インタビュー
「デススト2」発売を迎えての心境を小島監督が語る! マゼラン号の制作秘話も明かしたインタビューが実施
ネタバレもちょっぴりあり!
2025年6月26日 19:30
- 【DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH】
- 6月26日 発売
- 価格:
- 8,980円(スタンダードエディション)
- 9,980円(デジタルデラックスエディション)
- 31,980円(コレクターズエディション)
本日6月26日にコジマプロダクションが手掛けるプレイステーション 5用アクション「DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH(デス・ストランディング2)」がついに発売された。
「デススト2」は、初代「デススト」の発売から約5年半ぶりにリリースされたシリーズ最新作。登場人物も前作から大幅に増えたほか、主人公サムの荷物の運び方についても多彩な手段が用意され、様々なポイントが進化したタイトルになっている。
本作の発売に合わせて東京都の渋谷PARCOではイベント「DEATH STRANDING WORLD STRAND TOUR 2 in Tokyo」が開催された。本イベントは小島秀夫氏やが登壇し津田健次郎氏や押井守氏らゲストとのトークや、一般の参加者から寄せられた質問に答えるQ&Aセッションが行なわれた。このイベントに先駆けてメディア向けにグループインタビューが実施。本記事ではこのインタビュー模様を紹介する。
なお、本日で発売を迎えたということもあり、一部ゲームのネタバレが含まれる内容もあったため注意してほしい。
まず初めに発売日を迎えての心境を語った。初代「デススト」が発売された後にコロナ禍に入り、その後に小島氏は病気を患ったこともあり「ゲームづくりがこのままできるかどうか」という状態に至るほどピンチを迎えていたことを明かした。気持ちとしては言葉にできないとしつつも「よくやったぞみんな!」と感じていると明かした。一方で今作はアーリーアクセス版が6月23日に発売され、すでに世界中のプレーヤーが遊んでいるため、いままでの発売日のイベントとは少し異なり時代が変わったことを感じているという。
反響については初代「デススト」と比較すると、前作はこの世に存在しないジャンルのゲームだったため、初代のほうが反響があったように感じるとコメント。これには当時初代「デススト」が「メタルギアではなかった(メタルギアのようなゲームではなかった)」という意見もあったという。加えて前作ではスローなゲームテンポについて行くことができないプレーヤーも存在したため、そのあたりを意識しつつも続編という立ち位置の中でできることをしたようだ。
インタビューでは制作秘話に関する内容も登場。マゼラン号など過去作を彷彿とさせるビジュアルや演出をあえて入れる理由については、自身としてはそんなに意図しておらず、元々のマゼラン号はかなり違った見た目だったようだ。当初は新川洋司氏が描いた原子力潜水艦のようなデザインだったが、自身は別の形をイメージしており、別の候補を作っていく中でマゼラン号が生まれ、それが気に入って詳細を詰めていった後に完成したとした。
発売を迎えたことに合わせて、ゲームの新要素に関する内容も紹介された。今作ならではの要素についてプレッパーズとの親密度を上げていくと奥の扉が開くことがあるという。温泉で星座を見てズームした際にも遊び心あふれる要素が含まれているようで「ドン引きする人もいるかもしれない」としつつ、遊んでほしいと発言。こちらの要素は開発スタッフではなく、小島氏自身のアイデア取り入れられていることを明らかにした。
また、イベント終盤には「デススト2」に込められたメッセージについても答えた。インターネットなどのテクノロジーを否定する訳では無いが、依存しすぎるのは危険ではないかと述べた。現在はインターネットを通じて世界中が繋がっているが、それをどう使うかが重要であるとし、ゲーム内に存在するSNSの「ソーシャル・ストランド・サービス」を通じて考えてほしいとし、小島氏自身の考えは“あるキャラクター”が代弁していると明かした。加えて、繋がりを断つべきかと言うとそうではなく、そういった部分についても考えてほしいとコメントした。
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