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ワールドクラブ チャンピオンフットボール
セリエA 2001-2002

連載:第7回

  • ジャンル:スポーツ(サッカーゲーム)
  • 発売元:セガ
  • 開発元:ヒットメーカー
  • 操作デバイス:カード移動、戦術ボタン×5、データ表示ボタン、シュートボタン、キーパーボタン
  • 構成:サテライト席8席+メインモニター
  • 料金:1プレイ300円、2プレイ500円
  • 稼動日:稼動中

【ゲームの内容】

 選手カードを配置し、それを動かしてプレイするサッカーゲーム。イタリアのサッカーリーグ「セリエA」を題材にして、実在の選手カードを使って試合を行なう。練習、試合を繰り返しながらチーム経験を積み、チームを強化してカップ戦での勝利を狙う。試合後には選手カードが1枚排出されるので、有名選手のカードを集めるのも大きな魅力となっている。



 今回は成長日記の第6回と、戦術考察の第5回をお届けする。成長日記はそろそろ任期の半分近くまで終了。しかし、カードの引きが悪いため最近は苦戦中だ。戦術考察は、キーパーの飛び出し、リスタート時のカード配置について説明することにしよう。


■ チーム「ゲームウォッチ」成長日記・第6回

 今回は、41試合目から52試合目までの12試合の結果をレポートする。FWとDF不足に悩まされるのは相変わらず。DF不足はフォーメーションやカード操作によってある程度カバーできるが、FWについてはそうもいかない。チームのランクが上がり相手チームが強くなってきたので、いかにCPU戦メインとはいえ、かなり厳しくなってきた。


【第41戦】レギュラーリーグ VS レッド・デビルスUtd(スピードA)

【加入選手】
ムッツィ
(FW:ウディネーゼ)
OFF16
DEF6
TEC13
POW15
SPD14
STM14
SKILL:勝負師
一言コメント:「ブリーザス」の使い勝手がいまひとつだったので、まだ使ったことのない「ムッツィ」を加入させてみる。当然ながら、放出されたのは「ブリーザス」だ。

    結果 …… 0-0(引き分け) 通算:23勝9敗9分け
【第42戦】キングスクラブカップ1回戦 VS パルマ(ハードプレスC)

 今回はキングスクラブカップに出場することにした。布陣は3バックの3-5-2で、「ルイコスタ」を中央に据え、「ラムーシ」と「トゥドール」をダブルボランチに置いた形。

 前半15分、こぼれ球を「サラジェダ」が左から折り返し、それを「ルイコスタ」が鮮やかに決めた。しかし後半6分、右サイドを「ジュニオール」に突破され、クロスを「ミロシェビッチ」に合わせられて同点に追いつかれる。1-1でPK戦となり、最後に「ルイコスタ」が止められて敗退。決定力の乏しさを痛感させられた試合だった。

    結果 …… 1-1(PK負け3-4) 通算:23勝10敗9分け
これが現状の布陣。3バック、3-5-2で中盤を厚くして、奪取力を上げるのが狙い バテバテの「サラジェダ」がPKをはずす。やはりスタミナ切れの選手を使うのは危険なのか?


【第43戦】フレンドリーマッチ VS ミラクル・ブラウグラナ(攻撃重視SS)

 今回はミラクル・ブラウグラナと親善試合をおこなう。チームランクSSのチームと試合を組めるようになったのは、実に感慨深い。

 試合は前半23分、ライン際を走った「コラーディ」のクロスを「ドニ」がバックヘッドで流して「エリベルト」が決めた。「エリベルト」は今季3得点目。しかし43分、ゴールキックを受けた「ダンナ」が「シェフチェンコ」にボールを奪われる。「シェフチェンコ」が快足を活かしてサイドをえぐり、そこからのクロスを「クレスポ」に決められた。

 後半にも同じパターンで「シェフチェンコ」にボールを奪われ、コーナーキックのピンチとなる。後半21分には、ショートコーナーから「シェフチェンコ」に決められ、1-2で逆転負け。

    結果 …… 1-2(敗北) 通算:23勝11敗9分け
カードの位置の関係で、ゴールキックが毎回「シェフチェンコ」の近くに行ってしまう。おかげで再三ピンチを迎えることになった ショートコーナーを「シェフチェンコ」に決められる。ゴールキック時にカードの位置を変えておけば、こんなピンチは迎えなかっただろう。カードを動かさない布陣で起こりがちな問題だ


【第44戦】フレンドリーマッチ VS ビッグアップル・スターズ(守備重視D)

一言コメント:相手DFラインが引きすぎで、ミドルシュートがガンガン決まった。ここから4バックに再び修正。

    結果 …… 3-0(勝利) 通算:24勝11敗9分け
【第45戦】レギュラーリーグ VS アタランタ(バランス重視B)

    結果 …… 1-0(勝利) 通算:25勝11敗9分け
【第46戦】チャンピオンズトロフィー1R1LEG VS ユベントス(パワー重視A)

 攻撃がイマイチうまくつながらないので、3バックから4バックへと戻して3試合目。さらに高いレベルを目指し、チャンピオントロフィーへ挑む。相手は今季好調なユベントスだ。

 前半は、「エリベルト」が「デルピエロ」からボールを奪いまくり、優勢に試合を進める。しかし、決定打を奪えず0-0で後半へ。すると後半23分、「ザンブロッタ」の突破から、「デルピエロ」に芸術的なロベッシャータを決められた。まさに今季の活躍をほうふつとさせる一撃だった。

    結果 …… 0-1(敗北) 通算:25勝12敗9分け
「ザンブロッタ」がサイドを突破、絶妙なクロスを上げる これが「デルピエロ」のロベッシャータ(オーバーヘッドキック)だ! 試合に負けてもこれが見られたので幸せ


【第47戦】チャンピオンズトロフィー1R2LEG VS ユベントス(パワー重視A)

【加入選手】
ヒュブナー
(FW:ビアツェンツァ)
OFF17
DEF7
TEC15
POW15
SPD13
STM13
SKILL:シュートの達人
 ここで、ようやく有望FWの「ヒュブナー」を獲得。OFFが17なので使えないと思う人もいるだろうが、なんといっても彼は昨季のセリエA得点王。

 ベストストライカーの5人には後れを取るものの、非常に高い決定力を誇る。実際のところ、以前監督したことのある別チームでは、通算60得点で得点王を獲得している(ちなみにそのとき「ムトゥ」は32得点)。

 さっそく「ヒュブナー」をトップに据えた布陣に組み直す。急造フォーメーションで再びユベントスにチャレンジだ。試合は後半5分、左サイドの突破から「トレゼゲ」にヘッドで決められる。

 しかし18分に「ヒュブナー」のバックヘッドから「ドニ」が押し込んで同点とした。そのまま1-1で引き分けたが、2戦の総合でカップ戦敗退となった。

    結果 …… 1-1(引き分け:カップ戦敗退))

    通算:25勝12敗10分け

「ヒュブナー」と「サラジェダ」の急造2トップで挑む。「ヒュブナー」はいかなる状況でも安定したシュートを放ってくれるのが強み 「エリベルト」のクロスを「ヒュブナー」がバックヘッド。「ドニ」の得点をおぜん立て


【第48戦】フレンドリーマッチ VS バライドス・デ・ヴィーゴ(奪取重視C)

一言コメント:こぼれ球を「ヒュブナー」が決めて初得点。

    結果 …… 1-1(引き分け) 通算:25勝12敗11分け
【第49戦】フレンドリーマッチ VS ボローニャ(パワー重視B)

一言コメント:「コラーディ(前半19分)」、「ヒュブナー(後半37分)」の2得点。「ヒュブナー」はペナルティライン上からミドルシュートを決める。

    結果 …… 2-1(勝利) 通算:26勝12敗11分け
【第50戦】レギュラーリーグ VS バイヤー・ハベルランド(奪取重視A)

一言コメント:シュート0本で見せ場なし。

    結果 …… 0-0(引き分け) 通算:26勝12敗12分け
【第51戦】チャンピオンズトロフィー1R1LEG VS キラクローズ(パワー重視B)

 一度敗退したチャンピオンズリーグに再チャレンジ。しかし今回の対戦相手は、ライバルチームのキラクローズ。戦力は充実してきたが、まだ相手チームに比べるとFWの決定力には大きな差がある。

 試合は前半36分、ゴールキックを拾った「ヒュブナー」が鉄壁DFの間隙を縫って単独突破。先取点を上げた。そして、ダブルボランチに戻した守備的な布陣で守りを固める。

 しかし後半28分、自陣深くのスローインから「ロナウド」に強烈なシュートを決められ、初戦は1-1の引き分けに終わった。

    結果 …… 1-1(引き分け) 通算:26勝12敗13分け
「ヒュブナー」が驚きの単独突破を決める。鉄壁DF4人衆を相手に、一瞬の間隙を突いた 「アントニオーリ」がファインセーブの連発でピンチをしのぐ。意外にも(といったら失礼だが)このところ大活躍だ


【第52戦】チャンピオンズトロフィー2R2LEG VS キラクローズ(パワー重視B)

一言コメント:「アントニオーリ」がまたまた活躍するが得点できず。アウエーの得点が多かったキラクローズが準決勝進出。

    結果 …… 0-0(引き分け:カップ戦敗退) 通算:26勝12敗14分け


■ 戦術考察編 その5 ~キーパーの飛び出しとリスタート時のカード配置

 今回はキーパーの飛び出しの基本と、リスタート時(キックオフとスローイン)におけるカード配置について紹介しよう。今回紹介するのは基本と小ネタだが、知っていれば確実に役立つはずだ。

※注 …… 「戦術考察」の内容は、あくまでも筆者自身がプレイして感じたことに基づいて記述しているものです。状況やカードなどさまざまな要因により、記事どおりにすべてが機能するわけではないことを、あらかじめお断りしておきます。

《 1対1を止めるキーパーの飛び出し 》

 キーパーは、文字どおり“最後の砦”としてゴールを守らなければならない。そのため、普段はゴールに張り付いて守備をするのが基本だ。

 しかし、キーパーの目の前にボールが転がってきた場合や、相手FWと1対1になったときは別。積極的に飛び出してキャッチしよう。

 キーパーボタンは連打するのではなく、主に“押しっぱなし”で使う。こうすれば、押している間だけ飛びだしていく。ただし、押しっぱなしだと方向転換しない点に注意。

【ポイント1】キーパーが飛び出さなければいけない場合

 一番重要なのが、相手FWにDFラインを突破されて“1対1”になったとき。突破されると思った瞬間、すぐに飛び出そう。

 相手の反応が遅れれば、シュートを打つ前にキャッチできる。飛び出さないと、どんどんシュートが決まる確率が高くなる。完全にDFが抜かれている場合は、遅れたと思ってもとにかく飛び出すことだ。

 ルーズボールにもキチンと反応すること。最終ラインとキーパーの間のスペースにボールを出されたら、相手FWに取られる前に飛び出し、キャッチしなければならない。


【ポイント2】飛び出さないほうがよいケース

 キーパーの飛び出しが墓穴を掘るのも、「WCCF」ではよくあることだ。うかつに飛び出すと、ミドルシュートやループシュートを決められやすい。

 判断のポイントは、味方DFがどのような体勢で相手FWと競っているかによる。相手FWの少しでも前に出ていれば、クリアしてくれる確率が高いので飛び出しは控えよう。

 それでも「シェフチェンコ」や「ヴィエリ」のように、スピードやパワーに差があると抜き去られることもある。これは経験を積んで、少しずつ慣れていくしかないだろう。

キーパーの飛び出しは、シュートを打つ相手にプレッシャーを与える。ドリブルしている最中でもボールが足から離れているとシュートが打てないため、飛び出しに反応してシュートを打つのは意外に難しい ときには味方DFを信頼することも大切。味方DFがFWにしっかり身体を寄せている場合は、シュートモーションに入った瞬間にクリアしてくれることが多い。



《 キックオフ直後の選手の動きとカード配置について 》

 キックオフ直後は、確実にボールをつないでチャンスに結びつけたいところ。しかし、カード配置がまずいと、すぐに相手にボールを取られてしまい、逆に大ピンチになることがある。

 ここでは、キックオフ直後の状況に関係するカード配置について説明していこう。

【ポイント1】無謀な単独突破をやめさせる

 キックオフ時、毎回々々突破力のないFWが持ち込んでいって、すぐにボールを取られてしまうことがある。これは、パワーの低いFW(デルピエロなど)を1トップに近い形で配置しておくとよく起こる。

 毎回これが起こると、得点を奪われた後にすぐピンチに陥るためとても危険だ。これを防ぐには、他のFWを同じ高さに並べたり、サイドの高い位置にMFを上げてサイド攻撃を選択するとよい。

【ポイント2】単独突破で得点を狙う

 キックオフからの単独突破で得点を狙う場合は、FWを1トップ気味に高い位置に置くとよい。戦術は中央突破にしておこう。

 DFの外から回り込みたい場合は、中央突破と同時にサイド攻撃を点灯。どちらかのサイドに流れていったら、ほどよいところでサイドのボタンを切る。すると中央に切り返してくれるので、突破しやすくなる。

 同様に、DFの間にスペースがある場合は、スペースのある方向のサイド攻撃を選択すれば、FWはスペースをぬって走っていく。これを駆使すれば、単独突破の成功率はかなり高くなるだろう。

 単独突破は「シェフチェンコ」、「ロナウド」のようにスピードとテクニックに優れたFWを使えば絶大な威力を誇る。また、異常なまでのパワーを活かした「ヴィエリ」の単独突破も脅威。逆にいえば、優れたFWがいないなら単独突破に固執しないほうが無難だ。

【ポイント3】キックオフ時に横にはたいたボールがサイドに出てしまう場合

 これは、微妙なカード位置のずれによって起こる現象だ。カードを全く動かさずに放っておくと、キックオフのたびに相手ボールになってしまう。

 そこで、ほんのちょっとだけ、パスを出すFWや受け手であるサイドアタッカーのカード位置をずらしてみよう。たった数ミリカードを動かしただけで解決できる場合が多い。

無謀なドリブル突破を避けたい場合は、1枚のFWのカードを突出させないようにする。ウイングを高めの位置に置き、サイド攻撃を選択すればより確実に横にはたいてくれる 「シェフチェンコ」ほど有名ではないが、「ヴィエリ」の重戦車突破もかなり怖い。1トップ「ヴィエリ」のフォーメーションは、まさに「ヴィエリが戦術」だ キックオフやゴールキックですぐに相手ボールになる場合は、カードを少しでもいいから動かしてみよう。置きっぱなしだと同じミスを繰り返す



《 自陣深くの位置で相手スローインになった場合 》

ゴールに近い位置でのスローインは危険。簡単にクロスを上げられないように、ひとりでいいからDFをサイドに配しておこう。こうすれば、投げ入れられたボールに対してすぐプレスをかけられる
 コーナーキックと同様に、自陣深くでのスローインは怖いものだ。スローインからボレーでクロスを上げられ、ダイレクトシュートを決められることも多々ある。

 この確率を少しでも下げるには、相手がスローインでボールを落とす位置にDFを動かしておくとよい。サイドぎりぎりよりも、やや内側の位置がベストだ。

 すると邪魔に思うのか、状況によっては相手陣の方向にスローインしてくれることがある。うまくいけば、スローイン直後にボ-ルを奪える。特に中央にDFを寄せる布陣のときはクロスを上げられやすいので、早めにカード移動をさせて意識的に防ぎたいところだ。


■ 第7回総括

 今回の成長日記では、お気に入りFWのひとり「ダリオ・ヒュブナー」を獲得することができた。クラブチームカードの残り試合数も半分を過ぎ、今後はさらに強力な選手が加入してくるはずだ……と信じたい。ベストイレブン級の選手がひとりでも加われば、チームは上昇曲線を描くことだろう。

 次回からは、戦術から選手の紹介へとテーマを変えていく予定だ。ベストイレブンはもちろん、意外と使える黒および白カードの選手についても、詳しく紹介したいと思う。

(C) Hitmaker/SEGA, 2002

□ヒットメーカーのホームページ
http://www.hitmaker.co.jp/
□「WCCF」公式サイト
http://www.wccf.jp/
□関連情報
【2002年11月8日】「ワールドクラブ チャンピオンフットボール セリエA 2001-2002」第6回
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20021108/wccf.htm
【2002年11月1日】「ワールドクラブ チャンピオンフットボール セリエA 2001-2002」第5回
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20021101/wccf.htm
【2002年10月25日】「ワールドクラブ チャンピオンフットボール セリエA 2001-2002」第4回
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20021025/wccf.htm
【2002年10月18日】「ワールドクラブ チャンピオンフットボール セリエA 2001-2002」第3回
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20021018/wccf.htm
【2002年10月11日】「ワールドクラブ チャンピオンフットボール セリエA 2001-2002」第2回
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20021011/wccf.htm
【2002年10月4日】「ワールドクラブ チャンピオンフットボール セリエA 2001-2002」第1回
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20021004/wccf.htm

(2002年11月1日)

[Reported by 石井ぜんじ]


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