使って試してみました! ゲームグッズ研究所
連載第328回
3DS LL用バッテリカバーや、マリオルイージの絵柄がかわいいラバーコートカバー
「OverLay Brilliant」のPS Vita(PCH-2000)用も試してみた
(2013/12/24 15:10)
当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。
3DS LLをより長時間プレイできるようにするバッテリーグッズはいくつか登場してきたが、ありそうでなかった“天板に装着するタイプのバッテリーカバー”がアクラスから発売された。「3DS LL用拡張バッテリーカバー1800」は、拡張スライドパッドやグリップと一緒に使えるということで、「モンスターハンター4」などをより長くプレイするのに最適。早速使って試してみた。
このほかにも、品質に定評のある画面保護フィルターであるミヤビックス「OverLay Brilliant」、「OverLay Magic」のPS Vita(PCH-2000)用や、MSYより発売されたマリオやルイージのデザインがかわいい3DS LL用ラバーコートカバーを試してみた。
【今週のおしながき】
拡張スライドパッドやグリップと一緒に使える! バッテリーを内蔵した3DS LL用カバー
ありそうでなかった、3DS LLの天板側に装着する拡張バッテリーグッズが登場した。容量1800mAhの薄型リチウムポリマーバッテリーを内蔵していて、プレイ時間を約2.7~5時間延長できる。
カバーには3DS LL本体の充電端子に接続するためのケーブルが伸びていて、このケーブルを3DS LLに繋げて給電する。また、左側面には3DS LL付属のACアダプターを挿せる充電端子が別にあり、ここからカバーと3DS LL本体の両方に充電できるようになっている。このほか、充電中・給電中を示すLEDランプと、給電をオン・オフするスイッチがある。天板にある3Dカメラの箇所は開口されている。
重量は約84gと、やはりバッテリーを内蔵しているだけに多少重め。サイズは横幅や縦幅はほぼ3DS LLの天板と同じだが、厚みはバッテリー部分が約4mm、1番厚みのあるオンオフスイッチやLEDランプのある箇所は天板から約8mm高くなる。ハードケースやポーチと併用するには、多少収納スペースに余裕があるものでないと入らないかもしれない。
実際に3DS LLに装着して試してみた。装着は従来のカバーグッズ同様に3DS LLの天面に被せるだけなのだが、このバッテリカバーは全体がプラスチック素材(ポリカーボネート)そのままなので、使用中に擦り傷がついてしまわないかが気になるところ。内側に何か配慮が欲しかった。
装着後に3DS LLを開いて持ってみると、天面側に約84gの重さが加わるので重量感がある。開いた状態で置くと、重心がかなり上になり、天板側の奥に倒れることがあった。
だが、天板側に装着したメリットも大きい。ひとつは、操作する手にカバーが当たらず、そのままの感触で操作できるところ。もうひとつは、拡張スライドパッドやグリップなどの下画面側に装着するアタッチメントを一緒に使えるところだ。実際に試してみたところ、任天堂「拡張スライドパッド」、サイバーガジェット「CYBER ・ 拡張ハンティングパッド (3DS LL用)」、ゲームテック「グリップ改造ツール【クロオビ】」の、いずれも問題なく併用できた。重量をしっかり支える意味でも、拡張スライドパッド等のグリップできるグッズと併用するのがお勧めだ。
なお、バッテリーカバーはヒンジの手前まで被さるようになっているので、そのほかのグリップアタッチメントも問題なく利用できる。ただし、L/Rボタンの上までパーツが伸びているHORI「モンスターハンター4 ハンティングギア for ニンテンドー3DS LL ゴア・マガラ ブラック」では、一応併用することはできるものの、カバーとグリップが当たって上画面側が少し起き上がった状態になった。
プレイ時間の延長効果がどれぐらいあるかを調べてみた。「モンスターハンター4」のタイトル画面で、明るさは最大、Wi-Fi通信オンの状態で、3DS LL本体のバッテリーがない状態にし、バッテリカバーのみで動作させ、自然に電源が落ちるまでを測定した。結果は、3時間20分となった。3DS LL本体は約3.5時間動作するので、ほぼ2倍近くに延長できたことになる。バッテリーカバー単体の充電時間も測定したところ約5時間で満充電となった。
ありそうでなかった天板側に装着するバッテリー内蔵カバーで、重量は少々気になるものの、拡張スライドパッドやグリップと一緒に使えるよう形状が工夫されている。「モンスターハンター4」等の拡張スライドパッド対応タイトルのプレイ時間をより伸ばしたい人や、グリップアタッチメントを活用していてプレイ時間をより長くしたい人にオススメだ。
品質に定評のある「OverLay Brilliant」、「OverLay Magic」にPS Vita(PCH-2000)用が登場!
- メーカー:
- ミヤビックス
- 価格:
- 両面セット 1,680円
- 表面用保護シート 980円
- 裏面用保護シート 980円
- メーカー:
- ミヤビックス
- 価格:
- 両面セット 2,520円
- 表面用保護シート 1,470円
- 裏面用保護シート 1,470円
モバイルガジェット用画面保護フィルターの老舗であり、品質に定評のあるミヤビックスより、PS Vita(PCH-2000)用「OverLay Brilliant」が発売された。製品には光沢タイプの「OverLay Brilliant」と、耐指紋キズ修復タイプの「OverLay Magic」の2種類あり、どちらにも表面用、裏面用、そして表・裏両面セットがある。
どちらのタイプも、基本的な形状は同じで、表面用は、PS Vita(PCH-2000)の画面枠に貼り付けるサイズ。裏面用は、背面の平らな部分全体に貼るフィルターとモデル名の部分に貼る長方形のフィルターのセットになっている。PCH-2000の背面全体に貼れるフィルターは少なく、背面も保護したい人にとってはかなり嬉しい製品ではないだろうか。
「OverLay Brilliant」は、表面用・裏面用ともに「ハードコート層」、「PET層」、「シリコン皮膜層」の3層構造。透明度を示す光線透過率は90%以上で、光を積極的に取り入れる方式で自然な映りを実現している。
「OverLay Magic」は、表面用・裏面用ともにキズ修復機能を持つ「NAR層」、「PET層」、「吸着層」の3層構造となっており、指紋が目立たない特殊な素材を使用している。光線透過率も91.9%という高い。映り込みも軽減しているということだが、ノングレアタイプではないので、その点はご注意頂きたい。
実際に貼り付けてみた。まず表面用だが、フィルターそのものは比較的柔らかく薄めで、台紙から完全に剥がしてしまうとフィルターがたわんでしまい貼り付けが難しくなる。事前に位置や角度を見て、台紙から少しずつ貼り付けていくのがポイントだ。画面への吸い付きが良く、気泡ができても押し出しやすい。
背面用はグリップになっている凹みの周りも含めて背面全体に貼り付けるので、位置合わせが表面よりも難しいところがあるが、フィルターの成形が背面の細いところにもしっかりとあっていて、上手く貼り付けられればキレイに仕上がる。フィルターが貼られる面積も広く、タッチパッド以外の周りも保護したい人に嬉しいサイズだ。
貼り付け後の画面を見てみると、「OverLay Brilliant」は艶やかだがギラギラとした感じではなく、しっとり柔らかい光沢になっている。透明度も高く、色味の変化もない。これまでの他機種用の製品同様に“明るく自然な映り”が魅力のフィルターだ。
「OverLay Magic」はというと、こちらは「OverLay Brilliant」と比べると光の反射が抑えられていて光沢による艶も控えめ。透明度の高さや色味の変化がない自然さは同様だ。ノングレアではないが映り込みも「OverLay Brilliant」より抑えられていて、落ち着いた印象の画面になった。画質重視の艶やかさを取るか、艶は控えめでキズ修復・耐指紋効果を取るかという2種類になっている。
タッチ操作の感触はというと、表面・裏面用ともに、「OverLay Brilliant」は高光沢なためか、多少ツルツルと滑りやすいところがある。一方で「OverLay Magic」はツルツルとした滑りは控えめで、何も貼っていない画面の感触に近かった。また、「OverLay Magic」の方は耐指紋効果のある素材ということで、「OverLay Brilliant」よりも指紋はつきづらく、光沢が控えめなぶん指紋跡が白く反射するのも抑えられていた。
ただし、指紋跡の拭き取りやすさとなると逆で、高光沢の「OverLay Brilliant」はツルツルとしていることもあってか、クリーニングクロスでスッと拭き取りやすい。一方で「OverLay Magic」は表面にペタッとした抵抗があって、指紋跡を拭いても伸びて残りやすいところがあった。こまめに拭き取るなら「OverLay Brilliant」、多少指紋がついても目立たず気にならない「OverLay Magic」、というところだ。
前モデルのPS Vita用でも高評価だった高光沢「OverLay Brilliant」とキズ修復・耐指紋「OverLay Magic」だが、PCH-2000用でも特徴は変わらず、柔らかくしっとりとした艶感が好印象だ。特殊な仕組みはそれほどなく、ストレートな自然さが魅力のフィルターとなっている。
マリオやルイージの姿がかわいい!ラバーコートの手触りも気持ちいい3DS LL用カバー
マリオやルイージの姿が上下に大胆にデザインされている、3DS LL用のかわいいカバーだ。表面がラバーコーティングされていて、しっとりとした手触りになっている。
カバーは3DS LL本体の各スロットや端子の箇所がしっかりと開口されていて、カバーを着けたままで触れるようになっている。開口のフチも丸みがつけてあって触りやすい。
くっきり大きく描かれているマリオやルイージに対して、背景のスターは淡く描かれているなどデザインも凝っている。カバーにはボリュームスイッチのマークなど至る所に端子やスロット名の文字が入っているのだが、マリオバージョンは黒、ルイージバージョンは緑の文字になっている。マリオは赤色の方がそれらしかったようにも思うが、こうした細かいところが凝っているのは嬉しい。
カバーの厚みは約1.6mm、重量は約56gとカバーとしては標準的な作り。本体に装着して実際に使ってみると、本体との一体感が高くガタつかない。特筆すべきはやはり表面のラバーコーティングで、しっとりすべすべ、サラサラな手触りでとても気持ちいい。開いた状態だと背面にマリオやルイージが立っているような姿になり、そのインパクトとかわいらしさが目を引くこと間違いなしだ。
大胆なマリオとルイージの姿がデザインされたカバーだが、カバーとしての作りはとてもしっかりとしていて不満のない作り。特徴であるラバーコーティングのサラサラしっとりとして手触りは、ずっと触っていたくなるぐらいに気持ちいい。オススメのカバーだ。