「GTA Online」大満喫連載 急がば奪え!
「GTA Online」大満喫連載 急がば奪え!
大作戦を手分けして取り組む! これこそが強盗ミッションの醍醐味
(2015/3/26 00:00)
現在、「GTA Online」では「強盗ミッション」に夢中なプレーヤーがたくさんだ。これまでのゲームとは桁違いのストーリー、ユニークなシチュエーションに協力要素、まさに新しい「GTA Online」がスタートしたといえる。
今回は「強盗ミッション」の2つ目のミッション「脱獄大作戦」を取り上げたい。前回の「フリーサ強盗」は2人でプレイしたが、今回から4人でのプレイとなる。息の合った連携や、同じマップの別々な場所で目的を達成するなど、凝ったシチュエーションてんこ盛り。これからが“本当の強盗ミッションの始まり”ってわけなんだ!
見守ったり、手分けしたり、役割分担が重要な準備ミッション
「脱獄大作戦」では、「ラシェコフスキー教授」という人物を刑務所から脱出させるのが目的となる。4人のプレーヤーが必要となり、連携が求められる。前回は2つだった準備ミッションが、今回は一気に4つに増える。1つの準備ミッションでも20分近くはかかるから、全部で数時間はかかる。オンラインコンテンツとしてはかなりの大ボリュームだ。
準備ミッションは、教授が国外逃亡に使用する飛行機を奪う「飛行機」、刑務所に潜入するための護送車を奪う「バス」、囚人移送予定表を入手する「警察署」、さらに弁護士を始末して供述書を回収する「濡れ仕事」の4つとなる。これらの“準備”は、教授を刑務所から助け出すフィナーレミッションで一気に使う。
クライマックスに向かって1つ1つ準備していくのは、伏線が一気に明らかになる、まるで「24」のようなアメリカ・ドラマの1シーズンを見ている気持ちになって、ワクワクさせられた。また、リーダーは準備資金として4万ドルの出費もあり、全部成功しないと報酬が得られないので、「なんとしても成功するぞ!」という気持ちにもなる。
「脱獄大作戦」から顕著になるのが“分業”だ。4人を2チームにわけ、それぞれ別なミッションをこなす。同じマップでやっているから、片方がドンパチをやっているとその騒ぎが聞こえたりする。別々に見える事件が実は1つのチームによって引き起こされている、というシチュエーションもたまらないじゃないか!
本格的な分業ミッションが始まるのが、3つめの準備ミッション「警察署」からだ。ここでは、第1チームが警官のふりをして囚人移送予定表を入手する。もう1チームは港で車を盗む窃盗団と戦い、ラシェコフスキーの愛車を奪還するんだ。このとき4人でボイスチャットしているとむちゃくちゃ面白い。「これから突撃するぞ」、「うわ、撃ってきやがった!」、「コレばれないのかな、ドキドキする」などなど、状況がわからないもう片方のチームの声が想像力を刺激する。「何やってるんだろうね」なんて、チームの相棒と話すのも面白い。
囚人移送予定表を入手するチームは、パトカーを事前にどこかで入手し、それに乗って警察署に向かう。パトカーを盗むには事件を起こしてこさせればいいが、実は「119」に電話しておびき寄せるのも有効だ。のこのこ来たパトカーを奪い、追いかけてくる警察をまけば成功だ。警官の服はミッション開始時に用意されているのでこれを着て、パトカーに乗って警察に向かえば、まんまと警察署の奴らをだませるんだ。あとは何食わぬ顔で警察署に潜入し、囚人護送予定表を奪えばいい。
もう一方のチームは港に停泊している貨物船を襲撃、敵をバリバリ打ち倒し、密輸されそうになっていたラシェコフスキーの愛車を奪う。奪還したときは船から車で飛び出すカットシーンも入ってカッコイイ。しかし敵が躍起になってこちらの行く手を阻む上に、警察まで追ってくるのでやっかいだ。パトカーの時もそうだったが、警察をまくテクニックは結構重要になってくる。地下鉄や駐車場など、警察をまけるポイントはきちんとチェックしておけばかなり楽になると感じたぜ。
実は今回、1回失敗してしまった。この港襲撃班と、警察潜入班がニアミスしちまったんだ。港襲撃側が手配されているときに近づくと潜入側にも手配度がついてしまいミッション進行が不可能になる。「警察署」に限らず、分業するときはお互いの逃走経路が重ならないように注意する必要があると感じたよ。
今回、何回かメンバーを変えて「脱獄大作戦」をやってみたんだが、友達は警察への潜入は正面から銃を持って突っ込んで、警官を皆殺しにしてミッションを達成したそうだ。警官に化けてるから最初は拳銃しか持ってない。かなりきつい戦いだったということだ。今回ちゃんと偽警官として警察署員をだませることを知って、かなり驚いてた。1つのミッションをいろいろなやり方でクリアできるのも、「強盗ミッション」の面白さだな。
厳重な警備の刑務所を襲撃、最後は大空におさらばするフィナーレミッション
そしてフィナーレミッションでは、刑務所襲撃メンバーが2人、飛行機を空港に待機させる役が1人、バザード攻撃ヘリで援護するのが1人と、実質3チームでの行動となる。これまでの分業以上に複雑で、しかも連携が求められるという、燃えるシチュエーションだ。今回のプレイでは俺とRIAで刑務所襲撃を担当。腕利きのクルーメンバー2人がそれぞれ飛行機とバザードを受け持ってもらった。
刑務所襲撃チームは刑務所付近の小屋に向かい、準備ミッション「バス」で奪った護送車に乗り込む。俺が囚人でRIAがそれを連行する刑務官の役を“演じ”、刑務所入口の門番を騙して刑務所に入る。刑務所内は普段は侵入すれば即座に手配度がつく危険な場所だから、そこにすんなり入れるってのは面白かったが、ばれればあっという間に看守に囲まれる。かなりの緊張もしたぜ。
潜入後は囚人らしく振舞って目的のラシェコフスキー教授を探せ、と言われる。ところが、何度か試したものの結局怪しまれて撃たれる展開になっちまう。俺とRIAは結局開き直って撃ちまくって突破することにした。ドンパチで進む場合、刑務官役のRIAは全ての武器を所持したまま潜入できるが、囚人役の俺はピストル1丁のため、すぐ弾切れになっちまう。途中で倒した看守から武器を奪っていくしか戦うんだが、それでも弾が足りず、RIAにがんばってもらわなくてはならなかったよ。
今回は成功しなかったが、ラシェコフスキー教授の元につくまで手配度を上げずに済む方法もあるのかもしれない。ラシェコフスキー教授に会えると、刑務所は傭兵集団を繰り出してくる。この戦いはさらにきつくなる。何度も倒されてミッション失敗になっちまった。
この時、ほかのメンバーはそれぞれ別の目的に向かって活動している。1人は攻撃ヘリの「バザード」を確保し、もう1人は脱出用飛行機「ベラム」を操縦して目的地へ向かっている。ベラムのパイロットはかなり緊張させられる状況となる。なんと戦闘機レーザーに追いかけ回されるんだ。バザード担当がベラムのプレーヤーを保護するのが良いんだが、一定期間中、レーザーは倒されても再出現し続けるんだよ!
最初にこのミッションをやったときは、俺たちは失敗しまくってしまった。バザードとべラムの方はうまくいくんだけど、とにかく刑務所の敵が多くてやっかいなんだ。途中で防弾チョッキなんかも出るんだが、敵の数が多い。途方に暮れていたとき、バザードのプレーヤーが「俺が援護するよ!」といってくれた。ベラムのパイロット担当がレーザーを逆に追い回すことで倒されずに長時間粘れることを発見し、バザードのプレーヤーに余裕が生まれたんだ。バザードに刑務所の戦いに参加してもらうことで、戦いはグッと楽になったよ。
「脱獄大作戦」では、連携の楽しさ、そしてうまいプレーヤーの活躍で局面がはっきり変わるのがわかった、かなり爽快な体験だったな。ただし、バザードで援護をする場合、刑務所では敵が地対空ミサイルを持っているので注意して欲しい。刑務所内の敵を全滅させたら、あとは用意されている警察車両に乗り込んで刑務所を脱出し、パイロット担当のべラムの待つ飛行場に向かうんだ。
飛行機に搭乗して逃げるときには、一定のタイミングで警察のヘリが出てくるのでこれをどうかわすか、パイロットプレーヤーの腕の見せ場になるぜ。手配度が消えるまで逃走したら、あとは教授が飛行機を運転していくので、俺達は飛行機からおさらば、バザードに回収して貰って終了となる。
最後は、ミッションを成功させると4人でド派手に乾杯するカットインが入る。2人の時のひっそりした乾杯ではなく、グラスが割れんじゃねーか!? と思えるほどすごい勢いで乾杯する賑やかなシーンになってるのも、“4人で仕事をやり遂げた”と強く感じて、楽しかったぜ。
今回はバザードプレーヤーが大活躍だったが、メンバー配分で感触は大きく違っただろうと思う。このファイナルミッションは多彩な状況が考えられる。刑務所を2人で制圧できる人もいるかもしれないし、ばれずにかなりのところまで進めるかもしれない。何度も試したくなるし、別の役割をやってみたくなる。こういう“深さ”が「強盗ミッション」の魅力だろうな。
今回、まず言いたいのは「強盗ミッションは最高だ」ということだ。これまでの「GTA Online」に新しい楽しさが加わり、俺が物足りなく感じていた“ストーリー性”がもたらされた。「GTA V」に匹敵する濃いストーリー体験を仲間と共に楽しめるのは、本当に楽しい。
そして、やっぱりボイスチャットの威力は絶大だ。意思疎通が素早くできるのがいい。他の人の動き方に合わせてこちらの動きも変えないといけない場面も多々あるし、提案もしやすい。今回俺はクルー以外の人とも遊んでみたが、ボイスチャットがあった方がずっと面白いし、濃いプレイができると感じたよ。
そしてやっぱり、友達とやるのが最高だ。失敗しても「ドンマイ」と言ってくれるとすごく気持ちが楽になるし、時には軽口をたたいたり、愚痴を言うのも楽しい。失敗するかもしれない面白い挑戦もできる。現在、強盗ミッションを野良で募集している人がたくさんいるが、今回の機会にクルーに入って、濃い連携が楽しめる友達を見つけるのを、オススメしたいぜ。
何より、「GTA V」では用意されたキャラクターのストーリーを楽しませてもらったが、それを自分が作成したキャラクターで体験できるというのは、これまでのGTAシリーズを経て「GTA Online」に到達した人にとって正に夢が現実になったと感じたよ! この夢の世界にみんなもぜひ集合してほしい!
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