ、制限時間内でより多くのポイントを稼いだチームが勝ちとなる。
もちろん対戦中は、相手を攻撃して邪魔できる。敵を倒した場合は、死体を持ち上げてゴールに投げ込むとポイントを稼ぐことも可能だ。ちなみにゴールは回転刃がいくつもついた裁断機になっており、「キムコウボール」をゴールすることで肉塊が飛び散る仕様となっている。こういうところにも「魂斗羅」らしさを忘れていない。
また、ゴールすると高得点をもらえる「ゴールデンキムコウボール」がまれに出現する。「ゴールデンキムコウボール」は攻撃で吹き飛ばすことができないため、持ち上げて進むしかない。持ち上げている間は移動しかできなくなるので必然的にチーム総出での助け合い&取り合いになる。チームワークを求められる要素だ。
という風に、実にシンプルなルールだ。しかしながら、攻める人と守る人で分かれたり、得点が上なら全員が全力でゴールを守ったり、「キムコウ」そっちのけで対戦相手を邪魔するだけの役割を作るなど、様々な戦法をとれ、奥深さも感じられた。また、移動速度が上がる「ミス・ハラキリ」は攻めに、子パンダで一方向の道を潰せる「ハングリービースト」は守りに向いているなど、キャラクターごとの特徴を活かした戦い方も行なえる。
企業対抗戦では、「ハングリービースト」が猛威を奮った。子パンダを召喚するアビリティは、攻めでも守りでも強力で、相手の陣地に設置すれば「キムコウボール」を押し込むのに役立ち、自分の陣地に設置すれば、相手の行動を抑止できた。我らがGAME Watchチームは、そんな「ハングリービースト」を使って企業対抗戦で優勝した。
今回の試遊ではプレイできなかったが、対戦相手や出現する敵を倒してポイントを稼ぐ「レイジ」という対戦形式もある。純粋にプレーヤー同士で戦いたい人はこちらのルールで遊ぶと良いだろう。なお、対戦コンテンツにはレート戦もある。レートが一定以上になると「殿堂入り」アイコンが表示されるようになるとのことなので、やりこみ要素として機能するだろう。
さいごに
至るところに良い意味での“バカっぽさ“を感じられた本作。「魂斗羅」シリーズにおける大量の敵を蹴散らす快感をそのままに、最大4人での協力プレイや4対4の対人戦、ステージをクリアしてキャラクターを強化する育成要素、ステージを周回して武器を集めていく収集要素など、新要素が加わってパワーアップしているのを実感できた。中でも筆者は、武器の種類の豊富さに魅力を感じた。製品版では、今回の試遊では見られなかった、まだ見ぬ“おもしろ武器“が眠っているかと思うと非常に楽しみである。
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