インタビュー

韓国サービスは待機者が出るほど人気に。「ブレイドアンドソウル NEO」プロダクトディレクターインタビュー

キム・ホンジェ氏が語る、進化した武侠アクションMMORPGの魅力

【ブレイドアンドソウル NEO】
3月12日 サービス開始予定
基本プレイ無料(アイテム課金制)

 2012年サービス開始となったMMORPGの「ブレイドアンドソウル」。3月12日、「ブレイドアンドソウル」の新たな展開として、本作をリメイクした「ブレイドアンドソウル NEO」のサービスが開始となる。

 特筆すべきは、「神獣」と呼ばれる強力なワールドボス討伐や、装身具を通じた独自の武功カスタマイズシステムの導入だ。東洋的な世界観と武侠アクションを特徴にこれらの魅力が加わり、MMORPGとしての協力プレイの醍醐味や個性的なキャラクター育成が楽しめるようになっている。「ブレイドアンドソウル」と「ブレイドアンドソウル NEO」は別のタイトルとなり、並行して展開されることとなる。

 今回は「ブレイドアンドソウル NEO」を手がけるプロダクトディレクターのキム・ホンジェ氏に、韓国ですでに好評を博している本作の魅力と、日本展開に向けての思いを聞いた。

「ブレイドアンドソウル NEO」プロダクトディレクターのキム・ホンジェ氏

「ブレイドアンドソウル NEO」の概要と既存タイトルとの関係

――本日はよろしくお願いします。改めて、開発チームの視点から「ブレイドアンドソウル」というタイトルの魅力についてお聞かせください。

キム氏:「ブレイドアンドソウル」の魅力は、東洋的な世界観のストーリーテリングと最高レベルのグラフィック、リアルな武侠アクションです。

 独創的なストーリーテリングとキャラクター設定、カットシーンは他のMMORPGと差別化される要素として挙げられ、空を横切る軽功や水上を走る水上走など、東洋武術を応用した武侠アクションを体験することができます。

水上を走る「水上走」といった武侠アクションが楽しめる

――「ブレイドアンドソウル NEO」がリリースされることで、現在の「ブレイドアンドソウル」のサービスにはどのような影響があるのでしょうか?

キム氏:並行して開発を進めていく予定です。「ブレイドアンドソウル」を楽しんでいただいているプレーヤーのみなさんと、「ブレイドアンドソウル NEO」を楽しんでくださるプレーヤーのみなさん、双方に楽しんでいただけるようサービス運営を続けていきます。

 プレイデータに関しても並行しての運用なので、データの引継ぎなどはなく、みなさん同じスタートになります。

「ブレイドアンドソウル NEO」は「ブレイドアンドソウル」と並行してサービスが展開される

ゲームシステムとコンテンツの新要素

――「ブレイドアンドソウル NEO」は、従来の「ブレイドアンドソウル」と比較して、どのような点が進化しているのでしょうか?

キム氏:「ブレイドアンドソウル NEO」は「ブレイドアンドソウル」初期の体験を再度提供することを目標として開発が行われました。サービス開始直後のクラシックな部分は市場の変化にあわせて、改善が必要な部分がありました。

 Unreal Engine 4の環境での色感と光源の表現の完成度を高めて「ブレイドアンドソウル」を再現しつつ、古くなったオブジェクトを最新化し、新しい環境表現を加えたことで、より多くのプレーヤーが「ブレイドアンドソウル NEO」の美しさを感じることができるように改善を進めました。

「ブレイドアンドソウル NEO」になりグラフィックスに一段と磨きがかかった

――「ブレイドアンドソウル NEO」と既存の「ブレイドアンドソウル」の間で、コンテンツにどのような差があるのか教えてください。

キム氏:キャラクターの成長初期のストーリー展開の利便性を高め、フィールドイベントやワールドボスなど「ブレイドアンドソウル NEO」だけのコンテンツも存在します。

 キャラクター作成後に、疾走と滑空などすべての軽功スキルを無限に使用できたり、クエスト進行の位置まで即時移動ができるシステムなどで、以前より速いプレイテンポでストーリーを楽しむことができます。

 また、ランダムな時間と場所に登場するイベントボスを討伐したり、毎日決まった時間に登場する強力なワールドボス「神獣」を討伐したりと、プレーヤーのみなさんが協力してワールドボスモンスターを攻略する楽しさを感じることができます。

――その他「ブレイドアンドソウル NEO」で追加・変更された要素についてお聞かせください。

キム氏:「ブレイドアンドソウル NEO」はMMORPGの本来の楽しさを体感できることを最も重要視して開発を進めました。

 「グラフィック」、「ビジュアル」と「アクション性」のアップグレードはもちろん、ゲーム内マネー「金」の活用度を高め、キャラクターを成長させたり、トレードなどが行えます。

 後は、2つ前の質問でお伝えしている「ブレイドアンドソウル NEO」オリジナルコンテンツも「楽しさ」を感じる大きな変化だと思います。

――「ブレイドアンドソウル NEO」における武器や武功のカスタマイズ要素について詳しく教えてください。

キム氏:武器成長には「進化石」、「武魂の粉」のような成長材料が必要で、それらの成長材料はゲーム内のコンテンツから獲得できます。

 武器に特別な力を付与する「霊魂石」はダンジョンのボスの討伐を通じて獲得できます。

 さらに、装身具に自分が好きな武功書を選択して装着できるシステムにリニューアルして、同じ職業でも多種のカスタマイズ性で自分だけの武功の組み合わせができ、個性を出せるようにしました。

武器や武功のカスタマイズによりプレーヤーの個性がより出るようになった

サービス展開とプレーヤーへのメッセージ

――「ブレイドアンドソウル NEO」の課金システムについて詳しくお聞かせください。

キム氏:「ブレイドアンドソウル」と変わらず、基本プレイ無料でサービスを行います。

 課金システムは、ミッション完了で消耗品などのアイテムを獲得できる「ゲームパス」と、キャラクターの外形を変更できる衣装アイテムなどがメインになります。

 ゲーム内で獲得したアイテムを市場で取引をしてゲーム内課金アイテムである「神石」を獲得できるようになり、無課金でもいわゆる課金アイテムの入手ができるようになります。

――既にサービスを開始している韓国、また2月26日にサービス開始された他国における「ブレイドアンドソウル NEO」の反応について、お聞かせください。

キム氏:韓国でのサービス開始後は、ゲームプレイのためのワールド接続時に待機者列が多くできるほど、たくさんのプレーヤーが集まりました。北米でも事前予約と事前キャラクター作成を通じて、高い期待感を感じていただいていると、確信しています。

――最後に、日本のプレーヤーに向けたメッセージをお願いします。

キム氏:「ブレイドアンドソウル」サービスからいつのまにか10年の時が経ち、もうすぐ11年を迎えます。長い間、「ブレイドアンドソウル」を愛し、支えてくださったプレーヤーのみなさまの気持ちに感謝し、「ブレイドアンドソウル NEO」というもう一つの新たな「ブレイドアンドソウル」を発表でき、大変うれしく思っています。

 これからもお客様の声を聞き、満足いただけるサービス運営ができるよう最善を尽くしますので、これからも「ブレイドアンドソウル」と「ブレイドアンドソウル NEO」にご期待ください。

ブレイドアンドソウル NEOは3月12日にサービスが始まる