【特集】
エヴァファンが“ピキーン”ときた「ガンダム ジークアクス」の4つの“エヴァっぽい”ポイント【夏休み特集】
2025年7月22日 00:00
- 【機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)】
- Prime Videoなど各配信サービスで配信中
6月25日に最終話を迎えたアニメ「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)」。「エヴァンゲリオン」シリーズなどを手がけてきたスタジオカラーとサンライズがタッグを組み、ジオン公国が勝利した世界線の“架空戦記”を描いた作品で、その怒涛の展開に毎週SNSで大騒ぎになっていた。
筆者もリアルタイムで視聴していたのだが、実を言うと「機動戦士ガンダム」シリーズの知識はほぼゼロ。一方で「エヴァンゲリオン」シリーズは全作品履修済みで「シン・エヴァンゲリオン劇場版」公開中は何度も劇場に足を運んだエヴァファンだ。そんな筆者が「ガンダム ジークアクス」を見ようと思ったのも“エヴァを作ったスタジオカラーが制作するから”と言う動機だったりする。
ご存知の方も多いと思うが「ガンダム ジークアクス」は様々な作品へのオマージュが込められており、その中には「エヴァンゲリオン」に関連したものもある。本稿ではエヴァファンである筆者が“ピキーン”ときた「ガンダムジークアクス」のエヴァっぽいポイントを紹介していこう。なお、本稿では「ガンダム ジークアクス」のネタバレを含んでいるため、未視聴の方はご注意いただきたい。
「ガンダム ジークアクス」をおさらい。エヴァの制作陣が集結
まずは「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(以下、『ガンダム ジークアクス』)」について軽くおさらいしていこう。本作は「機動戦士ガンダム」シリーズを手がけるサンライズと「エヴァンゲリオン」シリーズを手がけるスタジオカラーがタッグを組んだ初めてのガンダムシリーズだ。
1月17日に一部話数を劇場上映用に再構築した劇場先行版「機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-」が公開。その後、4月9日よりTVシリーズが放送開始となり、全12話という異例の速さで物語は幕を閉じた。まさに嵐のようにやってきて、嵐のように去っていった作品だ。なお、GAME Watchでは第1話と最終話のレビューが掲載されているので、世界観やストーリーについてはこちらをご覧いただきたい。
監督を務めたのはスタジオカラーの鶴巻和哉氏。アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」では副監督、映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズでは監督を務め、庵野秀明氏の腹心として画コンテやデザインワークスも担当した。その他にもOVA「トップをねらえ2!」やコアなファンが多い「フリクリ」の監督として有名だ。
またメカニックデザインは「新世紀エヴァンゲリオン」で零号機や初号機、2号機といった主要機体を手がけた山下いくと氏。さらに脚本は庵野秀明氏と榎戸洋司氏、デザインワークスには渭原敏明氏や前田真宏氏、松原秀典氏も名を連ねるなど、ここだけ見ると「あれ、エヴァの新作でも作るのかな?」と疑ってしまうメンバーが揃っている。
そこにイラストレーターの竹氏によるキャラクターデザインのほか、キャラクター総作画監督の池田由美氏と小堀史絵氏、メカニカル総作画監督の金 世俊氏などが加わることで「ガンダム ジークアクス」は唯一無二の世界観、物語、映像美を繰り広げた。
そんな「ガンダム ジークアクス」には様々な作品へのオマージュが込められている。代表的なものとして、第2話で「機動戦士ガンダム」を彷彿とさせるアイキャッチが流れたり、第11話では挿入歌として「BEYOND THE TIME(メビウスの宇宙(そら)を超えて)」が使用されたりしているが、ほとんどは「機動戦士ガンダム」シリーズの歴代作品をオマージュしたものだ。
だが、中にはスタジオカラーやガイナックス作品である「エヴァンゲリオン」シリーズや「トップをねらえ!」をオマージュしたシーンも存在する。ここからは、エヴァファンである筆者が感じた「ガンダム ジークアクス」の“エヴァっぽい”ポイントを紹介していこう。
“エヴァっぽさ”を感じさせる戦闘シーンのカメラワーク
まずは「ガンダム ジークアクス」のカメラワーク。その中でも戦闘シーンのカメラワークや登場人物の描き方は「エヴァンゲリオン」シリーズと通ずるものがある。特に筆者が注目したのは、戦闘シーンで描かれるコックピット内のカメラワークだ。
第1話でマチュがジークアクスに搭乗し軍警と戦うシーン、第10話でニャアンがジフレドに搭乗しているシーンなどで用いられている“斜め下から人物を写すカット”。これは非常にスタジオカラーらしいカメラワークで「エヴァンゲリオン」シリーズでも多用されているアングルだ。
特に第1話終盤の戦闘シーンで「こいつらもマヴなのか?」と軍警が呟き、ジークアクスがヒートホークを振りかざす直前のマチュのカット。ここは「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」の終盤で、ロンギヌスの槍を抜く碇シンジの姿を連想したエヴァファンも多いだろう。筆者は劇場先行版も見に行ったのだが、このシーンが流れた時は、一緒に行ったエヴァファンの友人と思わず目を見合わせてしまった。
まるで“碇シンジと初号機の邂逅”。第8話の「ジフレド」登場シーン
次は第8話でのモビルスーツ「GFreD(ジフレド)」登場シーンだ。こちらはSNSでも大きな話題となり、スタジオカラー公式Xで庵野秀明氏が「第8話Bパート『月に堕ちる』に『エヴァンゲリオン』みたいなカットがいくつかありますが、僕はほぼお手伝いしていません。自分の仕業というのは誤解です」とコメントするほど「ガンダム ジークアクス」の“エヴァっぽさ”を象徴するシーンとなっている。
まず「ジフレド」がパープル×蛍光グリーンという「エヴァンゲリオン初号機」を連想させるカラーリングであること。そして格納庫でのカメラワークが“エヴァっぽさ”を増幅している。極め付けにパイロットであるニャアンが殺されそうになると、誰も乗っていないはずのジフレドが起動しニャアンを守るという展開で、“碇シンジと初号機の邂逅”を彷彿とさせるシーンなのだ。
筆者も第8話を見た時は、ガンダムの最新作を見ているはずなのに、心はエヴァを見ているような気分で「え、ここまでやっちゃっていいの……?」と驚きを隠せなかった。まさにスタジオカラー×サンライズによる“お祭り”を象徴するシーンだ。
「ディアブロ」や「シャロンの薔薇」……。難解なキーワードを考察したくなる
続いては若干こじつけっぽいのだが、作中に登場するキーワードについてだ。「ガンダム ジークアクス」では終盤にかけて「ディアブロ」や「シャロンの薔薇」、「イオマグヌッソ」、「エンディミオン・ユニット」など、ストーリーに関わる難解なキーワードが登場するのだが、一部は最後まで解説がなく「ガンダム ジークアクス」は最終回を迎えてしまった。
筆者は最終回が終わった後「あれ、そういえばディアブロってなんだったんだろう……」とか、「最後のエンディミオン・ユニットってなんだ?」と感じ、自分なりに考察してみたり、ガンダムに詳しい友人に尋ねたりしていた。そして心のどこかで「この感じ、何かに似ているな……」と思っていたのだが、これがまさに「エヴァンゲリオン」だったのだ。
特に「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズでは「ネブカドネザルの鍵」や「アダムスの器」など、ストーリーに関わる難解なキーワードが数えきれないほど登場し、一部は特に解説もないまま「シン・エヴァンゲリオン劇場版」で完結を迎えてしまった。難解なワードを視聴者が自分なりに調べて、考察する余地を残しているのが、なんとなく“エヴァっぽい”と筆者は感じている。
「ソドン」シャリア・ブルの部屋に既視感……。実は「AAAヴンダー」のミサトの部屋と一緒
最後は強襲揚陸艦「ソドン」についてだ。作中ではよく艦橋が登場していたが、エヴァファンが注目したのは“シャリア・ブルの部屋”。この部屋はシャリア・ブルがクランバトルの配信を見ていたり、コモリ少尉からの報告を受けていたり、シムス中尉とワインを飲んでいたりと、さまざまな場面で登場している。一見するとただのシンプルな個室にしか見えないが、実はエヴァと大きな繋がりがあるのだ。
実はシャリア・ブルの部屋は「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズに登場する「AAAヴンダー」の葛城ミサトと同じ部屋なのだ。正確にいうと、壁や柱の色が異なるほか、電話などの小物がなくなっているが、間取り、机やドアのデザイン、壁の配線、床の継ぎ目まで、同一のデザインとなっている。
筆者はこの部屋が登場した時、壁にあるモニターや配線から「どことなくヴンダーの部屋っぽい」と感じていたのだが、Xでシャリア・ブルと葛城ミサトの部屋が同じであることが話題となり「ミサトの部屋か!」と答え合わせができた。「ガンダム ジークアクス」は2018年ごろから企画がスタートしていることが明かされており、これは「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の制作期間と被っている。スタジオカラーの遊び心が垣間見える部屋なのだ。
元ネタが知りたい! 「ジークアクス」で過去の「ガンダム」作品を見たい衝動に駆られる
ここまでエヴァファンによる「ガンダム ジークアクス」の“エヴァっぽいポイント”を紹介してきた。筆者は「ガンダム ジークアクス」が初めて全編視聴したガンダム作品となったが、マチュとニャアン、シュウジの人間関係、ジークアクスやジフレドといったクールなデザインの機体、そして随所に込められたスタジオカラー節によって、最初から最後まで楽しむことができた。
一方で「機動戦士ガンダム」シリーズのオマージュがわからず、ガンダム好きの友人と驚きを共有できなかったのが心残りだったため、筆者は「ガンダム ジークアクス」終了後から「機動戦士ガンダム」を見始めた。その結果「あのシーンはここのオマージュだったのか!」と点と点が繋がり、より「ガンダム ジークアクス」の理解度が深まっている最中だ。
お祭りのような盛り上がりをみせた「ガンダム ジークアクス」。今後の「機動戦士ガンダム」シリーズ、そしてスタジオカラーの次回作に期待したい。
(C)創通・サンライズ




















































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