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ワールドクラブ チャンピオンフットボール
セリエA 2001-2002

連載:第1回

  • ジャンル:スポーツ(サッカーゲーム)
  • 発売元:セガ
  • 開発元:ヒットメーカー
  • 操作デバイス:カード移動、戦術ボタン×5、データ表示ボタン、シュートボタン、キーパーボタン
  • 構成:サテライト席8席+メインモニター
  • 料金:1プレイ300円、2プレイ500円
  • 稼動日:稼動中

【ゲームの内容】

 選手カードを配置し、それを動かしてプレイするサッカーゲーム。イタリアのサッカーリーグ「セリエA」を題材にして、実在の選手カードを使って試合を行なう。練習、試合を繰り返しながらチーム経験を積み、チームを強化してカップ戦での勝利を狙う。試合後には選手カードが1枚排出されるので、有名選手のカードを集めるのも大きな魅力となっている。



 「ワールドクラブ チャンピオンフットボール セリエA 2001-2002(以下WCCF)」は、操作部や画面情報など、非常に情報量が多いゲームだ。今回はまず、ゲームの流れを追って操作系を中心に説明していこう。


■ スターターパックの購入

 まず最初に、スターターパックを自販機(ベンダー)で購入する。スターターパックの中には、ゲームを始めるのに最低限必要なものがすべて入っている。

 中身は、クラブチームカード1枚、選手カード11枚、カードスリーブ11枚、遊び方説明書などだ。価格は1,000円。


■ ゲームを始める前に

 サテライト席に座る前に、プレイするお店のルールを確認しよう。常時混雑しているお店では、順番待ちのためにノートに名前を書き込んだり、整理券をもらう必要がある。まずは、店員さんに確認してみたほうがいい。

 また、一度に何回プレイできるのかも店によって決まっている。最も一般的と思われるのは、6クレジット(1,500円)が1回のプレイ上限というもの。店によっては4クレジット上限、上限なしといった場合もあるから、これもチェックしたほうがいいだろう。


■ ゲームスタート

 サテライト席に着いたら、クラブチームカードを筐体右側のスロットに差し込む。その後コインを入れてスタートボタンを押す。最初に使う分のクレジットをすべて入れておこう。


■ チームエディット

 新しいチームのカードを作るときは、初回だけクラブチームのエディットをする必要がある。エディットの流れは以下のとおり。

    1. ホームタウンの国・都市の決定
    2. クラブ名の入力
    3. ユニフォームのデザインとメインおよびサブカラー、パンツカラー、ソックスカラーの決定
    4. チームのエンブレムの決定
最初にホームタウンを決定。日本なら市の単位まで指定可能 ユニフォームのデザイン、色を決定 エンブレムはチームの象徴。なぜか高校のマークまで!?



■ 選手登録・監督就任

 筐体のフィールドの上に選手カードを配置して、選手を登録する。選手カードの位置はフォーメーションも兼ねている。フィールドには11枚、控えには5枚のカードを置くことが可能。1枚のクラブチームカードで、16人まで選手を登録できる。あとから入団および退団させることも可能。

 カードを配置するのは、意外に手間取るもの。そこで、初回以降はカードを先に配置してからコインを入れるといい。

カードを配置する際、今まで使っていた選手カードを登録し忘れると、その選手は退団扱いになる。退団した選手はチーム経験がゼロになる 最初にカードを作ったときには、監督への挨拶にキャプテンがやってくる



■ チームマネージメント

 チームマネージメントには、練習、コミュニケ-ション、チームデータ、選手登録、監督辞任といった項目がある。この中で、特に重要なのが“練習”と“コミュニケーション”のふたつ。1回プレイするごとに、必ずチェックしておこう。

練習

 練習は、チームを成熟させるのに必要な作業だ。6種類の基本練習をこなすことで、戦術や連携が向上して飛躍的に実力が上がっていく。逆に言えば、練習をしないとチームはまったく強くならない。休養する場合は別にして、必ず練習をこなすようにしていこう。なお、基本となる6種類の練習メニューは、以下のとおり。

    【シュート】 …… 相手を崩し、得点を取るための練習をする
    【ディフェンス】 …… 守備を固め、相手の攻撃をはねかえす練習をする
    【パス】 …… パスをつないでゲームを組み立てる練習をする
    【プレス】 …… 相手のボールを奪取する練習をする
    【速攻】 …… スピードを上昇させ、素早く攻守を切り替える練習をする
    【競り合い】 …… パワーを上昇させ、激しい当たりや空中戦の練習をする
 練習は、そのときどきによって成功度合いが違ってくる。「選手たちの目が輝いています~」といった場合は大きくグラフが伸びるし、「どうもパッとしません~」というときはあまり進歩しない。選手たちは同じメニューばかり続けると飽きてしまうし、「自分たちにこれが足りない」と思わないと練習に身が入らないようだ。いろいろと考えながら選択してみるといいだろう。

どの練習を選択するかで、チームの戦術も変わってくる 練習は毎回成功するとは限らない。地道に続けよう


 そのほか、特別練習として紅白戦、休養、有名コーチなどがある。

《 紅白戦 》

選手間の連携を強めたいときは紅白戦を行なおう。
 紅白戦は、選手の能力を総合的に上げていくもの。選手間の連携が深まるため、新しい選手が加入したときなどに効果的なメニューといえる。

《 休養 》

休養すると選手のモチベーションが上がるが、チーム力は向上しない
 休養をすると選手のチーム経験は上がらないが、モチベーションが全体的に向上する。モチベーションはコミュニケーション画面で表示されるが、モチベーションが低くなると実戦で大きな支障をきたす。

 不調や絶不調の選手が多くなったら、ときおり休養することも大切だ。休養すれば、たいていの場合はモチベーションが1段階上がるが、ただし、好調から絶好調には必ずしもならない。

《 有名コーチ、連敗脱出メニュー 》

有名コーチの練習はチームの能力を大きくアップさせる。まれにコーチの戦術を選手がまったく理解できないときもある
 有名コーチは、成績がよい場合に登場する。これを選択すると複数の項目が飛躍的に伸びるため、最初のうちはできるだけ選択しておきたい。

 なお、あまりにも負け続けると“特別メニュー”という項目も出現する。

コミュニケーション

 選手の体調、やる気は顔のアイコンで示されている。アイコンには、絶好調、好調、普通(ノーマル)、不調、絶不調の5種類があり、コンディションによって試合での活躍ぶりに差が出てくる。フィールド上の選手カードをこすると、選手を監督室に呼ぶことができる。画面に表示される3種類の選択肢のなかから対応を選んで、選手の体調とメンタルを管理していこう。

 適切な対応を選べば選手のモチベーションはアップするが、失敗するとダウンしてしまう。選択肢の中で左のふたつは成功率が高いが、成功および失敗しても1ランク上下するだけ。いっぽう、右の選択肢は成功すればモチベ-ションが2ランク上がるが、成功する確率は低い。選手には好不調の波があるため、それを見極めて対応を選んでいくと成功する確率が上がる。

コミュニケーションを選び、カードをこするとその選手が監督室に現れる 3つの選択肢から適切なものを選べば選手のモチベーションはアップする


チームデータ

キャプテンを誰に指名するかによって、チームにさまざまな影響が及ぼされるようだ
 ここを選択すると、チームの戦績や選手の詳細データが確認できる。そのほか、キャプテンの指名や他のサテライト席へ対戦の申し込みもできる。

 重宝するのが“キャプテン指名”で、個々の選手のモチベーションが確認できる。コミュニケーション終了後は、ここで結果を確認したほうがいい。なお、キャプテン指名によってチームにはさまざまな影響が出るため、誰をキャプテンに指名するかは重要なポイントといえる。


■ 試合開始

ついに試合が始まる。獲得賞金によってスタジアムが改修され、より豪華になっていく
 チームマネージメントの時間が終わると、さっそく試合が始まる。試合では、まず最初に自分と対戦相手のチームの紹介が行なわれ、スタジアムは一気にヒートアップ。

 このとき、相手チームの戦績、選手名、フォーメーションが示される。重要な情報なので、見逃さないようにチェックしておこう。


■ 試合中に行う操作

 試合中にできる操作は、カード移動によるフォーメーションチェンジ、選手交代、戦術指示、シュート指示、キーパー指示となる。ここでは、それぞれの操作について説明していこう。

カード移動

 試合中は、フィールド上のカードを移動させることによって随時フォーメーションチェンジが可能。試合展開に合わせて、3バックを4バックにしたり、自在にポジションを変えられる。ただし、指示しても選手が移動するのには時間がかかり、状況によっては違うポジションに流れることもある。

 フィールド内の選手と控え選手のカードを入れ換えれば、選手交代ができる。交代は試合の流れが中断していないと成立しないため、ハーフタイムで交代するのが一番確実。また、交代は1試合で3人までに制限されている。交代にはいろいろな狙いが考えられるが、まずは選手のスタミナ面を考慮して行なったほうがいい。

コーナーキックのときなど、カードを移動することでフォーメーションを変えられる フィールドと控えのカードを入れ換えれば選手交代ができる


戦術指示

 試合中の戦術指示は、左にある5つのボタンで行なう。ボタンは上下左右と中央にあり、上が「中央突破」、下が「カウンター」、左が「左サイド攻撃」、右が「右サイド攻撃」、中央が「プレス」となっている。

 なお、複数同時に押すと組み合わせによっては特殊な戦術となる。

《 中央突破 》

 パスやドリブルを駆使して中央から攻め込んでいく。ドリブル突破が得意なフォワードがいる場合に有力な戦術。

《 カウンター 》

 速いパス回しでゴールに迫る戦術。ドリブルよりパスを多用するが、そのぶんパスカットされる可能性が高い。相手のディフェンスラインが高い場合に有力。

《 右サイド攻撃 》

 右サイドを縦に突破し、センタリングからゴールを狙う戦法。相手のサイドディフェンスが手薄な場合、確実にチャンスを生み出すことができる。

《 左サイド攻撃 》

 左サイドを縦に突破して攻める戦法。基本的に右サイド攻撃と同じ。

《 プレス 》

 プレスをかけてボールを奪取する。ボールに向かって複数の選手が走り、相手のボールを積極的に奪いにいく。ルーズボールを追う場合にも有効。ボールを奪取する確率は上がるが、運動量が多くなるためスタミナを消費しやすい。また、フォーメーションが崩れるためディフェンスに穴ができ、そこを突かれやすいなどの欠点もある。

 戦術は状況によって変えられるほか、複数同時にボタンを押すことも可能。また、戦術ボタンの指示に関わらず、サイドの選手に良い位置でボールが渡った場合はクロスを上げてくれる。戦術指示で選手の動きは大きく変化するが、機械的に動くわけではないことを覚えておこう。

《 シュートボタン 》

シュートを打つタイミングは勝敗に大きく影響する。フォワードの選手の特徴を把握して打つこと
 このボタンを押せば、ゴールに向かってシュートできる。逆を言えば、シュートボタンを押さないと、味方がゴールすることはほとんどないといっていい。

 なお、シュートボタンを押しても、実際に選手がシュートを打つまでにはタイムラグが存在する。特に、クロスをダイレクトにシュートする場合、クロスを上げた直後にボタンを押す必要がある。ボタンを押すときはタイミングよく、なおかつ確実を期すなら連打したほうがいいだろう。

《 キーパーボタン 》

ボタンを押しっぱなしにするのがポイント。ピンチになったら積極的に飛び出そう
 このボタンを押している間だけ、キーパーがボールに対して前に出る。飛び出してボールをキャッチしたい場合は、キーパーボタンを押しっぱなしにすること。

 シュートボタンと違い、連打しても意味はない。相手と1対1になった場合、思い切った飛び出しが勝負を決める場合もある。


■ 試合終了

 試合が終了すると、試合結果とシュート数、支配率、ファール数などの詳細が表示される。その後にチーム戦績が表示され、1クレジット分のプレイが終了となる。最後に左のスロットからカードが一枚排出されるので、忘れずに受け取ろう。

 最後に席を立つときは、クラブチームカードを忘れがち。チームのすべてがつまったカードなので、くれぐれも忘れたりしないように!!


■ 第1回総括

 今回は、基本的な操作の流れを説明したが「WCCF」の世界は非常に奥深いものがある。次回は実際にチームを作り、経験を積んで進化していく過程を紹介する。フォーメーションや戦術についても、深く考察していく予定。楽しみにしていてほしい。

(2002年10月4日)

(C) Hitmaker/SEGA, 2002

□ヒットメーカーのホームページ
http://www.hitmaker.co.jp/
□「WCCF」公式サイト
http://www.wccf.jp/

(2002年10月4日)

[Reported by 石井ぜんじ]



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