【特集】

【年末特集】この冬休みにイッキ見して欲しいアニメ! 可愛い女の子編

【“可愛い女の子がいっぱい!イッキ見おすすめアニメ”5選】

「【推しの子】」

「スキップとローファー」

「BanG Dream! It's MyGO!!!!!」

「ガールズ&パンツァー」

「ミス・モノクローム The Animation」

TVアニメ「【推しの子】」ティザービジュアル第2弾

 年末年始のまとまった休みが始まったものの、寒さが厳しく家で温まりつつのんびり過ごしたい方も少なくないことと思う。そんな時には配信サブスクでアニメ三昧に過ごすのも一考だが、大量のサムネイルに圧倒されて何を見るか躊躇する方も多いだろう。

 そこで、この冬にこたつに籠もりイッキ見するのに適した「この冬休みにイッキ見して欲しいアニメ」の「可愛い女の子編」として可愛らしい女の子を観てぬくぬくできるアニメタイトルを5作品選んでみた。本稿では作品の概要とおすすめしたいポイントについて紹介していく。明日12月29日には「2023年ベストアニメ編」をお届けする。

 冬休みを有意義に過ごす参考にしていただければと思う。


「【推しの子】」

世代も国境も越えて大ヒット! 2023年の圧倒的覇権アニメ「【推しの子】」

「【推しの子】」キービジュアル

「【推しの子】」作品紹介

 「【推しの子】」は、「かぐや様は告らせたい」などで知られる赤坂アカさん原作を担当し、「クズの本懐」などで知られる横槍メンゴさんが作画を担当するマンガ。2023年12月現在単行本が13巻まで発売され、累計発行部数は700万部を突破している。

 TVアニメ「【推しの子】」は2023年4月にTV放送が開始。製作は動画工房、アニメーター出身の平牧大輔氏が監督を務めた。

 訳ありアイドルの星野アイ(CV:高橋李依さん)と、その双子の子・星野愛久愛海(CV:大塚剛央さん・内山夕実さん※幼少期)星野瑠美衣(CV:伊駒ゆりえさん)の2世代に渡る芸能活動と事件、出来事を描いている。

 放送開始と共に日本国内はもとより配信サイトを通して海外でも人気となり、主題歌の「アイドル」も国内外で大ヒットした。

【【推しの子】ノンクレジットオープニング|YOASOBI「アイドル」】
【YOASOBI / Idol (「アイドル」English Ver. )】

 かつて深夜アニメはどんなにアニメファンにヒットしても子供にまで浸透することは稀だったが、配信サイトでの視聴が当たり前になった現在、放送時間帯とマスへの知名度はあまり関係性がない。

 筆者が良く利用するアニメショップはショッピングモールにあり、店頭にはアニメファン以外のライトユーザーや家族連れにも人気のある作品のグッズが陳列される。2022年は「SPY×FAMILY」だったが、2023年は春以後ずっと「推しの子」がその役を担っていた。

 アニメファン以外へリーチする様々なメーカーとのコラボからも、「推しの子」人気は世代を超えたものでることがわかる。中にはタカラトミーのミニチュアカー「トミカ」と劇中に登場するアイドルグループ「B小町」がコラボレーションした商品もあった。

イッキ見せずにはいられない! アニメ史に残る完璧な1話の完成度

星野アイ

 TVアニメ版は、単行本4巻までをかなり忠実に映像化している。既に2024年の放送が決定している2期へ向けた強い引きを見せて締めくくられた。

 その中で特筆すべきは放送枠を拡大し、82分の長尺で放送した第1話だ。星野アイがアイドルになり、子供を産み、育てて事件に巻き込まれる。単行本の1巻を、余すところなく見事にアニメへと昇華させ、そこで初めて、2023年を代表するヒットナンバーにして主題歌の「アイドル」が流れるのだ。

 最近では「葬送のフリーレン」も初回を金曜ロードショーで2時間枠で放送し成功したが、今後のトレンドになっていくのかもしれない。

 その完璧な導入部で、2人の父親は誰なのか、星野アイとは何者だったのか、という謎を解き明かしていくミステリー要素が提示され、物語の大きな柱となる。そして出生の秘密を抱えながら、アイドルの嫡子である双子が、「アイドル」と「役者」という母が託した望みを叶えるべく奮闘する、成長ストーリーが並行して描かれる。

 一見して重く、暗いストーリーになりそうなあらすじだが、そこをハイセンスな細かいギャグ、ユーモアを交えて描く。その笑いがあるからこそ、よりミステリアスの要素や、時おり見せる真剣な眼差しが活き、物語に厚みを持たせているのだ。

 1話を見たら、続きが気になる展開で、まさにイッキ見に相応しい内容だ。エンタテインメントとして洗練されており、2023年を代表するヒット作品となったのも納得の完成度だ。

トップアイドル級の可愛い少女が多数登場!

 星野アイは勿論、その娘・星野瑠美衣の母譲りのルックスを持っている。さらに他のキャラクターも流石のビジュアルで描かれており、本作のおすすめポイントになっている。

 その美麗なビジュアルの少女達だが、見た目のだけでなくそれぞれの内面での葛藤も仔細に描かれている。

 施設で育ち16歳で母となる星野アイや、前世の記憶を持ったアイドルの隠し子その娘である星野瑠美衣が登場。他にも、元子役で当時は「十秒で泣ける天才子役」と評判だったが伸び悩んでいる有馬かな(CV:潘めぐみさん)や、真面目で努力家な女優の黒川あかね(CV:石見舞菜香さん)、秘密を抱えたインフルエンサーのMEMちょ(CV:大久保瑠美さん)なども物語を彩っている。

 アイドル、役者、インフルエンサーなど、芸能活動をする少女達の、表面的ではない、リアルな事情を垣間見れる物語が描かれているのだ。それと同時に、そこに至った経緯が当人達の立場を慮り温かな視点で寄り添った描き方をされている。

 その秘密や葛藤の部分を、見る側に対し欠点ではなく個性として提示されているのが、本作に登場する少女達の特筆すべき点だ。その結果、各登場人物たちが「可愛い女の子」として“推せる”対象となっているのだ。

星野アイ
星野瑠美衣
有馬かな
黒川あかね
MEMちょ

 また、推される女の子を描きつつ、推す側のドルオタの細かな描写も見ていて楽しい。「今死ねば、推しの子供に生まれ変われる」、「ママと呼びたい。オギャりたい」、「1本のサイリュームで推しの承認欲求を満たす」など、ドルオタの、第三者から見れば時としてどうかしている言動を、笑いつつも肯定的に描いている。

ドルオタの描写もリアルだった

 また、「【推しの子】」というタイトルがダブルミーニングであることがアニメの終盤で明かされたシーンでも感動させられた。星野瑠美衣役の伊駒ゆりえさん達による声優・アイドル活動にも期待しつつ、イッキ見して2024年放送予定の2期を待ちたい。

「【推しの子】」第2期ティザービジュアル
Amazonで購入