使って試してみました! ゲームグッズ研究所
連載第313回
専用充電台も使える! 極薄スリムな3DS LL用クリアカバーほか、傷瞬間修復フィルターや鮮やかデザインのハードケースをチェック
(2013/7/1 12:50)
当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。
今回は、3DS LL用のグッズを4製品チェック! 3DS LL専用充電台もそのまま利用できる極薄スリムなクリアカバー「CYBER・プロテクトケース スリム(3DS LL用)」を試したほか、傷が瞬間的に直っていくという液晶保護フィルターを2製品、さらにGOMAブランドのアニミカラーを採用した個性的なセミハードケースを試してみた。
【今週のおしながき】
装着したまま専用充電台が使える! 超薄型の3DS LL用プロテクトケース
- メーカー:
- サイバーガジェット
- 価格:
- オープン価格(購入価格:1,124円)
- カラーバリエーション:
- クリア、クリアブルー5月31日発売、クリアピンク5月31日発売
サイバーガジェットから新たに、厚さ約1mmという極薄の3DS LL用クリアカバーが発売された。装着したままで任天堂より発売されている「専用充電台」での充電も可能と形状も工夫されている。
カバーは天板側、底面側の2パーツになっていて、表面加工は艶やかかつ滑らか。高級感のある仕上げだ。天板側は3Dスライダーのところに開口が、底面側はボリュームスイッチ、イヤフォン端子、SDカードスロット、ワイヤレススイッチ、ストラップホールが開口されていて、カバーを着けたままで全ての箇所に触れるようになっている。
底面のヒンジ側(背面)をみると、3DSカードスロットの周り以外ほとんどカバーがない。専用充電台を使えるように工夫した形状だ。L/Rボタンのそばにもカバーがまったく被さっていないので、指が当たるようなこともない。L/Rボタンの使用感は、カバーを着けていない時と同じだ。
3DS本体にカバーを装着してみると、薄いカバーだけに全体が膨らまず、スッキリとまとまる。本体には底面側は左右と手前の角、それと背面側の3DSカードスロットのところの合計5カ所のツメで固定されていて、簡単に外れるようなこともない。天面側も左右2カ所のツメで固定している。
ゲームプレイ等を試してみると、このカバーは3DSの内側(画面側)にはほとんど出っ張っておらず、本体側面とほぼ同じ高さに揃えてある。そのため、カバーのフチが手に当たらない。フィット感がとても良くて、気にならない。
厚みを調べて見ると、薄めのところで約0.9mm、厚めのところでも約1mmと極薄。以前の同社のクリアカバーだと約1.6mmだったというので、かなり薄くなっている。実際に専用充電台での充電もできた。
薄型になって専用充電台も使えるようになったクリアカバーだが、メリットはそれだけではなく、L/Rボタンにカバーの影響がなく、フィット感も良好。全体のフォルムもスマートだ。表面の加工も滑らかに仕上がっていてツヤがありキレイ。薄くはあるが細かな傷から本体をしっかり守ってくれる。3DS LL用クリアカバーで最もオススメしたい製品だ。
傷が10秒以内に消える!?自己治癒コートを備えた3DS LL用の液晶保護フィルター
自己治癒コートという特殊層によって“傷が10秒以内に消える”という新機軸の液晶保護フィルターだ。自然に気泡が抜ける特殊シリコンが使われていて、貼り付け時に気泡ができてしまっても数時間経てば自然に消えるという機能も備えている。
パッケージには上画面用と下画面用のフィルターが1枚ずつ封入されていて、クリーニングクロスは付属しない。フィルターの構造は、表面から順に「自己治癒コート層」、「PET層」、「特殊シリコン層」の3層構造になっている。
フィルターのサイズは、上画面用が約113.2×69.5mm(横×縦)、下画面用が約85.0×64.3mm(横×縦)。3DS LL本体の画面サイズは、上画面が約113.5×70mm(横×縦)、下画面は約87×66mm(横×縦)なので、上下とも2mmほど小さめ。従来のフィルターと比べると多少硬めになっていて、表面はビニール質なツヤツヤした感触がある。光沢の強い独特な見た目のフィルターだ。
貼り付け時は、シリコン層に貼られているフィルムが7:3ほどに分割されているので、3割ほどのフィルムを剥がして貼り付ける。そこから、残りの7割のフィルムを剥がして全体を貼り付けていくという作りだ。位置合わせがしやすくて貼りやすい。フィルター自体の吸い付きもよく、フィルムを剥がしてすぐに貼り付けできるのでホコリも入りづらい。
貼り付け後の画面を見ると、光沢が強めなフィルターのためか多少白っぽく光るものの、目立つものではなくて、透明度は十分高い。表面にツヤがあるので画面全体がキレイに見えるところもある。一方で、多少映り込みも増すところがある。
下画面にタッチペンを滑らせて感触をみたところ、ツヤ感のある光沢だがペン先の滑りはよくサラサラとしている。何も貼っていない時の画面の感触に近くて、違和感のない感触だった。
さて、このフィルター最大の特徴である“傷が10秒以内に消える”ところもテストしてみた。小型のプラスドライバーでフィルターを軽く擦り、傷が回復していく様子を確認するというものだ。結果としては、判断の難しいものになった。はっきりとカメラで撮影できるぐらいの傷だと、時間が経っても回復さらずに残ってしまったのだが、肉眼でかすかに見えるぐらいのうっすらとした傷なら、確かに10秒程度もあれば見えなくなっていった。
はっきりと見えるレベルの傷だと修復されないというのは少々残念。効果のほどを強く実感できないという結果になった。ただ、クリーニングクロスで拭いた時につくような微細な傷なら即座に修復してくれているとすれば、微細な傷で曇っていくようなこともなくキレイな映りを保ってくれる。そうした魅力と捉えるのが良さそうだ。
特殊なコーティングが傷を瞬間的に直してくれるという液晶保護フィルターだが、はっきりとした擦り傷は修復できないものの、微細な擦り傷は即座に修復してくれる。光沢のキレイさを長く保ってくれるというのは魅力的だ。貼りつけもしやすくて、傷修復以外の点でもオススメなフィルターだ。
新たなゲームグッズメーカー「ゲームプラス」の、3DS LL用傷瞬間修復フィルター
特殊修復コート層で、フィルター表面についた傷が瞬時に回復するという液晶保護フィルターだ。パッケージには上画面用、下画面用のフィルターが各1枚ずつ封入されているほか、布製のクリーニングクロスが付属している。
こちらのフィルターは、上に紹介しているゲームテックの「キズも入らなシート3D」と作りが共通するところが多い。フィルターのサイズや特徴、セパレート式のフィルムによる貼り付け方式なども同じ。多少硬めになっていて、表面にはビニール質なツヤ感がある。光沢の強いフィルターだ。
フィルターの構造は、表面から順に「自己治癒コート層」、「PET層」、「特殊シリコン層」の3層構造。フィルターのサイズは、上画面用が約113.2×69.5mm(横×縦)、下画面用が約85.0×64.3mm(横×縦)。3DS LL本体の画面サイズは、上画面が約113.5×70mm(横×縦)、下画面は約87×66mm(横×縦)なので、上下とも2mmほど小さめになっている。
実際に貼り付けてみると、これもまたゲームテックの「キズも入らなシート3D」同様だが、粘着面のフィルムが7:3ぐらいで分割されていて、狭い方から貼り、次に広い残りを貼っていくという手順で貼れる。フィルターの吸い付きもよく、ホコリも入らない。気泡が抜けやすい構造になっているので、押すとすぐに気泡が消えた。
貼り付け後の画面は、光沢が強めで特殊なコーティングを施しているからか、わずかに白っぽさがある。とはいえ目立つほどではないので、透明度は十分という印象だ。光沢のツヤで高級感のある見栄えになる。
下画面にタッチペンを滑らせて感触をみると、ペン先の滑りはよくサラサラ。何も貼っていない時の画面よりもわずかに滑りやすくなるだろうか。違和感はなく、タッチペンを使いやすい。
傷修復の機能もテストしてみたのだが、こちらもゲームテックの「キズも入らなシート3D」同様。おそらく素材も同じものなのだろう。はっきりと傷跡が白い筋になって見えるぐらいの傷だと修復はされず、目に見えるかどうかのわずかな擦り傷なら、すぐに消えてくれる。こちらもやはり、微細の傷の蓄積で画面が曇っていくのを防いでくれると考えるのが良さそうだ。
ゲームグッズメーカーとしては比較的新しいゲームプラスの液晶保護フィルターだが、基本的な作りはしっかりとしていて、フィルターの特徴や構造、貼り付け手順の説明等も丁寧に記述している。今回試したフィルターそのものはゲームテックのものとほぼ同様で、おそらく共通のOEM製品と思われるが、貼りやすくて光沢のツヤ感もいい。そのツヤを維持してくれる傷修復機能と考えると嬉しいフィルターだ。
色彩アーティスト胡麻稔雄氏のGOMAブランド監修、アニミカラーが個性的な3DS LL用セミハードケース
色彩アーティスト胡麻稔雄氏のGOMAブランドが監修した3DS LL用のセミハードケースだ。独特なグラデーションのアニミカラーが特徴。カラーバリエーションにピンクを基調にしたTYPE-Aと、緑を基調にしたTYPE-Bがある。今回はTYPE-Aを使ってみた。
セミハードケース本体のほかに、同ブランド監修によるクリーニングクロスとストラップも付属。クリーニングクロスは大きめなしっかりとしたもので、アニミカラーも綺麗に描かれている。ハードケース内に入れて常に持ち歩くのに適している。
ハードケースはダブルファスナーになっていてストラップを付けるリングも背面についている。中を開けてみると、ファスナーの内側にはジップが3DS LLなどに当たらないよう、ガードもついている。基本的な作りはしっかりとしたものだ。
内部をみると、ゴムバンド固定つきの3DS LL本体収納部、フリップには3DS LLゲームカードを4枚収納できるゴムバンドのポケットと、タッチペン2本を入れておける収納がある。フタ側には前述のクリーニングクロスやARカードを閉まっておくのに適しているフリーポケットもある。3DS LL本体にカバーを着けている場合だと、収納部はそれほど余裕を取っていないので、スリムタイプなクリアカバーなら入れられるが、厚みのあるカバーだと厳しい。
このハードケースは内部に「炭シート」が入っていて、消臭・除湿効果もあるという。ケースの匂いをかいでみると、確かに炭らしき匂いがする。手の雑菌がどうしてもつく携帯ゲーム機であり、機械だけに湿気も厳禁。そこに炭の効果が効いてくるとなると、なかなか嬉しいアイデアだ。
アニミカラーが独特なハードケースだが、豊富なポケットがあり傷や衝撃からの保護も配慮されていて、セミハードケースとしての基本的な部分がしっかりと作られている。炭シートのアイデアも面白く、満足に使えるサイズのクリーニングクロスの存在も嬉しい。個性的なデザインのケースが欲しいという人にぜひチェックして頂きたい。