★ピックアップ アーケード★

ワールドクラブ チャンピオンフットボール
セリエA 2001-2002

連載:第12回

  • ジャンル:スポーツ(サッカーゲーム)
  • 発売元:セガ
  • 開発元:ヒットメーカー
  • 操作デバイス:カード移動、戦術ボタン×5、データ表示ボタン、シュートボタン、キーパーボタン
  • 構成:サテライト席8席+メインモニター
  • 料金:1プレイ300円、2プレイ500円
  • 稼動日:稼動中

【ゲームの内容】

 選手カードを配置し、それを動かしてプレイするサッカーゲーム。イタリアのサッカーリーグ「セリエA」を題材にして、実在の選手カードを使って試合を行なう。練習、試合を繰り返しながらチーム経験を積み、チームを強化してカップ戦での勝利を狙う。試合後には選手カードが1枚排出されるので、有名選手のカードを集めるのも大きな魅力となっている。



 長らくご愛読いただいた成長日記も、ついに最終回。今回は特集形式でお届けする。成長日記では、これまで参加しなかった「インターナショナルクラブチャンピオンシップ」に出場。果たして最後を飾れるだろうか? なお、先週予告した戦術面での補足だが、次週にまとめてお伝えすることにした。あらかじめご了承願いたい。


■ チーム「ゲームウォッチ」成長日記・最終回

 今回は、102戦から110戦までの試合結果を報告する。前回同様に強豪プライベートチームが参戦するほか、宿命のライバル・キラクローズとは最終決戦にて雌雄を決する。レベルの高い試合が連続し、思いがけない展開もあった。これで任期のすべての試合を消化。監督引き継ぎをして、監督レベルがどこまで上がるかも確かめてみたい。


【第102戦】エンタープライズカップ1回戦 VS RCフェニックス(スピード重視C)

一言コメント:前半5分「エリベルト」のクロスを「クレスポ」がシュートして先制。19分には「ヴィエリ」が2点目をゲット。後半25分にも「エリベルト」→「クレスポ」とつないで3点目。反撃を「ジラルディーノ」の1点に抑えて快勝した。

    結果 …… 3-1(勝利) 通算:60勝23敗19分け
【第103戦】エンタープライズカップ準決勝 VS FCカミオカンデ(仮称)(スピード重視C)

 エンタープライズカップの2回戦は、プライベートチームの強豪、FCカミオカンデ(仮称)。チーム経験は浅いものの、ほぼレアカードで固めている。脅威となるのは「シェフチェンコ」、「ヴィエリ」、「ロナウド」を並べた3トップの戦術。

 3トップは横に開く形になるため、4バック相手でもサイドチェンジでスペースを生み出すことができる。しかも相手のリスタートで、前線からボールを奪いやすいのが利点だ。開き気味のベストイレブン4バックにも隙がない。

 試合は前半25分、「ロナウド」の右サイドの突破から、左へ大きなクロスを入れられる。それを「ヴィエリ」に合わせられ先制点を奪われた。しかし後半44分、「ヴィエリ」が右に流れて上げたクロスを「クレスポ」がヘディングシュート。ブッフォンがはじいたが、こぼれ球が再び「クレスポ」の前へ。ダイレクトシュートが決まって同点に追いついた。

 後半はやや押され気味な展開。しかし29分に後半から入った「サネッティ」が突破し、そのクロスを「クレスポ」が鮮やかに決めた。終了寸前、早いパス回しから相手のシュートがバーに当たる。その跳ね返りをゴール目の前からダイレクトで打たれるも、これは枠の外。猛攻をしのぎきって2-1で勝利した。

    結果 …… 2-1(勝利) 通算:61勝23敗19分け
現在のチーム構成はこのとおり。「エリベルト」の突破から「クレスポ」に合わせるのが黄金パターン FCカミオカンデ(仮称)のチーム構成。3トップの破壊力と4バックの安定度が持ち味
3トップ戦術では「ロナウド」、「シェフチェンコ」の突破からクロスを上げるのがよくあるパターン サイド突破からダイレクトで「クレスポ」が決める。ワンチャンスで点が取れるのがこのチームのよいところだ


【第104戦】エンタープライズカップ決勝 VS FCマンチーニ(仮称)(バランス重視S)

 決勝の相手も強豪のプライベートチーム、FCマンチーニ(仮称)。ここまで38勝10敗9分けとなかなかの戦績を誇る。

 2トップは「ロナウド」と「レコバ」。トップ下に「ナカタ」を置き、右ウイングに「カフー」、右サイドバックに「サネッティ」とスピードの速い選手で固めている。低い位置に選手を集めてプレスをかけ、ボールを奪取してそのまま駆け抜けようという戦術だ。

 試合は前半6分「ヴィエリ」が「エリベルト」にボールをはたき、再び横パスを受けて中央に。そのままドリブル突破が決まり先制した。以後も押し気味に試合を進める。

 しかし、前半36分「ドニ」から「ロナウド」へ1発の縦パスが通る。抜け出してシュート、同点になった。そして後半14分、左サイドを「ヴィエリ」が突破。絶妙のクロスを上げられ、決勝ゴールを「ロナウド」に決められた。チャンスがあっただけに、悔いの残る敗戦となった。

    結果 …… 1-2(敗北) 通算:61勝24敗19分け
FCマンチーニ(仮称)のチーム構成。FWを下がり目に配置し、攻撃陣にはスピードの速い選手を起用している 縦パスを封じるために低めに配置しているDF陣だが「ロナウド」の抜け出しについていけなかった 「ヴィエリ」がDFと競り合いながら左を突破。絶妙なクロスから「ロナウド」が決めた。


【第105戦】インターナショナルクラブチャンピオンシップGL1st VS レッドデビルズUtd(スピード重視A)

 残り試合も少なくなったため、憧れの最強カップ戦、インターナショナルクラブチャンピオンシップへと駒を進めることにした。このカップ戦はグループリーグで行なわれ、4つのチームから高い成績2チームが準決勝へと進める。

 最初の試合はレッドデビルスUtdとの戦い。前半22分、「エリベルト」のクロスを「クレスポ」がDFと交錯しながら強引に決めて先制。さらに39分、同じパターンで再び「クレスポ」が2点目をゲットした。余裕の逃げ切りでまず1勝。幸先のよいすべり出しだ。

    結果 …… 2-0(勝利) 通算:62勝24敗19分け
高速ドリブルを活かした「エリベルト」の突破。ハーフだけなら誰も止められない 「エリベルト」のクロスを「クレスポ」が決める。もはや“お約束”なんていったら贅沢?


【第106戦】インターナショナルクラブチャンピオンシップGL2nd VS ロッソ・ネロ90s(奪取重視SS)

 ACミランの黄金期を模した「WCCF」屈指のCPU強豪チーム、ロッソ・ネロ90sの登場だ。チームランクもSSになっており、苦戦が予想される。

 前半22分「ダヴィッツ」の縦パスを受けた「ネドヴェド」が、DFふたりをドリブルでジグザグにかわしてそのままシュート。信じられない動きで先制点を奪われた。

 さらに37分、シュートのこぼれ球を拾われ、サイドへ大きな展開。「マルディーニ」のクロスに「ダヴィッツ」がダイレクトで決めて2点目。

 後半21分にも、同じようにミドルシュートのこぼれ球をサイドに回され「ネドヴェド」のクロスから再び「ダーヴィッツ」。防ぎようのないパス回しから追加点を取られ、完敗となった。

    結果 …… 0-3(敗北) 通算:62勝25敗19分け
「ネドヴェド」が「ロナウド」もびっくりのドリブルでDFを抜き去りシュート。きっと相手のモチベーションは真っ赤だったに違いない ミドルシュートでDFを混乱させ、ワイドなパス回しからダイレクトシュート。監督としても「今日は相手が良すぎた」というしかない敗戦


【第107戦】インターナショナルクラブチャンピオンシップGL3rd VS ラツィオ(奪取重視D)

 勝つか引き分ければ準決勝進出が濃厚なこの試合、相手はもっともくみしやすそうなラツィオ。しかし、前試合の敗北でチームの雰囲気は悪い。1試合の休養程度で気分一新となるか。

 試合は、中盤に多くの人数を配したラツィオの戦術にひっかかり、ボール回しがスムーズにいかない嫌な展開。サイドを突破できず、イライラがつのったまま前半終了。

 後半の立ち上がり、「クラウディオ・ロペス」にドリブルで突破される。「アントニオーリ」がタイミング良く飛び出すが、なんとキーパーまでがかわされてゴール! その後はチャンスをことごとくフイにしてタイムアップ。この瞬間、リーグ敗退が決定した。

 監督は、みずからのふがいなさに怒り心頭だ。はたして、チームは無事に最後を飾れるのだろうか。

    結果 …… 0-1(敗北) 通算:62勝26敗19分け
ラツィオは中盤に5人を横に並べている。サイドにスペースがないので「エリベルト」が縦に走ろうとしない 「クラウディオ・ロペス」がキーパーまでをもかわして走り抜けた。今季の活躍を彷彿とさせるドリブル突破だった


【第108戦】レギュラーリーグ VS ラツィオ(奪取重視D)

 今回はひさしぶりにレギュラーリーグ。前のカップ戦で負けたラツィオと雪辱戦となる。

 前半17分、前回の報復とばかりに「ラウルセン」が「クラウディオ・ロペス」に背後から体当たり。「クラウディオ・ロペス」は負傷したが、ペナルティエリア内だったためにPKを取られて先制点を奪われる。さらに前半38分「クレスポ」に2点目をたたき込まれた。

 しかし、後半12分「ヴィエリ」がサイドに流して「クレスポ」がシュートを決める。42分には「クレスポ」のクロスを「ヴィエリ」が決めて引き分けに持ち込んだ。

    結果 …… 2-2(引き分け) 通算:62勝26敗20分け
「ラウルセン」が「クラウディオ・ロペス」の背後から危険な猛チャージ。前回決勝点を取られたからといって、それはやりすぎだ 後半になってから相手の守備陣が崩れてきた。FWがサイドに流れて攻撃の形を作る


【第109戦】レギュラーリーグ VS ピアチェンツァ(スピード重視C)

一言コメント:再三のチャンスを逃し苦戦。後半38分に「ヴィエリ」のサイド突破から、「クレスポ」にパスが渡る。そのまま「クレスポ」がフリーでシュートを決め、なんとか1-0で勝利。

    結果 …… 1-0(勝利) 通算63勝26敗20分け
【第110戦】コンチネンタルスーパーカップ VS キラクローズ(奪取重視A)

 最後の試合は、1発勝負のコンチネンタルスーパーカップだ。最終戦ということで、ライバルチームのキラクローズと雌雄を決することになった。キラクローズは直前のジャパントロフィーを回避し、決戦の時を待つ。

 キラクローズは、この試合までの通算成績が90勝23敗16分け。主にCPU相手とはいえ、圧倒的な勝率を誇る。「クレスポ」、「シェフチェンコ」の2トップで、司令塔に「トッティ」を置いた攻撃的な3-5-2の布陣で挑んでくる。

 試合は前半、キラクローズが両サイドから攻め上がる展開。自陣深くまで押し込まれるが、逆サイドのボランチを下げ、急場の5バックで攻撃をしのぐ。このカード移動の新戦術が功を奏して、攻撃をはね返すことに成功した。

 そして前半終了間際の50分、左サイドを駆け上がった「クレスポ」のクロスを「ヴィエリ」がワントラップシュート。先制点をあげる。

 後半開始直後、中央で「ヴィエリ」がちょこんと浮き球のパスを「ドニ」に出す。DFともつれて左に流れたボールを、「クレスポ」がダイレクトでシュート。貴重な追加点を奪った。

 その後は相手のサイド攻撃をカード移動できっちり止め、ペナルティエリア内にボールを入れさせない。後半は守備陣が活躍し、ピンチらしいピンチがないままタイムアップ。2-0で完勝し、最終戦を飾った。

    結果 …… 2-0(勝利)
サイドを破られた場合やスローインに備え、カードを動かして一時的に5バックにする戦術が筆者のマイブーム サイドで取り返したボールは、サイドチェンジせずゴール前まで駆け上がる。これで相手の中盤の厚みを無効化することに成功した



■ チーム「ゲームウォッチ」全成績

  • 通算成績 …… 64勝26敗20分け
  • 通算獲得金額 …… 67億4000万円

  • 取得カップ
      …… プレシーズンカップ(×1)
      …… エンタープライズカップ(×1)
      …… タイトルホルダーズカップ(×1)
      …… キングスクラブカップ(×2)
      …… ナショナルスーパーカップ(×1)
      …… コンチネンタルカップ(×1)
      …… コンチネンタルスーパーカップ(×1)
 さて、さっそく新たなクラブチームカードを用意し、これまで使ったカードと重ねて筐体に挿入。新しいチームを作り、監督レベルを確認してみる。監督レベルが上がると、戦力グラフの黄色の部分がより大きく広がる。1回の練習で大幅に戦力アップするようになり、総合的に強いチームに生まれ変わるのだ。

 チーム名は「ゲームウォッチ2」とし、その他は前チームと同じ設定でチームをエディットしていく。その結果、監督レベルはBになった。2枚目のカードとしては、上々の成果といえるだろう。就任時に「監督のハイレベルなパワーサッカーは選手の間でも話題になっているようです」との言葉をいただいた。

これがクラブチームカード1枚目の戦績。2枚重ねてカードを挿入し、さっそく引き継ぎをすることにする 2枚目のカードは監督レベルBでのスタート。これはなかなかの成果で、1枚目のカードよりもずっと楽にチームを成長させることができる 「ハイレベルなパワーサッカー」と言われたが「シェフチェンコ」や「ロナウド」を引けなかった結果がこういう戦術をとらせたともいえる


【第1戦】レギュラーリーグVSハイランド・ジュニアーズ(スピード重視S)

一言コメント:コンディションが低いわりには選手が健闘。前半6分にヴィエリの個人技で得点を上げると、守備陣がよくふんばって相手を完封。新チームの門出を勝利で飾った。

    結果 …… 1-0(勝利) 通算1勝0敗0分け
 これでチーム「ゲームウォッチ」成長日記も終了となる。CPU戦が多かったせいもあり、かなりの勝率で勝ち越すことができた。

 カードの引きは平均的だったが、ポジションには大きなばらつきがあった。初期はFW不足に悩み、DFにいたってはベストイレブンどころではなく、スペシャルカードも出ない展開。しかし4バックの守備的戦術が功を奏し、白DF(GK)の健闘に支えられた。

 2枚目のクラブチームカードは1試合を消化したところで封印される。もしかすると、いつの日かこのチームが再び活躍するときが来るかもしれない。最後に、個人的MVPとチームに貢献した優秀選手を表彰しておこう。

    【MVP】…… エリベルト(MF)
    【優秀選手賞】…… フランチェスコ・アントニオーリ(GK)、クリスティアーノ・ドニ(MF)、エルナン・クレスポ(FW)、マルセロ・サラジェダ(FW)

■ 参考記録:チーム「キラクローズ」全成績

  • 通算成績 …… 97勝28敗17分け
  • 通算獲得金額 …… 148億8000万円

  • 取得カップ
      …… プレシーズンカップ(×1)
      …… エンタープライズカップ(×4)
      …… タイトルホルダーズカップ(×1)
      …… キングスクラブカップ(×1)
      …… ナショナルスーパーカップ(×2)
      …… コンチネンタルカップ(×3)
      …… チャンピオンズトロフィー(×2)
      …… インターナショナルクラブチャンピオンシップ(×1)

  • エンタープライズカップ取得でオファー
  • 監督レベルA+
  • 就任時の選手のコメント
    中央突破を用いる攻撃戦術で有名な監督が就任したことで、選手も気を引き締め直しています

■ 第12回総括

 成長日記は今回で終了したが、連載は年内まで続く。最終回となる次回は、紹介しきれなかった情報をなるべく多く提供しようと思っている。

 ただし、その情報は、筆者が発売以来数カ月間プレイした上で導き出した“個人的な結論”に過ぎない。絶対的な情報ではないため、あくまでも個人で取捨選択し、自分なりの攻略や楽しみ方を見つけていってほしい。

(C) Hitmaker/SEGA, 2002

□ヒットメーカーのホームページ
http://www.hitmaker.co.jp/
□「WCCF」公式サイト
http://www.wccf.jp/
□関連情報
【2002年12月13日】「ワールドクラブ チャンピオンフットボール セリエA 2001-2002」第11回
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20021213/wccf.htm
【2002年12月6日】「ワールドクラブ チャンピオンフットボール セリエA 2001-2002」第10回
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20021206/wccf.htm
【2002年11月29日】「ワールドクラブ チャンピオンフットボール セリエA 2001-2002」第9回
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20021129/wccf.htm
【2002年11月22日】「ワールドクラブ チャンピオンフットボール セリエA 2001-2002」第8回
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20021122/wccf.htm
【2002年11月15日】「ワールドクラブ チャンピオンフットボール セリエA 2001-2002」第7回
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20021115/wccf.htm
【2002年11月8日】「ワールドクラブ チャンピオンフットボール セリエA 2001-2002」第6回
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20021108/wccf.htm
【2002年11月1日】「ワールドクラブ チャンピオンフットボール セリエA 2001-2002」第5回
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20021101/wccf.htm
【2002年10月25日】「ワールドクラブ チャンピオンフットボール セリエA 2001-2002」第4回
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20021025/wccf.htm
【2002年10月18日】「ワールドクラブ チャンピオンフットボール セリエA 2001-2002」第3回
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20021018/wccf.htm
【2002年10月11日】「ワールドクラブ チャンピオンフットボール セリエA 2001-2002」第2回
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20021011/wccf.htm
【2002年10月4日】「ワールドクラブ チャンピオンフットボール セリエA 2001-2002」第1回
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20021004/wccf.htm

(2002年12月20日)

[Reported by 石井ぜんじ]


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