使って試してみました! ゲームグッズ研究所

連載第382回

「Nintendo Switch」本体を守って! ケース・ポーチを試す。“気をつけるべきポイント”とともに8製品をチェック

 当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。

 Nintendo Switchの魅力は、携帯モードで1人でプレイしたり、テーブルモードで何人かと一緒に遊べたり。それを外でもできるところにある。となると当然、安全に持ち運ぶためのケース/ポーチが欲しくなる。

 そこで今回はNintendo Switch収納ケース/ポーチを8製品試してみた。なお、Nintendo Switch収納ケースやポーチは気をつけるべきポイントがいくつかあって、そちらも解説しているので、それも踏まえつつご自分にあったケースやポーチをお選び頂ければ幸いだ。


Nintendo Switch収納ケース・ポーチ選びのポイント

 Nintendo Switchはどこでも持ち運べるのが大きな魅力。そこで本体を収納するケースやポーチが欲しくなるのだが、Nintendo Switchでのケース/ポーチ選びにはいくつか気をつけるべきポイントがある。このポイントを踏まえた上でご自分にあったケースやポーチをチェックして頂きたい。

自分の持ち運びスタイルに合わせたケースを選ぼう!

 今回試しているNintendo Switch用ケース/ポーチは下の2つのタイプがある。

 ・Joy-Con+本体の「携帯モード収納タイプ」
 ・Joy-Conを分離させて別々に入れる「テーブルモード収納タイプ」

 製品数が多くスタンダードと言えるのは「携帯モード収納タイプ」。このタイプであれば、本体にJoy-Conを装着した携帯モードをそのまま収納してプレイしたいときにはスッと取り出すだけ。ほとんどの人はこのタイプを選ぶのが無難だ。

 本体からJoy-Conを外して収納する「テーブルモード収納タイプ」は、外で1人でプレイするのに最適な携帯モードはあまり使わないが、友人と合流してからテーブルモードでプレイするために持ち運びたいという人にオススメなものになっている。

持ち運び中にホームボタンが押されないケース/ポーチを選ぼう!

 Nintendo Switch収納ケース/ポーチ選びにおいて、最も重要なのがこの「ホームボタンが押されないケース/ポーチを選ぶ」というポイント。持ち運び中にもしホームボタンが押されてしまうと、ロック解除画面になって画面が点灯してしまう。その後も収納ケース/ポーチ内でボタンやスティックが動くことで本体が反応し、画面がついたままになってしまう。

 そうしてケース/ポーチ内で動作し続けることでバッテリーを消耗してしまうだけでなく、熱が篭もって熱暴走を起こしたりなど故障の原因にもなりかねない。ハードケースに収納するときでも余計なものを一緒に入れないようにしたり、収納する向きにもご注意頂きたい。

 また、布地を使ったソフトタイプのケースだとカバン内に一緒に入れているものによってケース越しに押されてしまう可能性がより高まってくるので、やはり注意が必要だ。

追加購入したJoy-Conの持ち運びにも何か対策を!

 こちらは上記のホームボタンが押されないように注意するというポイントの延長上の話。追加購入して持ち運ぼうとしているJoy-Conのホームボタンが押された場合でも、収納ポーチ内のNintendo Switchが反応して画面が点灯する可能性がある。ゲーム周辺機器メーカーからはそういった製品が今のところ発売されていないが、多人数プレイ用の追加Joy-Conもなんらかのハードケースに収納して持ち歩くのがオススメだ。

Joy-Conを本体に装着したまま収納する「携帯モード収納タイプ」のケース・ポーチ

携帯モード状態のNintendo Switchをそのまま収納するスリムタイプのケース

 任天堂から発売されている公式キャリングケースは、Joy-Conを装着した携帯モード状態の本体のほか、ゲームカード5枚を収納可能。さらに内部の仕切りパッドを立てることで簡易スタンドにもなるというケースだ。

 ケースは、表面は薄めのナイロン素材で内部にウレタンが仕込まれているようなクッションの感触がある。完全な布地のポーチよりは堅さのあるハーフハードタイプと言った堅さだ。

 開閉はダブルファスナーになっており、ファスナーがNintendo Switch本体に当たらないよう内側にガードもついている。また、ケース内部も柔らかな起毛素材が前面に使われており、収納ケースの基本をしっかり押さえている。

 内部には2つ折りの仕切りパッドがあるのが特徴的で、ここにはゲームカード5枚を収納できるほかメッシュポケットも備えている。

 この仕切りパッドがNintendo Switchの本体サイズになっており、仕切りパッドの厚みの分だけ本体が浮いて収納されることでJoy-ConのZL/ZRやスティックのでっぱりが圧迫されないようにもなっている。

 なお、収納する向きとしてはスティックの下にホームボタンがあることを考慮し、画面を仕切りパッドに向けるようにして入れ、ホームボタンが万が一ケース越しに押されないよう、仕切りパッドの分だけ浮かせるのが良さそうだ。

 実際の使い勝手は、かなり本体サイズに近いスリムなケースになっているので、ファスナーの開閉が少々きついかなと感じるものの、それもそこまで気になるものではなく扱いやすいケースだ。全体のサイズがスリムなのも魅力。

 仕切りパッドを立てて、簡易のスタンドになるのも嬉しい工夫だ。テーブルモードスタイルで遊ぶとき、本体のついたてで立てるよりも安定感があって扱いやすい。

 一点気になるところとしては、製品紹介にはJoy-Conストラップも収納できるとあって、仕切りパッドにあるメッシュポケットに確かに入れられはするのだが、ファスナーを閉じるのもギリギリなぐらいに膨らんでしまう。本体への圧迫感もだいぶあるので、Joy-Conストラップは別で持ち運ぶ方が良さそうだ。

 さすがの公式製品といったところで、Nintendo Switch用の収納ケースというのは実は作るのが結構難しい製品なのではと思えるのだが、こちらはほとんど不満もなく、さらにスリムに仕上げている。スリムなぶん収納量は少ないが、携帯モードのNintendo Switch本体とゲームカード5枚を持ち運べれば充分という人にオススメのケースとなっている。

ケース内には仕切りになっているパッドがあり、その厚みでスティックがケースに当たり過ぎないようになってくれる
商品説明にはメッシュポケットにJoy-Conストラップも収納できるとあり、実際できなくはないのだが、写真のようにだいぶ膨らんでしまう
仕切りパッドを広げて立てると簡易スタンドにもなる

メーカー:HORI
価格:1,598円(税込)
カラー:ブラック/ブルー/レッド
メーカー:HORI
価格:1,922円(税込)
カラー:ブラック×ブラック/ブラック×ブルー/ブラック×レッド

 ゲームグッズメーカーの老舗ホリからは、携帯モード収納タイプだと「スリムハードポーチ」と「タフポーチ」の2種類が発売されている。このほかにグリップやACアダプターなどもまとめて入れられる「まるごと収納バッグ for Nintendo Switch」というものもあるが、そちらは後日レポートする。

 「スリムハードポーチ」と「タフポーチ」はどちらもEVA素材を使った、堅さのしっかりとあるハードタイプ。「スリム」は携帯モードのNintendo Switchのみを収納可能だが、「タフポーチ」はもう少し厚みがあって保護性能が高く、ゲームカード5枚を収納する内部ポケットも備えている。

 どちらも基本的な作りは近い製品だ。ダブルファスナーで開閉する仕組みで、ファスナーが中のNintendo Switch本体にあたらないようファスナーガードもしっかりついている。ポーチ内は起毛素材が使われている。

 スリムはポーチ内部に凹凸がついていて、画面を押さえつつJoy-ConのZL/ZRやスティックのでっぱりを逃がすような作りになっている。ポーチで挟み込んで押さえるような作りだ。

 タフポーチの方はというと、作りが任天堂のキャリングケースに似ていて、ゲームカード収納のある仕切りパッドによってNintendo Switch本体をポーチ内の中央に収めるような作りだ。

 この2製品はどちらも基本がしっかりと押さえられていて扱いやすいポーチだ。保護性能の面ではタフポーチの方がより万全だが、無茶な扱い方をしなければスリムでも充分と思える。ゲームカードも一緒に入れたいという人ならタフポーチがオススメになるだろうか。ゲームはDL版にしていて、本体だけをスリムに持ち運びたいという人なら、スリムポーチがオススメだ。

「スリムハードポーチ」は、携帯モードのNintendo Switch本体のみを収納するケース。Joy-Conのでっぱりにあわせてケースに凹凸がつけられている
「タフポーチ」がケース表面にショック吸収の凹凸がつけられているほか、サイズも大きめになっていて保護性能を高めている

メーカー:サイバーガジェット
価格:オープンプライス(実売価格:1,780円)
カラー:ブラック/ブルー/レッド
携帯モードのNintendo Switchが2台収納できてしまいそうなぐらいに大きめサイズなハードケース。取っ手もついている

 サイバーガジェットの「携帯モード収納タイプ」のケースは、EVA素材を使ったハードタイプで、ケース全体のサイズが大きく、それもあってかケースそのものに取っ手もついているなど、保護性能と収納の余裕を重視した作りのケースになっている。

 こちらのケースはファスナーがシングルなので、少々開け閉めのときに大回りにファスナーを回さなければならないのが気になるところだが、ファスナーが中の本体に当たらないようガードがつけられており、ポーチ内は起毛素材が使われているなど、基本はしっかり押さえられている。

 収納内部にはゲームカード5枚を収納できる仕切りがあり、底面部にはJoy-Conのでっぱりぶんを浮かせるための凸型の膨らみもついている。この膨らみと仕切りでNintendo Switch本体を挟み込むようにして収納する作り。

 かなり厚みのあるケースなので、ケースの下半分だけに携帯モードのNintendo Switch本体がすっぽりと納まる。ケース内の上半分はがら空きだ。そこで、上半分には追加のJoy-Conやイヤフォンなりを入れる余裕もあって、フタもちゃんと閉められる。ただ、そうした追加で収納したものがいずれかのJoy-Conのホームボタンを押してしまわないように工夫する必要はある。ケースの上半分に固定するバンドやポケットなどがあったら、収納量の多いケースとしてより便利だったのだが。

 使い勝手では、開閉がシングルファスナーであること、ケース内の下半分の凹みにNintendo Switch本体がスッポリとはまり込む作りなので、ちょっと取り出しづらいと思えるところもある。収納スペースに余裕があるぶん全体にサイズが大きいのもネックだろうか。そのぶんの収納量を活かすには自分の手で工夫をしないと必要なので、それができる人にとっては他のケースよりも便利なものになってくれるかもしれない。

ケースの下半分にNintendo Switch本体がすっぽりと収まるので、写真のように上半分にJoy-Conをもう1セット入れても余裕がある。上半分にもポケットなどがあったら、より使いやすかったのだが

メーカー:アンサー
価格:オープンプライス(実売価格:1,600円)
カラー:ブラック/ブルー/レッド
シンプルな作りのスリムタイプハードケース

 こちらは、EVA素材を使った非常にシンプルな作りのケースだ。携帯モードのNintendo Switch本体のみを収納できるケースになっていて、そのぶん厚みをかなり押さえたスリムなサイズになっている。

 ファスナーはダブルファスナーで、ファスナーが本体に当たらないようファスナーの内側にガードも付けられている。また、収納内部は全体に起毛素材が使われているなど、収納ケースとしての基本をしっかりと押さえた作りだ。

 収納内部をみるとシンプルな作りで、Joy-Conのでっぱりに合わせた凸凹などは特になく、底面、天面ともにフラット。

 収納内部にある特徴として、ゴムバンドが2本ある。Nintendo Switch本体が中で動かないように固定するようになっているのだが、ゴムバンドをかける手間と、取り出すときにゴムバンドがスティックなどに引っかかってしまいがちで少々煩わしいという手間があり、これは好みがわかれるところだ。そのぶんゴムバンドで固定しないと中で本体が動いてしまうので、その手間も問題ないという人向けだ。

内部も凹凸やポケットなどは特になく、シンプルな作り。本体を固定するためのゴムバンドがあるが、取り出し時にJoy-Conのスティックが引っかかりがちだったりと、ちょっと扱いづらい

軽量でデザインもスタイリッシュなものが多い布地素材のソフトポーチ

メーカー:アンサー
価格:オープンプライス(実売価格:2,264円)
カラー:ブルー/グレー

 柔らかな布地素材でできたソフトポーチで、布の内側にはクッション素材が仕込まれている。ポーチ全体も幅広のサイズになっていて、携帯モードのNintendo Switch本体を収納できるだけでなく、周辺機器などを入れられるポケットが4つあるなど、収納量が多いのが特徴だ。

 ぺらっとめくって開けるようなフラップタイプのフタになっていて、それをマジックテープで固定する方式。フラップをめくると手前側にポケットが2つ、メインとなるNintendo Switch本体収納の奥にもポケットが2つある。ポケットには追加のJoy-Conやゲームカード類、ACアダプターを入れることもできる。

 懸念はやはり“ホームボタンが押されて誤動作を起こさないかどうか”。ポーチの外側も中の仕切りにもクッション素材が仕込まれてはいるものの、それらも柔らかな素材。カバン内でポーチがグッと押され、ポケットに収納しているJoy-Conのホームボタンや、携帯モード状態のJoy-Conのホームボタンが押されてしまう可能性は否めない。クッション材だけでなく硬いプレートなどが仕切りなどに仕込まれていたら、だいぶ安心感が高まっていたのだが。

 スマートなデザインにポケットによる収納量の多さが魅力のポーチではあるのだが、軽量かつ柔らかであるぶん、Joy-Conのホームボタンが押されてしまう心配がついてまわる。ポケットに入れた周辺機器類によってホームボタン押下を引き起こす可能性もあるのが辛いところ。なにかしら自分でポケットや仕切りのところに硬いプレートを入れるなど工夫をするといいかもしれない。

布地の素材でできているソフトポーチ。見た目のデザインがよく収納量も非常に多いのが魅力だが、Joy-Conのホームボタンが押されないようにする配慮がもう一歩欲しかった

メーカー:アイレックス
価格:2,030円(税込)
カラー:グレー/ベージュ/ピンクブラウン
1枚のフェルトを折りたたんだような形状のポーチ

 こちらは、フェルト素材を全体に使った、かなりスリムな作りのポーチだ。携帯モード状態のNintendo Switch本体のみを収納可能で、フラップのフタはマジックテープで固定する仕組みをとっている。

 このポーチの最大のポイントは“薄さ”。1枚のフェルトを折って縫いあわせた作りになっていて、ポーチの下部はほとんど厚みがないぐらいになっている。なお、ポーチ内部にはサラサラとした手触りの布地が貼られている。ポケット類などは特になく、シンプルにNintendo Switch本体を入れるポーチだ。

 こうした作りであり、さらに非常に薄いことから、持ち運び中にホームボタンが押されてしまう心配がついてまわるのが厳しいところだ。ポーチの奥ほど厚みがなく細くなっていることもあり、ホームボタンがフェルトとかなり近づいてしまっている。ポーチを持つ時にホームボタン付近を持ってしまうと画面が点灯することもあるぐらいで、自分で何か工夫をするというのも、ちょっと難しい。

 見た目にもデザインがよく、スマートさを重視する人の目を引くポーチだと思うのだが、柔らかで薄いポーチなのでホームボタン誤動作の不安がかなり大きい。厳しい評価にならざるを得ないものがあった。

見た目の通りかなり薄いポーチ。そのため写真のようにホームボタン付近を手に取ると押されてしまい、画面が点灯してしまうことも。このあたりにはもう一歩の配慮が欲しかったところ

Joy-ConとSwitch本体を“別々に収納”する「テーブルモード収納タイプ」のポーチ・ケース

メーカー:サイバーガジェット
価格:オープンプライス(実売価格:1,380円)
カラー:ブラック/ブルー/レッド
Joy-Conを本体から分離させて収納するタイプのハードケース

 Nintendo Switch本体とJoy-Conを分離した「テーブルモード」状態で収納する、一風変わったケース。横幅が携帯モード収納タイプのケースよりも短いが、そのぶん厚みはある。ファスナーはシングルになっており、ファスナーが収納物に当たらないようにするガードを備えており、収納内部にも起毛素材が使われている。

 収納内には仕切りのパッドがある2段重ねのような作り。上半分は仕切りパッドのメッシュポケットにJoy-Conやイヤフォンなどを入れられる。ここにはJoy-Conを2セット入れられるので、複数人数でテーブルモードでプレイするのが目的な人にはちょうどいい作りのケースだ。

 また、そのパッドをめくったケースの下半分はNintendo Switch本体のみを収納できるスペースになっている。こちらには本体を固定するためのゴムバンドが2本備えられている。

 実際に使ってみるとこのケースは、持ち運ぶ理由が「テーブルモードで複数人数で遊ぶ」という目的の人にとてもマッチした製品だ。Joy-Conを2セット収納できるところが良く、ケースを開いて2セットのJoy-Conを取り出し、Nintendo Switchの本体をケース内で立たせると、そのままテーブルモードでのプレイが始められるようになっている

 内部収納スペースにはしっかりとした余裕があるので、Joy-Conのスティックが不必要に動いてしまったり、ホームボタンが押されてしまうような心配もない。

 携帯モードでスッと遊びはじめたいという人には別のケースをオススメすることにはなるが、外で1人ではプレイしない、友人と合流してからテーブルモードで遊ぶために持ち運びたいという人には、非常にオススメのケースとなっている。

2段重ねのような作りのケースで、ポケットにはJoy-Conを2セット収納できる。テーブルモードで複数人と一緒に遊ぶために持ち運ぶという人には最適なケースだ


今回試した結果からのNintendo Switch収納ケース/ポーチまとめ

 今回は主要なNintendo Switch収納ケース/ポーチから8製品を試してみたが、Nintendo Switch用の収納ケース/ポーチは気をつけるべき点も多く、良い製品を作るのがなかなかに難しい製品なのではと感じるものがあった。

 ポイントになるのは、やはりJoy-Conをどう収納させるか。ホームボタンがケース/ポーチ越しに押されてしまいスリープ状態が解けてしまうのを防ぐ作りになっているのは必須条件と言える。また、Joy-Conのスティックがケース/ポーチに触れてグリグリ動いてしまうのも、摩耗や損傷の観点からするとあまり起きて欲しくないところだ。

 この2点を考慮しつつ、今回試したケース/ポーチからオススメをいくつかピックアップしよう。

 まずは……任天堂が販売する「Nintendo Switch キャリングケース(液晶保護シート付き)」は、やはり無難ながらもベターな選択と思える。スリムさを重視しているが、仕切りパッドによってスティックを少し浮かせてあまり動かないような作りになっているし、ポーチ自体の硬さも、ホームボタンが押されない適度なものにはなっている。とはいえ、スリムなケースであり素材としても少し柔らかめなので、そのあたりに若干の不安を感じるところもある。

 携帯モードの本体だけ入れられればいいというのであればホリの「スリムハードポーチ」、ケースのサイズは大きいが、より強固な「タフポーチ」も扱いやすい。サイバーガジェットの「CYBER・セミハードケース」はかなりサイズが大きくなっているが、そのぶん収納スペースが広く、ホームボタンやスティック周りにも安心感がある。

 違った観点からオススメしたいのがサイバーガジェットの「CYBER・セミハードケース セパレート」。本体とJoy-Conを分離させて収納するケースだが、Joy-Conを2セット入れられるし、Joy-Con1セットとACアダプターという組み合わせも可能。分離状態で収納するので携帯モードにする手間はあるが、実は最も汎用性が高いケースだ。