インタビュー

「バイオショック インフィニット」沢城みゆきさんインタビュー

沢城さんも惚れ込むヒロイン・エリザベスの魅力。主人公たちの関係変化は「超・ポイント!」

4月25日 発売予定

価格:各7,770円

CEROレーティング:D(17歳以上対象)

左から、本作の主人公ブッカーと、ヒロインのエリザベス

 4月25日に発売が予定されているプレイステーション 3/Xbox 360用アクションアドベンチャー「バイオショック インフィニット」。天空都市「コロンビア」を舞台に、主人公のブッカーとヒロインのエリザベスによる冒険が描かれていく本作は、この2人の活躍が欠かせない。

 海外では3月末にすでに発売されて評判も上々の本作だが、日本語版ではブッカーに藤原啓治さん、エリザベスには沢城みゆきさんなど実力派の声優を起用しており、日本語吹き替えによる「バイオショック インフィニット」の表現も注目すべき点となっている。

 そのような中、今回エリザベス役を担当した沢城みゆきさんにインタビューを行なうことができた。インタビューでは、実際に演じる中で感じた本作やエリザベスの印象、さらには注目のポイントなどを伺っていった。

かわいらしくてミステリアス。様々な顔を持った「好きにならざるを得ないヒロイン」

エリザベス役を担当した声優の沢城みゆきさん
ゲーム内で様々な表情を見せるエリザベス
抜けるような青空が印象的な「コロンビア」

――演じ終えて、「バイオショック インフィニット」はどのような印象ですか?

沢城みゆきさん: 全体としてはシーンごとに印象がとても違っていて、1つの印象がありません。目まぐるしく色が変わっていくというのが、印象といいますか。

 シーンとしては、ゲームのスタートで「コロンビア」に上がっていく場面が印象に残っています。エリザベスが囚われている場所だと聞いていたので、暗い閉鎖的な場所かと思っていたのですが、上がると同時に「ハレルヤ!」と言われて、青空が広がる天国のような世界で、「真逆だ!」と。想像とのギャップもあって、その時の印象は強く残っています。

――担当作も多い沢城さんですが、他作品との違いは何か感じましたか?

沢城さん: ゲームの知識はあまりないのですが、感情を表現するセリフが多いことを感じました。他の作品ではインフォメーションのような説明的なセリフが多くありましたが、感情を表すセリフの中に大事な伏線や情報が含まれているという作り方をしているので、いつの間にか世界に入り込んで、切れ端を繋いでいきたくなるような気持ちになります。

 日常会話の中で重要なものを表現していくので、映画にも似た印象があります。さりげなくすごいことをやっているので、ここが稀有な部分です。表現のクオリティは高いですよ。

――エリザベスの印象はいかがでしょうか?

沢城さん: 演じる前に動いているエリザベスを見せていただいたのですが、怯えている時、凛としている時、はしゃいでいる時、本当に様々な表情があって、色々な表現をしていいキャラクターなんだと感じました。

 実際に演じてみると、日本ではあまり見ないタイプのヒロインでした。主人公に冷たくしたり、ないがしろにするリアクションもするんです(笑)。キャラクターとしての幅は広い。思っていたよりもずっとかわいらしく、ミステリアスで、キャラクターという枠に収まらない人間味のある女の子です。私は夢中になったので、ぜひプレイして共感してもらえたら嬉しいですね。

――エリザベスの年齢をどの程度を意識していましたか?

沢城さん: プロデューサーからは20歳という説明があったのですが、日本向けにはもう少し幼くした方が親しみやすいのではということで、17、18歳くらいのイメージで声を当てています。それでも日本の高校生よりははるかに大人っぽいのですが(笑)。

――沢城さんとエリザベスの共通点はありましたか?

沢城さん: 私自身のことは自分ではよくわかりませんが、オープンで、裏表がないところは憧れの女性像ですね。それとエリザベスは、本が好きなんです。閉じ込められている時、他の世界との接点は本だったんですね。本が楽しみというのは、唯一一緒かなと思います。

――ここを聞いてほしい、という注目ポイントを教えてください。

沢城さん: とても聡明なのにピュアさも併せ持っていて、まず自分が本当にファンになりました。英語版の魅力を再現するということに集中したので……日本語版もかわいくなっているはずです!(笑)

 特殊なのは、ヒロインが主人公の前を進むところです。マスコット的であり、目の前で一喜一憂する存在。それが画面から急にいなくなれば心配もしますし、どんどん好きにならざるを得ないヒロインです。日本語吹き替えでもそれを感じていただければと思います。

――収録時は苦労されたこともあったそうですね。

沢城さん: 収録が海外での制作と同時進行だったのですが、できた部分から来るので、台本を見ながら、これはクライマックスだろう、これはブッカーのことを「ミスター」と呼んでいるので序盤だななどと、情報の切れ端から想像しながら演じていました。環境として難しい部分でもあり、楽しみながらやったところでもありますね。

 印象的だったのは、咳1つでも番号が10番まで振られているんです。それがどこで使われているかはもちろんわからず(笑)。英語版では同じに聞こえるものもあったのですが、シチュエーションを想像しながらできるだけ違うように演じました。くしゃみやあくびも、相当なパターン数を録りました(笑)。「ブッカー」と呼びかけるセリフもたくさんあったので、それもトレースというよりは、感情を上乗せしています。

藤原啓治さんの声によって「渋さ2割増」だというブッカー
2人の関係の変化に感情移入しながら楽しんでいきたい

――ブッカーを演じた藤原啓治さんとのコンビはいかがでしたか?

沢城さん: 台本ができあがる順番がバラバラだったので、同時の収録ということはなかったのですが、私が英語版に合わせて演技をしたり、啓治さんの声に合わせて演技したり、その都度違いました。

 啓治さんの声がある時は、「ぜひ日本語版の方で!」とお願いしていました。その方が私のテンションが上がるので(笑)。

――ブッカーはどのような男性ですか?

沢城さん: やはりプレーヤーでもあるので、私としてはプレーンな印象でした。ただ啓治さんが演じることで、2割増も渋い、格好いいキャラクターになっていると感じます。時に優しく、でもハリウッド映画的な頼れる男という感じでしょうか。

――ブッカーとエリザベスの関係の変化というのも本作の気になるところです。

沢城さん: これは、超・ポイントです! エリザベスは最初はブッカーを拒否するような完全なストレンジャーとして登場します。それがだんだんとブッカーを認めるようになり、一緒に行動するようになってからは奔放で朗らかな一面も見せ、男前の相棒のようにもなり、そして最後は……。2人の関係の変化は本作の1番の見せ場であり、魅力です。もう1度言いますが、ここがポイントです。

――では最後にメッセージをお願いします。

沢城さん: 魅力的な女の子が日本に上陸しました。大人っぽい表情も見せれば、子供のように奔放に振る舞うところもあります。そう思っているとたくましい一面も出てきて、本当に色々な顔を持った女の子です。ぜひ出会ってみてくださいね。

――ありがとうございました。

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(安田俊亮)