【連載第288回】ゲームライフに役立つグッズをレポート


自分好みのコントローラーを徹底追求! 「MLG プロサーキット コントローラー」
3DSを充電しながら持ち運べるハードケースやPS Vita用グリップを試してみた


 当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。


 ゲームファンの皆さんそれぞれにこだわりがあるであろう「コントローラー」だが、自分の思い通りのレイアウトとフィーリングを追求できるコントローラーが、今回試してみたマッドキャッツの「MLG プロサーキット コントローラー」だ。方向キーやアナログスティックがモジュールになっていて、好きな位置、好きな形状のものを自分で交換できる。プロe-Sports団体、メジャーリーグ ゲーミング公認のこのコントローラーを使って試してみた。

 さらに、サイバーガジェットより発売された、3DS用のハードポーチと充電スタンドが合体して“持ち運びながら充電できる”新スタイルな製品の「CYBER・セミハードチャージケース」や、HORIのPS Vita用グリップアタッチメント「グリップアタッチメント for PlayStation Vita」も試してみたので、ぜひチェック頂きたい。

【今週のおしながき】
PS3 マッドキャッツ「MLG プロサーキット コントローラー for PlayStation3」
Xbox 360 マッドキャッツ「MLG プロサーキット コントローラー for Xbox 360」
3DS サイバーガジェット「CYBER・セミハードチャージケース」
PSV HORI「グリップアタッチメント for PlayStation Vita」



● こだわりのコントローラーついに登場! モジュール交換で自分好みのフィーリングを追求!

「MLG プロサーキット コントローラー for PlayStation3」

    メーカー:マッドキャッツ
    価格:11,800円
    メジャーリーグ ゲーミング ライセンス商品

 



「MLG プロサーキット コントローラー for Xbox 360」

    メーカー:マッドキャッツ
    価格:11,800円
    メジャーリーグ ゲーミング ライセンス商品

 



方向キーと左右のアナログスティックが交換可能で、フェイスプレートも交換できる。新機軸のプロ向けコントローラーだ
写真上がPS3用、下がXbox 360用。並べているとおり、基本的な作りはXbox 360の純正コントローラーがベースになっている

 北米のプロe-Sports団体、メジャーリーグ ゲーミング(MLG)ライセンスのコントローラーがマッドキャッツより登場した。製品はプレイステーション 3用とXbox 360用の2種類で、どちらも基本的な作りや特徴は共通している。方向キーやアナログスティックが取り外し可能なモジュールになっていて、それぞれの位置を入れ替えたり、別形状のモジュールと交換できるなど、カスタマイズ性の高さが特徴となっている。

 コントローラー本体の形状はPS3用、Xbox 360用ともに、Xbox 360の純正コントローラーがベースになっている。グリップの形状や角度、厚みやサイズなどいずれも非常に近く、PS3用コントローラーで言うところのL2/R2ボタンも、Xbox 360的なトリガー形状になっている。コントローラー全体のサイズは約155×112×60mm(横×縦×厚み)で、Xbox 360コントローラーのサイズ約152×107×59mmとほぼ同等だ。

 重量はコントローラー本体のみだと約275gなのだが、このコントローラーは背面中央にウェイト(おもり)を着けられるようになっている。ウェイトは2個付属していて1個あたり35g。2個装着すれば70gを足せるわけで、1個着ければコントローラー全体の重さは310gとなり、2個着ければ345gとなる。

 コントローラー前面はフェイスプレートを交換できるようになっているので、前面の手触りはパーツによって異なるが、側面と背面はラバーコーティングが施されている。ラバーはサラサラとした硬質な手触り。

 独特なのは、スタートボタン、セレクトボタン/BACKボタンの位置で、純正コントローラーでの位置に比べてかなり上になっており、ほとんど上部の端に位置している。純正コントローラーでPS3ならホームボタン、Xbox 360ならXboxガイドボタンがある中央位置にはMLGのロゴがあって、その分だけ上にスタートセレクト類が移動している。なお、コントローラー番号の割り振りを表示するLEDはコントローラーの底面にある。Xbox 360版ではボイスコミュニケーターを使う場合、ここに付属のヘッドセットアダプターを装着する。

 コントローラーの機能面はシンプルで、連射機能はついていない。振動機能はXbox 360版のみとなっており、PS3版ではSIXAXIS(モーションコントロール)や振動機能を搭載していない。機能面では寂しい印象があるがそこもプロゲーマー的。操作のフィーリングを重視している。


トリガー式のLRボタンなど、両機種版とも作りはXbox 360純正コントローラーと同様。背面にはウェイトを着けて自分好みの重量に調節できる

方向キーとアナログスティックはそれぞれ2種類あり、それを好きな位置に入れ替えられる。左右で別のタイプも使えるので、自分好みのフィーリングを追求できる

 コントローラー本体の他に、様々なカスタマイズ用パーツやアクセサリーが同梱されているのが本製品の大きな特徴だ。それらを使って自分好みのフィーリングを追求できる。付属しているモジュールやパーツを箇条書きにすると、

・「方向キーモジュール」 2種類
 十字が繋がったタイプと十字が分離したタイプ

・「アナログスティック」左右ともに2種類ずつ
 スティックトップが盛り上がったPS型と凹んだXbox 360型

・コントローラー正面に取り付けるフェイスプレート2種類
 光沢タイプとマットタイプ

・グリップのプレート2種類
 光沢タイプとマットタイプ

・ウェイトカートリッジ及びカバーとウェイトなし用カバー

・着脱式の接続ケーブル(編組あり、ケーブル長約3m)

・ヘッドセットアダプター ※Xbox 360用のみ

モジュールを外すと中はこのようになっている

 となる。方向キーとアナログスティックのモジュールは、言うなれば“プレイステーションタイプ”と“Xbox 360タイプ”で、方向キーは十字タイプと上下左右が分離しているタイプ、アナログスティックは中央が盛り上がっているタイプと凹んでいるタイプがある。この組み合わせによって“PS3でXbox 360コントローラーを使う”ような、逆に“Xbox 360でPS3コントローラーを使う”ようなスタイルが可能だ。もちろん方向キーと左アナログスティックを入れ替えるなど、オリジナルなレイアウトにもできる。

 モジュール交換の手順を解説すると、まずコントローラーの正面にあるフェイスプレートを取り外す。フェイスプレートはコントローラー本体に固定するための突起を差し込むようになっていて、突起はマグネットになっている。側面から持ち上げるようにするだけで手軽に取り外せて、それでいて固定力は充分ある。

 フェイスプレートとグリップのプレートはツヤがある光沢タイプとツヤのないマットタイプの2種類が付属。光沢タイプは高級感があるが指紋跡が付きやすいので、それが気になる人はマットタイプをというように選べるというわけだ。

 モジュールは差し込んでLOCKと書かれている右方向に回せば固定され、左方向に回せば取り外せる。脱着は指で簡単に行なえて、スムーズにモジュール交換できる。交換が終わったら、またフェイスプレートを被せればセッティング完了だ。


方向キー、アナログスティック、フェイスプレート&グリッププレートと、それぞれ2種類が付属。取り付けも差し込んで回して固定するだけと楽々だ

接続ケーブルの固定には金属パーツを使用。ケーブルも編み込みのシールドで保護されている

 ケーブルもこだわりのある作り。編み込みのシールドが巻き付けられていて、断線の危険性を徹底的に排除しているほか、コントローラーとケーブルは分離も可能。ケーブルの装着部分には金属パーツが使われていて、ネジ止め方式に回してコントローラーへ固定する。プレイ中に不意に外れたりすることのない作りだ。

 コントローラー本体や各種モジュール、ウェイト、ケーブルなど全てを収納できるポーチも付属。ポーチの中は起毛素材になっていて、マジックテープで固定する仕切りもある。コントローラーやモジュール、ケーブルをしっかりと保護して収納できる。フタ側にはネットポケットもあって、薄いフェイスプレートを入れておける。持ち運びしやすいのはもちろんとして、使わないモジュールの保管場所としても最適だ。


箱からして本格派な本製品。中には写真のようにたくさんのパーツが入っていて、それらを収納して持ち歩くためのポーチまで付属している

自分の手に最も馴染む組み合わせを求めてモジュールをとっかえひっかえ。こんな事ができるコントローラーはこれまでになかった
PS3用でXbox 360コントローラーのような配置にすることももちろん可能。コントローラー自体の作りも非常にしっかりとしていて、品質の高さを感じさせる

 実際にゲームプレイに使って試してみた。まず手に持った時の感触だが、こちらは形状通りXbox 360純正のコントローラーに非常に近い。側面のカーブやグリップのしっくり収まる感触までそのもの。そこに、ラバーコーティングされている手の平に吸い付く感じが加わっていて、より手触りが良くなっている。

 ○/×/△/□(A/B/X/Y)ボタンにはクリアーパーツが使用されていて、ボタンのトップ位置が高くキーストロークが深め。クリック感がしっかりあって反発も強い。感触としてはXbox 360純正コントローラーのボタンに非常に近いのだが、それよりも少々硬めの押下感になっている。ブレやガタつきはなく品質の良さを感じさせる。L1/R1とL2/RT(LT/RT)の感触もやはりXbox 360純正コントローラーに近いが、感触は少し硬めだ。全体的にこのコントローラーは操作周りの感触が少し硬めな傾向がある。

 最大の特徴である方向キーとアナログスティックの交換モジュールだが、これは非常にユニークで魅力的な機能。左アナログスティックが上にあったほうがいいとか、DUALSHOCKライクに下のほうがいいとか、人によって好みがあると思うが、それが自在に行なえる。モジュール式ではあるが装着後はがっしりと固定されて不安定さもない。

 アナログスティックのモジュールは先端が膨らんだPSタイプと、くぼんだXbox 360タイプがあるが、どちらも使用感は良好。例えば、左はPSタイプで右はXbox 360タイプのようなセッティングにもできるところが面白い。

 スティックの感触だが、どちらのタイプもスティックを倒す時の抵抗が強めになっていて重めな手応え。だがこれによって、よりアナログならではの微妙に倒すような操作がしやすく感じた。FPSタイトルのエイム操作だと照準速度をかなり速めに設定し、このスティックで微妙なコントロールをするのがしっくりときた。慣れると純正コントローラーのアナログスティックよりも格段に思い通りの操作ができるようになる。

 方向キーのモジュールだが、こちらは少し独特なクセがある。中央が分離しているタイプだと、上下左右ははっきりと入力しやすいのだが、斜め入力の感度がかなり狭くなっているという印象だ。シュータータイトルのような上下左右を武器切替に使うような操作に適している。

 もう一方の十字型のタイプはというと、こちらは純正コントローラーのものと比べると斜めにだいぶ入りやすいところがあって、上下左右に入れているつもりでも斜め方向に化ける時があった。格闘ゲームのようにコマンド入力をする用途に向けているのだとは思うが、もう少し斜め方向の入力範囲が狭い方が汎用的に使えて良かったかもしれない。このように方向キーモジュール2種類はどちらもちょっと極端な性質をしていて、この中間が欲しいというのが正直なところだ。

 ニュースリリースによれば、「ProModuleシステムのアナログスティック、方向パッドや、フェイスプレートのカラーバリエーション、長さの異なるケーブル、スティックの高さを変える事ができるスペーサーなど多数のオプションパーツ別売りもアマゾン・ジャパン内Mad Catz ショップで開始予定」ということなので、よりこだわったカスタマイズが可能になるパーツの登場、特に方向キーモジュールに関して期待したい。

 モジュール交換方式によって、方向キーやアナログスティックの位置や形状を自由に選べるユニークなコントローラーで、機種に縛られずに自分の1番好みのキーレイアウトにできるという、単なるギミックに終わらず、剛性感や各部パーツの作りなどその1つ1つがコントローラーとしての基本的な面を見ても、非常に高いクオリティでまとめられている。その分コントローラーとしてはかなりのコストになってしまっているが、コントローラーの配置やフィーリングによりこだわりたい人に、ぜひチェックしてもらいたい製品だ。また、ボタンやスティックなど操作部分周りの感触が全体的に硬めで多少クセを感じるところがあったが、慣れるとより細かなコントロールを可能にするために必要な硬さだということが実感できた。




● 夢の機能ついに実現!? 持ち歩きながら充電もできる3DS用ハードポーチ

「CYBER・セミハードチャージケース」

    メーカー:サイバーガジェット
    価格:オープン価格(同社通販価格:1,886円)

 



ハードポーチに充電機能がドッキング! 持ち歩きつつ充電できる、ありそうでなかった新グッズだ
充電スタンドが入っているので厚みや重量はそこそこにある

 「携帯ゲーム機用のポーチに充電機能がついていたらいいのに」というのは研究所員が長年に渡ってブツブツと言い続けていたことなのだが、それがついに実現した。それがこの3DS用の「CYBER・セミハードチャージケース」だ。カラーリングはブラック、ブルー、ピンクの3色。今回はブラックを使ってみた。

 この「CYBER・セミハードチャージケース」はEVA素材のハードケースの中に乾電池式の充電スタンドを内蔵していて、持ち運びながら3DSのバッテリーを充電できる。その効果は、「アルカリ乾電池4本を使用した場合、ゲームプレイ時間を約3時間から5時間、すれちがい通信の待機時間を約1.5倍延長する事ができる」としている。

 ハードケースとしては素材はEVA素材で側面から開くダブルファスナー方式と一般的な作り。ケース内部は全体に起毛素材が使われていて、ファスナーの内側にも本体に金具が当たらないようガードがついている。本体保護の基本的なポイントがしっかりと押さえられている。

 充電スタンド機能を内蔵しているのでサイズは160×110×55mm(縦×横×厚さ)と、厚みがある。充電スタンド部分がちょうと3DS本体1個分ぐらいの高さがあるので、ハードケースとしては3DS本体を2個入れられるような大きさだ。重量は約230g(乾電池含まず)で、3DS本体と単三乾電池4本を入れると約547gとそこそこの重さになる。

 ケース内部の底面部分に充電スタンドがある。単三乾電池4本を入れる乾電池ボックス、充電機能をオン/オフする電源スイッチ、給電状態を示すLED(緑色)があるほか、3DS/DSゲームカードを2枚入れておけるくぼみもある。この充電スタンドの上に3DSを乗せて、背面のストッパーを閉じて固定すればセッティングは完了だ。装着すると、スタイラスホルダー、赤外線ポート、充電端子、ゲームカードスロットは塞がってしまうが、その他の側面にある端子やスイッチ類は全て触れるようになっている。充電しながらゲームプレイすることもできる。


ケースとしては一般的なEVA素材のハードケースになっているが、中の底面側に充電スタンドが入っている。充電には単三乾電池4本を使用
3DS/DSカードを2枚収納できるくぼみも搭載。電源スイッチとLED、さらに固定用の可動式ストッパーがある

充電しつつ手に持ってゲームプレイもできなくはない

 実際に使ってみた。着脱は固定用ストッパーを開閉するだけと簡単で、固定すると不意に外れてしまうようなこともなく安定している。ハードケースとしての作りも前述のとおりしっかりしているので、保護の面としてもバッチリだ。

 肝心の充電機能だが、実際にどれぐらい充電できるのかを試してみた。3DSのバッテリーを0にし、新品のアルカリ乾電池4本を入れて、何回充電できるかを計測するという方法で行なった。まず約3時間で3DSのバッテリーをフル充電できたので、そこからさらに3DSのバッテリーを0になるまで消費し、再度充電。2度目は3DSのバッテリー表示が7割ほどのところで、3DS側の充電ランプが点滅するようになり、充電がうまく行なわれなくなった。

 結果としては、アルカリ乾電池4本で3DSのバッテリーを170%充電できるというわけだ。これはなかなかに心強い存在と言える。さらに言えば、乾電池式なので出先での入手も容易なのも嬉しいところ。乾電池さえ用意すればいくらでも外出先で充電できるのが大きなメリットで、旅行に持って行くのにも適しているだろう。

 ちなみに充電中はポーチ内に熱がこもるのでは? という想像をしていたのだが、思いのほかそれは気にならない。ただし、充電状態で夏場の車中のような温度が高まる場所に長時間置いておくのは避けたほうがいいだろう。

 ハードポーチに装着したままでのゲームプレイだが、厚みが3DS本体2個分になってくるので、さすがに手が小さい子供あたりだと持ちづらいかと思うものの、成人男性ぐらいだと逆に適度な厚みが加わって持ちやすいかもしれない。ただ、ポーチのフチや充電スタンドのパーツが近くにあるL/Rボタンの箇所には、指をそえづらくなるところがあった。重量もだいぶ増してくるので快適とはさすがに言えないが、プレイ自体はできなくはないといったところだ。


装着したままのゲームプレイでは厚みが逆に成人男性ぐらいの手の大きさには持ちやすく感じるところも。ただし、L/Rボタンだけは隙間が狭くなり触りづらさがある

 ハードポーチに充電機能をプラスしたユニークなグッズだが、乾電池式で出先でも充電しやすくしあるなど、ポイントをうまく押さえている。ハードポーチとしての基本的な作りもしっかりしていて、価格も控えめ。お得感のあるグッズとなっている。厚みと重量に関して気にならない人には、特に旅行時などには活躍しそうな製品といえよう。




● 伸縮式のグリップでPS Vitaをがっちりホールド!

「グリップアタッチメント for PlayStation Vita」

    メーカー:HORI
    価格:1,380円

 



HORIならではの伸縮式グリップを搭載したPS Vita用グリップアタッチメント

 グリップ部分がスライドして伸縮するというHORI独自の機構となっているPS Vita用のグリップアタッチメントだ。グリップを閉じている間はコンパクトに、伸ばせばしっかりと手の平でホールドできる長さにできるのが特徴だ。

 ABS素材のアタッチメントで、PS Vitaの背面に装着する仕組み。可動式のストッパーとフックでPS Vita本体を固定する。背面タッチパッドや背面カメラが使えるようにアタッチメントの背面は大きく開けられていて、ストッパーを閉じた状態だとPS Vitaカードスロットとアクセサリー端子が塞がってしまうが、その他の端子やボタンは装着したままでも触れるようになっている。

 グリップはけっこう大きめで、アタッチメントの上端からグリップの裏側までで最も厚みのある箇所だと約3.5cmある。PS Vita装着時だとPS Vitaからグリップの端までで厚みは約4.5cmとなるので、だいぶ厚みが増すという印象だ。ただ、その他の箇所はPS Vitaを固定するためのフレームのような構造なので、重量は約92gとそこまで重くはない。

 最大の特徴であるスライド式のグリップは下方向に約2.5cm引き出せるようになっていて、引き出すとちょうど手の平までグリップが届くようになる。左だけ伸ばして右は収納したままというように、左右それぞれで長さを変えるスタイルもできる。


固定用のフックと可動式のストッパーでPS Vitaを固定する作り。装着したままでほとんどの端子やスイッチに触れるが、PS Vitaカードスロットはストッパーを開けて触るようになっている

グリップを伸ばせば手の平まで届くようになって、しっかりとホールドできるようになる

 実際にゲームプレイに使ってみた。まず装着だが、これはPS Vita本体をアタッチメントの枠に収めて可動式のストッパーを閉じるだけと楽々。固定もしっかりとしていてガタつきなどがなく、安定している。

 まずグリップを収納した状態で持ってみると、厚みのあるグリップに指をそえられるようになってしっかりとホールドできる。さらにグリップを伸ばしてみると、グリップが手の平まで届くようになって、ホールド感向上の効果が手の平全体まで広がる。また、グリップを伸ばす事でスライドしたグリップの上部分に段差ができるようになり、そこに中指を置けるようになるのも嬉しい効果だ。

 ただし気になったところもある。少しグリップに厚みがありすぎるかなと感じるところがあって、前面・背面ともにタッチ操作で指を伸ばしづらくなってしまった。特に背面側はグリップから背面タッチパッドまで最厚部で約2.8cmほどあり、だいぶ遠くなる。

 これはデメリットではあるが良いところもあって、タッチ操作時には未装着の時よりも大きく本体を持ち変える事になるのだが、その時片手で本体を支えたりするのは、グリップがある分やりやすい。一長一短というところではあるが、もう少しグリップが小さめなほうが、ホールド向上もタッチ操作も両立できるバランスになったのでは、と感じるところがあった。


コンパクトに使いたい時と、より本格的にホールド感を高めてプレイしたい時のように、使い分けができる伸縮式グリップ。ただ、背面タッチパッドがアタッチメントの奥になってしまって触りづらくなってしまったのは残念なところ

 HORI独自のスライド式グリップを搭載したPS Vita用グリップアタッチメントだが、ホールド向上効果はいいものの、タッチ操作の面では少々扱いづらさを感じてしまったのが残念。全体的にも作りがちょっと大きめかなと思えるところがあって、手が小さい人だと持ちづらく感じてしまうかもしれない。特にグリップの厚みがもう少し薄めだと、より多くの人の手になじむバランスになったのではと思える。





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□マッドキャッツのホームページ
http://www.madcatz.co.jp/
□サイバーガジェットのホームページ
http://home.cybergadget.co.jp/
□HORIのホームページ
http://www.hori.jp/

(2012年 6月8日)

[Reported by ゲーム環境向上委員会]